難民キャンプ

アフリカ(難民)

アフリカ難民が避難しているキャンプやそこでの暮らしとは

アフリカは少し前まで内戦や紛争が頻発し、今でも紛争が続く地域が存在しています。このような内戦や紛争で住む場所を追われ、国内避難民や難民として過酷な生活を強いられ、最も被害を受けるのはそこに住んでいる人々です。

特に難民は、隣接する国などに逃げ、そこで明日の食事などの不安を抱えながら必死に生きようとしています。

難民キャンプではどのような生活を送らなければいけないのか、その現状を知っておくことは大切なことです。

この記事ではアフリカ難民が避難しているキャンプやその暮らしについて紹介します。

アフリカの人々が難民となる原因や現状、キャンプでの暮らしや必要な支援とは?

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アフリカ難民の発生国はどこが多い?

アフリカでは内戦や紛争があとを絶たず、これまでも多くの国や地域で発生してきました。現在も紛争が継続している地域があり、難民は増え続けています。

2018年時点で、アフリカ全体で2,640万もの人々が支援を必要としています。その中でも酷いのは南スーダンです。

南スーダンでは2013年に民族対立が始まって以来、4年間で150万人超の難民と、210万人もの国内避難民が避難を強いられているのです。

難民の多くはウガンダやエチオピア、スーダン、ケニア、コンゴ民主共和国、中央アフリカ共和国などの近隣国に逃れており、今も難民キャンプでの生活をしなければなりません。

特に南スーダン紛争により生まれた難民の多さはアフリカ最大の難民危機とも言われるほどで、不安定な情勢に加え、次々と流入する難民によって滞在・受け入れセンターが、一時許容限界に達しそうになりました。

難民が一気に流入することにより、受入国側の受け入れ態勢が追いつかない状態に陥るほど、多くの難民が生まれています。

  • アフリカ全体で2,640万人もの人々が支援を必要としている
  • 南スーダンでは150万人超の難民と、210万人もの国内避難民が今も避難を強いられている

(出典: 国連UNCHR協会公式サイト「UNCHRの難民支援」,2018)
(出典: 国連UNHCR協会公式サイト「アフリカ最大の難民危機、南スーダンから150万人強」,2017)

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アフリカ難民を多く受け入れている国、キャンプは?

南スーダンから逃れた難民の人数は150万人を超えました。南スーダン難民を受け入れている国と人数は以下の通りです。

難民受け入れ国 難民受け入れ人数
ウガンダ 698,000人
エチオピア 342,000人
スーダン 305,000人
ケニア 89,000人
コンゴ民主共和国 68,000人
中央アフリカ共和国 4,900人

南スーダン難民を受け入れた周辺国のコミュニティは貧しく、物資がひっ迫しています。
大規模な難民危機に対応するために、ドナー国へ支援拡大を要請しているものの3割ほどしか集まらず、飲用水・食糧の確保や衛生設備の設置に影響が出ており、支援の継続が難しくなっています。

  • 南スーダンから逃れた難民の人数は150万人を超えた
  • 南スーダン難民を受け入れた周辺国のコミュニティは貧しく、物資がひっ迫している
  • 難民危機に対応するために、ドナー国へ支援拡大を要請しているが、3割ほどしか集まらず、支援の継続が難しくなっている

(出典: 国連UNHCR協会公式サイト「アフリカ最大の難民危機、南スーダンから150万人強」,2017)

難民キャンプで発生している問題は?

南スーダン難民キャンプでは、子どもへの虐待や搾取が問題になっています。

2016年、ウガンダのビディビディ難民居住地は、アフリカで最も多くの難民を受け入れており、28万人が生活しているうちの71%が子どもです。

紛争で今までの生活も財産もすべて失い、日々の避難生活の厳しい現実から育児放棄や子どもに対する搾取や虐待が増えており、大きな問題となっています。

子どもたちは学校へ通うことも難しく、安全に過ごせる場所や環境が限られています。

(出典:ワールド・ビジョン・ジャパン 「ウガンダ アフリカ最大の南スーダン難民居住地で、教育支援事業をスタート!」)

  • アフリカ難民を最も多く受け入れているのはトルコで370万人。4年連続トップ
  • パキスタン140万人、ウガンダ120万人、スーダンとドイツが110万人の難民を受け入れている
  • 南スーダン難民キャンプでは、子どもへの虐待や搾取が問題となっている

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アフリカ難民が避難したキャンプで行われている支援とは

難民キャンプへの支援は受入国の許容量ではカバーできず、物資などの支給も滞っています。
難民受け入れ国の要請に応じて、NPO・NGOは難民キャンプへ物資や医療を援助しています。

食糧と栄養の支援

難民の食料と栄養が確保できるように、小麦やトウモロコシの粉を提供しています。
子どもや妊娠している女性には特別な補助食を提供しています。

1人1日につき、1,900キロカロリーの食べ物を配給していますが、緊急時は2,200キロカロリーとしています。

衛生支援

難民キャンプの衛生環境を守り、病気の蔓延を防ぐためにも衛生管理体制が必要です。
難民5000人当たりに公衆衛生専門家を1人、500人あたりに公衆衛生補助員1人が難民キャンプの衛生管理に当たります。

難民キャンプでは、排泄場所を決めて水の汚染を防ぎます。
蚊やハエ、ノミ、シラミ、ネズミなどの発生にも注意し、難民キャンプを清潔に保ちます。

医療支援

難民キャンプの中に人口1万~2万人に対して1施設の保健センターを設置します。保健センターでは、内科、産科、外科に対応します。

妊婦への対応は、女性のニーズに基づいたケアを提供し、難民の文化にあった衛生用品を提供するようにしています。

病気を治療するだけでなく予防も重視し、幼児に対する麻疹などの予防接種を実施しています。

身体だけでなく、心の健康も難民の文化や社会習慣を考慮して長期的な支援をしています。

教育の支援

将来に備えて、子どもたちが最低でも小学校レベルの教育を受けられるように学校を設立します。

学校では読み書きや計算、コミュニティー活動やレクリエーション、スポーツ、お話し、遊びの場を提供しています。

  • 食料と栄養の支援として、食料を1人1日1,900キロカロリー配給
  • 衛生管理をし、保健センターを設置して医療、衛生面を支援
  • 子どもたちが、最低でも小学校レベルの教育を受けられるように学校を設置

(出典:国連UNHCR協会公式サイト 「難民キャンプでの生活」)

私たちの少しの寄付がアフリカ難民の大きな支えに

アフリカ難民の人々を救うべく、多くの支援団体が問題に向かい合い、支援しています。
しかし人手や資金は不足しているのが現状で、まだまだ支援が行き届いていない難民キャンプも少なくありません。

国の援助金などでは限界があります。そこで、私たちにできる支援方法の一つが寄付です

寄付は500円や1,000円などの少額からできるため、負担になりにくいことが特徴です。
少額の寄付でも支援団体の活動を支えられ、アフリカの人々を助けることにも繋がっていきます。

寄付は私たちができる簡単で身近な支援の1つなのです。

これ以外にも支援や援助をする方法はありますが、まずはこのようなすぐにできる支援に参加してみてはいかがでしょうか。

その上で私たちができることをさらに考え、行動に移していくことがアフリカの人々を助けていく上では大切です。

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この記事を書いた人
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