ピースウィンズ・ジャパンは、NPO(特定非営利活動法人)として世界の様々な地域で活動し、苦しんでいる方々の支援を日々行っている団体です。
国内外で必要な支援を行っていますが、民間の団体であるため活動資金は寄付などで支えられています。
ピースウィンズ・ジャパンがどのような活動をしているのか分かれば、より寄付しやすくなるのではないでしょうか。
ここではピースウィンズ・ジャパンの活動と寄付の方法や手順をご紹介します。
特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパンとは?活動内容や支援方法を解説
ピースウィンズ・ジャパンの活動とは
ピースウィンズ・ジャパンは民間のNPO団体です。
世界各地の紛争や災害、貧困などに苦しんでいる、支援を必要とする人々に手を差し伸べています。
また、支援だけでなく復興への手助けや自立への道まで導く活動なども行っています。
活動は多岐に渡りますが、特に活発に行っている活動をいくつかご紹介します。
災害緊急支援
ピースウィンズ・ジャパンではモザンビーク海峡で発生したサイクロン「イダイ」で被災した地域や人々の支援にあたっています。
このサイクロンはモザンビーク、マラウイ、ジンバブエの3カ国で強風・豪雨・洪水・土砂災害と様々な災害をもたらしました。
これにより特に被害が酷かったモザンビークでは死者600人以上、負傷者1,600人以上と甚大な被害をもたらしました。
ピースウィンズ・ジャパンでは現地にスタッフを派遣し、アクセス困難な地域にヘリコプターを使った物資運搬の支援などを行っています。
(出典:ピースウィンズジャパン公式サイト)
海外人道支援
南スーダン国境付近のカロベエイ難民居住地区の大半は「ぼっとん便所」式の不衛生なトイレを使用していました。
トイレは汚れたまま放置されていることがほとんどで、そこの住民の多くがこのトイレを使うことを嫌がります。これにより野外で排泄することが増えてしまい、結果としてさらに不衛生な環境を作り上げていました。
この問題に対して、ピースウィンズ・ジャパンではLIXILが途上国向けに開発して寄贈した簡易式トイレシステム「SATO」を現地へ持ち込み、現地での導入から取り付けまでの仕組み作りを支援しました。
このように難民の人々が自分たちで清潔で健康的な地域づくりができるよう人道支援を行っています。
地域復興・教育
日本では、地域復興や教育などの活動を行っています。
地震や台風で被災した地域の復興支援はもちろんのこと、技術者の高齢化などでどんどん忘れ去られようとしている伝統工芸品の再興にも力を入れています。
佐賀県で瑠璃釉を得意とする坂本窯陶工房は、ふるさと納税の返礼品提供を行ってます。このふるさと納税を通して新しいファンを獲得することで、伝統工芸品の再認識をしてもらえるよう支援しています。
フェアトレード
ピースウィンズ・ジャパンでは、世界中で紛争や災害で被災した地域の復興に向けた活動も続けています。
その中の1つに、その地域の経済的な自立を促す活動も含まれています。
多くの場合、途上国では不公平な貿易を強いられ、貧困から抜け出せない状況ができています。
それを是正するために欧州で1960年代から行われているフェアトレードを導入して、貧困な状況を改善できるよう働きかけています。
東ティモールのコーヒー農園を支援し、フェアトレードができるように高品質なコーヒーの育成から加工までの技術的な支援を行い、日本などでフェアトレードの窓口を開いています。
また、現地の子どもたちへのコーヒー育成の教育も行われています。
ピースウィンズ・ジャパンに寄付する方法、手順は?
ピースウィンズ・ジャパンの活動は様々な地域や人々を支援し、救っています。
その活動は、人々の寄付やサポートで成り立っています。
その寄付も様々な種類があるため、それぞれの方法を紹介します。
継続寄付(ピースサポーター)
ピースウィンズ・ジャパンでは毎月決まった金額を継続的に寄付する支援が可能です。
毎月1,200円、1,500円、2,000~10,000円、12,000円、15,000円、20,000円の中から選ぶことができ、また1201円以上の任意の金額を指定することもできます。
支払い方法はクレジットカードのほか、銀行口座やゆうちょ銀行も利用可能です。
また認定NPO法人であることから、寄付金控除の対象となっています。
継続寄付を行う方法
継続寄付を行うには、基本情報の登録と支払い方法の登録をしなければいけません。
公式サイトより、基本情報入力画面へ進み、月額の支援金額や名前、住所、電話番号など必要な情報を入力します。
その後、支払手続きにて銀行口座、あるいはクレジットカードの引き落とし手続きを行えば寄付の登録が完了です。
今回のみ寄付
こちらは継続的ではなく、支援したいタイミングで寄付額を決めて支援できる方法です。
1口1,000円から寄付でき、寄付をする地域や支援活動を指定できます。
少しゆとりのある月や寄付したいと思ったタイミングで行えるため、無理なく寄付できます。
今回のみ寄付を行う方法
今回のみ寄付を行う場合も、まずは基本情報を入力する必要があります。
ただし1度登録してしまえば、以後はEメールアドレスとパスワードさえあれば簡単に寄付できます。
またこちらはクレジットカードでの支払のみなので予め注意が必要です。
ふるさと納税
ピースウィンズ・ジャパンを指定して、広島県上石高原町にふるさと納税をしても寄付として支援することができます。
納税額の98%がピースウィンズ・ジャパンの活動資金に、残りが町の事業に使われます。
また「佐賀県NPO支援」から佐賀の伝統工芸品を選択し納税すると、95%がピースウィンズ・ジャパンへ交付され、佐賀県の伝統工芸振興を支援する事業に充てられます。
確定申告を行えば所得税や住民税から控除され、さらにお礼の品も届けられます。
(出典:ピースウィンズ・ジャパン公式サイト「ふるさと納税」)
(出典:ピースクラフツSAGA公式サイト「ふるさと納税」)
ふるさと納税をする方法
ピースウィンズ・ジャパンのふるさと納税の方法は、他のふるさと納税の方法と変わりません。
ふるさと納税ができるサイトにアクセスして、広島県神石高原町「ピースウィンズ・ジャパン」のプロジェクトを指定してふるさと納税を行えば完了です。
サイトによって手順が異なりますので、指示された流れに従って納税を行います。
相続・遺言
遺産を寄付することで、活動支援ができます。
相続または遺贈により取得された財産を、寄付することが可能なのです。
また本人から遺言書によって、ピースウィンズ・ジャパンに直接遺贈すると言う方法もあります。
どちらも相続税の非課税対象となるので、負担もかかりません。
相続・遺言で寄付する方法
遺贈は以下の手順で申し込みが可能です。
- 遺言執行者の候補を弁護士、司法書士、信託銀行の専門家、あるいはピースウィンズ・ジャパンから指定する「公正証書遺言」または「自筆証書遺言」によって遺言書を作成
- 遺言執行者からピースウィンズ・ジャパンに遺言書上の文言・表記などの確認が行われる
- 信頼できる家族に遺言執行者の氏名と連絡先を教え、連絡の手順の確認をする
- 遺言者の逝去の連絡と共に、遺言執行者がピースウィンズ・ジャパンに対して遺言内容の開示を行う
- 遺言執行者より、財産の引渡しが行われる
遺産相続から寄付する場合は、故人から遺贈または相続された財産から寄付することで完了します。
こちらは遺族から直接ピースウィンズに連絡し、相談することで、寄付の方法を教えてもらえます。
非課税にはなりますが、遺産相続から10ヶ月以内に寄付と相続税の申告が必要となるので注意してください。
ピースウィンズ・ジャパンの活動を知り、寄付で活動を支援しよう
ピースウィンズ・ジャパンでは、国内外合わせ、32の国と地域で活動を行っています。
この支援活動により救われた人は多く、今日も人々の復興や自立のための活動を続けています。
私たちが直接支援できなくても、寄付することで間接的に苦しんでいる人々をサポートできるのです。
ピースウィンズ・ジャパンの活動を知って共感し、そのサポートをしたいと考えるのであれば、ぜひとも今日から寄付による手助けをしてみてはいかがでしょうか。