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NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえとは?全国こども食堂支援センターの活動などについて紹介

NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえとは?全国こども食堂支援センターの活動などについて紹介

貧困家庭の子どもを一人でも多く支援するため、全国各地でこども食堂の施設数は増加しています。

こども食堂とは、東京都にある八百屋の店主が「満足にご飯を食べられない子どもたちに食事を提供する」ことを目的に始まりました。

しかし、ボランティアベースで行われているこども食堂は、運営を継続していくためにも様々な支援が求められていることも事実です。

ここでは、こども食堂の支援活動を行うNPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ(以下、むすびえ)についてご紹介します。

NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえとは?


NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえは、「こども食堂の支援を通じて、誰も取りこぼさない社会をつくる」をビジョンに掲げています。

子どもの貧困問題を解決することを、行政とこども食堂の運営だけに任せている現状を問題として取り上げ、各地域のこども食堂ネットワークの支援と、社会に貢献したいと考えている企業・団体とつながり、こども食堂へ支援を届ける活動を行っています。

その他にも、独自に調査・研究を行い、講演会などでの啓発活動もむすびえの担う役目です。

人と人とのつながりを深める子ども食堂

子どもたちは走り回り、ボランティアの高校生や大学生にしがみつき、
お母さんたちは、楽しくおしゃべり。
地域の高齢者が調理ボランティアを買って出て、
子どもや親たちを笑顔で見守っている。
タテにもヨコにも割らない(子どもや大人、高齢者といった年齢で制限しない、家庭の所得で制限しない)、ごちゃまぜの場所です。

同時に、スタッフは気にかけています。
子どもの様子や親の様子、本人たちが語らないその「背景」を気にかけています。
そして気付いたときには、さりげなく手を差し伸べる。
さしでがましくなく、おしつけがましくならないように気を配りながら、
「私が勝手に持たせたんだ」「余っちゃってるから、もらってくれるとうれしい」と。
そして長い目で見守ります。
どうしたこうしたとは聞かない。
どうだろうな?と思いつつ、その状態でキープ。
言ってくれればいつでも一緒に考えますよ、という態度で、待ちます。

もともとは利用者だったというボランティアの女性が言っていました。
「ここは、自分のできる範囲で、できることをやればいいから、続くんですよね」と。
そこがPTAとの違いだそうです。
――こども食堂とは、そんな場です。

そんなこども食堂が、全国で増え続けています。
一年間に1,400ヶ所増えて、今3,718ヶ所。三年間で約12倍に増えたことが、私たち「NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ(以下、NPO法人むすびえ)が、全国各地のこども食堂の地域ネットワークと合同で行った調査でわかりました。

「むすびえ」は、こうしたこども食堂がさらに増え、地域に根ざしていくために、
ひいてはすべての子どもや大人たちが安心して暮らせる地域をつくるために、
こども食堂と、こども食堂を応援しようとしてくれる企業・団体・個人をつなぐ「結び目」になることを目指している団体です。

NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえの3つの事業


NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえは、主にこども食堂に関連する3つの事業を軸に活動しています。

地域ネットワーク支援事業

それぞれの地域で、こども食堂を支えているネットワーク団体(中間支援団体)の活動をサポートしています。

主に「こども食堂の立ち上げ支援」や、「運営者同士のネットワークづくり」「行政や関係団体との連携」「寄付物品の仲介」などを行っています。

具体的事例として、千葉県我孫子市では企業、市の栄養士や保健師が協力したこども食堂の衛生研修を行いました。

子どもたちに安心・安全な食材を提供するために、お金や食材以外の支援にも力を入れています。

企業・団体との協働事業

全国にあるこども食堂の地域ネットワークを通じて企業や団体からの寄付、プログラムなどを個々のこども食堂に繋いでいます。

具体的には、「寄付の仲介」「寄付付き商品の販売を原資とした運営費の寄付」「昔遊び体験」などのプログラム提供を仲介しています。

こども食堂において、必要な物資である食材は、2012年から流通系の企業の取り組みとして、取引先の食品企業より余剰食品の無料提供を受け、この食材を東北6県の社会福祉団体などに無償で提供しています。
取り組みが始まったことで、消費されない食材を有効活用する流れが生まれました。

実際に食材支援を受けているNPO団体は、食事提供以外の活動もできるようになりました。
栄養バランスや食べることの大切さを学べる「食育食堂」、学習室に通う子どもと行っている「調理実習」など活動の幅が広がっています。

こども食堂と「企業」を結び付ける活動を、むすびえは今後も続けていきます。

調査・研究事業

ここ数年で、こども食堂の数は急激に増えました。
しかし、実際の活動実態・効果・課題についての調査は、不十分な点が多いのが現実です。

むすびえは、こども食堂の正しい現状を独自調査によって伝える活動をしています。

具体的事例としては、むすびえでは「全国箇所数調査2018年版」という調査を公式サイト上で公開し、都道府県別のこども食堂の施設数と、こども食堂の数を小学校数で割った「充足率」を算出しています。

全国の各都道府県で、「こども食堂がどれだけ不足しているのか」を明確にし、このデータを多くの企業に「支援が足りていない」ことを知ってもらう啓発活動などに役立てています。

さらに、2019年6月に発表された最新データでは全国のこども食堂が3,700箇所以上となり、2018年の2,286箇所から1,500箇所以上も増えていることがわかりました。
この調査もむすびえが行ったものです。

NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえの実績は?


NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえは、新設の団体です。
しかし、携わっているメンバーは、それぞれの非営利活動の世界で、実績を積み重ねているメンバーが集まってます。

理事長である湯浅誠は、1990年代から日本の貧困問題に携わってきた経験と実績を持ち、内閣府参与も経験。

また、2016年〜2018年にかけて「広がれ、こども食堂の輪!」全国ツアー実行委員のほか、2018年には「こども食堂安心・安全プロジェクト」において、こども食堂の保険加入状況を改善しました。

また、理事の釜池雄高は「こども食堂ネットワーク」事務局として、企業・団体からの寄付の仲介などを中心に取りまとめてきました。

団体としては、まだ新しく不安に思う方も多くいます。
しかし、必要な経験とノウハウを蓄積したメンバーが多数在籍していることは強みと言えるでしょう。

NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえに寄付する方法は?

こども食堂への寄付は、全国で増加している施設数に比例して必要になります。
こども食堂やネットワーク団体の支援を行うむすびえの活動を続けていくためにも、寄付が大きな支えとなるのです。

月1,000円から継続して寄付をする

クレジットカードにおいて、月1,000円から継続して支援が可能です。
「まずはお試しで支援をしたい」という人から、「毎月継続して支援したい」方まで幅広く対応したおすすめの支援方法になります。

継続的に活動を行うためには、ひとりでも多くの継続支援が大きな力になるのです。

寄付したいだけできる都度寄付

「まずは1回だけ寄付したい」という方は、銀行振込がおすすめです。

公式サイト上に記載されている口座に振り込みを行った後に、「お問い合わせフォーム」より「氏名、住所、電話番号、メールアドレス、入金日、金額」を連絡します。

Tポイントで寄付をする

こども食堂の支援は、買い物などで貯まった「Tポイント」でも可能です。
ネット募金のこども食堂支援ページでは「Tポイント」での支援を選ぶことができます。
「Tポイントを貯めているけど、使い道がない」という方にはおすすめです。

(出典:Yahoo!JAPAN ネット募金「全国3,000カ所以上に広がるこども食堂を通じた地域づくりのために」)

読み終わった本やDVDで寄付する

むすびえでは、お金の寄付以外にも、読み終わった本やDVDの寄付も受け付けています。
本が100冊以上集まると、こども食堂一回分の食材費に充てることができます。

自宅にある読み終わった本やDVDが、子どもの貧困を救う支援になります。

NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえは全国のこども食堂を支援する団体


NPO法人むずびえの概要と活動内容について説明しました。

子どもの貧困を少しでも改善するために、企業などを巻き込んで支援をするむすびえの活動は、こども食堂全体を助ける大きな意味を持っています。

まずはこども食堂の現状やむすびえの活動について理解を深めることも支援の第一歩となります。

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