環境保全

環境保全に係る仕事がしたい!どんな仕事がある?

環境保全は今の日本だけでなく、世界で必要とされています。現在の世界は地球温暖化や気候変動が起こり様々な影響を受けています。

その根本にあるのは環境破壊や生物多様性の喪失です。そのため地球温暖化防止のために環境保全や再生が求められています。

しかし環境保全や再生は専門的な知識や技術が必要なものもあり、今はそれらが資格となって仕事として成り立っているものもあります。

こちらの記事では環境保全に係る仕事について紹介します。

環境保全とは?取り組み内容と知っておくべき問題点

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環境保全に係る仕事が今求められている


現在の地球では環境に関して様々な問題が起こっています。地球温暖化をはじめ、気候変動や異常気象、砂漠化や森林火災、海洋汚染など挙げだせばきりがないですが、そのほとんどが人間の生産活動によって起こっています。

本来自然環境は、生物多様性と自然の物質循環を基礎として、生態系が微妙な均衡を保つことで成り立っています。

それに加え、地球温暖化の防止や水環境・大気環境の保全、野生生物の生息環境としての役割など多数の機能を持っており、私たちにとっても生存に欠かせない基盤です。

それが人間の手によって失われつつあり、自然環境の悪化から生物多様性は減少し、生存の基盤である自然環境が損なわれつつあります。

そうならないために環境保全は今必須となっており、国際的な取組から、政府による対策、関連機関や企業が協働する施策、自治体や支援団体による地域的な取組などが行われています。

しかしどのような活動にも専門的な知識は必要となり、それは取り組まれる活動によっても異なります。

環境保全に係る仕事や、それに関わる資格は複数あり、地球規模で必要となる仕事として存在しています。

(出典:環境省「自然再生基本方針」)

  • 本来自然環境は地球温暖化防止、水環境、大気環境の保全など生態系の均衡をを保っているもの。
  • 自然環境の悪化は人間の生産活動によって起こっているものがほとんどである。
  • 様々な組織によって取り組みが行われているが、そういった活動にも専門的な知識や資格が必要になる。
  • 環境保全に係る仕事とは


    環境保全に係る仕事はいくつもありますが、その仕事に就くには必要な知識と、知識や技術が身についていることを証明する資格、そして仕事についての情報が必要となります。

    もちろん何歳からでも学ぶことができ、現在では資格の勉強のサポートが受けられる育成事業や養成事業なども存在しています。

    環境教育や環境学習として環境省からも紹介されていますが、こちらで環境保全に係る仕事をピックアップして紹介します。

    森林保全・緑化関係

    森林保全や緑化関係の仕事は4つ挙げられます。それが植生管理士、植生アドバイザー、林業技師、森林インストラクターです。

    植生管理士

    植生管理士は植物生態学を用いて各地の植生修復を行う専門家です。

    植生や植生景観、植生復元とモニタリングに関する知識、自然環境の保全と復元に関する技術などが必要となります。

    認定試験があるので、そちらに合格することで農林水産省と環境省に認定登録されます。

    植生アドバイザー

    植生アドバイザーは植物生態学により「人と自然の共生」の価値観を共有した緑の環境創造を実践できる専門家です。

    植生調査、植生景観調査、植生復元モニタリングなど植物生態学を軸とした地域環境を捉え、データを元に適切な樹種選定や緑化手法を提案します。

    こちらも育成事業が存在し、準備されている3つのセミナーコースを終了することで、農林水産省と環境省の認定を受けることができます。

    林業技士

    林業技士は森林や林業に関して専門的な技術を持ち、合理的な林業経営や指導を専門に行う仕事です。

    具体的には森林所有者などが行う森林整備事業の実施の際に、森林環境や生物多様性の保全の観点から適切な森林の取扱いがされるよう現場でアドバイスを行います。

    森林インストラクター

    森林インストラクターは、森林を利用する一般の人に対し、森林の動植物やそれに関わる様々な事柄、疑問について分かりやすく解説を行う仕事です。

    それだけでなくキャンプやネイチャークラフトなどの野外活動の企画や実施について協力、指導を行うことも含まれます。

    水・土壌の保全関係

    水・土壌の保全関係には3つの仕事が挙げられます。こちらは環境サイトアセッサー(土壌汚染)や土壌環境リスク管理者、河川環境保護指導員があります。

    環境サイトアセッサー(土壌汚染)

    環境サイトアセッサーは企業や組織などにおいて、国際規格や土壌汚染対策法に則った用地での土壌汚染や地下水汚染に関するアセスメントを行います。

    またリスクマネジメントに基づいて組織の土壌環境に関して関係機関や住民とのリスクコミュニケーションの支援を行い、企業における土壌汚染対策の指導をしていきます。

    ※アセスメント:査定、事前影響評価

    土壌環境リスク管理者

    土壌環境リスク管理者は土壌汚染が懸念される土地の周辺の土壌や地下水汚染状況の把握や、汚染の拡散防止対策、また汚染の未然防止に関する基礎的知識を持ち、土壌・地下水汚染の分野で指導や管理を行います。

    河川環境保護指導員

    河川環境保護指導員は、地域の河川などの実情を把握し、河川における活動とその他多岐に渡る環境保全活動でリーダーシップを発揮する指導員として勤める仕事です。

    環境全般関係

    森林や水・土壌に限らず、環境全般における保全活動を行う仕事がこちらになります。こちらで挙げられる仕事は環境アセスメント士とインタープリターの2つがあります。

    環境アセスメント士

    環境アセスメント士は環境の調査や予測および調査の実施、環境保全措置の検討、環境影響評価図書の作成・支援、環境アセスメントの制度、手続きなどの実務など多岐におよぶ仕事を行います。

    インタープリター

    インタープリターは社会的に自立できる海洋の自然をガイドし、エコツアーなどを行う仕事です。インタープリター自体は仕事と言うより役割と言う位置づけですが、環境省や文部科学省、国道交通省などの認定のもと、海洋の自然体験活動を通じて、広く自然を大切にするリーダーを養成する入門講座も設けられ、ホエールウォッチングやドルフィンスイム・インタープリターなどとして活躍できます。

    環境教育関係

    直接的な環境保全からは少々離れますが、環境保全についての指導などを行うことができる能力を必要とする仕事がこちらです。

    こちらではかなり多くの仕事がありますが、その中からNACS-J自然観察指導員、環境再生医、ビオトープ管理士、環境社会保全士、森林管理士、こども環境管理士について紹介します。

    NACS-J自然観察指導員

    NACS-J自然観察指導員は地域に根ざした自然観察活動を通じて、自然の価値を伝え、自然を守る自発的な活動に繋げる指導を行う仕事です。

    野外実習で生物多様性や生態系の仕組み、野外で効果的に観察する手法、自然保護や自然保護教育の必要性や普及啓発を行います。

    環境再生医

    環境再生医は、自然環境保全や再生活動において、専門性と自然環境に関する知識に基づき、地域住民や行政、教育機関、企業、専門家などに協働を推進します。

    地域の自然環境に広く関わり、町医者の医師のように「地域の自然環境のお医者さん」と呼ばれるような環境人材として働きます。

    ビオトープ管理士

    ビオトーブ管理士は生き物や法制度に関する知識、技術、倫理観、評価力から応用力まで幅拾い観点で総合的に環境保全に関する知識や指導能力を持つ技術者です。自然と伝統が共存する持続可能なまちづくりやくにづくりに貢献します。

    環境社会保全士

    環境社会保全士は生産者の立場から地球環境問題について考察し、関連する様々な技術や施策の知識をもって体系的な環境配慮行為の実施を行い、それについて指導を行う仕事です。

    森林管理士

    森林管理士は荒廃した森林の機能を回復し、生産性の向上と環境の保全に貢献できる仕事です。健全な森林の育成に加え、森林の持つセラピー効果やレクリエーション効果を発揮するための手助けや森林を利用した自然環境教育なども行います。

    こども環境管理士

    こども環境管理士は命や物、自然を大切にする「思いやる心」を育む保育・幼児教育を担う仕事です。
    保育士や幼稚園教諭の資格を持つ人が、この資格の認定を受ける人が多いですが、一般からも資格の取得が可能です。

    (出典:環境省「環境人材育成・認定等事業データベース」)

  • 環境保全に関わる仕事は多くあるが、その仕事に就くには知識、技術の証明となる資格が必要になる。
  • 環境保全びに関わる仕事は主に森林保全・緑化関係、水・土壌の保全関係、環境全般関係、環境教育関係の4つに分けられる。
  • 資格の勉強のサポートが受けられる育成事業や養成事業なども存在している。
  • 環境保全に係る仕事は未来の生活を作る仕事


    私たちの生活は環境とは切り離せず、生物多様性との共存を行わなければ、基盤は失われてしまいます。

    しかしそれは簡単なことではなく、専門的な知識や技術を持つ人のアドバイスや管理などを受けなければ上手くできないこともあります。

    環境保全は世界各地でそれぞれの環境について必要とされており、仕事としても需要が高まっていく可能性は高いです。

    環境問題に関して危機感を持つ人、環境保全や再生を通じて地域を守る活動をしたい人などにおすすめなのが環境に係る仕事です。

    こちら紹介したのはその中の一部でしかありませんが、どれも国からの認定を受けられ、活躍の場もある仕事なので、これから環境に関しての仕事に就きたいという人はぜひ一考してみてください。

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    この記事を書いた人
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