環境保全

私たちにもできる環境保全活動とは?

この地球上には人間だけでなく、多くの動植物が生息しており、それぞれの環境の中で生きています。

それは気候や土壌、そこに生きる生態系によって生物多様性が成り立ち、共存してきました。

しかし人間の生息域の拡大や生産活動により、その環境が崩れ、環境そのものや多くの生物に影響を与えています。

その影響は私たちにも及び始めていることから、今は環境を保全する動きが活発に行われています。こちらの記事では私たちにもできる環境保全活動について紹介します。

環境保全とは?取り組み内容と知っておくべき問題点

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環境保全活動を行うためには理解を深めることが大切

私たちの周りには環境保全を行う活動がいくつもあります。また私たち自身も日頃の生活の中で環境保全につながる行動もあります。それらに取り組むためには環境保全活動についての理解を深めることが大切です。

もちろん知ったことからすぐに取り組んでいっても良いですが、環境保全につながると思って行ったことが、かえって負担を増やすことになる可能性もあります。

そのため私たちにできる環境保全活動を行っていくのであえば、知識理解を深めていきましょう。

環境保全活動を行う人向けの研修講座などが市民の集いという形で行われている場合もありますので、情報を得られたら参加してみるのも1つの手です。

(出典:独立行政法人環境再生保全機構「環境保全活動の理解を深める」)

  • 環境保全を行う活動や環境保全につながる行動は日頃の生活の中にもある。
  • 環境保全活動に取り組んでいくためには、環境保全活動についての知識、理解が大切になる。
  • 環境保全活動の研修や講座に参加することも検討すると良い。
  • 森林を守ることも環境保全活動の一つです。
    森林破壊の現状や、起きている問題に対してできることをもっと知りたい方はこちらの記事をご一読ください。
    >>森林破壊の原因と対策は?身近にできることから考えよう

    環境への負担が増大する原因とは

    現在地球温暖化気候変動による環境への負担の増大が問題になっています。これらは私たちの生活にも大きな影響を与えていますが、環境やそこに住む生態系も多大な被害を被っています。

    気温の上昇は動植物が生きていけない環境を作り出す可能性がありますし、豪雨による洪水や土砂崩れにより生態系の多くが住処を追われることもあります。

    そうなるとこれまで築かれてきた生物多様性が失われ、動植物の生息域が北上してしまいます。

    環境や生態系の変化は私たちの生活にも影響を与えます。

    作物を育ててきた環境が変わってしまい、これまで育ててきた野菜や果物を育てられなくなる可能性もあります。

    あるいは生産・収穫できたとしても品質の低下への影響も大きくなると予測されています。

    何より環境への負担が増大すれば、地球温暖化や気候変動をより進行させてしまうため、この連鎖が起こります。

    環境を保全し、地球温暖化や気候変動を防止していかなければ、動植物による生態系はもとより私たちの生活環境も変えていかなければいけない事態が生まれてしまいます。

    環境保全とはこのような地球温暖化防止やその土地の環境生態系を守るための取組です。

    (出典:環境省「日本の気候変動とその影響」)

  • 地球温暖化や気候変動は私たちの生活だけではなく生態系にも多大な被害がある。
  • 作物の生産だけではなく、品質低下にも影響されることが予想される。
  • 環境保全は土地の環境、生態系を守るための取り組み。
  • 私たちにできる環境保全活動


    私たちにできる環境保全活動は様々です。日常生活の中でできることから、お金はかかるものの制度を利用すれば負担を軽くしつつ行えるものもあります。

    基本的には環境へ影響を与える原因を抑制していければいいため、地球温暖化や気候変動を防止できる取組、環境への負担を抑えられる取組が求められます。

    つまりはその土地の環境や生態系を守る取組、地球温暖化や気候変動を防止する取組になります。

    土地の環境や生態系を守るための取組は農業に携わる人々が中心となって、環境に配慮した農業などに取り組んでいます。

    しかし農家の人々に任せるだけでなく、私たちにできることも取り組むことで、より環境は保全されます。私たちにできることは何なのか、具体的な活動を紹介します。

    温室効果ガスの抑制

    私たちは生活の中で冷暖房機器や電化製品を使用します。冷暖房機器は特にそうですが、温度設定によっては多大な電力を消費します。

    電力を消費するということは発電所からの電力供給が必要であり、火力発電に頼る日本では化石燃料を燃焼させるため、二酸化炭素が排出されてしまいます。

    二酸化炭素は地球温暖化を引き起こす温室効果ガスの主となる気体であることから、地球温暖化を進めてしまう原因となります。

    そのため温室効果ガスを抑えるため、カーテンによる温度調整やクールビズやウォームビズにより冷暖房機器の使用を控えることや節電に心がけることは環境保全活動の1つとして有効になります。

    移動に利用する自家用車も二酸化炭素を増やす要因です。通勤や通学、買い物などの移動にはできれば公共交通機関を利用することで、二酸化炭素の排出量を抑えることができます。

    あるいは自家用車を使用する場合でもアイドリングストップといったエコドライブを心がけることも重要です。

    現在は広く普及しつつあるEV車やハイブリットカーなどを購入して利用することも手ではありますが、お金もかかるためあくまで検討する1つとして考えてもらうといいでしょう。

    ごみの減量と分別

    ごみは環境にとっていくつかの問題を引き起こします。

    まずごみを燃焼させることで二酸化炭素有毒物質であるダイオキシンなどが発生するため、地球温暖化を進めてしまい、環境や生態系に負担をかけることが可能性として挙がります。

    またごみも元々は商品であるため、それを生産するために多くの天然資源が使われています。消費が増えれば、商品の製造も増えて天然資材をより多く使用するため、枯渇を招くと予測されます。

    さらにごみを燃焼しても、焼却灰は埋め立てをしなければいけないため、埋め立て場所の環境を汚染する危険性などもあります。

    このような問題により環境への負担を増やさないため、ごみの減量は私たちが取り組むべき環境保全の一環になります。

    ごみの減量を行うポイントはいくつかあります。買い物をする際には食品の購入計画をため、余分な消費は抑えることや、エコバックなどを利用し、レジ袋などを必要以上にもらわないことが挙げられます。

    また自宅では食材はできるだけ余すことなく使い、生ごみを出す時も水分をしっかりと絞って1割以上カットしてから出すことも減量につながります。

    生ごみを含め、ごみをまとめる際は分別をしっかり行ってください。分別の方法は地方自治体によって異なりますが、再利用できる資源は貴重なので、そういったものまで廃品しないよう分別は重要です。

    外食を行う際にもごみの減量ができます。注文する時に食べきれないと思ったときは少なめにしてもらうことも有効です。

    宴会などに参加する時は、始めの30分と終わりの10分は席について食事を楽しみ、食べ残しを減らす「3010(さんまるいちまる)運動」に参加すると良いでしょう。

    食品ロスも環境への負担を増大させる要因なので、もったいないという気持ちを持ち、積極的に減量していくことが重要です。

    不法投棄の防止

    ごみという意味では不法投棄も環境への大きな負担となります。直接投棄をするわけではなくても、周りに不法投棄が行われている場所があるかもしれません。

    きれいな環境を維持していくためにも、不法投棄が行われないように予防策を講じるのは大切なことです。

    不法投棄が行われるような場所には柵を立て防護することや、不法投棄防止の看板を立てることも有効です。このような設置を行う際は、地方自治体に相談してみると良いでしょう。

    また周辺のごみをまめに拾うことや、死角をなくして見通しを良くすることで、不法投棄を抑制することができます。

    省エネや再生可能エネルギーの導入

    こちらはお金がかかってしまうものの、環境保全をする1つの方法ではあります。

    例えば冷房機器の使用を抑えるために、夏場に太陽の光を遮る植物のカーテンとして「グリーンカーテン」を導入する方法があります。

    植物は二酸化炭素も吸収してくれるので、二重の意味で地球温暖化防止に効果を発揮します。

    また火力発電にできるだけ頼らず、必要な電力をまかなうために太陽光発電の導入も取り組みとしては有効です。

    ただし太陽光発電導入は多くのお金がかかります。奨励金制度などを利用すれば、負担を低減することもできるので、それらを利用することも視野に検討してみるのも良いです。

    省エネ機器や高効率機器に買い換えることも環境保全につながる取組です。初期費用はかかりますが、省エネであることから将来的には財布に優しい取組でもあります。

    自然環境を守る地域的な活動への参加

    都道府県や市町村、支援団体などが主体となって行う環境保全活動に参加するというのも1つの方法です。

    例えば里地里山は人間が手を入れなければ環境が変化してしまい、それまで住んでいた動植物が住めなくなって生態系が維持できなくなることがあります。

    しかし里地里山は広大であるため、人手がなければ環境を整えることができません。生態系の保全はもとより、自然のダムとしての機能もあるため水の浄化など多くの恩恵がもたら
    されることから、環境保全においては有効な手段です。

    また外来種は在来種などを餌として、環境を壊しています。そのような外来種から地域固有の生き物を守る活動も行われており、生態系保全のためにも参加していけると良いでしょう。

    もちろん地域の清掃活動なども立派な環境保全活動なので、参加できるものには積極的に取り組んでいきたいものです。

    (出典:厚木市「私たちにできること」)

  • 環境保全活動は日常生活の中でできることから、お金はかかるものの制度を利用すれば負担を軽く行えるものと様々。
  • 主な環境保全活動は、温室効果ガスの抑制、ごみの減量と分別、不法投棄の防止、省エネや再生可能エネルギーの導入などがある。
  • 都道府県、市区町村、支援団体などが行っている環境保全活動に積極的に参加していくのも良い。
  • 生物が共存できる環境を維持するために私たちにもできる環境保全活動

    人間の生産活動によって、地球上に生息する動植物の環境を奪いつつあります。
    このまま放っておけば、動植物だけでなく私たち自身も絶滅に瀕する危険性もあります。

    環境保全活動を持続的に行う必要性はあるものの、活動に取り組む方々や団体への資金や人材がまだまだ足りていません。

    私たちにできることの1つとして支援団体への寄付があります。

    例えば一般社団法人グリーンピース・ジャパンは、世界55以上の国と地域において、環境課題への解決策を作り出すために、サポーターやボランティアとともに提言活動、調査・分析活動を行っています。
    月1,000円からの継続寄付で、地球と暮らしを守るための調査や報告、政府や企業への働きかけを支援できます。
    >>グリーンピースについて詳しくみる

    支援団体への寄付はまだハードルが高いと感じる方は、以下のアンケートにぜひご協力ください。
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    お手数おかけしますが、お力添えいただけますようお願いいたします。

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