アジアの貧しい地域の子どもたちを支援するNPO「チャイルド・ファンド・ジャパン」が、2024年7月、新たな継続寄付プログラム「ボイス・サポーター」を開始しました。
支援地の子どもたちが自らの声でレポートする動画や、支援地の人たちと交流できるリアルタイムオンラインツアーを通して、現地のありのままの姿を感じられる、新しくユニークな支援方法です。また、月1,000円から寄付できるので手軽に始められます。
「ボイス・サポーターについて詳しく知りたい」
「支援地の子どもと手紙で交流できるスポンサーシップ・プログラムとの違いは?」
「チャイルド・ファンド・ジャパンに寄付したいけど、どの寄付方法を選んだらよいか迷っている」
という方に向け、本記事では以下の内容を解説します。
- ・ボイス・サポーターの内容、特徴、支援するメリット
- ・スポンサーシップ・プログラムの内容
- ・ボイス・サポーターとスポンサーシップ・プログラムの比較
- ・どんな人がそれぞれの支援プログラムに向いているか
チャイルド・ファンド・ジャパンへの寄付を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
動画を通して支援地とつながれる「ボイス・サポーター」とは
「ボイス・サポーター」は、2024年7月に始まった、手軽で新しい形の支援方法です。寄付は、フィリピンのスラムで生きる子どもたちの継続的な支援に使われます(※)。“子どもたち自らの声”や、現地のありのままの姿を感じられる点が特徴です。
寄付金は以下のような活動に使われます。
- ・教育:子どもたちが学校に通い続けられるよう、学用品の支給などを行う
- ・栄養・保健:栄養補助食の提供、歯科検診
- ・子どもを暴力から守る:暴力、性搾取、違法ドラッグなどから子ども守るため、子どもや親へ研修を実施
ボイス・サポーターの大きな特徴は、以下のように「子どもたち自らの声」が届く点です。
- ・子どもたち自身がレポーターとなり活動報告をする、ショート動画が届く
- ・支援地の子どもと交流できるオンラインツアーや、活動報告会に参加できる
- ・子どもが描いた絵と手書きのメッセージのカードや、ボイスメッセージが届く
また、機関紙「SMILES」(年2回)、年次報告書(年1回)、メールマガジン(月1回)も届きます。
寄付金額や決済方法は以下の通りです。
毎月の寄付金額
以下の金額から、自分に合った支援額を選択。
1,000円、1,500円、2,000円、3,000円、4,000円、5,000円、10,000円
支払い方法
クレジットカード自動引き落とし、または、銀行・ゆうちょ銀行からの自動引き落としから選択。
※今後、フィリピン以外の国に支援地を広げる可能性があります。
チャイルド・ファンド・ジャパンの「ボイス・サポーター」になるメリット3つ
ボイス・サポーターになると以下のメリットがあります。
- ・子どもたち自らの声を通して支援地の様子がわかる
- ・リアルタイムで子どもたちと交流できる
- ・寄付が子どもや支援地にもたらす効果を実感できる
それぞれ詳しく解説します。
子どもたちの生の声を通して支援地の様子がわかる
ボイス・サポーターになるメリットの1つは、子どもたちの声を通じて支援地のありのままの姿を感じられる点です。
例えば、支援スタート時に届くウェルカム動画や定期的に届くショート動画では、子どもたち自らレポーターとなって支援地の様子を報告します。
旅行では訪れることのないスラム街での生活の様子を、映像や子どもたちの生の声を通じて知ることができるのです。
リアルタイムで子どもたちと交流できる
画面を通じて、子どもたちと交流できる点もメリットの1つです。
オンラインツアーはリアルタイム中継と動画の組み合わせで行われます。スラム街で生活する子どもやその家族へのインタビュー、交流ゲーム、Q&Aタイムが設けられています。
支援地の「今この瞬間」の様子がわかるだけでなく、支援地の子どもたちと同じ時間を過ごせるのです。
寄付が子どもや支援地にもたらす効果を実感できる
寄付が支援地に届いていることを、自分の目で確かめられるのもメリットです。
寄付を毎月継続することで、ショート動画やオンラインツアーを通し、子どもや支援地の変化を見届けられます。
1人の子どもの成長を見守る「スポンサーシップ・プログラム」とは
一方、一人の子ども(チャイルド)の成長を見守る「スポンサーシップ・プログラム」という支援方法もあります。
スポンサーシップ・プログラムは、フィリピン、ネパール、スリランカで貧困の中に暮らす子どもたちを継続的に支援します。
以下2つのゴールを目指しています。
- チャイルド(支援対象の子ども)の健やかな成長
教育や保健・栄養など一人ひとりの必要に応じたプログラムを提供 - 地域全体の自立
家族の生活改善、職業訓練、住民組織の立ち上げなどを支援
支援が終わった後も地域が持続的に成長できる仕組みを作っています。
2023年度には、3か国15地域で4,522人の子どもたちの支援を行いました。
スポンサーシップ・プログラムは月々4,000円(1日あたり約130円)で支援できます。寄付金は、学用品や栄養豊富な食事、健康診断などに使われます。
支払い方法は、クレジットカード自動決済、銀行・ゆうちょ銀行からの自動引き落とし、コンビニエンスストアからの支払いはじめ、5つの方法から選びます。
このプログラムの大きな特徴は、1対1でチャイルドとつながれる点です。手紙のやりとりや成長記録を通じて、子どもの成長を間近で見守ることができ、さらに支援の実感も得られるのです。
また、以下が届くので、支援の効果や寄付金の使い道が確認できる点も特徴です。
- ・チャイルドのプロフィール(初回)
- ・地域の紹介資料(初回)
- ・季節のカード(フィリピン、ネパールの場合)
- ・機関紙(1年に2回)
- ・年次報告書(1年に1回)
- ・メールマガジン(毎月)
2023年度には3,055人のスポンサーがこの活動を支援しました。
自分に合うのはどちら?ボイス・サポーターとスポンサーシップ・プログラムを比較!
ボイス・サポーター、スポンサーシップ・プログラムへの参加、どちらにしようか決めかねている方に向け、それぞれの支援方法を比較表にまとめました。
ぜひ、支援方法検討の材料にしてください。
支援方法 | ボイス・サポーター | スポンサーシップ・プログラム |
寄付金額 | 月々の寄付金額を以下から選択 1,000円、1,500円、2,000円、3,000円、4,000円、5,000円、10,000円 |
月4,000円 |
寄付の使い道 | フィリピンのスラムに暮らす子どもの支援 | フィリピン、ネパール、スリランカで貧困の中に暮らす子どもたち及び地域の自立支援 |
支援地の子どもたちとの交流方法 | 支援地の子どもたちと動画で交流 ・子どもがレポーターとなった活動報告のショート動画が届く ・支援地の子どもと交流できるオンラインツアーへの参加 ・子どもが描いた絵と手書きのメッセージのカードや、ボイスメッセージが届く |
「自分のチャイルド」と1対1の交流 ・チャイルドと手紙のやりとり ・年に1度チャイルドの成長記録が届く |
向いている人 | ・支援地のありのままの姿を感じながら支援したい人 ・自分で寄付金額を決めたい人 |
・子ども1人と交流して成長を実感したい人 ・自分が応援している気持ちを自分の言葉で届けたい人 |
参考:チャイルド・ファンド・ジャパンとは?
チャイルド・ファンド・ジャパンは、貧困の中で暮らす子どもの健やかな成長、家族と地域の自立を目指した活動を行う国際協力NGOです。1975年に設立された、日本のNGOの草分け的存在です。
フィリピン、スリランカ、ネパールにおいて地域開発支援、緊急・復興支援、アドボカシー(広報・啓発・提言)を行っています。
「すべての子どもに開かれた未来を約束する国際社会の形成」を目標に活動しています。
詳しい活動は以下の記事をご覧ください。
>>チャイルド・ファンド・ジャパンは支援すべき?怪しい?活動実態や口コミ評判を調べてみました
チャイルド・ファンド・ジャパンへの寄付に関してよくある質問
チャイルド・ファンド・ジャパンへの寄付に関して、よくある3つの疑問について解説します。
1. 寄付金控除は受けられる?
チャイルド・ファンド・ジャパンは東京都から「認定NPO法人」の認定を受けているため、同団体への寄付は寄付金控除の対象になります。
寄付金控除を受けるには以下の適用条件を満たす必要があります。
- ・確定申告を行うこと
- ・年間2,001円以上の寄付であること
ボイス・サポーターやスポンサーシップ・プログラムなどで継続的に寄付をしている場合、前年1年間に寄付した分の領収書が、毎年1月にチャイルド・ファンド・ジャパンから届きます。それを利用して確定申告を行います。
寄付金控除を受けるための確定申告の方法は、以下の記事で詳しく解説しています。
>>確定申告で寄付金控除を受けるには?必要な書類や申告の方法について解説
2. ボイス・サポーターやスポンサーシップ・プログラムはいつでも解約できる?
ボイス・サポーターやスポンサーシップ・プログラムは、いつでも解約できます。解約希望の際は、事務所にその旨を連絡しましょう。
自動引き落としの場合は、毎月20日までに連絡すると翌月から支援が停止されます。クレジットカード決済の場合は、契約しているカード会社の引き落としタイミングにより解約される月が変わります。
3. スポンサーシップ・プログラムとボイス・サポーター以外にも寄付方法はある?
スポンサー・プログラムとボイス・サポーター以外に、以下の寄付方法があります。
- ・マンスリー・サポーター
- ・プロジェクトを指定した寄付
マンスリー・サポーターは、貧困の中で暮らす子どもの支援、緊急・復興支援活動、アドボカシー活動などチャイルド・ファンド・ジャパンの活動全体を継続的な寄付で支えます。月々1,000円、2,000円、3,000円、4,000円、5,000円、10,000円の中から、好きな金額を設定します。
プロジェクトを指定した寄付では、
- ・チャイルド・ファンド・ジャパンの活動全体
- ・特定の課題の解決を目指したプロジェクトや災害時の緊急・復興支援活動
など寄付の使い道を寄付者が決められます。金額も、自分で設定できます。今回限りの寄付、月々の継続的な寄付、どちらも選択可能です。
支援地の子どもとつながれるチャイルド・ファンド・ジャパンの寄付プログラム。自分に合った方法で貧困の中にある子どもを支援しよう
本記事では、チャイルド・ファンド・ジャパンの継続寄付プログラム、「ボイス・サポーター」と「スポンサーシップ・プログラム」それぞれの特徴や、どのような人に向いている寄付方法かを解説しました。
記事の内容をまとめます。
- ・2024年7月に始まったボイス・サポーターは、動画やオンラインツアーを通して支援地の「ありのままの姿」を感じられる、手軽で新しい形の継続寄付方法
- ・スポンサーシップ・プログラムは1人の「チャイルド」と1対1で交流する継続寄付の形
- ・どちらの寄付方法も、貧しい地域の子どもたちの成長を継続的に支援できる
自分に合った寄付金額で、支援地のありのままの姿を感じながら支援したい人はボイス・サポーターがおすすめです。また、子ども1人と交流して成長を実感したい方、自分が応援している気持ちを自分の言葉で届けたい方はスポンサーシップ・プログラムがおすすめです。
チャイルド・ファンド・ジャパンへの寄付を検討している方、どの寄付方法で支援しようか迷っている方は、本記事を参考に、自分に合った支援方法を見つけてくださいね。
チャイルド・ファンド・ジャパンは信頼できる寄付先なのか?不安に思う方は以下の記事もご覧ください。gooddo編集部による信頼性の検証、NPOの専門家へのインタビューを実施しています。
>>チャイルド・ファンド・ジャパンは支援すべき?怪しい?活動実態や口コミ評判を調べてみました