「ユニセフのCM「つなぐよ子に」が気になる」
「ユニセフへ寄付しても大丈夫なのか調べたい」
「つなぐよ子に」のCMを見て、本当に支援が必要なのか、ユニセフの寄付募金はどんな活動に使われているのか、気になっている人も多いのではないでしょうか。
「つなぐよ子に」は、ユニセフ・マンスリーサポート・プログラムへの協力を呼び掛けている、日本ユニセフ協会のテレビCMです。
ユニセフ・マンスリーサポート・プログラムとは、子ども達を長期的に支援するための継続募金のことです。
ユニセフの「つなぐよ子」が怪しいのでは?と気になる方へ向けて、gooddo編集部が徹底調査しました。ここでは、具体的に以下の内容を紹介します。
- ユニセフ「つなぐよ子に」の口コミ・評判
- ユニセフ「つなぐよ子に」のCMに出てくる子どもたちの現状
- 寄付募金の使い道の検証
- ユニセフに関してよくある3つの質問と回答
なお、ユニセフを支援する方法には、お金の寄付があります。
安定的に支援できるため、お金での継続寄付がおすすめです。
ユニセフの継続寄付「マンスリーサポート・プログラム」について詳しく知りたい方は、以下をご参照ください。
ユニセフの「つなぐよ子に」の口コミ・評判を紹介
ユニセフの「つなぐよ子に」について、口コミ・評判が気になっている方もいるのではないでしょうか。
ここでSNSに上がっていた投稿を紹介します。
今、ユニセフのCM見たんだけど、ぼろ泣きしそう。遠い異国の地で、私と同じように出産した母の子が、感染者でたくさん亡くなっている事実…。
「つなぐよ子に」ちょっと調べてみよう。(Xより)
ユニセフって「彼らには時間がありません」「つなぐよ子に」とか検索させて募金活動してるけど、そのCM資金全額恵まれない子供たちに寄付すればいいのに。
(Xより)
つなぐよ子に~ユニセフ・マンスリーサポート・プログラム
月千円しか支援してないけど、このCM見たらぐっときたからもう少ししようかな…皆さんもぜひよろしくお願いします^ ^
(Xより)
https://youtu.be/4vyuLTVhICg
ユニセフ親善大使
オードリー.ヘップバーンさんからのメッセージです。
私も
少ない額ですが
協力しています。
今
コロナ感染でのユニセフ つなぐよ 子に
募金をお願いしています。皆さん参加してみませんか❗(Xより)
リサーチした結果、「CM広告に使う資金を全額子どもたちへの寄付に充てて欲しい」という意見がある一方、「つなぐよ子に」のCMを見てユニセフへの寄付を検討した人もいることが分かりました。
続いて、ユニセフのCM「つなぐよ子に」の概要や寄付募金の使い道について見ていきましょう。
そもそもユニセフの「つなぐよ子に」とは?
「つなぐよ子に」とは、日本ユニセフ協会が放送するテレビCMで、ユニセフ・マンスリーサポート・プログラムへの参加を呼びかけています。
ユニセフでは、世界中の子どもたちを支援するためにユニセフ・マンスリーサポート・プログラムを用意しています。
本プログラムは、毎月の募金額を支援者が自由に設定し、子どもたちの命と未来を守るために継続的な支援ができるものです。
ユニセフ・マンスリーサポート・プログラムでの募金は、はしかの予防接種ワクチンや栄養治療食の提供など、子どもたちの命と未来を守るための資金として活用されています。
「つなぐよ子に」でも、ユニセフ・マンスリーサポート・プログラムへの参加を呼びかけています。
ユニセフのCMは本当?何が起きているの?
2025年3月に公開されたユニセフの「つなぐよ子に」シリーズCMには、戦争孤児のアルマ、栄養不良に苦しむゴーン、児童労働に従事するアナスといった子どもたちが登場します。
「本当に存在するの?」「演出ではないの?」と疑問を持つ方も多いでしょう。
これらはすべて実在の子どもたちの体験をもとに制作された映像であり、ユニセフが現地で直面している課題を伝えるものです。
ここでは各CMの背景や実際の状況を紹介し、支援の必要性を考えます。
【ユニセフCM】つなぐよ子に(アルマ・戦争孤児編)
このCMでは、13歳の少女「アルマ」が登場し、紛争で家族を失った戦争孤児としての過酷な状況が描かれています。
アルマはどこにいる?現状は?
アルマはパレスチナのガザに暮らす13歳の実在の少女です。イスラエルによる爆撃で家族を一度に失いました。
- ・父母や兄弟を失い、安心して暮らす家を失った
- ・常に不安や恐怖にさらされ、強い孤独感を抱えている
- ・学ぶ機会や将来への希望が奪われている
ユニセフが届ける支援
ユニセフはガザを含む紛争地域で、アルマのようなこどもに次のサポートを行っています。
- ・心理的ケアや安心できる居場所の提供
- ・食料や生活必需品の支援
- ・学校や学びの機会を取り戻す取り組み
- ・医療や衛生環境の確保
【ユニセフCM】つなぐよ子に(栄養不良・ゴーン編)
このCMでは、イエメンに暮らす1歳10か月の少女「ゴーン」が登場し、重度の栄養不良に苦しむ姿が描かれています。
ゴーンはどこにいる?現状は?
ゴーンはイエメンに住む実在の少女で、深刻な栄養失調に陥り、衰弱していました。
- ・食料不足により十分な栄養を摂れず、身体が衰弱していた
- ・治療を受けられず、命の危険にさらされていた
- ・体力の低下から遊ぶことも学ぶこともできない状態だった
ユニセフが届ける支援
ユニセフはイエメンを含む紛争・貧困地域で、ゴーンのような子どもに次のサポートを行っています。
- ・治療用ミルクや栄養補助食の提供
- ・小児科医や専門スタッフによる緊急治療
- ・母親や家族への栄養指導やサポート
- ・安全な水や衛生環境の整備
【ユニセフCM】つなぐよ子に(アナス・児童労働編)
このCMでは、イエメンで工場で働く12歳の少年「アナス」が登場し、児童労働によって奪われている子どもの権利が描かれています。
アナスはどこにいる?現状は?
アナスはイエメンに暮らす12歳の実在の少年で、父親を亡くし、家族を支えるため工場で長時間働いています。社会的支援もほとんど受けられず、自らを守る選択の余地がない状況です。
- ・朝7時から夜6時まで工場で働いている
- ・学ぶ機会や遊ぶ時間が奪われている
- ・危険な環境で健康や安全が脅かされている
ユニセフが届ける支援
ユニセフはアナスのような児童労働に従事する子どもたちに対して、以下のような支援を提供しています。
- ・安全な学びの機会と居場所の提供
- ・教育推進や学費支援
- ・家庭への経済的・心理的サポート
- ・子どもの権利を守る啓発活動
アルマやゴーン、アナスが語るのは遠い国の物語ではなく、現在進行形で起きている現実です。ユニセフではCMを通して、子どもたちを取り巻く課題を知るきっかけを与えています。
ユニセフ「つなぐよ子に」は信頼できる?寄付募金の使い道を検証しました
ユニセフのCM「つなぐよ子に」をきっかけに寄付を考える方の中には、「実際に募金はどのように使われているの?」と疑問を持つ人も少なくありません。
寄付金の多くが本当に支援に届いているのか、あるいは宣伝や運営に消えてしまうのではと不安に思う声もあります。
そこでここでは、日本ユニセフ協会が公開している年次報告書をもとに、寄付募金の使い道を数字と具体例から検証していきます。
寄付募金の使い道
ここで、日本ユニセフ協会から出ている年次報告書をもとに、寄付募金の使い道を確認してみましょう。
2023年度における日本ユニセフ協会の募金総額306億7,589万円のうち、86.7%が世界のユニセフの活動を支えるために、残りの13.3%が日本国内でのユニセフ活動を支えるために充てられました。

口コミ評判の中には「CM資金全額恵まれない子供たちに寄付すればいいのに。」といった投稿もありました。
しかし、支援事業を継続するには、募金を募るための活動費用は必要です。
新規支援者の獲得や既存支援者とのコミュニケーションに力を入れれば、そこにかかるコストも高くなります。さらに寄付金控除の申請に必要な領収書・関連書類の印刷や発送費用、また振込・決済に必要な費用なども、国内での活動費の中に含まれています。
また支援者集めにかかるコストについて、決まった基準はないものの、海外の例を見ると平均20%とも言われています。
日本ユニセフ協会は国内での活動に使われている費用の割合が低く、20%を下回る13.3%です。できるだけ国内活動での支出を減らそうとしている意図を感じます。
加えて日本ユニセフ協会では、年次報告書を公式ホームページ上に毎年公開しています。
募金総額や使途は具体的な数字を出して公表されており、私たちの寄付募金は適切に使われていることが伺えます。
なお、ユニセフ募金の使い道について、さらに詳しく知りたい方は以下の記事をご参照ください。
>>ユニセフ募金の使い道は?寄付金の使われ方や寄付募金の方法を4つ解説!
寄付募金の活用方法
ユニセフに集まった寄付は、どのような活動に使われているのでしょうか。
日本ユニセフ協会が毎年ホームページ上で公開している年次報告書には、寄付募金の活用方法が具体的に紹介されています。
たとえば国内の活動においては、イベント・報告会や公式ホームページ上での広報活動、全国の学校に向けた活動資料の送付などに使われていることが分かります。


海外では武力紛争や自然災害などの緊急支援、人道危機が続く国での栄養治療やトイレの提供をはじめ、190の国と地域で様々な支援プログラムが実施されています。
また、ユニセフはグローバルネットワークを活かして各国政府や自治体、企業や市民社会と協働して活動を展開していることも特徴です。
ユニセフの活動や募金の流れについて、さらに詳しく知りたい方は以下をご参照ください。
では、「ユニセフを通じて支援したい」と感じた人は、どのような支援方法を選択できるのでしょうか。
続いて、ユニセフの支援方法2つを紹介します。
ユニセフの支援方法
「つなぐよ子に」のCMでも紹介されている支援方法として、ユニセフ・マンスリーサポート・プログラムがあります。
当プログラムは、支援者が自由に毎月の募金額を設定し、クレジットカードもしくは口座振替による支払い方法を選択することが可能です。
たとえば月3,000円の支援が、栄養不良に陥っている子どもたちへ100袋分の栄養治療食分になります。
ほかにも月5,000円の定額募金が予防接種ワクチン133回分(はしか)の支援に変わるなど、プログラムを通じて子どもたちの命と未来を守る活動に活かされています。
毎月定額の寄付をすることで、子どもたちは安定した支援を受けやすくなります。またユニセフは寄付金控除の対象団体であるため、一定の基準を満たせば寄付金控除を受けられる可能性があります。
マンスリーサポート・プログラムについて、詳しくは以下をご一読ください。
ユニセフに関してよくある3つ質問と回答
ここからは、ユニセフでよくある3つの疑問について解説します。
- ユニセフへの寄付は月1,000円からでも大丈夫?
- ユニセフでの寄付は税金控除の対象になる?
- ユニセフの寄付先はどこで確認できる?
【質問1】ユニセフへの寄付は月1,000円からでも大丈夫?
ユニセフのマンスリーサポート・プログラムでは、毎月の募金額を自由に設定できます。たとえば月1,000円などと気軽に始められ、止めたい時には自由に止めることも可能です。
また、クレジットカードでの引き落としや口座振替を選択できるので、寄付をするためにわざわざ出掛ける必要もありません。
【質問2】ユニセフでの寄付は税金控除の対象になる?
ユニセフのマンスリーサポート・プログラムで寄付した場合、税金控除の対象になります。具体的には、確定申告をおこなう際に所得税や住民税の所得控除を受けることが可能です。
当プログラムを通じて世界中の子ども達を支援できるだけでなく、支援者自身も寄付金控除の恩恵を受けられるのです。
なお、寄付金控除の仕組みや確定申告での入力例については以下の記事で詳しく紹介していますのでご参照ください。
【質問3】ユニセフの寄付先はどこで確認できる?
ユニセフへ支援したい方は、ユニセフの公式サイトから寄付先を確認できます。
ユニセフでは、緊急・復興募金、分野・地域指定募金などの「都度寄付」、マンスリーサポート・プログラムでの「定額寄付」を選択することが可能です。
「つなぐよ子に」では、子ども達を継続的に支援できる定額寄付が紹介されています。
ユニセフを通じて支援するなら定額寄付がおすすめ
ここまで、ユニセフの「つなぐよ子に」について解説しました。ここで、紹介した内容をまとめます。
- 口コミや評判からも、CMをきっかけに寄付を検討する人がいることが分かる
- ユニセフ「つなぐよ子に」のCMに登場する子どもたちは実在し、支援を必要とする環境で暮らしている
- 「つなぐよ子に」では、子ども達を継続的に支援できるユニセフ・マンスリーサポート・プログラムへの参加を呼びかけている
- ユニセフは年次報告書などを通じて寄付募金の使い道を毎年公表しており、寄付募金は適切に使われていることが伺える
ユニセフは、世界中の子どもたちに支援を届けるための活動を続けている団体です。
そんなユニセフの活動は、継続的なお金の寄付を通じて私たちも支援できます。
より安定的にサポートできるという意味ではお金の定額寄付がおすすめです。
「つなぐよ子に」では、世界中の子どもたちの命と未来を守るために定額寄付の参加を呼びかけています。
ユニセフへ定額寄付ができるユニセフ・マンスリーサポート・プログラムの詳細が知りたい方は、以下をご覧ください。