「クラウドファンディングで『コングラント』の利用を検討しているが、自分たちの活動に合ったサービスなのか分からない」
「コングラントのクラウドファンディングは手数料0%だと聞いたが、どういう仕組みなのか知りたい」
という方のために、gooddo編集部が「コングラント」のクラウドファンディングについて調べました。
ホームページに掲載されているサービス内容のチェックやSNSでの口コミリサーチ、ファンドレイジングの専門家にインタビューした内容を紹介します。
結論を先にいうと、コングラントは非営利目的のクラウドファンディングにおすすめのサービスです。
その理由は、
- ・GIVING100 by Yogiboを適用すると、クラウドファンディングの手数料が起案者、支援者ともに0円(目標達成の場合)の寄付型方式。集まった寄付金の全額を事業に使える
- ・NPOに特化した機能を提供しているため使いやすい
- ・コングラントに対するSNSの口コミ評判が高い
- ・クラウドファンディングに詳しい専門家からの評判も高い
という点です。
起案者、支援者ともに手数料を負担しなくてよい仕組みは、スポンサー企業との連携により実現されています。
一方、GIVING100 by Yogiboでクラウドファンディングを実施するには、月額利用料4,000円(1年分48,000円を一括払い)の支払いが必要です。
しかし、そのコスト以上のメリットがあります。
その理由は、サービス利用料を支払った後の金額が24万円以上欲しい場合は、コングラントの方が手残りが多くなるからです。つまり、「純粋に支援に使えるお金が24万円以上欲しい場合」は、コングラントを選ぶのが良いと考えてください。
さらに、コングラントは、クレジットカードの継続決済サービスも提供しています。
クレジットカードの継続決済サービス月額利用料は4,000円以上が相場です。しかしコングラントを利用すれば、月額利用料4,000円で
・手数料ゼロのクラウドファンディング
・クレジットカードの継続決済サービス
両方が提供されます。
継続寄付のクレジットカード決済導入も合わせて検討している団体には、コングラントの導入がより一層おすすめです。
コングラントでクラウドファンディングの実施を考えている方は、前向きに検討して大丈夫です!
- 1 コングラントとは?
- 2 「コングラント」のクラウドファンディングの口コミ評判
- 3 専門家が解説!コングラントの特徴と強み
- 4 「コングラント」のクラウドファンディングの便利な機能
- 5 「コングラント」のクラウドファンディングのデメリット
- 6 1000以上の活用事例!実際に開催されたプロジェクトの一部を紹介
- 7 クラウドファンディングの利用方法・問い合わせ
- 8 寄付決済システム「コングラント」の特徴やメリット
- 9 コングラントについてよくある疑問5つ
- 10 コングラントはNPOのファンドレイジングにおすすめ
- 11 参考:コングラントの基礎情報
コングラントとは?
コングラントとは非営利活動に取り組む団体の寄付募集・管理を応援する総合的なファンドレイジングシステムです。
「挑戦するすべての寄付を支える」というミッションのもと、低価格で良質な寄付サービスを2025年までに10,000団体・100万人に届けることを目指し、活動しています。
コングラントは、これまでに2,643団体、総額約80億円の寄付集めのサポートをしてきました(2024年8月時点)。
コングラントは、大きく分けて以下2つの場面で利用できます。
・クラウドファンディング
・通常寄付(継続・都度)の決済
・イベントやセミナー参加費の決済
中でもコングラントのクラウドファンディング「GIVING100 by Yogibo」は、起案者も支援者も決済手数料0%*で利用できることが最大の特徴です。
また、通常の寄付決済システムには、都度・継続寄付や年会費などの決済、会員や寄付者情報の一元管理など、ファンドレイジングに必要な機能が全て備わっているため、業務にかかる時間を削減できます。
**GIVING100 by Yogiboの適用には一定の条件があります。また、手数料0%は目標金額を達成した時に適用されます。
また、コングラントは、寄付募集を支えるための助成プログラムも提供しています。スポンサー企業との連携により、起案者も支援者も手数料0%でクラウドファンディングを利用できる仕組みも、この助成プログラムの1つです。
他にも、新たなマンスリーサポーターの獲得を目指す「マンスリー寄付挑戦プログラム」も提供しています。無料セミナーの受講と、コングラント担当者による2ヶ月間の伴走支援で、継続寄付者数の増加を目指します。
非営利団体のファンドレイジングをシステムと助成プログラムの提供により、総合的に支えているのです。
本記事では主にコングラントのクラウドファンディングサービスについて紹介します。
「コングラント」のクラウドファンディングの口コミ評判
まずは、コングラントの口コミ評判を紹介していきます。
今回のクラウドファンディングは、寄付決済サービスのコングラントが提供する”寄付金が100%届くクラウドファンディング”「GIVING 100 by Yogibo」に適用されています。クラファン利用時にかかる手数料をyogiboが全額負担してくださる取り組み。大変ありがたいです。
(Xより)
「児童養護施設にPCを無償で配ろうプロジェクト」の参加要請は頂いてましたが
・事務が面倒
・普通のクラファンは手数料取られる
という理由で500万円以上の寄付が出来る方にお願いしてました。
ところが、手数料ゼロという粋なクラファンサイトがあったので参加してますー。
(Xより)
決済手数料3.4%って…かなりの衝撃です!
これを機にコングラントに切り替えるもしくは導入するNPOは増えそう!
(Xより)
(前略)
大きくは以下の3つの理由から、コングラントを使わせていただくことにしました。
・先輩ファンドレイザーの勧め
・中間支援を通して社会にインパクトを起こすという気概を強く感じた
・有料版にした場合の手数料が業界の中では安い
(後略)
(noteより)
寄付決済のSaaS
@Congrant_さんのサービス手厚すぎる…。任意団体、固定費はゴリゴリ抑えたい、マンパワー足りない、決済代行サービス導入なんて申請も接続も工数やばい…ハードルばっかかと思ったけど痒いところに手が届きすぎてありがたすぎて、非営利団体の味方すぎる…。
(Xより)
ファンドレイジングツール
【コングラント】
・寄付募集ページ簡単作成
・クラウドで支援者管理
・領収書,ラベル作成
無料期間あるのでNPO法人等
活用をオススメ。
(Xより)
NPOにとって資金を獲得することで、より多くの人にサポートを届けたり、課題解決を加速していくことができるから大きなこと。
コングラントのように伴走支援してくれる団体の存在も大切だよね。
(Xより)
リサーチした結果、
- ・手数料を企業が全額負担してくれてありがたい
- ・使いやすい
- ・伴走支援してくれる
などの投稿が確認でき、おおむねコングラントへの口コミ評判は良いものと確認できました。
専門家が解説!コングラントの特徴と強み
ここからは、クラウドファンディングに詳しい専門家が「コングラントの強みと特徴」を解説します。
海外の支援現場をいくつか経験し、ファンドレイザーとして活動中。
丁寧な対話を重ね課題を深掘りすることで、解決に導ける人材の開発にも取り組んでいる。
※詳細なプロフィールは文末に掲載
はじめまして、松浦です。
国際協力のNPO法人に在籍し、クラウドファンディングや継続寄付を含めた寄付集めを長年経験してきました。
その視点からまとめると、コングラントは予算が中小規模の団体に最適な総合ファンドレイジングツールと言えます。
理由としては、以下の3つが挙げられます。
- ・手数料0%!挑戦するハードルが下がる!
- ・ツールが一つにまとまることで、管理が楽。ミスが減らせる!
- ・どのような団体でも使いやすいシステム!
では、ひとつずつ説明していきます。
1. 手数料0%!挑戦するハードルが下がる!
クラウドファンディングのサイトを探す際、一番気になるのが手数料の割合ではないでしょうか。
なぜなら、集めたい目標金額に手数料を上乗せして寄付を集めないといけないからです。
例えば、50万円を目標にクラウドファンディングを始める場合を見てみましょう。
手数料17%のクラウドファンディングサイトと、月額利用料(1年分を前払い)がかかるものの手数料0%のコングラントで目標設定金額の違いを比較してみました。
集めたい金額 | 手数料 | 月額利用料(1年分) | 集めないといけない金額 | |
サイトA | 50万円 | 10万2千円 | 0円 | 60万2千円 |
コングラント | 50万円 | 0円 | 4万8千円 | 54万8千円 |
(50万円の場合)
最終的に集める寄付額は約5.4万円も変わります。
支払い手数料は割合で変わり、お金が集まれば集まるほど手数料の金額は増えていきます。
私の経験では、多くの寄付額が集まることはとても嬉しかったですが、同時に手数料の額も増えていくことに違和感を感じたことを覚えています。
コングラントは決済手数料3.4%を免除(0%)する新しい試み、「GIVING100 by Yogibo」を2022年1月にリリースしました。GIVING100はスポンサー企業との提携により実現しています。
2024年8月時点で、125件のクラウドファンディングを実施し、3,300万円以上の寄付金を集めることに成功しているようです。
また、2023年2月には、ソニー銀行の協賛により、同様の仕組みの「GIVING for SDGs」の提供も開始しました。
手数料の金額がないことで、挑戦しやすくなります。
プロジェクト起案者の気持ちに寄り添う素晴らしい取り組みだと思います。
また、寄付する側は、寄付したお金が全て課題解決のために使われるというのは嬉しいですし、寄付する際の決め手の1つになりますよね。
2. ツールが一つにまとまることで、管理が楽。ミスが減らせる!
コングラントではクラウドファンディングと寄付者管理を一つにまとめることができるため、管理が楽になります。
例えば、同じ寄付者にお礼のお手紙を2つ作ってしまった、というミスが起こる可能性があります。
原因としては、銀行振り込みの継続寄付者はエクセル。イベントにてクレジットカード決済で寄付する方は会計ソフトなど、管理方法がバラバラであることが挙げられます。
コングラントは、そういった寄付・支援者管理から、寄付募集や領収書の発行・送付まで一気通貫したサービスを提供しているのが魅力に感じます。
NPOの利用に特化した機能になっているので、使い勝手は良いでしょう。
さらに全サービスの手数料が3.4%と、他社のクレジットカード決済手数料と比べても決して高くはないことも、使いやすさの1つではないかと思います。
3. どのような団体でも使いやすいシステム!
職員が数名しかおらず財政規模が小さい、もしくは法人格がない。
このような団体はたくさんあります。
コングラントでは、小規模な団体でも、クラウドファンディングを含むサービスを利用できます。また、過去のクラウドファンディングを見ると、達成金額が30万円から1.2億円までと幅広く感じます。
少額であっても気軽にプロジェクトがはじめられる点も使いやすさの一つではないでしょうか。
まとめ
コングラントの特徴と強みをまとめると、予算が中小規模の団体に最適な総合ファンドレイジングツールと言えるでしょう。
クラウドファンディングを始めるにあたって手数料がネックとなる団体にとって、とても良いシステムであると思います。
興味をもった方は問い合わせてみてはいかがでしょうか。
「コングラント」のクラウドファンディングの便利な機能
コングラントはNPOのファンドレイジングに特化したシステムです。
クラウドファンディングにおいてもNPOが利用しやすい下記のような機能があります。
- ・領収書自動生成システム
- ・支援者・寄付金の一元管理機能
- ・継続寄付(マンスリーサポーター)など様々な寄付に対応した決済機能
主な機能を紹介します。
領収書自動生成システム
領収書は寄付金控除に必要となるため、支援者・団体の双方にとって重要な書類です。
コングラントのシステムを使うと、寄付者データをもとに自動で領収書を生成するだけでなく、メッセージを添え、システム上で領収書をメール送信できます。領収書には団体の印章データを反映することもできます。
また、領収書発行ステータスが自動で更新されるため、領収書の送付状況が簡単に把握できます。
支援者・寄付金の一元管理
寄付・会員の申込情報は、コングラントの支援者管理機能に自動で登録されます。
寄付金の金額や決済日、入金日、領収書発行の有無等の管理が可能です。寄付データはタイムラグなく即時に反映されます。
前述した領収書も、この管理機能から簡単に発行できます。
様々な寄付に対応
コングラントはクラウドファンディングだけでなく、日常的な寄付決済に対応した下記のような機能があります。
- ・任意の寄付金額を指定して寄付する都度寄付に対応した機能
- ・毎月定額の継続寄付に対応した機能
- ・正会員などの会費を集める機能(都度・継続どちらも)
「コングラント」のクラウドファンディングのメリット
メリット
ここからはコングラントでクラウドファンディングを実施した場合のメリットについて見ていきます。
主なメリットは
- 手数料がゼロになる支援プログラムがあり寄付金の全てを事業に使える
(GIVING100 by Yogiboなどの企業支援型クラウドファンディングを利用し目標金額を達成した場合) - ALL-IN方式だから頑張った分がちゃんと報われる
- 寄付型クラウドファンディングなのでリターン不要。手残りが多い
- 目標金額も期間も自由に設定でき、様々なプロジェクトに活用できる
- 寄付者は会員登録しなくても寄付ができるので、多くの人から支援を得られる
- クレジットカードだけでなくデジタルウォレットや銀行振込にも対応しているので、幅広い層から支援を得られる
という点です。
順番に詳しく説明します。
1. 手数料がゼロになる支援プログラムがあり寄付金の全てを事業に使える
「GIVING100 by Yogibo」などの企業支援型プログラムを利用し、目標金額を達成すれば決済手数料がゼロ*になります。
つまり、寄付した全額が社会課題解決のために活用され、支援者にとって嬉しい仕組みですよね。団体にとっても、集めた金額ほぼそのままが事業に使える魅力的な仕組みです。
手数料0%は、スポンサー企業が手数料分を負担することで実現しています。
手数料をゼロにするには、コングラント独自の助成プログラム「GIVING100 by Yogibo」や「GIVING for SDGs」でクラウドファンディングを実施する必要があります。
参考までに、GIVING100 by Yogiboの実施条件の一部を紹介します。
- ・コングラントのライトプラン(月額4,000円1年分を前払い)以上に契約済みであること
- ・以下の条件を満たすクラウドファンディングであること
・主な支援対象を子ども・若者、障がい者とした社会課題への取り組み活動(非営利活動)
・こども支援、医療・福祉、国際協力、地域活性化、教育支援、人権・平和活動カテゴリの活動
- ・目標寄付金額が10万円以上であること(上限金額無し)
- ・募集期間が3ヶ月以内であること(最短30日)
- ・スポンサーロゴの表示、プロジェクトに関するSNS投稿に指定ハッシュタグを付けるなどの広報協力をすること
などです(詳細は下記リンク先をご確認下さい)。
目標金額を達成しなかった場合でも業界最安値の3.4%と安心のレートです。
手数料0%のクラウドファンディングサイトは他にもありますが、多くは手数料を支援者が負担する仕組みです。コングラントは3.4%の手数料をスポンサー企業が負担するので、支援者も起案者も手数料を負担する必要がありません。
*決済手数料以外にかかる決済1回あたりの処理費5円は差し引かれます。また、寄付金を団体に届けるための事務処理・振込手数料合わせて440円は差し引かれます。
2. ALL-IN方式だから頑張った分が入金される
ALL-IN方式のため、目標金額を達成できなかった場合も、終了日までに集まった寄付金額全て(※)が入金されます。
たとえ目標を達成できなかったとしても入金されるため、集まった寄付金でできる限りの事業活動を行えます。支援者の気持ちが確実に受益者に届きます。
※未達成の場合は通常の決済手数料「3.4%」になります。
3. 寄付型クラウドファンディングなので返礼品・リターン不要で手残りが多い
コングラントのクラウドファンディングは寄付型のため、リターンの設定が不要です。
寄付型・購入型とは
クラウドファンディングには大きく分けて寄付型と購入型があります。
寄付型
直接の受益者が支援者以外になる*、社会貢献性の高いプロジェクトへの資金集めで使われる
*例えば、直接の受益者=エチオピアの人々、支援者=エチオピアの人々の支援を行う団体
購入型
未来のものやサービス等、商品の開発、販売やマーケティングの資金集めでよく使われる
寄付型クラウドファンディングをコングラントで実施するメリット
コングラントのクラウドファンディングは寄付型を採用しています。
リターンを用意する必要がないため、クラウドファンディング実施者は、集まった寄付金のほぼ全額を事業に充てられます。
※リターンを設定したい場合、一定の条件を満たす必要があります。
また、コングラントのクラウドファンディングを使った寄付は、実施者が税金の優遇措置が受けられる団体であれば、寄付金控除の対象になります。
4. 目標金額も期間も自由。様々なプロジェクトに活用できる
「コングラント」のクラウドファンディングは、目標金額も期間も自由です。クラウドファンディングの目的に合わせて自由に設定できます。
NPOでのクラウドファンディングには緊急で資金が必要な場合、少額だけど資金が必要な場合など様々なケースがあります。
こうした多様な事情に対応できる期間と最低金額設定なので、様々なプロジェクトに活用できます。
※目標額達成で手数料が0%になるGIVING100 by YogiboやGIVING for SDGsを実施するには、目標寄付金額や募集期間など指定された条件を満たす必要があります。
5. 支援者の会員登録が不要なので多くの人に支援してもらえる
クラウドファンディングを支援したい!と思っても、クラウドファンディングのシステムへの会員登録のステップで離脱してしまう支援者も多いことと思います。
コングラントのクラウドファンディングは、支援者が会員登録をすることなく寄付をしてもらえるのが大きな特徴です。
決済までのハードルが下がり、多くの支援者に寄付をしてもらうことが可能になります。
6. 多くの決済方法に対応しているので様々な層に支援してもらえる
クレジットカードでの寄付決済はその場で手軽にできるので支援者、団体どちらにとっても便利です。コングラントのクレジットカード決済は5大ブランド(Visa·Mastercard·JCB · American Express·Diners Club)全てに対応しています。
また、Apple PayとGoogle Payの、デジタルウォレット決済にも対応しているため支援者の利便性がより高まります(今後Amazon Payも対応予定)。
しかし、クレジットカード決済のオプションだけだと、寄付を諦める支援者も出てきます。
「コングラント」は、銀行振込や郵便振替による寄付も受け付け可能です。
カード決済ができない人からの支援も得られます。
事前に申し込みフォームに入力してもらい、あとから入金してもらう仕組みです。
「コングラント」のクラウドファンディングのデメリット
コングラントのクラウドファンディングのデメリットは、月額利用料(1年分を前払い)が発生する点です。
コングラントにはフリープランがありますが、手数料が8%です。また、目標金額を達成すると手数料が0円になるGIVING100 by YogiboとGIVING for SDGsが、利用できません。
コングラントを使ってクラウドファンディングをするには月額利用料4,000円(1年分を前払い)のライトプラン以上に申し込む必要があります。
月額利用料はハードルが高いと感じるかもしれません。
しかし、手数料0%、継続決済の機能があるという点から月額利用料を払ってでも利用するメリットがあると思います。
その理由は、
- 集めたい金額が24万円以上のクラウドファンディングであれば他社よりコストメリットがある
- 継続決済サービスも用意されているので、別の継続決済システムを導入する必要がない
- NPOのファンドレイジングに必要な機能全般を提供している
詳しく説明します。
1. 集めたい金額が24万円以上のクラウドファンディングであれば他社よりコストメリットがある
「コングラント」のクラウドファンディングを利用するには、1年分の月額利用料48,000円の支払いが必要です。しかしある程度の金額のクラウドファンディングであれば、サイトに支払う手数料が48,000円を上回ります。
手数料17%の他社サイトAとの比較で計算してみました。
集めたい金額が23万円の場合
必要ですが、
集めたい場合が24万円の場合
を集める必要があります。
上記の通り、手数料17%がコングラントの月額利用料1年分(48,000円)を上回るのは、集めたい金額が24万円以上のクラウドファンディングです。
コングラントの月額利用料1年分は固定なので、集めたい金額が24万円から増えるにつれ、コングラントを利用するコストメリットがさらに大きくなります。
2. 継続決済サービスも用意されているので、別の継続決済システムを導入する必要がない
コングラントはクラウドファンディングだけでなく継続決済サービスも提供しています。クラウドファンディング以外の決済サービスの手数料は3.4%です。
クラウドファンディングも継続寄付の決済もコングラントでまとめて行えるため、別の決済システムを導入する必要がありません。
3. NPOのファンドレイジングに必要な機能全般を提供している
コングラントは、先ほど紹介した継続寄付の決済の他に、都度寄付の決済、イベント事業収益決済、寄付者・会員情報の管理のNPOのファンドレイジングに必要な機能全般を提供しています。
一元管理できるので事務作業の時間が削減が可能です。
コングラントは月額利用料を払ってでも利用するメリットがある!
月額利用料(1年分を前払い)が発生するというデメリットはありますが、クラウドファンディングの手数料0%、クラウドファンディング以外の機能も提供しているという点でメリットの方が多くなっています。
クラウドファンディングを機に、コングラントを試してみてはいかがでしょうか。
1000以上の活用事例!実際に開催されたプロジェクトの一部を紹介
コングラントを活用したクラウドファンディングのプロジェクト例を紹介します。
特定非営利活動法人市民活動さぽーとねっと
特定非営利活動法人市民活動さぽーとねっとは、山口県防府市で子育て世帯支援、フードバンク事業、NPO支援などに取り組む団体です。
クラウドファンディングの目的
市民活動さぽーとねっとのクラウドファンディングの目的は、
- ・ひとり親家庭を対象にした「コミュニティフリッジ(公共冷蔵庫/ 食料品や日用品を自由に受け取れる場所)」を継続するための運営費
- ・コミュニティフリッジを核として、新たに取り組む「ひとり親家庭の子どもへの学習機会の提供」に必要な資金
を集めるためです。
目標金額と達成金額
設定した目標金額:800,000円
達成金額:978,000円(達成率122%)
支援者数:109人
このような成果を上げました
コングラントを選んだ理由と使って感じたメリット
市民活動さぽーとねっとを選んだ理由は、以下の通りです。
- ・目標達成すると手数料がかからない点が魅力だったから
- ・目標金額を達成できなかった場合でも、他社より手数料が低いため、安心して挑戦できると感じたから
実際にコングラントを利用して感じたメリットとして
- ・間違えないように気を遣う領収書送付作業を、メールでできたのがすごく助かった
- ・領収書受け取り方法の選択がシステム内で完結できるので事務作業がかなり減った
といった点を挙げています。
>> 特定非営利活動法人市民活動さぽーとねっとのファンドレイジングページ(プロジェクトは終了しています)
>> 特定非営利活動法人市民活動さぽーとねっとへのコングラントクラウドファンディング利用についてのインタビュー
NPO法人CLACK
NPO法人CLACKは、経済的・環境的にしんどさを抱える高校生を対象に、完全無料でプログラミング学習支援等を行う団体です。
クラウドファンディングの目的
NPO法人CLACKが実施したクラウドファンディングの目的は、
高校生50人へ
- ・PCとWi-Fi環境
- ・パソコンやビデオ通話サービスの使い方フォロー
- ・プログラミング学習サポート
などを提供するための資金集めです。
目標金額と達成金額
設定した目標金額:2,150,000円
達成金額:2,215,000円(達成率103%)
支援者数:267人
このような成果を上げました
コングラントを選んだ理由と使って感じたメリット
NPO法人CLACKがコングラントを選んだ理由は、以下の通りです。
- ・手数料
- ・振り込みまでの期間
- ・決済フォーム
- ・コングラントが大阪の企業で、支援を届けたいのも大阪の高校生であり、相性が良いと感じた
実際にコングラントを利用して感じたメリットとして
- ・クレジットカード決済が、Visa・マスターだけでなくアメリカン・エクスプレスやダイナースにも対応している
- ・銀行振込での寄付も可能である
- ・クレジット情報を入力するページの信頼度が高い
- ・支援者の方が登録不要で寄付できる
といった点を挙げています。
>> NPO法人CLACKのファンドレイジングページ(プロジェクトは終了しています)
>> NPO法人CLACKへのコングラントクラウドファンディング利用についてのインタビュー
EJAAD JAPAN
EJAADは、伝統的な刺繍の製作を通じてアフガニスタンの女性の教育・就労支援を行う団体です。
クラウドファンディングの目的
タリバンの政変により人々の生活がさらに厳しくなったアフガニスタンで、脆弱な立場にある人への食料配付や、子どもの医療支援といった緊急支援を実施しました。
目標金額と達成金額
設定した目標金額:500,000円
達成金額:524,000円(達成率104%)
支援者数:56人
このような成果を上げました
コングラントを選んだ理由と使って感じたメリット
EJAADがコングラントを選んだ理由は、以下の通りです。
- ・「オールイン型」なので、目標金額に達しなくても資金を得られる点が魅力だった
- ・NPOの社会貢献に特化した寄付型で、返礼品発送の必要などがなく、あまり負担なく活動の方に集中できると感じた
- ・サポートが充実していて長く利用できるという安心感があった
実際にコングラントを利用して感じたメリットとして
- ・1ヶ月ごとに集まった寄付を入金してもらえた点
- ・オンラインで寄付を受け付けられるので寄付募集の範囲が広がった点
といった点を挙げています。
>> EJAADファンドレイジングページ(プロジェクトは終了しています)
>> EJAADへのコングラントクラウドファンディング利用についてのインタビュー
クラウドファンディングの利用方法・問い合わせ
ここまでコングラントのクラウドファンディングのメリット・デメリット、機能を紹介してきました。
では、実際に利用するにはどのような手続きが必要なのでしょうか。
無料プランも有料プランも、まずは「お試し登録」が必要です。お試し利用を開始するまでの手順は、以下の通りです。
- ・団体名、担当者情報の登録
- ・メール認証
- ・コングラントIDの登録
- ・利用審査に必要な情報の登録
- ・審査
審査情報には、団体、責任者、代表者の情報などを登録します。団体HPの掲載情報も審査の対象になります。
お試し期間は登録日の翌月末まで。期間中は、イベント事業収益決済や決済フォーム英語翻訳など一部機能を除くスタンダードプランのサービスが利用可能です。手数料は8%です。
ライトプラン、スタンダードプランの契約を予定している方は、早めの切り替えをお勧めします。契約の翌日から決済手数料3.4%が適用されます。
コングラントのホームページで申し込みの手順が画像付きで詳しく解説されているので、スムーズに利用開始できます。
コングラント ヘルプサイト 団体登録
登録前に質問や相談がある場合は、メールや問い合わせフォーム、zoomでのサポートを受けられます。
無料お試し申し込み、資料請求、問い合わせはこちらのページより行えます。
>> コングラントについて詳しく見る
次は、ここで少し触れた、ファンドレイジング全般に活用できるコングラントの寄付決済システムについて紹介します。
寄付決済システム「コングラント」の特徴やメリット
コングラントの大きな特徴は、クラウドファンディングだけでなく、中小規模の団体のファンドレイジングに関わるサービスをトータルで提供している点です。
活動を広める、寄付を集める、支援者・寄付金を管理する、という日常的に発生する作業をスムーズに進められる機能を多く提供しています。
具体的な機能は以下の通りです。
- ・寄付・会費募集のためのファンドレイジングページの作成
- ・都度寄付や継続寄付の決済
- ・支援者、寄付、会員データベースを使ったデータ管理
- ・領収書の自動生成・発行管理
- ・宛名ラベルシール印刷や属性一括管理
- ・Salesforceとの自動連携
寄付決済システムは無料のフリープランでも使えますが、決済手数料8%、公開できるページが1ページしかない、データの入出力ができない、などメリットが限られます。
ライトプラン(月額利用料4,000円を1年分前払い)以上に登録すると、
- ・通常寄付の決済手数料3.4%
- ・公開ページ数3ページ以上クラウドファンディングの利用可
- ・管理画面から寄付データの入出力が可
- ・イベントや事業費の決済機能が利用できるより幅広いサポートの提供
など、便利に活用できるオプションが増えます。
寄付決済システムの詳細についてはこちら
寄付募集サイト・クレジットカード決済・支援者管理|寄付募集・決済管理システム コングラント
コングラントについてよくある疑問5つ
改めてコングラントについてよくある疑問を紹介します。
- コングラントのフリープランって何?
- コングラントで利用できる決済方法は?
- サポートは充実している?
- コングラントを使ってみたいけどどこに問い合わせたらいい?
- コングラントの代表 佐藤 正隆さんはどんな人?
1.コングラントのフリープランって何?
コングラントのフリープランは、月額利用料がかからない無料で始められるプランです。
ただしフリープランの決済手数料は8%です(ライトプラン以上は3.4%)。また、目標金額を達成すると、手数料が0%になるGIVING100 by YogiboとGIVING for SDGsが利用できません。
比較的決済件数が少ない団体が気軽に始められるプランです。
2.コングラントで利用できる決済方法は?
コングラントは、以下の決済方法に対応しています。
- ・クレジットカード
- ・銀行振込
- ・郵便振替
- ・Apple Pay・Google Pay (今後Amazon Payも対応予定)
クレジットカードはVISA、MasterCardだけでなく、JCB、AMEX、ダイナースクラブカードでの決済にも対応。
銀行振込での決済も用意されていることで、カード決済を利用しない支援者の離脱を防ぐことが可能です。
詳しくはこちら
寄付を募る・寄付決済管理システムならコングラント
3.サポートは充実している?
コングラントでは下記のサポートを行っています。
- ・ホームページ上でよくある質問(FAQ)を公開
- ・コングラントヘルプサイトやファンドレイジングのコツをWebで公開
- ・チャットでの問合せやZoomを使ったレクチャーに対応
- ・別料金でページ作成やトップ画像作成のサポートを提供
- ・マンスリーサポーター募集のための伴走支援助成プログラムを提供
- ・ライトプラン以上の団体には戦略策定からファンドレイジングの実行、評価まで行う伴走支援を提供(成果報酬型の伴走費用が発生)
よくある質問には、多くの項目があり大体の基本的な疑問はこのページで解決できるようになっています。また、コングラントヘルプサイトには、詳しい操作手順が画像付きで分かりやすく記載されています。
さらに、別料金になりますが、オリジナル領収書の実装やファンドレイジングページの作成、トップ画像デザインなどのサポートも提供しています。
4.コングラントを使ってみたいけどどこに問い合わせたらいい?
コングラントの導入に関して個別に聞きたいことがあるという場合は、コングラントHPの「お問い合わせフォーム」を使って問い合わせることができます。
>> NPOで寄付型 クラウドファンディングを実施するならコングラント
5.コングラントの代表 佐藤 正隆さんはどんな人?
コングラントの代表、佐藤正隆さんは、コングラントのサービスを生み出したリタワークス株式会社の創業者でもあります。
佐藤さんは2008年にリタワークス(当時の社名はメディアスイート株式会社)を創業し、一般企業向けにシステム開発や、ホームページ制作運用サービスを提供していました。
事業を進めるうちにNPO法人と病院の顧客が増え始めたのを機に、2017年から非営利業界の事業に本腰を入れることを決意します。
ホームページ制作だけでは、NPO団体などの認知度を上げるだけに留まってしまい、事業を継続、発展させるための収入を増やすのは難しいことに気づきます。
そこで佐藤さんは、NPOの「資金調達」を支援するITツールの開発を始めました。それがコングラントです。
コングラントでは「挑戦するすべての寄付を支える」というミッションを掲げ、非営利活動を行う組織が寄付募集を行うために必要なシステムおよび、寄付募集を支えるための助成プログラムを提供しています。
コングラントはNPOのファンドレイジングにおすすめ
記事で紹介した内容をまとめます。
- 手数料ゼロ%、寄付型、領収書発行機能などNPOのクラウドファンディングに使いやすい機能や仕組みが特徴
- 専門家からは「中小規模の団体のファンドレイジングツールとして最適なサイト」と評価が高い
- 実際にコングラントを利用している団体からは「使いやすい」「コングラントでクラウドファンディングを実施するメリットを感じた」という声が聞かれた
- クラウドファンディングだけでなく通常の寄付決済にも使える機能が提供されている
コングラントはNPOのクラウドファンディングや日々のファンドレイジングに特化したサービスです。
機能がNPO向けに特化しているだけでなく
「自分が支援した寄付金のなるべく多くを、支援が必要な人々のために使ってほしい」
という支援者の想いと、
「支援者からの寄付金を無駄なく受益者に届けたい、事業に使いたい」
「なるべく多くの時間を受益者支援のために使いたい」
という団体の想い両方を汲んだサービスを提供しています。
それが、起案者・支援者とも手数料0%、寄付型でリターン設定不要、領収書発行ツールなどです。
なるべく多くの寄付金を受益者へ届けたい、自分たちの時間をなるべく受益者のために使いたい、と考える団体はぜひコングラントの公式サイトを覗いてみてください。
参考:コングラントの基礎情報
団体名 | コングラント株式会社 |
所在地 | 大阪府大阪市西区江戸堀1-22-17 江戸堀イーストビル6F |
代表者 | 代表取締役CEO 佐藤 正隆 |
活動内容 | 非営利活動に取り組む団体向けのファンドレイジングプラットフォームの提供および寄付募集を支えるための助成プログラムの提供 |
metaLink代表
国際協力分野のNGOから水と衛生事業のプロジェクトマネージャーとしてエチオピア駐在を経験。2013年9月より現在に至るまで、チャリティーディナーなどのイベント企画、企業連携、クラウドファンディングなど様々なファンドレイジングを実践しノウハウを積んできた。
クラウドファンディングは初めての挑戦で達成率175%で成功。また、2016年より中間支援団体である名古屋NGOセンターの理事として、中部地方の企業とNGOとの連携事業を促進してきた。
「メタファシリテーション」という課題解決手法の認定講師としてNPOや企業向けの研修を経験。本手法はコンサルティングの場で効果的に活用され、大学の非常勤講師として講義も行っている。