ユニセフへ気軽に寄付できる方法として、ユニセフの募金箱があります。
しかしコンビニや街頭で見かける募金箱は、ユニセフ以外の団体であることも。また「そもそもユニセフの募金箱はどこにあるのだろう」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、ユニセフの募金箱について以下の内容をお伝えします。
- ・ユニセフの募金箱の設置場所
- ・ユニセフで集めた寄付金の使われ方
- ・ユニセフの募金・寄付に関するよくある疑問
ユニセフの募金箱の設置場所をあらかじめ知っていれば、スムーズに募金できます。ユニセフへの募金に興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
※記事執筆時点の情報(2024年10月)となります
なお、募金箱への1回限りの寄付ではなく「継続的にユニセフを支援したい」と考えているなら、ユニセフへの定額寄付「マンスリーサポート・プログラム」へ参加するという方法もあります。
ユニセフやマンスリーサポート・プログラムの評判は、以下から詳細をチェックできるのでご一読ください。
>>【実際どう?】ユニセフの気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説
ユニセフの募金箱はどこにある?主な設置場所を紹介!
ユニセフの募金箱は、コンビニやファミレスなど身近な場所に設置されています。また、ユニセフでは外貨も募金できるため、日本円と外貨で募金箱の設置場所が変わります。
さっそく、ユニセフの募金箱が設置されている具体的なお店や場所について見ていきましょう。
日本円を寄付する場合
ユニセフへ日本円を寄付する場合、主な募金場所は以下になります。
☆コンビニエンスストア:ポプラ、生活彩家
☆ファミリーレストラン・カフェ: ロイヤルホスト(一部地域除く)、カウボーイ家族、シズラー、シェーキーズ、花の木、ロイヤルガーデンカフェ、ザサードカフェ、ピンクベリー、カフェクロワッサン、ステーキのどん、フォルクス、しゃぶしゃぶどん亭、ドン・イタリアーノ
☆100円ショップ:ダイソー&アオヤマ 100 YEN PLAZA
☆その他:リッチモンドホテル、ライトオン、コメリ、ユタカファーマシー
大抵の場合、募金箱はレジ横に設置されています。会計時にでたお釣りを募金箱に入れられるため、手軽に寄付できますね。
なお、ユニセフの募金箱は青と白を基調にしたデザインで、表面に「unicef」の文字やロゴが分かりやすく記載されています。
外貨を寄付する場合
ユニセフへ外貨を寄付する場合は、日本円とはまた違う募金場所が準備されています。外貨の主な募金場所は以下の通りです。
【外貨を寄付できる場所】
- ・空港の募金箱
- ・JAL機内の封筒
- ・最寄りの募金箱
- ・郵送・宅配便
ユニセフの外貨用募金箱は、外貨をもっている人が多い空港や機内に募金箱が設置されているのが特徴です。空港の場合は、国内8ヶ所の主要国際空港に募金箱が設置されています。
JALでは1991年からユニセフへの機内外貨募金「Change for good」を始めました。外貨募金用の封筒が機内に用意されているため、募金したい場合は客室乗務員へ声をかけてみましょう。
また、最寄りの設置場所としては三井住友銀行・JTBグループ・毎日新聞社の各店舗で外貨を寄付できます。
もし近くに外貨を寄付できる場所がなければ、日本ユニセフ協会まで直接外貨を送付することも可能です。余った外貨の活用方法として郵送による募金を検討してみてはいかがでしょうか。
※送料は寄付者の負担となります。
募金箱に集まったお金をユニセフはどのように活用しているのか紹介!
募金したお金がどのように使われるのかは、非常に気になるところ。ここでは、ユニセフの募金箱に集まったお金がどのように活用されているかについて以下をまとめました。
- ・日本ユニセフ協会とユニセフの関係を紹介
- ・寄付募金はどのように使われている?
- ・ユニセフに100円寄付すると何ができる?
日本ユニセフ協会とユニセフの関係を紹介
日本ユニセフ協会は、ユニセフにおける日本の支援窓口です。
ユニセフ協会は世界33ヶ国にあり、ユニセフと各国のユニセフ協会は「協力協定」を締結しています。この協力協定により各国のユニセフ協会はユニセフの重要なパートナーとなり、子どもの支援活動をおこなっているのです。
日本ユニセフ協会の「年次報告2023」によると、日本ユニセフ協会で集めた募金のうち、86.7%は世界のユニセフでの活動に使われています。そして残りの13.3%の募金額は、日本国内の活動に役立てられていることが分かりました。
それではユニセフ本部に送られた8割以上の募金は、具体的にはどのように役立てられているのでしょう。続いて、寄付募金の具体的な使われ方をご紹介します。
寄付募金はどのように使われている?
2022年におけるユニセフの活動資金総支出は、79億8,500万米ドル(2022年12月の相場1ドル136円で換算すると、約1兆2200億円)です。
そのうち81%は開発支援事業費に充てられ、残りが管理運営費や民間部門との連携とパートナーシップに使われています。活動分野別の内訳は以下の通りです。
- 子どもの生存と成長:40%(保健、栄養、HIV/エイズ、乳幼児期の子どもの発達と青少年の健康に関する活動)
- 教育: 20%
- 環境(水と衛生): 16%(水と衛生に関する活動、気候変動、災害リスクの軽減、都市環境への取り組み)
- 子どもの保護:11%(子どもたちを暴力や搾取から守る活動)
- 公平な機会: 13%(貧困、ジェンダーの平等と差別への取り組み、障がいのある青少年と子どもへの支援、あらゆる年齢の子どもたちの安全で有意義な参加と市民参加を支援するための取り組み)
また、日本ユニセフ協会における2023年の支出306億7,589万円のうち、86.7%はユニセフ本土へ拠出されています。
残りの13.6%は、日本での募金・広報・アドボカシー(政策提言)活動のために使われました。ここに日本ユニセフ協会の事務運営費や人件費も含まれており、全体支出のうち1.9%となっています。
ユニセフに100円寄付すると何ができる?
ユニセフに100円を募金すると、さまざまなことに役立てられます。たとえば、100円で以下の支援物資を調達できます。
- ・ポリオから子どもを守るワクチン(5回分)
- ・料理不要でそのまま食べられる栄養治療食(3袋分)
- ・脱水症状を防ぐ経口補水塩(14袋分)
※2024年10月時点の価格。輸送や配布のための費用は含まれていません。
ポリオは、脊髄性小児麻痺とも呼ばています。5歳以下の子どもに感染の恐れがあり、感染すると手足が麻痺したり中枢神経が冒されたりする病気です。
ポリオは特効薬などの確実な治療法はなく、感染を防ぐことが非常に重要となります。アフリカ諸国では今でもポリオが流行している地域があり、ポリオを少しでも防ぐことが子どもの命を救います。
衛生的な水や食べ物が手に入りにくい地域では、激しい下痢による脱水症状で、子どもが命を落とすことも少なくありません。このような問題を解決するため、ユニセフでは経口補水塩※や栄養治療食の提供もしています。
このように、ユニセフへの募金は、さまざまな形で子どもたちの支援に役立てられています。続いては、初めてでもスムーズに募金できるようユニセフの募金・寄付についてよくある疑問をまとめました。
ユニセフの募金・寄付に関するよくある4つの疑問
ユニセフの募金・寄付に関するよくある疑問は、以下の4つです。
- コンビニからユニセフに寄付する方法は募金箱だけ?
- 募金箱に寄付すると寄付金控除は適用できる?
- ユニセフの募金箱を設置するにはどうしたら良い?
- ユニセフの活動を継続的に支援するにはどうしたら良い?
1.コンビニからユニセフに寄付する方法は募金箱だけ?
ユニセフの募金箱が設置されていないコンビニでも、募金する方法があります。チケット代などをコンビニで支払うのと同じ要領で、払込用紙や受付番号を使って募金ができます。
募金する流れは以下の通りです。
- ユニセフのHPで募金を申し込む
- 発行された受付番号もしくは印刷した振込用紙をコンビニへ持ち込む
- レジで所定の額を支払う
- 後日ユニセフから領収書が届く
なおコンビニによっては、コンビニ内の情報端末の操作が必要です。詳しい操作方法については、ユニセフのホームページから案内をご覧ください。
参考:日本ユニセフ|募金・支援
2.募金箱に寄付すると寄付金控除は適用できる?
募金箱での寄付は領収書が発行されないため、寄付金控除が適用できません。寄付金控除を考えているなら、他の方法でユニセフへ寄付する必要があります。
たとえば、ユニセフには一定額を継続的に寄付できる「マンスリーサポートプログラム」があります。このような寄付であれば領収書が発行されるため、寄付金控除を受けることが可能です。
募金箱以外でユニセフへ寄付する方法については、以下の記事で解説しているためぜひご一読ください。
>>【実際どう?】ユニセフの気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説
3.ユニセフの募金箱を設置するにはどうしたら良い?
ユニセフの募金箱を設置するには、専用のフリーダイヤルへ電話するか、メールで問い合わせが必要です。
(公財)日本ユニセフ協会 ユニセフ店舗用募金箱係
フリーダイヤル 0120−88-1052
メール [email protected]お知らせいただきたい事項
1.店舗名、ご担当者様のお名前
2.店舗の営業内容、営業時間
3.店舗の郵便番号/住所、電話/FAX番号、店舗のホームページURL
募金箱は1店舗につき1箱までユニセフから借りられます。なお、オフィスやイベントなど期間限定で募金箱を設置する場合は、プラスチック製ではなく紙製の組み立て式募金箱となります。
4.ユニセフの活動を継続的に支援するにはどうしたら良い?
ユニセフには募金以外にもさまざまな支援方法があります。
【募金以外の支援方法の一例】
- ・遺贈による寄付(遺言で遺産を寄付する)
- ・携帯電話による寄付(利用料金の3%を自動的に寄付する)
- ・提携クレジットカードによる寄付(利用料金の一部を自動的に寄付する)
また、定期的に支援できて、寄付金控除も適用できる「定額寄付」を検討するのも一つの手です。
定額寄付とは、毎月自動で所定の額をユニセフへ寄付する方法。自分で寄付する額を決められるため、負担にならない程度に支援を継続できます。
定額寄付やユニセフの評判については以下の記事でまとめているため、こちらも合わせてご覧ください。
>>【実際どう?】ユニセフの気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説
募金箱などを活用して、ユニセフを支援してみませんか?
この記事では、ユニセフの募金箱についてお伝えしました。内容をあらためてまとめます。
- ・ユニセフの募金箱はコンビニやファミレスに設置されている
- ・空港や機内にある募金箱では、外貨を募金できる
- ・募金で集まったお金の8割は、世界のユニセフ活動に役立てられる(残り2割は日本国内で活用)
ユニセフへの寄付は、募金箱に限らずたくさんの方法があります。近くに募金箱がない場合は、口座振替など他の方法で単発寄付をしてみるのもよいでしょう。また継続的にユニセフを支援するなら「定額寄付」という選択肢もあります。
ユニセフの定額寄付「マンスリーサポート・プログラム」なら、寄付額を自分で決めることができ、少額からでも寄付ができるうえ、口座から自動で引き落としのため手間もかかりません。
>>【実際どう?】ユニセフの気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説
また、ユニセフに限らず海外の子ども支援をおこなっている団体は多いです。教育機会の提供や人身売買の撲滅など、さまざまな課題に対し支援団体が活動に取り組んでいます。海外の子ども支援に興味がある人は、以下の記事もあわせてご一読ください。