地球温暖化を防止するためのボランティア活動とは?参加方法など紹介

地球温暖化

地球温暖化を防止するためのボランティア活動とは?参加方法など紹介

地球温暖化に対しての取り組みは全国的に行われていますが、自分が住んでいる地域ではどのようなことをしているか知っていますか。
自治体などが広報を行っていても知られていない取り組みもあります。

そのような状況を変えるために、世間に地球温暖化対策の重要性や情報を届けるボランティアが募集されています。
この記事では、地球温暖化を防止するためのボランティア活動について紹介します。

地球温暖化のメカニズムや原因、現状は?私たちへの影響やすぐにできる対策も解説

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地球温暖化を防止するためのボランティア活動がある

地球温暖化を防止するためのボランティア活動がある
地球温暖化によって、毎年様々な被害が出ています。世界全体の平均気温が上昇するだけでなく、熱波などの異常高温や大雨、干ばつの増加、日本では台風の大型化なども影響の一つだと考えられています。
これらの気候の変化は、私たち人間の生活だけではなく水資源や農作物、自然生態系にも被害が出ています。

このまま対策をしなければ、地球の気温はさらに上昇すると考えられており、影響は水や生態系、食料など幅広い分野で深刻なものとなると予想されているのです。
そうならないためにも自然、社会、経済的影響に対して、先進国をはじめとした世界各国の協力体制の構築と、解決策を見出したうえで取り組んでいく必要があります。

地球温暖化の進行を抑えるための取り組みとして主となるのは、温室効果ガスのなかでも特に排出量が多い二酸化炭素の排出削減が挙がっています。
日本でも二酸化炭素の排出削減と吸収量の確保により、2030年度には2013年度比で26%減らすことを目標にしています。

この目標達成のために、政府だけでなく自治体や企業、関係各所との連携を行いつつ、国民にも「COOL CHOICE」という運動を呼びかけ取り組みに当たっています。
日本の二酸化炭素の排出量のうち、約16%が家庭から出ているものであり、無視できる量ではないことから、日本に住む人々の協力も必要なため、取り組みに参加してもらうように動いています。

しかし実際は、どのような取り組みを行えば良いのか分からない人もいるでしょう。
そこで広く募集されているのが地球温暖化を防止するためのボランティア活動の参加者です。

地球温暖化防止活動推進員と呼ばれるボランティア

地球温暖化を防止するためのボランティア活動に参加する人は「地球温暖化防止活動推進員」と呼ばれます。
これは法律で定められたものであり、「地球温暖化対策の推進に関する法律」に明記されています。
この法律によれば、地球温暖化防止活動推進員について以下のように記されています。

都道府県知事及び指定都市等の長(以下「都道府県知事等」という。)は、地域における地球温暖化の現状及び地球温暖化対策に関する知識の普及並びに地球温暖化対策の推進を図るための活動の推進に熱意と識見を有する者のうちから、地球温暖化防止活動推進員を委嘱することができる。

(引用:e-GOV 法令検索「地球温暖化対策の推進に関する法律」)

つまり都道府県知事は、地球温暖化の対策の知識を持ち熱意と識見を持っている人に、地球温暖化防止活動推進員というボランティアを募り、活動を任せることができるのです。
この地球温暖化防止活動推進員は、法律により以下のような活動を行うことになります。

一 地球温暖化の現状及び地球温暖化対策の重要性について住民の理解を深めること。
二 住民に対し、その求めに応じ日常生活に関する温室効果ガスの排出の抑制等のための措置について調査を行い、当該調査に基づく指導及び助言をすること。
三 地球温暖化対策の推進を図るための活動を行う住民に対し、当該活動に関する情報の提供その他の協力をすること。
四 温室効果ガスの排出の抑制等のために国又は地方公共団体が行う施策に必要な協力をすること。

(引用:e-GOV 法令検索「地球温暖化対策の推進に関する法律」)

地球温暖化がなぜ危険なのか、どのような対策を行い、実施しなければ今後どうなるのかなど身近な危機を知らなければ動けないという人もいます。そのため地球温暖化に関する理解を広め、深めてもらうための活動は必須です。

ボランティア活動は地域による特色もある

法律によって地球温暖化防止活動推進員の基本的な活動は明記されています。
しかし、この募集を行うのは都道府県知事などです。そのため基本的な活動を軸として、募集を行っている都道府県や市区町村独自の役割が与えられていることも多いです。

例えば京都府であれば基本的な活動に加えて、自らが日常生活において地球温暖化対策を実施することや府が行う研修に参加するなど、推進員としての資質の向上に努めることが挙げられています。

また香川県では学校や地域、企業などによる出前講座や診断ソフトでの省エネ相談、イベントによる普及啓発活動といった具体的な活動があります。
募集期間や任期も都道府県によって違うため、参加する場合には問い合わせやインターネットで調べておくことが必要です。

  • 日本では二酸化炭素の排出削減と吸収量の確保により、2030年度には2013年度比で26%減らすことを目標にしている
  • 地球温暖化を防止するためのボランティア活動に参加する人は「地球温暖化防止活動推進員」と呼ばれる
  • 地球温暖化防止活動推進員の基本的な活動は、都道府県や市区町村独自の役割が与えられていることも多い
  • (出典:気象庁「地球温暖化問題とは」)
    (出典:e-GOV 法令検索「地球温暖化対策の推進に関する法律」)
    (出典:京都府「地球温暖化防止活動推進員」)
    (出典:香川県「香川県地球温暖化防止活動推進員(第8期)を募集します!」,2020)

    地球温暖化を防止するためのボランティアへの参加方法

    地球温暖化を防止するためのボランティアへの参加方法
    地球温暖化防止活動推進員は都道府県で募集されるため、該当地域に住んでいることなどいくつかの応募資格を満たしていなければ参加できません。
    また募集期間や任期も異なるため、募集が行われているところもあれば、次の募集まで応募できない地域もあります。

    次に、各都道府県の参加方法のなかから共通する部分を中心に、応募資格や方法を紹介します。

    ボランティアの応募資格

    地球温暖化防止活動推進員の応募資格は、多くの場合は募集している地域に在住しており、在勤・在学中の満18歳以上の人が対象です。
    ただし高校生は除かれているところが多く、大学生や専門学生、社会人など高校を卒業していることが前提となっています。

    また地球温暖化防止に向けた普及啓発活動に熱意と識見を持っていることも挙げられています。基本的にはこの2つが必須条件です。
    そのほかの都道府県別に求められている条件は、例えばマイジェンダ登録やマイエコ10宣言を行った人、委嘱時までにマイエコ10宣言を行う予定の人が加えられている都道府県もあります。

    このマイエコ10宣言とは神奈川県が独自に行っているものであり、環境に優しい16の取り組みのなかから10個を選び実践するという先制を行うものです。
    また氏名などを名簿に記載して公表されるため、それに同意できる人にも限定されます。

    ボランティアへの応募方法

    地球温暖化防止活動推進員の応募方法は都道府県ごとにそれほど違いはありません。
    提出期限は都道府県ごとに異なるため、問い合わせなどで確認をしておく必要があります。

    基本的には応募に必要な申し込み書に必要事項を記入し、直接持参するか郵送、FAXまたはメールで提出することが可能です。
    電子申請を行える都道府県や、webサイトから書類をダウンロードできる都道府県もあります。
    また都道府県によっては申し込み書のほかに同意書や履歴書の提出を求めるところもあります。

  • 地球温暖化防止活動推進員の応募資格は、その地域に在住して在勤・在学中の満18歳以上の人が対象の場合が多い
  • 地球温暖化防止に向けた普及啓発活動に熱意と識見を持っていることも応募資格に含まれる
  • 都道府県によっては申し込み書のほかに同意書や履歴書の提出を求めるところもある
  • (出典:香川県「香川県地球温暖化防止活動推進員(第8期)を募集します!」,2020)
    (出典:愛知県「愛知県地球温暖化防止活動推進員を募集しています!」)
    (出典:神奈川県「地球温暖化防止活動推進員のページ」,2020)

    地球温暖化を防止するためのボランティア活動に参加しよう

    地球温暖化を防止するためのボランティア活動に参加しよう
    地球温暖化を防止するためには様々な取り組みが必要ですが、人々に知られていない効果的な方法もあります。
    そのため、普及啓発や情報発信などを行うことも、大切な地球温暖化対策の一つです。

    もし地球温暖化への危機感を持ち、普段から取り組みに協力しているのであれば、このようなボランティア活動に参加してみるのも良いでしょう。
    そうすることで重要性を広めることができ、自分の取り組みを再確認することもできます。環境と将来を守るためにもできることの一つとして考えてみてはいかがでしょうか。

    年間約50万人が参加、
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