地球温暖化は近年の環境に劇的な変化をもたらしました。豪雨や台風の大型化、猛暑日の増加などはその一つですが、それにより日本は大きな被害を受けました。
この地球温暖化の原因は、私たちの日常生活のなかにもあります。
そのため、このまま私たちが同じ生活を続けていけば、地球温暖化は進行し続けることになるのです。
この記事では、地球温暖化対策のために家庭でできることを紹介します。
地球温暖化のメカニズムや原因、現状は?私たちへの影響やすぐにできる対策も解説
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地球温暖化の原因は家庭にもある?
地球温暖化は温室効果ガスの影響によるものです。18世紀半ばに起こった産業革命の開始以降、人間の活動によって化石燃料が使用され、森林の減少などにより、急速に温室効果ガスが増加しました。
それにより大気の温室効果が高まったことが地球温暖化の原因だと言われています。
化石燃料の使用や森林の減少が直接の原因であり、日常生活には関係ないようにも見えますが、大いに関係しているのです。
例えば化石燃料は電力などのエネルギーを得るために使用されますが、そのエネルギーは私たちの生活のなかで消費されています。
またガソリン車で利用されるガソリンも化石燃料から精製されたものであり、使用することで二酸化炭素を排出します。
森林の減少についても、増え続けた人口の居住地の確保や、木々を材料とした製品の生産により減少しています。
このように私たちの生活からも二酸化炭素は大量に排出され、地球温暖化に関係していることが分かります。
具体的な数値で見てみると2017年度の環境省による調査では、1世帯あたりの二酸化炭素の年間排出量は4.5トンと言われています。
このうち自動車は23%、照明・家電製品などが33%、暖房が16%、冷房が2%、給湯器が15%、キッチンが6%、その他が5%でした。
政府では中期目標として、家庭由来の二酸化炭素の直接排出の約40%を削減することを掲げています。このなかでも特に14%は徹底した省エネによる削減を謳っています。
地球温暖化は私たちの生活も大きく関係しており、一人ひとりが意識して進行を遅らせる、あるいは防止するための対策が必要なのです。
(出典:環境省「脱炭素型ライフスタイルの施策について」,2020)
(出典:気象庁「地球温暖化の原因」)
家庭でできる地球温暖化対策
地球温暖化を防止するための家庭でできる対策にはどのようなものがあるのか、具体的な方法について紹介します。
場所やシーンによって異なりますが、すべてを実践しようと思うとそれなりのお金もかかります。そのため、すぐに全部を実践しようと考えるのではなく、あくまで自分ができそうなものを選び、取り組み始めると良いでしょう。
地球温暖化対策のなかには、長期的な目で見れば経済的に節約になるものもあります。
無理しない範囲で取り組んでいくことも大切であり、突然ライフスタイルを一変させる必要はありません。
できるところから無理せず、地球温暖化を防止することを意識した行動を取るようにしましょう。
リビングでの対策
家族が集まり食事や団らんを楽しむリビングでの対策は主に節電を意識した行動です。
例えば、見ている人がいないのにテレビがつけっぱなしの場合は消すようにすることや、画面の明るさを最適にすることで消費電力を抑えることができます。
同様に必要のない照明はこまめに消すことや、高効率蛍光灯またはLED照明などに交換するのも効果的です。
夏や冬に利用する冷暖房についても、冷房時は室温が28℃以上、暖房時は室温が20℃以下で快適に過ごせるようにエアコンに頼り過ぎないライフスタイルを心がけることも大切です。
特に夏はグリーンカーテンを利用することで、日差しを防ぐだけでなく緑化にも取り組めるため、地球温暖化にも効果的な対策になります。
そのほかにも使っていない家電の主電源を切ることや早めの就寝を心がけることも効果があります。
実際にどれほどの二酸化炭素が削減され、節約になるのか例を挙げてみましょう。
例えば冷暖房であれば、設定温度を1℃下げることで年間29.2キログラムの二酸化炭素を削減でき、約1,840円の節約になります。
照明器具では12ワットの蛍光ランプの点灯時間を1時間短くするだけでも年間1.5キログラムの二酸化炭素の削減と約100円を節約できます。
LED照明の交換は初期費用こそ少しかかるものの、蛍光灯と異なり長い寿命と消費電力の低さで結果的には長期的な節約になるのです。
テレビも適切な明るさや画面の掃除などを行うことで、年間9.5キログラムの二酸化炭素の削減と約600円の節約ができます。
時代の変遷とともに家電製品は効率の良いものとなり、元から排出削減が行われているものや節電ができているものもあるため、新製品への買い換えも地球温暖化対策につながります。
キッチンでの対策
キッチンでは冷蔵庫や炊飯器、電気ポット、電子レンジなど電力を使用するものが様々あります。
節電するためには、冷蔵庫であれば扉を無駄に開閉しない、温度を適切に設定する、食材などを詰め込みすぎないことが挙げられます。
食材を詰め込むことで、使い切れずに廃棄し、食品ロスにもつながり二酸化炭素の排出量を増やすことにもなるのです。
炊飯器では消費電力が大きい保温機能をできるだけ使わないことや、電気ポットも含め長時間使わない場合はプラグを抜いておくことも大切です。
炊飯器の保温機能を使わないようにするには、残りご飯を冷凍すると良いでしょう。
加えて、冷凍ご飯の解凍や野菜の下ごしらえに電子レンジを使うと節電にもつながります。
ご飯は残さずに食べ、ゴミの分別を徹底することも二酸化炭素の排出を抑えることができます。可能であれば地産池消を心がけ、エコ製品やリサイクル製品を購入することも効果的です。
水まわりでの対策
給湯器も多くの二酸化炭素を排出します。そのためお風呂ではできるだけシャワーを使わず、お風呂にためるお湯の量を減らし、間隔をあけずに入浴するといった方法が取れます。
また洗濯のときにはできるだけまとめて洗濯することや、お風呂の残り湯を活用することも効果的です。
温水洗浄便座に至っては便座や洗浄水の温度設定を下げること、こまめにふたを閉めることで節電につながります。
ドライブでの対策
外出時には自動車を使う人もいますが、その際には急発進や急加速、急ブレーキをしないことが求められます。これらは多くのガソリンを消費するため、その分だけ二酸化炭素も排出されることになります。
同様に止まっているときはアイドリングストップも心がけるようにしましょう。
自動車は荷物が多く車体全体が重くなる場合、前進するためにより多くのガソリンを消費するため、不要な荷物を降ろすことも大切です。
エンジンオイルやオイルエレメントが汚れていたり、何かしらの小さな故障などがあるだけでもエンジンの効率は悪くなるため、定期的な点検整備をすることも求められます。
できることなら相乗りやスクーターの利用、公共交通機関での移動なども心がけることで二酸化炭素の排出量を減らすことが可能です。
無駄なアイドリングをやめて、ゆっくり前進することを意識すれば、年間で234.2キログラムの二酸化炭素の削減になり、約1万3,830円の節約になります。
(出典:岡山県「家庭でできる地球温暖化防止のとりくみについて」,2019)
(出典:知多市「家庭でできる地球温暖化対策」,2020)
家庭でできる地球温暖化対策、身近なところから始めよう
私たちは快適な生活を送り続けることで環境への負担を増やしていました。
しかしこの生活をすべて捨てて、環境に影響が少ない生活に変えることは難しいです。
推奨される地球温暖化対策も、すべてを捨てて取り組むような内容ではなく、日常生活を見直してできるものばかりです。
地球温暖化対策は難しいものではありません。まずは家庭のなかの身近なものに目を向けて、気付いたものから少しずつ変えていく努力をすることが何よりも大切です。
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