大きな地震はいつ・どこで発生するかわかりません。
そのため、地震が起きても慌てず落ち着いて行動することができるように、日頃から備えておく必要があります。
地震が起きないようにすることはできませんが、地震の被害を最小限に抑えることは可能です。そのためには、一人ひとりの防災意識が重要です。
そこでこの記事では、地震に備えて準備するべきことと、防災グッズについて詳しく説明します。
地震・震災の対策や津波発生時の注意点は?
地震保険や南海トラフ巨大地震の想定被害も解説
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地震の被害は備えがあれば減らせる!
地震による被害では、建物の倒壊、火災の発生、土砂崩れ、液状化現象や火災旋風が起きたこともありました。
今後発生することが予想されている、首都直下地震や南海トラフ地震に対して、無防備のままでいることは危険です。地震直後に発生する建物の倒壊や家具の転倒により負傷・死亡者が出ていることも事実です。
地震発生後に巨大な津波が短時間で襲ってくることもあります。
地震の被害はきちんと備えておけば減らすことができます。公的機関が救助してくれることもありますが、「自分の身は自分で守る」姿勢が重要です。
普段から地震への対策を心がけ、いざというときに適切な行動ができるように準備をしておくことが大切なのです。
地震が発生した場合に備えて、慌てずに行動できるように家族で話し合っておきましょう。避難経路や避難場所を確認し、誰が何を持ち出すのかなどの役割分担、連絡方法、災害時の必需品の備えをしておく必要もあります。
家の中に設置してある家具には転倒防止の工夫をしたり、耐震補補強をしておくことも大切です。地震に備えて準備しておきたいことについて詳しく説明します。
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地震に備えて準備しておくべき行動は?
災害時には最優先で自分の命を守ることを忘れてはいけません。地震に備えてしておいた方が良いことについて紹介します。
家具の置き方を見直そう
地震に備えて家具の置き方を見直しておくことが大切です。
地震によって家具が転倒すると怪我の危険、避難を妨げる危険、火災の危険があります。寝る場所や座る場所の周辺にものを置いておくと、地震の揺れにより、人に向かって家具が倒れてきます。
家具を移動することが難しい場合には、低い家具にしたり、家具を固定することが大切です。
また、倒れた家具が部屋の入口や窓を塞いでしまうと、避難することができなくなります。部屋だけではなく、避難経路となる廊下にもものを置かないようにすることが大切です。
さらに、家具の周辺には、ストーブやヒーターを置かないようにしなければなりません。地震によって家具が倒れたときに、火災が発生しやすくなります。
(出典:消防庁「震災対策啓発資料 防災マニュアル」)
食料・飲料の備蓄をしよう
地震によってライフラインが止まってしまうかもしれません。そのときに備えて、普段から飲料水や保存の効く食料などを備蓄しておく必要があります。
防災のためだけに特別なものを用意する必要はありません。むしろ、できるだけ普段の生活のなかで利用している食品等を備えるようにすることが大切です。
食料・飲料・生活必需品などの備蓄は人数分用意しておくことが基本となります。大規模災害発生時には、1週間分の備蓄が望ましいとされています。
飲料水とは別に、トイレを流したりするために利用する生活用水も必要です。日頃から水道水を入れたポリタンクを用意するなどの備えが大切です。
飲料となる水は、1人1日3リットルを目安として備蓄しておくと良いでしょう。
非常食は、1日分の飲料として、ご飯、ビスケット、板チョコ、乾パンなどを用意しておきます。
(出典:首相官邸「防災の手引き」)
非常用持ち出しバッグ(避難袋)を準備しよう
自宅が被災した場合には、安全な場所に避難しなければならず、その場合には避難所で生活することになります。
避難所には、自分が快適に暮らせるだけのものが用意されているわけではありません。したがって、地震の場合でも自宅から持ち出すべきものをあらかじめリュックサックなどに詰めておき、いつでも持ち出せる状態にしておかなければなりません。
このような非常用持ち出しバッグ(避難袋)を用意しておけば、被災した場合でも必要なものを持ってすぐに避難することができます。
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安否確認方法を決めておこう
地震はいつ起こるかわかりません。職場で被災することもありますし、学校で被災することもあります。
家族が別々の場所にいることも少なくありません。
そのため、別々の場所で被災した場合でも、お互いの安否を確認することができるように、日頃から安否確認の方法や集合場所などを、事前に話し合って決めておくことが大切です。
災害時には携帯電話の回線は繋がりにくくなり、連絡がとれなくなってしまうこともあります。災害用伝言ダイヤルや災害用伝言板などを利用できるようにしておくことも必要です。
避難場所や経路を確認しておこう
いざ家から避難しようと思っても、どこに避難すればよいかわからなければ、どうしようもありません。間違った場所に避難すれば、2次的な被害を受けてしまう可能性もあります。
そのため、いざ地震が起きたときでも慌てずに避難できるようにするためにも、自分の住んでいる自治体のホームページや国土交通省ハードマップポータルサイトなどから防災マップやハザードマップを入手しておき、避難場所・避難経路を事前に確認しておく必要があります。
(出典:消防庁「震災対策啓発資料 防災マニュアル」)
(出典:首相官邸「防災の手引き」)
地震に備えて準備しておきたい備蓄・避難時に必要な物品は?
地震が起こってもすぐに対応できるように、きちんと備蓄や避難時に必要なものを準備しておくことが大切です。以下では、地震に備えて準備しておいた方がよいものについて紹介していきましょう。
備蓄しておきたい食料・飲料
備蓄の際には、食料・飲料・生活必需品をきちんと揃えておくことが大切です。備蓄はおよそ1週間分を用意しておけばよいものとされています。
最低でも飲料水は3日分必要です。1人一日3リットルを目安として備蓄しておきます。
2人で1週間であれば、2リットルの6本入りケースで4ケースを用意しておくと良いでしょう。
飲料水とは別に生活用水も必要です。トイレの水を流したり、手を洗ったりするために必要となる水なので、普段から水道水を入れたポリタンクを用意しておいたり、お風呂の水をいつも張っておくといった備えが必要となります。
食料については、主食として米2キロ袋を2つ、そうめんやパスタなどの乾麺を2袋ずつ、カップ麺6個、パックごはん6個用意しておくと安心です。
主食だけではなく、主菜としてレトルト食品や牛丼の素、カレーなどを用意したり、パスタソースや缶詰などを用意しておくと良いでしょう。野菜ジュースやインスタント味噌汁なども便利です。
(出典:首相官邸「防災の手引き」)
(出典:農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド」)
生活用品の予備もチェック
地震に備えて用意しておきたい生活必需品もあります。
使い捨てカイロ・ティッシュ・新聞紙などは、いろいろなことに使えるので用意しておくと便利です。
マッチやライターなど火が起こせるものも用意しておきましょう。軍手や革手袋、万能ナイフ・ブランケット・毛布などを備えておくことも必要です。
敷物・レジャーシートなどもあると、地面に直接座らずに済み、寝袋を用意しておけば布団や毛布のようにかさ張るものを用意せずに済むため便利です。
最近では、アルミ製の保温シートが安価に手に入るようになったので、寒い時期にはこちらを用意しておくとよいでしょう。
ロープやガムテープなどがあると、被災した場合に荷物をまとめるときに重宝します。
(出典:日本気象協会 トクする!防災公式サイト)
避難時の持ち出し用バッグに入れておきたいもの
非常用バッグには次のものを入れておくのがおすすめです。人数分用意して大きくなってしまう場合には、分けておくなどの工夫も必要です。
避難時にすぐに持ち出せる場所においておくことを忘れないでください。飲料水や食料品は日頃から賞味期限などをみて、入れ替えるようにしましょう。
必需品 | 具体例 |
飲料水・食料品 | カップめん、缶詰、ビスケット、チョコレートなど |
貴重品 | 預金通帳、印鑑、現金、健康保険証など |
救急用品 | ばんそうこう、包帯、消毒液、常備薬など |
防災用品 | ヘルメット、防災ずきん、マスク、軍手 |
電子機器 | 懐中電灯、携帯ラジオ、予備電池、携帯電話の充電器 |
衣類 | 衣類、下着、毛布、タオル |
生活用品 |
洗面用具、使い捨てカイロ、ウェットティッシュ、携帯トイレ ※乳児のいるご家庭は、ミルク・紙おむつ・ほ乳びんなども用意しておきましょう。 |
(出典:首相官邸「防災の手引き」)
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万が一に備えて準備をすることが大切!
地震の発生を防ぐことはできません。日本に住んでいれば、どこでも地震が発生して被災する可能性があることを認識しておく必要があります。
万が一に備えてきちんと準備をしておけば、被害を減らしたり自分や家族の安全を守ることにつながります。
日ごろからきちんと防災意識を持って、準備をしておくことが大切です。