自然災害は、ときに人間の想像を遥かに超えるほど甚大な被害をもたらすことがあります。
特に近年では、今まで経験のない自然災害も増えており、万が一の災害を想定した事前の備えや迅速な避難行動が重要だと言えるでしょう。
そこで活用したいのが、災害時に危険リスクの高い地域を確認することができるハザードマップポータルサイトです。
この記事では、ハザードマップポータルサイトとは何か、どんなときに活用できるのかなどについて紹介します。
ハザードマップとは?ハザードマップを活用して災害に備えよう!
なお、ハザードマップと関連する大規模災害の被災地支援に関心があるという方は、まずは気軽に支援に参加してみませんか?
約30秒のアンケートに回答いただくと、救助・救命活動を行う、医療を軸とした災害緊急支援プロジェクトに10円の支援金が届きます。記事を読み進める前にぜひお試しください!
\たったの30秒!/
ハザードマップポータルサイトとは
ハザードマップポータルサイトとは、国土交通省が公開している日本全国のハザードマップを閲覧するためのwebアプリケーションです。
近年、日本では東日本大震災、熊本地震、霧島山の火山噴火、紀伊半島・九州北部の豪雨など大規模な災害が多発しているため、防災や危機管理対策の一環として、ハザードマップの作成が緊急の課題となっています。
日本は、国全体が海で囲まれているだけでなく、日本の至るところに活断層があり、活火山の数も100を超えています。そのため、津波、地震、火山噴火などのすべての災害が起こりやすい国なのです。
ハザードマップポータルサイトでは、地震、火山、大雨、台風などの災害の種類別に日本各地の災害にあう危険性の高いエリアを調べることができます。
自分の住んでいる地域や会社周辺などの危険な箇所や危険なエリアを事前に把握しておくことで、万が一災害が発生した場合に迅速に避難をすることが可能になります。
災害が起こりやすい日本だからこそ、全国のハザードマップの情報を確認することができるハザードマップポータルサイトの活用の仕方を覚えておくことが必要です。
ハザードマップポータルサイトで分かることとは?
ハザードマップポータルサイトでは、自然災害によって浸水の被害が起こる可能性の高いエリア、崖崩れなどの土砂災害が起こる危険性の高いエリア、地震などで家屋の倒壊が起こりやすいエリアなど、自然環境や地盤の状態によって災害のリスクが高いエリアを事前に確認することができます。
ハザードマップポータルサイトは、重ねるハザードマップとわがまちハザードマップに分かれています。操作方法の違いやハザードマップの意味について一つずつ紹介します。
【簡単3分スタート】毎日使う電力を節約しながら自動的に社会のために活動する団体に寄付
重ねるハザードマップ
重ねるハザードマップは、全国の防災に役立つ情報を地図上に重ねて見ることができます。
様々な災害の危険箇所を重ねて確認することができるため、複数のリスクの危険箇所をまとめて調べたいときは重ねるハザードマップを利用すると便利です。
わがまちハザードマップ
わがまちハザードマップでは、住んでいる地域の自治体が公開しているハザードマップを見ることができます。
市区町村のハザードマップは、地域や災害の種類別に細かく分けられたハザードマップを確認することができるため、自分の住んでいる場所の危険箇所を詳しく知りたいときは、市区町村で公表しているハザードマップを利用すると便利です。
(出典:国土交通省ハザードマップポータルサイト「ハザードマップポータルサイト」)
(出典:国土交通省ハザードマップポータルサイト「災害リスクを簡単に調べる」)
ハザードマップポータルサイトから分かることは?
ハザードマップポータルサイトで、自分の住んでいる地域の危険箇所を事前に把握しておくと、万が一災害が発生した場合でも慌てず迅速な避難行動がとれるでしょう。
ハザードマップポータルサイトでは、主に以下の災害によるリスクや危険箇所を調べることができます。
洪水浸水リスク
大雨、台風などの災害では、洪水や浸水が起きることがあります。
ハザードマップの洪水、浸水リスクの項目では、災害時に洪水や浸水が起きる可能性のある危険エリアを確認することができます。
土砂災害発生リスク
大雨や台風が原因で雨が長く続いた場合、土砂災害が起きるリスクが発生します。
土砂災害には、がけ崩れ、地すべり、土石流といった災害があります。
土砂災害は、雨が降っている時間帯だけではなく、雨が止んだあとに突然土砂が崩れてくるなどの危険性があるため、特に土砂災害発生リスクの高いエリアに住んでいる人は、ハザードマップを活用し、危険箇所をあらかじめ確認しておくようにしましょう。
津波浸水リスク
ハザードマップでは、地震が起きたときに津波による浸水のリスクが高いエリアを確認することができます。
津波は、国内で起きた地震だけではなく、海外で起きた地震の影響で津波が発生する場合もあります。そのため、津波による浸水のリスクが高いエリアに住んでいる場合は、地震情報にも注意が必要です。
高潮リスク
高潮とは、台風や低気圧の影響で通常よりも水面が高くなる現象のことを言います。
高潮と満潮の時刻が重なると、さらに大きな高潮の被害になる可能性があるため、高潮による危険を確認する場合はハザードマップから高潮による浸水被害を受けるエリアを確認しておくことに加え、満潮の時刻に関する情報にも注意を払う必要があります。
火山防災リスク
ハザードマップでは、火山の噴火によって起こる噴石、火山ガスなどによって被害を受ける可能性の高いエリアを確認することができます。
日本には100を超える活火山があり、噴火の規模によっては被害を受けるエリアが広範囲になる可能性もあります。
住んでいる場所が火山から近い場合は、噴火による被害を受ける可能性のあるエリアを確認しておくようにしましょう。
(出典:国土交通省ハザードマップポータルサイト「ハザードマップポータルサイト」)
(出典:中小企業庁小規模事業者の防災・減災対策「ハザードマップの活用状況」)
ハザードマップポータルサイトの使い方
ハザードマップポータルサイトは、調べたい内容によって様々な使い方をすることができます。ここでは、重ねるハザードマップとわがまちハザードマップの使い方の一例を紹介します。
重ねるハザードマップの使い方
自宅周辺の危険箇所を調べる方法の一例を紹介します。
- 重ねるハザードマップの「場所を入力する」の項目に調べたい住所を入力
- 表示する情報を選択
(画面に左側に表示される情報の中から表示したい情報を複数選択できます) - 災害に関する情報が色別に表示される
- 画面右側の「危(リスクをまとめて表示)」をクリック
- 自宅周辺(調べたいエリア)をクリック
この方法で、調べたいエリアの危険箇所を確認することができます。
重ねるハザードマップでは、ほかにも様々な方法で危険箇所を確認することができます。詳しい操作方法は、重ねるハザードマップ操作マニュアルを参考にしてみてください。
【簡単3分スタート】毎日使う電力を節約しながら自動的に社会のために活動する団体に寄付
わがまちハザードマップの使い方
わがまちハザードマップでは、自分の住んでいるエリアの災害リスクや、住んでいる自治体が公表しているハザードマップのサイトを調べることができます。
地域選択の項目から確認したい地域を選択し、「インターネットで開く」をクリックすると、情報を公開している市区町村のホームページが開きますので、調べたい情報が掲載されているページを選んでクリックしましょう。
詳しい操作方法は、わがまちハザードマップ操作マニュアルを参考にしてみてください。
(出典:国土交通省ハザードマップポータルサイト「ハザードマップポータルサイト」)
ハザードマップポータルサイトの活用法とは
ハザードマップポータルサイトは、その地域に住んでいる住民だけではなく、行政側も活用することができます。
住民側の活用法
住民側は、ハザードマップポータルサイトを活用することで、自分の住んでいる周辺の災害による危険箇所を確認し、どんな対策が必要なのか、災害に備えた備蓄がどれくらい必要なのかなどの判断をするときの参考にすることができます。
行政側の活用法
行政側は、ハザードマップポータルサイトを活用して県や近隣の市区町村などの災害による被害リスクが確認できるだけではなく、防災計画や避難計画等、住民が安全に住むことができる環境を整えるために必要なことを把握するときに役立てることができます。
(出典:国土交通省ハザードマップポータルサイト「ハザードマップポータルサイトの活用」)
(出典:国土交通省ハザードマップポータルサイト「災害リスクを簡単に調べる」)
【簡単3分スタート】毎日使う電力を節約しながら自動的に社会のために活動する団体に寄付
ハザードマップポータルサイトを活用しよう!
ハザードマップポータルサイトは、全国の災害リスクが高いエリアやお住まいの市区町村が公表しているハザードマップを簡単に調べることができるサイトです。
住んでいる場所や災害の種類によって、災害の危険リスクは異なります。住んでいる地域に関係する災害リスクを確認し、万が一の災害発生時でも冷静に行動できるように、ハザードマップポータルサイトを活用していきましょう。