近年、クリーン・エネルギーという言葉を聞く機会が多くなってきています。
世界では8億4,000万人が電力を利用できない不安定な状況下で暮らしているのをご存知でしょうか。 クリーン・エネルギーを利用することができない人は、約30億人と言われています。 大切なのは、クリーンで持続可能なエネルギーをどのように確保するのかということです。
今回は、クリーン・エネルギーが世界の貧困に与える影響にフォーカスします。
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クリーン・エネルギーの基本知識
クリーン・エネルギーとは、電気などの再生エネルギーを指します。 具体的には、エネルギー源として半永久的に利用することができるものです。
電気を利用する人々が世界中で増えたことにより、世界の経済発展の在り方が変わり、数百万人もの人々が貧困から救い出されたのです。
石炭燃料からクリーン・エネルギーへ
近年、温室効果ガスの1つであるCO2(二酸化炭素)排出量が増えてきています。 二酸化炭素は地球の温度を上昇させる地球温暖化の要因の一つと言われています。
温室効果ガスに占める二酸化炭素の割合は非常に大きく、例えば工場でモノが生産されるときに限らず、モノが消費者によって利用されるとき・モノを廃棄するときにも二酸化酸素が排出されるのです。
例えばアメリカでの石炭燃料の例を見てみましょう。 石炭は、二酸化炭素の排出が多い燃料として知られています。 石炭発掘の過程で山を削り、汚染水が川に流れることにより飲料水が汚染されます。
石炭の燃焼は更に悪影響を及ぼします。(燃焼により有毒物質の水銀が発生する) 水銀を含む雨が降ることで、川・湖・海の海産物が汚染されるというわけです。
毎年1億4,000万トン近くの有害物質が採掘場から排出されて地中に埋められており、埋立地周辺に住むことによる健康被害は1日1箱の喫煙に相当すると言われています。石炭燃料からクリーン・エネルギーへの移行は、主要国の間で重要視されてきているのです。
地球温暖化を防止するためには、2030年までに二酸化炭素の排出量を55%(2020年水準)に引き下げ、2050年までに人為的に排出される二酸化炭素の排出量の数値を0に近づける必要があります。
(出典:経済産業省 資源エネルギー庁「今さら聞けない「パリ協定」~何が決まったのか?私たちは何をすべきか?~」,2017)
- クリーン・エネルギーとは電気などの再生エネルギーで、半永久的に利用することができるもの
- 二酸化炭素は、モノが消費者によって利用されるときや廃棄するときにも排出される
- 石炭燃料からクリーン・エネルギーへの移行が重要視されている
クリーン・エネルギーの種類
クリーン・エネルギーとはどういうものでしょうか。それは、主なクリーン・エネルギーの種類を知ることで理解が深まります。
- 太陽光発電
- 水力発電
- 風力発電
- バイオマス発電
- 地熱発電
上記で共通しているのは、クリーン・エネルギーが接続可能な再生可能エネルギーという点です。 その他にLPG(液化石油ガス)やエタノールは、有害な物質をほとんど排出しない燃料として有名です。
次世代の再生可能エネルギーについて考える際、上記のエネルギーをより発展させることが鍵となります。
(出典:国際連合広報センター「クリーン・エネルギーは生命を守る」,2016年)
- クリーン・エネルギーは接続可能な再生可能エネルギー
- LPG(液化石油ガス)やエタノールは、有害な物質をほとんど排出しない燃料
- 次世代の再生可能エネルギーおいて、今よりさらに発展させることが重要
貧困撲滅の為に必要なクリーン・エネルギー
クリーン・エネルギー貧困国の例
まずは以下の表をご覧ください。
82歳 |
高所得国における女性の平均寿命 |
58歳 |
サハラ以南のアフリカにおける女性の平均寿命 |
69歳 |
南アジアにおける女性の平均寿命 |
この表からわかることは、クリーン・エネルギーを利用している国とそうでない国とで平均寿命にこれほどの差が生まれるということです。
自宅で裸火を利用することが原因で誘発される病気(慢性心肺疾患、脳卒中、肺炎、ガンなど)により、毎年430万人が早死にしていると言われているアフリカ地域です。 そのほとんどが女性と子どもたちとなります。
アフリカ地域において電気・ガスを利用することができない人々は、毎日薪を集めて火を起こします。 1分間の火起こしは、タバコ400本分の受動喫煙に相当する害があると言われており、屋内での煙は肺炎により命を落とす子どもの半分の割合を占めているのです。
また約30億人が環境に悪影響を及ぼす燃料(炭・灯油・家畜の排泄物・薪など)を利用して調理をしています。
サハラ以南に住むアフリカ学生の90%は、電気のない学校に通っており、医療現場での電力供給不足は決して無視できるものではありません。
貧困撲滅に必要なクリーン・エネルギーとは
現時点で貧困を撲滅する具体的な改善案はあるのでしょうか。 残念ながら、現段階での具体的解決案は提議されていないという状況です。(少なくとも2030年までは)
しかし電気などの再生可能なクリーン・エネルギーが利用可能になるだけで、上記のような貧困問題は大幅に改善されることも事実です。
アフリカ地域において小規模太陽光発電機を利用することで、送電線なしでの電力供給が可能になったという事例もあります。
世界人口の10人に9人はクリーン・エネルギーである電力を利用可能な状況下で生活していますが、未だに8億4000万人は電力を利用できないという状況下で暮らしています。
電力を利用できない人たちの9割は農村部で暮らしているのです。 エネルギーの最終消費にクリーン・エネルギーが占める割合は約18%ということから、貧困撲滅のためにはこの割合を増やしていく必要があると言えるでしょう。
(出典:国際連合広報センター「クリーン・エネルギーは生命を守る」,2016年)
- クリーンエネルギーを利用している国とそうでない国とで、平均寿命の差が大きく変わる
- 1分間の火起こしは、タバコ400本分の受動喫煙に相当する害がある
- 電力を利用できない人たちは8億4,000万人おり、9割は農村部で暮らしている
持続可能なエネルギー確保が大切
冒頭で述べた通り、世界には電気などのクリーン・エネルギーにアクセスできない人が多く存在します。
貧困を解決するためには、持続可能なエネルギーへのアクセスが鍵となります。 「 貧困で苦しむ人々へ手頃な価格で持続可能エネルギーを供給する 」ことが大きなミッションと言えるでしょう。
現段階で、その目標を達成するために必要な水準には到達していません。 特に持続可能エネルギーへのアクセス不足が大きく、エネルギー消費量が多い国では更なる努力をする必要があります。
(出典:国際連合広報センター「接続可能な開発目標報告」,2019年)
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