「チャイルド・ファンド・ジャパンに寄付しようか悩んでいる」
「しかし信頼感のある団体なのか、そもそも支援する必要性はあるのかよくわからない」
このように悩んでいる方へ向けて、本記事ではチャイルド・ファンド・ジャパンについて下記の内容についてご紹介します。
- ・支援する必要がある団体なのか
- ・怪しい団体なのか
- ・支援する方法は何があるのか
チャイルド・ファンド・ジャパンは、貧困の連鎖を断ち切るため、フィリピンなどのアジア地域において地域開発支援、緊急・復興支援、アドボカシー(広報・啓発・提言)を行っている団体です。「すべての子どもに開かれた未来を約束する国際社会の形成」を目標に活動を行っています。
本記事を読むことで、支援する必要性や活動実態などが分かります。支援を検討している方はぜひご一読ください。
先に結論をお伝えすると、チャイルド・ファンド・ジャパンは
「情報公開を積極的に行っている」
「行政の支援だけでは助けられない、貧困の連鎖にいる子どもたちの支援を行っている」ため、支援する必要があり、かつ信頼できる団体といえます。
支援(寄付)は下記から手軽にできます。活動を支えたいと考えている方はぜひご確認ください。
チャイルド・ファンド・ジャパンの口コミ評判
チャイルド・ファンド・ジャパンの口コミ評判を紹介します。
チャイルド・ファンド・ジャパンでサポートしてる子からクリスマスカード🎄が届きました✨
最近はメールかLINEでしかやりとりをしないので手紙が届くと心があったまりますね😊
さてさて、早速お返し書こうかな📮(Xより)
チャイルドファンドのスポンサーシップを卒業したフィリピンの男の子からお礼の手紙が届いた。
この子とももう、何年のお付き合いだったろ?最初は子供のお絵描きみたいな可愛いお手紙だったのに、こんなに立派になって・・・(Xより)
ラグビーW杯、チャイルド・ファンドというNGOと連携して、#PassItBack という子ども支援のチャリティープロジェクトやってるのよい🏉 2億円の寄附金額を見込んでいるとのこと こういう国際スポーツイベント×ソーシャルのマーケ活動よいな〜(Xより)
途上国に暮らす1人の子どもの成長をサポートするマンスリープログラムに登録しました❤️
どんな子・家族と出逢えるのか、今からとっても楽しみ🥰
私に出来ることは微々たることだけど、させてもらえることに感謝。
産まれてきても、貧困により5歳まで生きれない子どもが世界中にはたくさんいます。
特に、女というだけで生きるチャンスを奪われることも。
男の子と女の子、どちらか選べるんだけど、私はやっぱり女の子にしました。
毎月お便りが来て、その子の成長を見守ることが出来る喜びを今から感じてます😍(Instagramより)
リサーチした結果、
「子どもたちが貧困の連鎖から抜け出す支援ができるのが嬉しい」
「手紙やカードが届くと心が温まる」
「支援している子どもが元気そうなのが確認できてよかった」
という趣旨の投稿が確認でき、おおむねチャイルド・ファンド・ジャパンへの口コミ評判は良いものと確認できました。
専門家から見たチャイルド・ファンド・ジャパンの評価は?インタビューで徹底取材
チャイルド・ファンド・ジャパンに寄付するとなった場合に、編集部が気になるのは「ホームページを見ただけでは分からない、団体の強みや特徴は?」という点。
これらの点について、NPOの専門家、河合さんにお話を伺いました。
チャイルド・ファンド・ジャパンの強みや特徴
私、河合が考えるチャイルド・ファンド・ジャパンの強みや特徴は
- ・歴史が長く、日本のNGOの草分け的存在
- ・フィリピン、ネパール、スリランカで、長くきめ細やかに活動を行っている
- ・子どもの保護を重視した行動規範を作成し、それに倣って活動している
- ・国際的なネットワークに加盟することで、影響力を強めている
です。
詳しく説明します。
歴史が長く、日本のNGOの草分け的存在
チャイルド・ファンド・ジャパンの前進は基督教児童福祉会(CCWA)です。第二次世界大戦後、日本の戦災孤児を支援するアメリカの団体の、日本事務所として約70年前に始まりました。
1974年までの26年間、CCWAは児童養護施設の子どもたちへの支援を続け、のべ86,000名の日本の子どもたちが、総額約56億円もの支援を受けました。
その後、日本の高度経済成長期に、日本の子どもたちを取り巻く環境は大きく改善されました。一方、南アジアの厳しい貧困問題が日本国内でも徐々に認知されるようになります。
”アメリカ・カナダの人々が日本の子どもたちを支援したのと同じように、日本がアジアの貧しい子どもたちを支援する。これまでの26年間の善意を途切れさせるのではなく「順送りの恩返し」をすること”を決め、約50年前にアジアの貧しい子どもたちの支援を始めたのです。
非常に歴史が長い団体で、他の老舗団体とともに日本のNGOの草分け的存在です。
フィリピン、ネパール、スリランカで、広範囲できめ細やかな活動を行っている
チャイルド・ファンド・ジャパンの通常の(緊急支援を除く)活動はフィリピンを中心に、ネパール、スリランカと3つの国で行われています。
子どもの健全な成長と地域の自立をめざした包括的な支援を行う「スポンサーシップ・プログラム」、貧困に起因する様々な問題の中で、特定の開発課題に応える「支援プロジェクト」を、6つの分野で活動を行っています。
特にフィリピンでは1975年の支援開始から約50年活動をしており、長い時間をかけ小さな島にまで活動範囲を広げています。
スポンサーシップ・プログラムを通して貧困の中で暮らす子どもたちの教育や家族の生活改善に協力し、約3,500人のチャイルドを支援しています。現在協働している9の協力パートナーを含め、これまでに54ヵ所の協力パートナーとともに活動を行ってきており、過去に活動した地域は、支援により地域の生活が改善され、支援から自立したケースもあります。
フィリピンでの活動姿勢が評価され、2006年には外務大臣賞を受賞しています。
子どもの保護を重視した行動規範を作成し、それに倣って活動している
チャイルド・ファンド・ジャパンは、全ての活動において子どもが危害から守られるように「子どものセーフガーディング(安全保護)の行動規範」を作成し、それに倣って活動しています。
子どもと接する上で、どのようなことを大切にして行動しなければならないのか明文化しています。スタッフなど組織内の人だけでなく、私たちのような支援する側からもたらされる可能性のあるリスクにも配慮し、共通理解を求めています。
子どもと支援者の交流をつなぐ団体として、責任のある行動だと思います。
子どものセーフガーディングの詳細はこちら
国際的なネットワークに加盟することで、影響力を強めている
チャイルド・ファンド・ジャパンはチャイルド・ファンド・アライアンスという国際的なネットワークの一員です。
チャイルド・ファンド・アライアンスとは、子どもを中心とした国際開発を行う11の団体の集まりです。
子どもたちが本来備え持つ可能性を実現できるよう、貧困やその原因となっている環境を改善するために、70ヵ国以上で2,300万人以上の子どもたちや家族とともに活動しています。
アライアンスは支援を必要とする子どもと家族のために、共同して課題を解決する活動を行います。加盟団体の個別の能力および協働した際の能力を高めることにより、子どものためのプログラムの効果を向上させ、支援の効率性を高め、加盟団体の影響力を強化しています。
アライアンスは、子ども、家族、地域の生活を改善するために75年以上にわたって加盟団体が行ってきた活動の経験に基づくとともに、加盟する11の団体が、2016年から2021年までの5ヵ年の戦略プランを協働指針としてまとめています。
チャイルド・ファンド・ジャパンは支援すべきなのか?
ここではチャイルド・ファンド・ジャパンは支援すべきなのか、3つの観点から解説します。
- ・なぜ貧困の連鎖から抜け出せないのか
- ・チャイルド・ファンド・ジャパンの活動は必要なのか
- ・チャイルド・ファンド・ジャパンを支援すると実現すること
なぜ貧困の連鎖から抜け出せないのか
貧困状態にある子どもは、親の経済力が理由で十分な教育を受けられていない場合がほとんどです。しっかり学べなかった子どもが大人になった時、十分な収入を得られる職業に就ける可能性が低くなります。
そして、彼らが子どもを持った時に、同じく十分な教育を与える余裕がないので、同じことを繰り返していきます。
そもそも教育の大切さに気づいていないため、教育に対してお金を出すべきと考えておらず、学校に行かせず働きにいかせてしまうこともよくあります。
また、教育環境が不十分なことで、優秀な人材が育ちません。海外に出稼ぎへ行ってしまう人もいるため自国に産業が育たなくなります。その結果、経済成長から取り残されてしまい、国自体がますます貧困に陥ってしまうといった連鎖も起きています。
チャイルド・ファンド・ジャパンの活動は貧困に陥っている子どもにとって必要なのか
チャイルド・ファンド・ジャパンの活動は必要性があると思われます。
なぜならフィリピン・ネパール・スリランカなどのアジア地域において、
「安全な水や食べるものがない」
「病気になっても医者にかかれない」
「生活費を稼ぐために働かなくてはならない」
といった、貧困の連鎖から抜け出せない子どもたちがいるからです。
支援があれば教育を受けて高い報酬を得られる仕事に就きやすくなり、貧困から抜け出せる。そのための活動をチャイルド・ファンド・ジャパンは行っています。
また、国連や各国政府も支援を行っていますが、ニーズに迅速そして柔軟に対応するのはなかなか難しいです。NPOであれば、それをカバーすることができます。
チャイルド・ファンド・ジャパンを支援すると実現すること
チャイルド・ファンド・ジャパンを支援すると、貧困の中で暮らす子どもたちの教育や家族の生活改善ができます。
活動国の1つフィリピンでは、2023年、約3,500人の子どもと約14,000人の家族を支援し、780人以上の子どもが地域の自立またはプログラムの卒業によりチャイルド・ファンド・ジャパンの支援から離れていきました。
また、マニラ首都圏の子ども、学校関係者、行政関係者17,500人が子どもの権利と暴力に関する意識向上をはかるワークショップに参加しました。
さらに、スポンサーシップ・プログラムでは、支援者(スポンサー)と地域の子どもが1対1でつながり、手紙のやりとりや成長記録を通して、子どもの成長を見守りながら、支援できるのが特徴です。顔が見える支援ができ、支援の効果を実感しやすくなっています。
チャイルド・ファンド・ジャパンは、1975年より、今まで31,000人以上を支援してきました。
スポンサーシップ・プログラムについて、詳しくはこちらをご覧ください。
>>チャイルドと手紙をやりとりするスポンサーシップ・プログラムとは?
チャイルド・ファンド・ジャパンは怪しい?信頼できるか調べてみた
チャイルド・ファンド・ジャパンの活動内容は寄付先として信頼感のある団体なのか、下記の観点からgooddo編集部が独自にリサーチしました。
- ・寄付の目的と使途が一致している
- ・情報開示を行っている
- ・認定NPO法人をとっている
調べた結果、チャイルド・ファンド・ジャパンは寄付先の団体として信頼感があることが分かりました。
その理由を1つずつ解説します。
信頼できる理由1:寄付の目的と使途が一致している
チャイルド・ファンド・ジャパンの2023年度年次報告書をみると、収入の73%が寄付で賄われていることがわかります。
またHPによると「乳幼児栄養」「教育」「青少年育成」「子どもの保護」「アドボカシー」「母子保健」の6つの活動分野で地域開発支援を行い、貧困地域の子どもの健やかな成長を支えることに使われるとあります。
さらに、会計報告書からは、スポンサーシップ・プログラムや緊急支援など、支援地での活動のために約85%が使われていることがわかります。
以上のことから、チャイルド・ファンド・ジャパンは貧困地域の子ども支援の活動にしっかりとお金を費やしている、信頼感のある団体であることが伺えます。
信頼できる理由2:情報開示を行っている
チャイルド・ファンド・ジャパンは年次報告書を公式ホームページで掲載するなど、情報開示を積極的に行っています。
年次報告書・会計報告書、さらに年に2回の機関紙を発行しており、いずれもHPから確認できます。
支援している地域の様子やプロジェクトの進行状況、緊急支援の様子や日本国内におけるアドボカシー活動などについても報告しています。
また、支援者(スポンサー)には、年次報告書などに加えて、
- ・メールマガジン(毎月)
- ・成長記録や子どもたちからの手紙(スポンサーシップ・プログラムのみ)
などを届けるなど、子どもたちの様子が常に確認できるよう情報発信にも取り組んでいます。
いわゆる「怪しい団体」のなかには、どのような活動を行っているのか情報公開をほとんど行わないケースもあります。しかしチャイルド・ファンド・ジャパンは情報公開を積極的に実施しており活動内容が見えやすいため、寄付先としての信頼感があります。
信頼できる理由3:認定NPO法人をとっている
チャイルド・ファンド・ジャパンは認定NPO法人を取得しています。
【認定NPOを取得するための要件】
- ・運営組織及び経理が適切であること
- ・事業活動の内容が適切であること
- ・情報公開を適切に行っていること
- ・事業報告書等を所轄庁に提出していること
- ・法令違反、不正の行為、公益に反する事実がないこと
認定NPOを取得するには、認定基準を満たした運営と体制が必要であり、公益性や信頼性などが前提となっています。
つまり認定NPO法人を取得しているチャイルド・ファンド・ジャパンは公益性があり信頼性が高いといえます。
チャイルド・ファンド・ジャパンの支援方法
では私たちがチャイルド・ファンド・ジャパンの活動をサポートするためには何ができるのでしょうか。
チャイルド・ファンド・ジャパンは現在、お金や物品の寄付を受け付けています。ボランティアやインターンといった支援方法もありますが、現在は募集していません。
ここでは、以下の2つの寄付についてご紹介します。
- 継続寄付(スポンサーシップ・プログラム、マンスリー・サポーター)
- 単発寄付
継続寄付
毎月決まった金額を寄付する継続寄付です。希望の支援方法を以下の2つから選び、クレジットカードまたは銀行・ゆうちょ銀行から毎月自動的に支払います。
継続寄付をすることで、長期的にチャイルド・ファンド・ジャパンの活動を支えることができ、貧困の中で暮らす子どもたちに、必要な支援を安定的に届けることができます。
支援方法
- スポンサーシップ・プログラム
- マンスリー・サポーター
詳しく紹介します。
スポンサーシップ・プログラム
スポンサーシップ・プログラムは貧しさの中で暮らす子どもたちが、健やかに成長することができるよう、継続的に子どもたちと地域を支援するプログラムです。
月々4,000円(1日130円)で、一人の子どもの未来を切り開くことができます。 寄付金は学用品のセットや、栄養のある食事、健康診断などに使われます。
現地の子どもとつながり、手紙や成長の記録で、成長を見守ることができるのが特徴です。
手紙を書いても書かなくても、
- ・チャイルドのプロフィール、地域の紹介資料(初回)
- ・成長記録(1年に1回)
- ・季節のカード(フィリピン、ネパールの場合)
- ・機関紙(1年に2回)
- ・年次報告書(1年に1回)
- ・メールマガジン(毎月)
が届き、寄附金の使い道の確認や、子どもたちの成長を実感できます。
>>チャイルドと手紙をやりとりするスポンサーシップ・プログラムとは?
マンスリー・サポーター
マンスリー・サポーターは貧困の中で暮らす子どもたちへの支援活動をはじめとして、緊急・復興支援活動やアドボカシー活動など、チャイルド・ファンド・ジャパンの活動全般を支援するプログラムです。
また、台風や地震といった災害に対する緊急・復興支援を行うこともできます。
月々1,000円、2,000円、3,000円、4,000円、5,000円、10,000円の中から、自由に金額を選んで始められる継続的な支援です。
マンスリー・サポーターになると、
- ・機関紙(1年に2回)
- ・年次報告書(1年に1回)
- ・メールマガジン(毎月)
を受け取ることができます。
単発寄付
寄付したいと思った自分のタイミングで、寄付をしたいプログラムに単発の寄付ができます。
そのタイミングで募集が行われている緊急支援や、地域包括支援のプログラムから選ぶことができます。具体的な活動例は、チャイルド・ファンド・ジャパンの活動内容でも紹介しています。
支払い方法は以下の3種類があります。
- ・クレジットカード払い
- ・銀行、郵便局、コンビニエンスストアからの振込
- ・金融機関からの自動引落
それぞれ自分の好きな寄付金額で支援できます。
チャイルド・ファンド・ジャパンは寄付金控除の対象団体です。寄付金控除とは、認定NPO法人など特定の非営利団体に寄付すると受けられる税制優遇制度です。
寄付や税制上の優遇措置についてもっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください
>>寄付の方法や節税メリットなど、寄付・募金のよくある疑問に答えます
チャイルド・ファンド・ジャパンの活動内容や理念に共感された方は、この機会に寄付を考えてみてはいかがでしょうか。
チャイルド・ファンド・ジャパンの活動内容
チャイルド・ファンド・ジャパンの前身は、戦後にアメリカの民間団体からの支援を日本の子どもたちに届ける日本事務所でした。
経済成長を遂げ、日本の子どもを取り巻く環境が良くなったころ、日本が受けた恩を忘れてはいけない、今度は私たちが支援を行う番だと、「順送りの恩返し」をすることを決ました。そして1975年に途上国への支援を開始したのです。
フィリピンの貧しい子どもたちの支援から始め、今ではスリランカ、ネパールを含めた3か国の子どもたちを支援しています。
具体的には、以下の活動をしています。
- ・地域開発支援
- ・緊急・復興支援
- ・アドボカシー(広報・啓発・提言)
詳しく紹介します。
地域開発支援
子どもの健全な成長と地域の自立を目指した包括的な支援を行っています。
主に以下6つの分野で活動を行っています。
- ・母子保健
- ・教育
- ・子どもの保護
- ・乳幼児栄養
- ・青少年育成
- ・アドボカシー
各分野について紹介します。
母子保健
保健研修などを通して、妊婦と乳児の健康を守ります。
例えば、ベトナムにおいて母子手帳の配布、保護者の母子健康の知識の向上などの支援を行いました。
教育
学用品支給、先生への研修などを通して、子どもたちが学校に通い、質の高い教育を受けられるようにします。
例えば、ネパールにおいて、学校の先生を対象に授業づくりの研修、学用品・制服・バッグの支給、学校の建設などを行っています。
子どもの保護
保護者への研修や地域への啓発を行い、子どもたちがあらゆる暴力から守られるようにします。
例えば、フィリピンにおいて、災害から子どもたちや家族を守るための防災対策、OSEC(Online Sexual Exploitation of Children=子どもへのオンライン性搾取)に関する研修などを行っています。
乳幼児栄養
栄養価の高い食事の指導、家庭菜園支援などを通して、乳幼児の栄養を改善します。
例えば、スリランカにおいて、食事、保健・衛生など発達に必要な支援、保護者に対する発育・栄養・衛生についての研修を行っています。
青少年育成
職業訓練、就業支援などを通して、青少年が自立していけるように支援します。
例えば、スリランカにおいて、交通費の支援をすることで職業訓練校に通えるようにしたり、英会話プログラムの提供、行政と連携したキャリアガイダンスなどを行っています。
アドボカシー
子どもの権利に関して、行政や政府に働きかけ、制度や法律を整えていきます。
たとえば、フィリピンにおいて、子どもへの暴力・搾取、OSECなどについて学べる研修を行い、子どもたち自身や地域の大人が子どもがもつ権利について啓発しています。
現在、地域開発支援事業では、主に6つのプロジェクトが行われています。
- ・みんなで守る 子どもの権利プロジェクト
- ・少数民族などの子どもの未来を開く 子どもにやさしい学校づくりプロジェクト 第2期
- ・子どもを守るコミュニティ形成プロジェクト
- ・自転車支援プロジェクト
- ・お母さんと子どもの健康プロジェクト
- ・外国にルーツをもつ子ども支援プロジェクト
この中から主なものを3つ紹介します。
【みんなで守る 子どもの権利プロジェクト(フィリピン)】
子どもの権利、子どもへの暴力・搾取、OSECなどについて学ぶことのできる研修を開催しています。また、子ども主体のグループや現地の市民団体の能力強化を行い、啓発・アドボカシー活動(政策提言活動)を行えるように支援しています。
【少数民族などの子どもの未来を開く 子どもにやさしい学校づくりプロジェクト 第2期(ネパール)】
人口の約65%が社会的に脆弱な立場にある人々で構成されるゴルカ郡で実施されています。
不足している耐震強度基準を満たした校舎の建築と、カーストや民族、性別、障がいなどを理由に差別されることなく、教育を受けられる学習環境をつくっています。
【子どもを守るコミュニティ形成プロジェクト(ネパール)】
水飲み場やトイレの建設、椅子や机などの備品、学用品の支給など、子どもたちが勉強に集中できる学習環境を整備しています。
また、教師への研修、学校運営委員会の運営支援なども行い、教師、学校運営委員会、PTAが協力して教育の質を向上できるように支援しています。
緊急・復興支援
自然災害により倒壊した家や学校の再建、被災した子どもの心のケアなど、現地のニーズをふまえて必要な支援を行います。
過去には、東日本大震災、フィリピン台風30号への緊急・復興支援を実施しました。現在は、ウクライナ侵攻、トルコ・シリア大地震への緊急支援を行っています。
アドボカシー(広報・啓発・提言)
チャイルド・ファンド・ジャパンは「すべての子どもに開かれた未来を約束する国際社会の形成」というビジョンの実現のため、アドボカシーを重要な活動と位置づけています。
2013年度からは、子どもへの支援に取り組む11の団体からなる国際的なネットワークであるチャイルド・ファンド・アライアンスで協働し、世界各国の政府、国連機関への政策提言の活動も強化。
以下のような活動を行っています。
- ・2022年、子どもへのオンライン性搾取に関する約12,000件の署名と要望書をこども政策担当大臣に提出
- ・2023年、G7広島サミットへ向けて、「子どもへの暴力撤廃が議題に含まれること」をはじめとした要望書を提出
チャイルドと手紙をやりとりするスポンサーシップ・プログラムとは?
スポンサーシップ・プログラムは、貧困の中で暮らす子どもたちの健やかな成長を継続的に支援するプログラムです。月々4,000円の支援で、1人の子どもの未来を切り開くことができます。
1975年より、今まで31,000人以上を支援してきました。
支援地域の中の子どもと1対1でつながり、手紙のやりとりや成長記録を通して、子どもの成長を見守りながら、支援できるのが特徴です。 スポンサー(支援者)の方からの手紙やカードでチャイルドたちはとても励まされます。
また、団体によると、現在チャイルド・ファンド・ジャパンの約半数のスポンサーは、手紙のやりとりをせずにチャイルドの成長を見守っているとのこと。チャイルドにとっては、手紙を書けない場合でも、スポンサーの存在そのものが大きな心の支えになります。
手紙を書いても書かなくても、
- ・チャイルドのプロフィール、地域の紹介資料(初回)
- ・成長記録(1年に1回)
- ・季節のカード(フィリピン、ネパールの場合)
- ・機関紙(1年に2回)
- ・年次報告書(1年に1回)
- ・メールマガジン(毎月)
が届き、寄付の使い道の確認や、子どもたちの成長を実感することができます。
貧困の中で暮らす子どもの成長を見守りながら支援したい人はチャイルド・ファンド・ジャパンへの寄付がおすすめ
本記事では、チャイルド・ファンド・ジャパンについて解説しました。ここで紹介した内容についてまとめます。
- ・貧困状態にある子どもは、十分な教育を受けられず貧困の連鎖から抜け出すのが難しい
- ・今までに3万人以上の子どもたちがチャイルド・ファンド・ジャパンのプログラムを通し教育を受け、卒業している
- ・スポンサーシップ・プログラムは、支援地の子どもと1対1でつながり、子どもの成長を見守りながら支援できる
世界には、まだまだ十分な教育を受けられずに貧困の連鎖から抜け出せない子どもたちがたくさんいます。そういった子どもたちを助けるためには支援団体をはじめとした様々なサポートが必要です。
チャイルド・ファンド・ジャパンは活動実態が詳細に公開されており、信頼感のある団体です。
「貧困状態にある子どもたちを助けたい」
「アドボカシー活動を積極的に行っている団体を支援したい」
「顔の見える関係で、支援している実感を持ちながら寄付したい」
このように考えている方は、この機会にチャイルド・ファンド・ジャパンへの寄付を考えてみませんか。
参考:チャイルド・ファンド・ジャパンの基礎情報
団体名 | 特定非営利活動法人 チャイルド・ファンド・ジャパン |
所在地 | 〒167-0041 東京都杉並区善福寺2-17-5 |
代表者 | 理事長 髙橋 潤 |
活動内容 | ・フィリピン、ネパール、スリランカの3ヵ国を中心に、地域開発支援 ・緊急・復興支援 ・アドボカシー(広報・啓発・提言) |
寄付先の選び方ガイド:河合将生(まさお)さん
NPO組織基盤強化コンサルタント office musubime代表/関西チャプター共同代表・准認定ファンドレイザー
大学卒業後、国際協力分野のNGOにボランティアスタッフとして参加。その後、国際交流・協力分野の中間支援組織へのインターンシップ、職員を経て、office musubime (オフィス ムスビメ)を2011年7月に設立。
寄り添って伴走する第三者として、身近な相談相手や多様な人・団体をつなぐ役割を通し、組織診断・組織基盤強化、ファンドレイジング支援など、各団体の支援に取り組む。
国際協力や子ども/子育て支援、まちづくり分野、コミュニティ財団などの役員、大学の非常勤講師としてNPO論やボランティア論などの担当も。