かものはしプロジェクトに寄付をしようと思っている。
でも、
・本当に信頼できるかわからない
・もしかしたら他に良い団体があるかもしれない
と思いませんか?
そこでgooddo編集部が、かものはしプロジェクトへ寄付経験のある女性にインタビューをしてきました。インタビューでは
- ・かものはしプロジェクトに寄付を決めた理由
- ・かものはしプロジェクトに満足しているところ
について、お話を伺いました。
結論を先に紹介すると
- ・体験者の方がかものはしプロジェクトに寄付を決めた理由は「創業者の想いに共感した」から。
- ・寄付者宛に団体から送られてくるニュースレターが充実している点はすごく満足している。
とのことでした。
かものはしプロジェクトは、人身売買という辛い現実を変えようと尽力する団体のひとつ。
寄付者の実際の体験でも団体から送られてくるニュースレターを通じて、自分がした寄付がどのように使われているかが明確になり、寄付した甲斐があったと感じられていました。
この機会に寄付をしてみたいと考えている方はぜひ、この機会に団体のHPをチェックしてみてくださいね。
寄付の決め手は「創業者の想い」。私がかものはしプロジェクトに寄付をしようと思った理由
ここからは、かものはしプロジェクトへの寄付経験がある女性の「M」さんに伺った、
- ・寄付をしようと思ったきっかけ
- ・寄付を決めた理由
- ・寄付をした満足度
についてご紹介します。
そもそも寄付をしようと思ったきっかけ
Mさんは大学生のころ発展途上国に興味があり、旅行で訪れた経験があります。
大学生のころカンボジアに行ったのですが、みんないい人でご飯も美味しい。
ただ、過去の内戦の傷跡を感じたりしていて、日本とはあまりにも違う様子に驚きながら、何か自分にも出来ることがないかと探し始めました。
その後、Mさんは大学を卒業し社会人に。定期的に収入ができて本格的に寄付を検討し始めます。
「貧困に陥っている現地の困っている人にお金を直接渡しても何にもならない。支援する人が間に入って、管理して自立を促す方がはるかに効率的だ」という誰かの言葉が、強く印象に残っていました。
そして「寄付をどこかの団体にしよう」と思い見つけたのが「かものはしプロジェクト」でした。
怪しいかも?という思いを払拭し、”かものはしプロジェクト”へ寄付を決めた理由は創業者の想い
Mさんがかものはしプロジェクトへ決めた理由は、創業者のメッセージだったといいます。
かものはしプロジェクトに決めた理由は、創業者の方のメッセージでした。
人が売られる問題の多くは小さい女の子だと思います。自分がもしその立場だったら……、と思うだけでゾッとします。
だからこそ私たち大人にも出来ることがあるはず、と強く思い共感し寄付をスタートしました。
(かものはしプロジェクト共同創業者 村田早耶香さんのメッセージ)
また、国連などの大きな団体ではなく、日本の同世代の人が運営する団体なのもの良かったです。
自分が応援している対象が具体的で、支援している人の顔が見える手応えがある方が良いと思ったので、かものはしプロジェクトを選んで結果的に良かったです。
実際に寄付をした満足度は?
かものはしプロジェクトへの寄付をした満足度について、Mさんにお話をうかがいました。
かものはしプロジェクトへは2〜3年ぐらい、定期的に寄付し続けていました。
寄付をするとニュースレターが年に2回ほど届くのですが、毎回すごく楽しみにしていました。自分の寄付がどうなるのかはもちろん、現地の様子がわかるのが良かったです。単純に読み物として、楽しく読ませていただいていました
専門家から見たかものはしプロジェクトの評価は?寄付しても安心?
ここからは寄付アドバイザーの河合さんと一緒にかものはしプロジェクトについて、より深く見ていきます。
寄付アドバイザー:河合将生(まさお)さん
非営利団体の運営支援コンサルタント。寄付の講座を開催しその魅力を伝えている。
数々の団体の経営に携わりながら、自らもNPOに寄付を続ける。
※詳細なプロフィールは文末に掲載
具体的にはかものはしプロジェクトの特徴について話をお伺いしました。
かものはしプロジェクトの特徴
かものはしプロジェクトの特徴的な点は、以下の2つだと思います。
- どんな支援が必要かを絶えず問い進化している
- 寄付者、支援者との丁寧なコミュニケーション
順番に説明します。
どんな支援が必要かを絶えず問い進化している
そもそもですが、非営利活動のゴールを設定するのは難しいものです。
どこまで問題や状況が変化するのか、最終的に問題が解決に向かったら活動を終えるのか、他に違う解決のアプローチを探索するのか、自ら問い続ける必要があります。
その点かものはしプロジェクトは、
・「より子どもが売られてしまう危険が高い層=農村部の最貧困層への支援」にシフトすることを長い議論の末に意思決定する
・新たな支援事業モデルを検討しながらコミュニティファクトリー事業を立ち上げる
・サポーターを募って支援する方式を採用する
・インドでの活動を開始するにあたり、2010年から調査を進め、2012年6月の総会で会員とともに決める
・カンボジアでは根本解決を目指し人身売買をなくすために現地警察と連携する
など、どんどん自分たちの活動内容を進化させて今に至ります。
今自分たちに何が求められ、何をすべきかを問い続けているという「取り組む課題の解決への真摯な姿勢、ストイックさ」が、かものはしプロジェクトが自分たちの活動を進化させられる理由かと思います。このような点は、とても特徴的だと思います。
寄付者、支援者との丁寧なコミュニケーション
サポーターの数が多い、という事実は結果として素晴らしい点です。また団体目線ではなくサポーター目線に立っているとのいうも大きな特徴です。
「インド事業を開始する決定を総会で会員とともに決めた」というエピソードも「サポーター目線に立っていること」を象徴するものの一つでしょう。また団体の歴史も、サポーターの広がりとともに活動の展開が表現されており、サポーターとともに進めてきている印象を持ちます。
大きなイベントを開催して運営するのではなく、一見手間に思えるような丁寧で地道なコミュニケーションを選んでいる点も、初めて寄付する人からすると安心しやすいのではないでしょうか。
かものはしプロジェクトへの寄付が向いている人
「人身売買」という問題は、ものすごくショッキングですし、目を背けたくなるような現実です。
正直な話、嫌なものは見たくない、という人は見てみぬフリをすることになると思います。
しかし、厳しい現実から逃げずに真摯に問題に向き合い、解決への取組みを前に進めようとするかものはしプロジェクトには、強烈な覚悟を感じます。
「人身売買という辛い現実を放ってはおけない」と感じる人は、ぜひかものはしプロジェクトへの寄付を検討してみてくださいね。
かものはしプロジェクトへの支援・参加の方法
かものはしプロジェクトにおける年間活動費の約8割は、私たちのような民間・個人からの募金でまかなわれています。
また2019年度のかものはしプロジェクトの募金総額は約3.7億円。
寄付金のうち9割以上が個人の寄付になります。
かものはしプロジェクトの支援方法は主に以下の4種類です。
- ・寄付で支援する
- ・問題や活動をさらに知る(イベントや説明会に参加する、活動の映像を見るなど)
- ・時間や知識を使って支援する(職員、ボランティア、インターンとして活動するなど)
- ・その他の支援(本を寄付するなど)
今回は、かものはしプロジェクトを寄付支援する方法を紹介します。
サポーター会員として支援する
子どもを守り、問題を解決するためには、継続的な支援が必要です。サポーター会員は月々1,000円から始められます。実際、寄付金額の内、会費による支援が66%を占めています。
毎月の寄付はクレジットカード払いまたは口座振替が可能です。経費を削減してより多くの寄付金を現地の届けるため、カードをお持ちの方はカード支払いがおすすめです。手数料も無料になります。
自由な額を寄付する
好きな金額から寄付できます。銀行振り込みなら100円から、クレジットカードなら500円から支援できます。
かものはしプロジェクトは認定NPO法人です。寄付金および会費は、特定公益増進法人への寄付金として税制上の優遇措置があり、寄付金控除を受けられます。
遺言によって遺産を寄付する
かものはしプロジェクトでは、遺言によって遺産を特定の団体に寄付する「遺贈」での支援を受け付けています。かものはしプロジェクトが発行する領収証を添えて申告手続きをすることで、寄付をした財産には相続税がかかりません。
相続・遺贈・お香典で寄付をすることで、感謝の気持ちとして「感謝状」が送付されます。詳しくは公式サイトをご覧ください。(かものはしプロジェクト社会のために想いを託す相続・遺贈・お香典での寄付)
上記の他にも様々な支援方法がたくさんあります。寄付方法の詳細とあわせて、下記のページでご確認ください。
≫相続・遺贈・お香典での寄付についてはこちら
まとめ:かものはしプロジェクトへの寄付はおすすめ!
この記事の内容をまとめます。
- ・Mさんがかものはしプロジェクトへ寄付したきっかけは少女が売られてしまう現状に驚いたのと、創業者のメッセージに共感したから
- ・寄付を2~3年継続し、団体から届くニュースレターが楽しみだった。寄付した実感・手応えを感じられた
- ・専門家によると、かものはしプロジェクトは様々な活動報告がされており、寄付金がどのように使われているか具体的にわかりやすい
かものはしプロジェクトは専門家の視点から見てもその必要性・意義があり、寄付先としてもおすすめの団体のひとつです。
この機会に寄付を検討している人は、団体のホームページなどチェックしてくださいね。
参考:かものはしプロジェクトの基礎情報
団体名 | 認定特定非営利活動法人かものはしプロジェクト |
所在地 | 〒150-0012 東京都渋谷区広尾5-23-5 長谷部第一ビル402号室 |
代表者名 | 理事長 青木健太 |
活動内容 | 世界中の子どもや若者達に対して、強制的な商業的性的搾取を中心とした児童労働、人身売買の被害にあうことを防止するための事業を持続的かつ発展的に行い、より多くの子どもや若者達が未来への希望を持って生きられる世界を実現させることを目的とする。 その目的を達成するために、国際協力、地域安全、職業能力の開発又は雇用機会の拡充支援、災害救援、社会教育の推進、人権の擁護又は平和の推進を行う。 |
寄付先の選び方ガイド:河合将生(まさお)さん
NPO組織基盤強化コンサルタント office musubime代表/関西チャプター共同代表・准認定ファンドレイザー
大学卒業後、国際協力分野のNGOにボランティアスタッフとして参加。その後、国際交流・協力分野の中間支援組織へのインターンシップ、職員を経て、office musubime (オフィス ムスビメ)を2011年7月に設立。
寄り添って伴走する第三者として、身近な相談相手や多様な人・団体をつなぐ役割を通し、組織診断・組織基盤強化、ファンドレイジング支援など、各団体の支援に取り組む。
大阪マラソンチャリティ事務局担当や、国際協力や子ども/子育て支援、まちづくり分野、コミュニティ財団などの役員、大学の非常勤講師としてNPO論やボランティア論などの担当も。