再生可能エネルギー

再生可能エネルギーのメリット・デメリットは?

私たちの日々の生活はエネルギーの存在で成り立っています。そのエネルギーは化石燃料を主とする火力発電によって賄われていますが、いくつかの問題を抱えている状態です。

その問題を解決できる発電として、近年「再生可能エネルギー」が注目されています。
この記事では、再生可能エネルギーのメリット、デメリットについて紹介します。

再生可能エネルギーとは?種類やメリット・デメリットについて徹底解説!

『紛争・貧困などによって困難に直面する子どもたち』
を無料で支援できます!!

本サイト運営会社のgooddo(株)が応援している『ワールド・ビジョン・ジャパン』の公式LINEを友だち追加すると、「困難に直面する子どもたちのために活動」するワールド・ビジョン・ジャパンに、gooddoから支援金として10円をお届けしています!

支援は簡単。あなたがLINE友だち追加するだけ!一切負担はかかりません。この無料支援にあなたも参加しませんか?

\友だち追加だけで支援できる!/

化石燃料に依存する現代のエネルギー供給とは


私たちの生活は、18世紀に起こった産業革命から急速に起こった技術発展によって、わずか150年ほどで築き上げられてきました。
その背景にはエネルギー革命があります。今の便利な生活もエネルギーがなければ成り立たないほど、その恩恵は偉大と言わざるを得ません。

日本国内のエネルギー供給には石炭や石油、天然ガスを燃焼して発電する火力発電を主としています。
かつては日本でも炭鉱などを持ち、採掘された石炭を用いて発電を行っていました。
また、石炭から石油にエネルギーの転換が起こったことで炭鉱が次々と閉鎖したこと、2011年に東日本大震災が起こったことで原子力発電によるエネルギー供給がほとんどできなくなったことなどが要因となり、エネルギー自給率は大きく低下しています。

2010年にはエネルギー自給率は20.3%ありましたが、2019年には12.1%にまで低下しました。過去最低だった2014年の6.4%からは上向いていますが、他のOED諸国と比べてもまだまだ低い状況です*。
2020年の日本国内の発電は76%が火力発電に依存している状態であり**、このままこの状態を続けていけば様々な問題が起こると考えられています。

化石燃料が引き起こす問題

化石燃料に依存したエネルギー供給が将来的にどのような問題を起こすのか、それは化石燃料が有限な資源であることに関係しています。
石炭や石油、天然ガスは自然の中で生まれた資源であり、生成には非常に長い年月が必要となります。

一方で日本を含む、世界で化石燃料が消費される量は非常に多く、新興国でのエネルギー需要の高まりなどから、差し迫っている状況です。
そのためこのままの状態を続けていけば、化石燃料は枯渇する可能性も示唆されています。

私たちの生活の維持や発展にエネルギーは欠かせないものです。そのため素となる化石燃料の供給が滞れば、土台が崩れることになります。
さらに供給減が起これば、価格の高騰などが起こり、開発途上国だけでなく先進国でさえエネルギーを安定して得られない可能性が出てきます。

また、化石燃料は現在の世界に大きな問題を引き起こしています。それが地球温暖化の要因となる温室効果ガスの排出です。
化石燃料は燃焼させることで二酸化炭素を始めとする温室効果ガスを排出します。技術の発展と共に排出量は抑えられるようになってきましたが、完全に排出を止められるわけではなく、このままいけば地球温暖化を、さらに進行させてしまうと懸念されています。

化石燃料が直接の要因ではないものの、設備の建設やインフラの整備など、開発途上国ではエネルギーサービスが行き届いていない地域もあることから、世界の発展を妨げる要因として問題視されています。

  • 日本国内のエネルギー供給には石炭や石油、天然ガスを燃焼して発電する火力発電を主としている。
  • 2011年に東日本大震災が起こったことで原子力発電によるエネルギー供給がほとんどできなくなったことなどが要因となり、エネルギー自給率は大きく低下している。(2010年にはエネルギー自給率は20.3%、2019年には12.1%にまで低下)
  • 石炭や石油、天然ガスは自然の中で生まれた資源であり、生成には非常に長い年月が必要化石燃料が有限な資源である。

  • (出典:国際開発センター「目標7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに」,2018)
    (*出典:経済産業省「2021—日本が抱えているエネルギー問題」,2021)
    (出典:経済産業省「【日本のエネルギー、150年の歴史③】エネルギー革命の時代。主役は石炭から石油へ交代し、原子力発電やLPガスも」,2018)
    (**出典:経済産業省「発電方法の組み合わせって?」)

    再生可能エネルギーのメリットとデメリット

    化石燃料による問題を解決できる方法として注目され、有望視されているのが再生可能エネルギーの存在です。
    このエネルギーは昔から存在していたものの、発電効率など様々な課題があったことで、火力発電や原子力発電に代わることはできませんでした。
    しかし近年の化石燃料による問題が世界中で問題視されるようになり、多くの研究や技術開発が行われたことによって、徐々に課題を解決し、少しずつ普及しています。

    再生可能エネルギーはいくつかの種類がありますが、その中でも普及が進められている有力なものが、「太陽光」「風力」「中小水力」「地熱」「バイオマス」の5つです。
    この5つは日本国内での普及促進を行うための制度として整備された「固定価格買取制度」の対象となっていることから、導入が進められています。
    この再生可能エネルギーがここまで重視されるのは、そのメリットが大きいためですが、同時にデメリットも存在します。
    どのようなメリット、デメリットが存在するのか、紹介します。

    再生可能エネルギーのメリット

    再生可能エネルギーには2つの大きなメリットがあります。
    日本を例にとって見ると、太陽光発電や中小水力発電、地熱発電は日本の風土に合っている再生可能エネルギーになります。
    これは日照時間が長く、豊富な水や火山帯に位置することによる地熱の存在により発電を行うことができます。

    化石燃料の問題にありましたが、火力発電では化石燃料を海外に依存しなければいけないため、エネルギー自給率が低くなってしまいます。
    しかし再生可能エネルギーであれば化石燃料に頼らず、日本国内にある自然エネルギーを利用すれば良いため、国内で生産できる国産エネルギー源となり、エネルギー自給率も向上します。

    太陽光であれば、設備が壊れなければ災害時に発電所から電力を供給できなくなっても、非常時のエネルギー確保が可能です。
    これは日本に限らず、世界中でその地域に合わせた再生可能エネルギーの選択が可能になるため、どの国でも安定した国産エネルギー供給ができる可能性があります。

    さらにバイオマス発電は、その原料に廃棄物を使用するため、廃棄物の抑制とともに農山漁村地域から出る廃棄物を利用することもできるため、地域の活性化が期待できます。
    安定したエネルギーの供給が可能になるということは、産業の活性化も行われるため、雇用の創出にもつながると予想されます。

    もう1つ上がるメリットは温室効果ガスの排出抑制です。再生可能エネルギーのほとんどは温室効果ガスを発生させず、発電を行えます。直接燃焼を行うバイオマス発電も、ほとんど温室効果ガスを発生しません。
    このように、再生可能エネルギーは低炭素の国産エネルギー源として非常に有用と言えます。

    再生可能エネルギーのデメリット

    再生可能エネルギーは化石燃料の問題を解決する近代的なエネルギーではありますが、未だに普及が滞る課題があります。
    どの再生可能エネルギーにも言えるデメリットは、そのコストの高さにあります。技術開発によってコストダウンは図られていますが、どうしても全体的にコストが高めについてしまうことが課題となり、普及が進んでいません。
    ただし、コストに関しては普及を推進するための政策が進められています。

    1つ例を挙げれば、「固定価格買取制度」では電力会社が再生可能エネルギーで発電した電気を買い取り、導入した人のコスト回収を補助してくれます。
    他にも様々な法律や制度によって再生可能エネルギーのコスト問題を解決できるよう後押しが為されています。
    また風力発電や中小水力発電では、立地や利権、調査、地域住民の理解促進など調整が必要であること、太陽光発電では気候に影響されること、バイオマス発電では小規模分散型の設備になりがちなことなど、それぞれの発電で課題が残っています。

  • 再生可能エネルギー中でも普及が進められている有力なものが、「太陽光」「風力」「中小水力」「地熱」「バイオマス」の5つ。
  • 再生可能エネルギーのメリットとして日本を例にすると、太陽光発電や中小水力発電、地熱発電は日本の風土に合っている再生可能エネルギーであることと、再生可能エネルギーのほとんどは温室効果ガスを発生させず、発電を行えることが挙げられる。
  • 再生可能エネルギーの普及が進まないデメリットとして、コストがかかることが挙げられる。

  • (出典:経済産業省「なっとく!再生可能エネルギー「再生可能エネルギーとは」」,2017)
    (出典:経済産業省「なっとく!再生可能エネルギー「固定価格買取制度」」)
    (出典:環境省「再生可能エネルギー導入加速化の必要性など」)
    (出典:経済産業省「再エネの主力電源化を実現するために」,2018)

    注目の再生可能エネルギー、メリット・デメリットをきちんと理解しよう

    再生可能エネルギーはまだ主流とは言えないものの、少しずつ導入も進み、日本国内における発電割合も高まってきています。
    技術の発展やコストの見直しなどが行われれば、今後導入はさらに進む可能性があり、いずれは半数以上を再生可能エネルギーで賄える日も来るかもしれません。

    再生可能エネルギーのメリットは大きく、今世界で起こっている問題のいくつかを解決する糸口にもなります。
    もしも、太陽光発電など自分で導入できる機会があれば、ぜひ検討してみることをおすすめします。

    再生可能エネルギーを取り入れることは、将来の私たちの生活を豊かにしてくれることにつながるでしょう。

    『紛争・貧困などによって困難に直面する子どもたち』
    を無料で支援できます!!

    本サイト運営会社のgooddo(株)が応援している『ワールド・ビジョン・ジャパン』の公式LINEを友だち追加すると、「困難に直面する子どもたちのために活動」するワールド・ビジョン・ジャパンに、gooddoから支援金として10円をお届けしています!

    支援は簡単。あなたがLINE友だち追加するだけ!一切負担はかかりません。この無料支援にあなたも参加しませんか?

    \友だち追加だけで支援できる!/

    動画はこちら
    この記事を書いた人
    gooddoマガジンはソーシャルグッドプラットフォームgooddo(グッドゥ)が運営する社会課題やSDGsに特化した情報メディアです。日本や世界の貧困問題、開発途上国の飢餓問題、寄付や募金の支援できる団体の紹介など分かりやすく発信しています。 なお、掲載されている記事の内容に関する「指摘・問い合わせ」「誤字脱字・表示の誤りの指摘」につきましては、こちらの報告フォームよりご連絡ください。

    - gooddoマガジン編集部 の最近の投稿