「iPS財団に寄付を考えている」
という方のために、どのような人が京都大学iPS細胞研究財団(以下、iPS財団)と相性が良いか解説します。
特にiPS財団への寄付に向いていると思う人は以下の通りです。
- ・今までの医療では助からない人たちを助けたい
- ・ノーベル賞を受賞した山中教授の活動を応援したい
- ・寄付の使い道が明確な団体に寄付したい
上記以外にも、社会貢献に興味がある人や日本の医療の発展を応援したい人にもiPS財団の活動との相性が良いと言えます。
1つでも自分に当てはまる!と思った方は、寄付を検討してみてくださいね。
この記事で理由を詳しく解説しているので参考にしてみてください。
京都大学iPS細胞研究財団はこんな人におすすめ!
【iPS財団への寄付はこんな人におすすめ!】
- ・今までの医療では助からない人たちを助けたい
- ・ノーベル賞を受賞した山中教授の活動を応援したい
- ・寄付の使い道が明確な団体に寄付したい
詳しく理由を解説していきます。
【おすすめの理由1】今までの医療では助からない人たちを助けたい
iPS財団は、大学等で十分に研究が進んだ技術やノウハウが、費用や設備等の課題で実用化されないといった課題を乗り超え、iPS細胞技術の実用化に向けた「橋渡し」の役割を担っています。
iPS細胞とはあらゆる細胞に変化することができる細胞です。
iPS細胞は、条件を整えればシャーレのなかでiPS細胞のまま増殖します。また、特定の刺激を加えることで、神経細胞や心筋細胞など、さまざまな種類の細胞に変化します。
つまり、ヒトの細胞から治療などに必要な組織をつくれるようになった、ということです。
病気やけがによって損傷を負った身体の組織を再生しようとする再生医療への応用が期待されています。パーキンソン病や加齢黄斑変性*など、すでにいくつかの病気で臨床研究や治験が実施されています。
さらに、その人自身の細胞からiPS細胞を作り、そこから分化させた組織や細胞を移植に使ったり、新薬が効くか確かめたりすることができれば、拒絶反応や副作用の少ない「オーダーメイド医療」への道筋も開ける可能性があります。
みなさんもご存知のように世の中の、iPS細胞への期待は非常に高いです。
しかし、研究することと実用化することは私たちが考える以上に難しいです。そこを超えていかなければ多くの人がiPS細胞を「みんなが受けられる医療」にできません。
iPS財団を応援することで、今までの医学や医療では治せない患者さんに新しい医療を届ける可能性が広がります。
*加齢黄斑変性症:老化に伴い、眼の中の黄斑という組織がダメージを受け、視力の低下を引き起こす病気。失明を引き起こす病気。
【おすすめの理由2】ノーベル賞を受賞した山中教授の活動を応援したい
iPS財団は、ノーベル賞をとった山中伸弥(やまなかしんや)教授が理事長を務める団体です。
2007年、京都大学で研究を続けていた山中教授の研究グループは、ヒトの皮膚の細胞からiPS細胞を開発したことを論文として発表しました。
このことから、山中教授は2012年、ノーベル生理学・医学賞を受賞。2010年に設立された京都大学iPS細胞研究所の所長を務めながら、2019年にはそこから分離してできたiPS財団の理事長にも就任し、2022年3月には研究所長を退任しています。
山中教授は、多くの人にiPS細胞技術を良心的な価格で届けるために「自分はコミュニケーター」といって発信を続けています。現在、iPS財団には年間19億円ものご寄付が集まるようになっています。
iPS細胞の医療応用を目指す山中教授の活動を応援することで、多くの人たちに医療を届けることができます。
【おすすめの理由3】寄付の使い道が明確な団体に寄付したい
iPS財団は、寄付を以下のように活用すると説明しています。
- ・iPS細胞ストックや分化細胞の製造・提供等
- ・次世代iPS細胞の研究開発等
- ・関連技術の情報共有・普及等
iPS財団は、2020年から事業報告書や活動報告書、活動レポートを作成しホームページ上に公開しています。
活動レポートやホームページには、iPS細胞の研究結果やそのための施設改修に使ったとの報告があり、集まった寄付は適正に使われていることが伺えます。
また活動レポートでは、行った研究内容やセミナー概要などが報告されており、どのような活動を行っているのか把握しやすいです。
FacebookやTwitterも日々更新されており、寄付キャンペーンの実施状況などが発信されています。
このことから、自分の寄付の使い道が明確で具体的にどのようなことに使われているかわかるiPS財団には、安心して寄付できます。
参考:活動報告 | 公益財団法人 京都大学iPS細胞研究財団
京都大学iPS細胞研究財団ってどんな活動をしている団体?
iPS財団は、一日も早く患者にiPS細胞による医療を届けるために設立されました。
細胞の製造や品質評価などの技術を産業界へ「橋渡し」しています。
研究開発に関する様々な情報を集約・共有することにより、臨床応用の推進、品質・安全性の向上、コストダウンへの貢献を目指しています。
iPS財団は、主に以下の2つの活動を行っています。
- 臨床用iPS細胞事業
- 受託サービスや人材育成などその他事業
それぞれ紹介していきます。
活動1:臨床用iPS細胞事業
iPS財団は、臨床用のiPS細胞を現場の医療に活かしていくため、以下の3つのプロジェクトと細胞調製施設の運営を行っています。
iPS細胞ストックプロジェクト:HLAホモドナー
細胞調製施設(FiT)でiPS細胞を作製し、様々な品質評価を行った上で、再生医療に利用できるiPS細胞を選定、凍結保存。必要に応じて大学や企業などの研究機関へ提供しています。
日本国内で頻度の高いHLA型*の方から順にiPS細胞を作製しており、現在、日本人の約40%をカバーすることができると見込まれています。
様々なiPS細胞の中から、HLA型や分化能、性別など、疾患や患者に合わせてよりよい細胞を選択できます。すでに臨床研究や治験にて使用された実績のある細胞株もあります。
*HLA : ヒト白血球型抗原 (Human Leukocyte Antigen; HLA)。
ヒトの細胞で自己かそうではないかを見分ける目印のようなタンパク質の総称。白血球以外にも様々な細胞で存在しており、組み合わせは数万通りにもなる。
iPS細胞ストックプロジェクト:ゲノム編集
HLAホモドナーと同様、iPS細胞を作製、選定、凍結保存しています。
HLAホモドナーの方から作製したiPS細胞ストックにゲノム編集を行い、拒絶反応のリスクを小さくしたiPS細胞を作製しています。また、非常に少ない株数で多くの日本人に対応可能になることが期待されています。
my iPSプロジェクト
自分の細胞から作ったiPS細胞は、移植の際、拒絶反応などのリスクを最小限にすることができます。一方で、患者さんごとのオーダーメイドとなるため、治療費が高額になるおそれがあります。
my iPSプロジェクトでは、必要とする患者に良心的な価格で自分由来のiPS細胞を提供できるよう、iPS細胞の効率的な製造を目指しています。
my iPSプロジェクト用の製造施設は、大阪の中之島の「未来医療国際拠点」に置くことが既に決まっています。2025年からの細胞提供を目指し、今後、研究開発がいっそう加速されることが見込まれています。
細胞調製施設(FiT)
細胞調製施設はiPS細胞の製造・保管を行う施設です。英語名「Facility for iPS Cell Therapy」の頭文字を取りFiTとも呼ばれています。
FiTは、再生医療等安全性確保法に基づく細胞培養加工施設として許可を取得済みです。
患者に移植する細胞は、医薬品と同等の安全性と品質を保証する必要があります。
FiTでは国で定められた製造管理・品質管理の基準に準拠した適切な管理のもとで非常にクリーンな環境が維持されています。
活動2:受託サービスや人材育成などその他事業
iPS財団は、iPS細胞のさらなる活用のため、下記のような様々なサポート事業を行っています。
人材育成:iPS細胞の培養に関する実務者トレーニング
コンサルティング:データ解析・製造プロセス開発・薬事規制・臨床開発に関するコンサルティング
情報発信:産学官および国際交流等を通じた情報共有及び情報発信
京都大学iPS細胞研究財団の寄付の種類と使い道
iPS財団に寄付した場合、あなたの寄付金はどのように活用されるのか説明します。
- ・寄付の種類
- ・あなたの寄付でできること
- ・寄付の始め方、申し込みのフローを紹介
寄付の種類
個人がiPS財団の活動を支援するには、以下の方法があります。
- 継続寄付
- 都度寄付
- 遺贈寄付
詳しく解説します。
1. 継続寄付
毎月決まった金額を寄付する継続寄付。1,000円-50,000円の指定の金額から選び、クレジットカードまたはインターネットバンキングでの口座振替で、毎月自動的に支払います。
継続寄付をすることで、長期的にiPS財団の活動を支えることができ、よりiPS細胞技術を必要としている患者へ、必要な医療を届けることに繋がります。
2. 都度寄付
寄付したいと思った自分のタイミングで、単発の寄付ができます。
支払い方法は以下の3種類があります。
- ・クレジットカード払い
- ・銀行振込
- ・専用の振込用紙
専用の振込用紙はインターネットを利用しない人向けで、電話で振込用紙を取り寄せることができます。
それぞれ1,000円以上の自分の好きな寄付金額で支援できます。
受領証が発行されなくて良いという方は、Yahoo!ネット募金を通じた100円からのクレジットカードでの寄付や、1円分からのTポイントでの寄付も可能です。
3.遺贈寄付
iPS財団では、寄付者の志に基づく、遺言書による寄付や相続財産からの寄付、保険・信託等による寄付を受け付けています。
詳しくは、団体ホームページをご覧ください。
またiPS財団は公益財団法人のため、税控除をうけることができます。
寄付や税制上の優遇措置について、もっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください
>>寄付の方法や節税メリットなど、寄付・募金のよくある疑問に答えます
あなたの寄付でできること
iPS財団に寄付することで,
- ・iPS細胞ストックや分化細胞の製造・提供等
- ・次世代iPS細胞の研究開発等
- ・関連技術の情報共有・普及等
に貢献することができます。
参考:活動報告 | 公益財団法人 京都大学iPS細胞研究財団
まとめ:京都大学iPS細胞研究財団は、医療の発展を応援したい人におすすめ!
iPS財団についてこの記事で紹介した内容を、あらためてまとめます。
- 今までの医学や医療では治せない患者さんに新しい医療を届けるために活動している
- iPS細胞を活用した最先端の研究を行うとともに、人材育成を行っている
- ノーベル賞を受賞した山中教授が中心となって広報活動を行っており、活動報告もこまめに行っている信頼できる団体
以下の「こんな人にオススメ!」に1つでも自分が当てはまると思った方は、ぜひ京都大学iPS細胞研究財団の詳しい情報を確認してみてくださいね。
【京都大学iPS細胞研究財団はこんな人におすすめ!】
- ・今までの医療では助からない人たちを助けたい
- ・ノーベル賞をとった山中教授の活動を応援したい
- ・寄付の使い道が明確な団体に寄付したい
参考:京都大学iPS細胞研究財団の基礎情報
団体名 | 公益財団法人 京都大学iPS細胞研究財団(略称:iPS財団) |
所在地 | 〒606-8397 京都市左京区聖護院川原町53番地 |
代表者 | 理事長 山中 伸弥 |
活動内容 | iPS細胞の製造、応用を中心とした研究開発及び臨床応用に対する総合的支援、教育訓練及び人材育成、情報発信 |