【紛争で奪われたのは家族】難民キャンプの中、たったひとりで暮らす10歳の少女が欲しいもの


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南スーダンに暮らすアシュートちゃんは10歳の女の子。

日本だったら、小学4年生。
休み時間には校庭を元気に走り回ったり、お友だちとお気に入りの文房具を見せあったり、学校がお休みの日には両親とお出かけしたり、習いごとに通っているかもしれません。

しかし、アシュートちゃんは、難民キャンプで、たった一人きりで暮らしています。
紛争によって、家族を奪われたからです。

彼女が欲しいと思っているものは、流行りの文房具でも、お洋服でもありません。

「どうか、食糧の配布を続けてほしいです。私が大人になって、ひとりでも食べることができるようになるまで…」

アシュートちゃんをひとりぼっちにさせた戦争とは…

※画像はイメージです

それは真夜中の出来事でした。

アシュートちゃんが家族と一緒に眠っていると、急に外が騒がしくなりました。
お父さんが外の様子を伺うと共に「武装集団だ!逃げなさい!」と叫びました。

兄と妹と、アシュートちゃんたち三人は震える手を握りあい、着の身着のままお父さんと一緒に外へ逃げ出しました。
生まれ育った貧しくともたくさんの思い出に溢れた村ですが、もうその面影はありません。

あちらこちらで銃声と悲鳴が鳴り響いていました。

急いで村から出ようとしたアシュートちゃん一家ですが、目の前に武装集団のひとりが立ち塞がり、そのままお父さんが撃たれ、崩れ落ちてしまいます。

「お父さん!!!」

アシュートちゃんはお父さんの元へ駆け寄ろうとしましたが、兄がそれを必死で抑えます。
そして妹ふたりの手を強くひっぱり、兄は村の外へと走り出しました。

走りながらも何度も振り返るアシュートちゃん。
倒れたままのお父さんは、暗闇に紛れてすぐに見えなくなりました。

そこからはもう無我夢中で三人で逃げました。
何人もお父さんのように撃たれている現場を見ました。

三人は、月明りだけを頼りに走り続け、なんとか難民キャンプに辿り着くことができました。

逃げられたことに安心はしましたが、眠れない日々が続きました。
「お父さんが殺される夢を、他の人が殺される夢を何度も見るの…」悪夢はアシュートちゃんたちを追い詰めていたのです。

その後、難民キャンプでは親戚に出会うことができ、妹はそのまま引き取られることになりました。そしてこの一連の出来事で兄は「強くならないといけない」と軍隊へ入ることを決意し難民キャンプから出て行くことになりました。

ついに、アシュートちゃんは難民キャンプでたったひとりぼっちになってしまったのです。

難民キャンプでは、みんな命からがら逃れてきているため誰もがお腹を空かせており、それぞれ自分たちでなんとか食べられるものを探して生きています。

まだ10歳のアシュートちゃんができることは、限られています。
それでも自分で蚊帳を網代わりにして小さな魚を捕ったり、少しでも口にできそうなものを外で探していますが、何も口にできずお腹を空かせたまま眠ることも少なくありません。

「お腹すいたなぁ…」

アシュートちゃんはぽつりとひとり呟きました。
頼るべき大人のいない暮らしは10歳の少女にとって、非常に厳しいものです。難民キャンプという暮らしであればそれはなおさらです。

「お父さんに、会いたいなぁ…お兄ちゃんや妹は元気かなぁ…」

※本エピソードは、事実および当事者からの証言を元に再構成しております。

アシュートちゃんの大きな助けとなったのは

※配給を受け取るアシュートちゃん

ある時、アシュートちゃんの暮らす難民キャンプに食糧が配給されることになりました。

「何よりも、食べ物が手に入ることはありがたいです。こうやって届けてくれることに本当に感謝しています。」

アシュートちゃんは、受け取ったお米やコーンミールを使い、自分で料理もします。
難民キャンプでは友だちもできました。
家族のいない寂しさは消えることはありませんが、それでも懸命に生きています。

紛争地では、アシュートちゃんのように両親や兄弟など大切な人を奪われ孤児となってしまった子どもたちが大勢います。

南スーダンの5人に3人にあたる800万人が食糧不足に苦しんでいます。
Reference: UNOCHA South Sudan 2023 Humanitarian Needs Overview, UNICEF South Sudan Country Program 2023-2025

 
そして、子どもたちに足りていないのは、それだけではありません。
食料、安全な水、教育・医療サービスなど、日本では手に入るすべてが足りていない状況です。

約半世紀にわたる内戦を経験した南スーダンでは子どもだけでなく大人も、平和な状態をほとんど知りません。

たとえ平和を取り戻したとしても、アシュートちゃんのように、両親を殺されたり、目の前で残虐な出来事に遭遇したりと、子どもたちは大きなトラウマを抱えており、心のケアも必要不可欠です。

紛争で身も心も傷ついた子どもたちに寄り添い続けるワールド・ビジョンとは?

アシュートちゃんの暮らす難民キャンプへ食糧を配給していたのは、国際NGOワールド・ビジョンです。

まず、その日を生き抜くために必要不可欠な食糧・衛生用品などの必要な物資を届けています。
両親を亡くした子どもたちには、特に手厚く衣食住のケアを行っています。

紛争により深く傷ついた心に寄り添いながら支援を続けています。
また、いつか学校へも行けるよう校舎を整備して教員を育てるなど、長期的なサポートを行っています。
 

<南スーダンでの支援内容>

●避難民への水・衛生緊急支援物資配布
●教育に必要な物資の支援
●課外活動(クラブ)の実施
●ライフスキル教育
●女子児童サポート・進学支援
●教員の学校管理能力の強化
●衛生環境整備(トイレ建設・ごみ処理場整備・浄化槽整備・衛生啓発活動など)

 

ワールド・ビジョンの活動の特徴とは?

「ワールド・ビジョン」は、子ども支援専門の国際NGOです。

これまで70年以上、貧困や紛争、自然災害などにより困難な状況に置かれた子どもたちのために活動してきました。

ワールド・ビジョンの特徴は3つです。

1)子どもファーストで支援
紛争や災害の現場では、必要なものはさまざまかつ刻一刻と変わっていきます。
そのため1つの支援分野だけに特化せず、「目の前の子どもたちはその家族を助けるために何ができるか?」とその時々に必要な支援を届けます。

2)スピーディに対応
世界約100カ国に活動拠点があります。
緊急事態が発生した時にもすぐに駆けつけることが可能で、子どもたちの安全や健康を脅かす事態には迅速に支援を開始します。

3)政府や国際機関から完全に中立
国連や各国の政府機関と連携はするものの、独立した民間のNGOです。
活動資金の多くは民間からのご寄付で、政治に左右されず意思決定を行います。

30秒で終わる「ワールド・ビジョン」の活動に関するアンケートに答えて、無料でできる支援に参加しよう!

子どもたちは未来に希望を持って生きていくために、健康的な生活や教育の機会などさまざまな支援を必要としています。

子どもたちの命を守るため、明るい未来につなげるため、ワールド・ビジョンでは、紛争によって厳しい暮らしを強いられる子どもたちへの支援を届け続けています。

今ならあなたも、ワールド・ビジョンの活動を無料で応援することができます。

それは、ワールド・ビジョンの活動に関する<無料>アンケートに回答するだけ。
30秒で終わる3問のアンケートに答えていただくだけで、10円の支援金がワールド・ビジョン・ジャパンに届けられます。

支援にかかる費用は、サポーター企業であるgooddo株式会社(※)が負担するため、あなたには一切費用はかかりません!
(※)gooddo株式会社は、株式会社セプテーニ・ホールディングス(東証スタンダード上場)のグループ会社です。

▼「ワールド・ビジョン・ジャパン」 桑原さんからのメッセージ

紛争は、もっとも弱い立場である子どもたちを苦しめています。私たち「ワールド・ビジョン」は今、もっとも困難な環境にいる子どもたちのために、日々活動をしています。
 
簡単なアンケートですので、ぜひご協力ください。このアンケートを通じて、ワールド・ビジョンの活動をもっと知っていただければ幸いです。
 
ぜひアンケートにご協力いただき、無料支援にご参加ください。

 
ここまで関心を持って読んでいただき、ありがとうございます。
 
「紛争によって家族を失い、傷ついた子どもを支えたい!」
「すべての子どもたちに充分な食べ物を届けたい」
「子どもの未来を変える教育を受けさせてあげたい」
 
このように思われた方は、ぜひアンケートに回答して頂けませんでしょうか。
 
あなたの30秒が、子どもたちの明るい未来への一歩になります。
 

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