ウクライナ危機により、翻弄される子どもたちの命と心を守るために私たちができることとは?

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ウクライナ危機により、260万人以上が難民に…そのうち子どもは100万人以上

「ウクライナ危機」について、さまざまなメディアでも取り上げられ、関心を持たれている方も多いかと思います。

現在、ウクライナでは紛争により多くの方が避難を余儀なくされています
国内のシェルターなどに避難する人もいますが、周辺国へ難民として逃れる人が260万を越えています※3月11日時点:国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)

膨れ上がる難民の数に、周辺国では対応に追われています。

難民の中でも、子どもは100万人以上もいると言われています。
穏やかな日常を奪われ、住み慣れた場所を離れなければいけない状況…私たちの想像をはるかに越えた不安と恐怖を抱えていることでしょう。

ウクライナ国内で避難をしている子どもを合わせると、750万人以上の子どもが身体的にも精神的にも大きな恐怖の中におり、さまざまな支援を必要としています

日本では、大きく取り上げられたのがここ最近のため、今までこのような紛争がウクライナで起きていたことをご存じない方も多いのではないでしょうか。

しかし、ウクライナ東部では2022年で9年目を迎える、長期にわたる紛争です。

ウクライナ東部ではこの長い期間危険と隣り合わせでの生活を強いられ、学校への攻撃などで休校が相次ぎ教育の機会を失ったり、保健施設へアクセスが難しくなったり…さまざまな困難が子どもたちを長年に渡り苦しめてきたのです

翻弄される子どもたち…紛争に巻き込まれる子どもたちの現実とは?

 

2014年12月撮影

ウクライナでの紛争は2014年ごろから特に激化。

東部クリミアでは2014年3月時点ですでに2,000人以上の女性や子どもが避難しなければいけない状況下にありました。
2014年の終わりころには避難を余儀なくされる人は100万人以上にまで膨れ上がり、紛争が激化の一途を辿っていることがわかります。

当然、紛争による暴力の被害は大きな恐怖ですが、暴力を目撃することでのトラウマも残ってしまいます

混乱の中、親と離れ離れになるリスクがあり、ストリートチルドレンにならざるを得なかったり、人身売買の被害にあう危険もあります。

子どもたちには、これまでにどのようなことが起きてきたのでしょうか。

奪われる教育の機会…学校への砲撃

学校が砲撃され相次ぐ学校閉鎖…2014年から4年で700校以上が損傷・破壊されました。

学校の壁は銃弾で穴が開き、窓辺には土嚢が積まれ、地下には爆弾シェルターがあり、校庭には砲弾や爆弾の破片が散らばっています。
学校が休校にならずとも、そのような中で学ぶ子どもたちの精神状態はとても平穏ではいられません。

最大の地雷埋設地のひとつ…週に1人が被害に

世界でも最大の地雷埋設地のひとつと言われるウクライナ東部。

紛争前は安全に遊べていた場所が、紛争を機に殺傷能力のある爆発物・地雷が埋没している場所になってしまっています。

戦闘が最も激しい場所で、平均して週に1人の割合で子どもが紛争に関連した被害に遭っています。(2017年)
子どもたちが負傷する主な原因は、地雷、爆発性戦争残存物、ならびに不発弾によるものです。
多くの子どもたちは一生、障がいを抱えて生きることになります。

終わらぬ恐怖と不安…トラウマを抱える子どもたち

2017年1月撮影

子どもたちは状況を把握する力も弱く、急激な環境の変化に戸惑い、大きな不安を抱えます。さらにそれが長く続き、いつ終わるかもわからないのではより心に大きな負担となってしまいます。

2017年の時点で、3年以上暴力の中での生活を強いられ、4人に1人にあたる20万人がトラウマを抱えており、早急かつ持続的な心理社会的ケアを必要としていると言われていました。

さらにそこから5年…心に傷を負い続けている子どもたちがますます増えています。

このような紛争下での一番の被害者は、最も弱い立場である子どもたちです。

紛争激化当初から警笛…長期で子どもたちを支え続けるユニセフのウクライナでの活動とは?

世界中の子どもたちの命や権利を守るために、支援の届きにくい国や地域で活動をしているユニセフ

水と衛生・栄養・保健・暴力や性搾取などからの保護・緊急支援など、子どもたちを取り巻く困難に対し、さまざまな支援を行っています。

ユニセフは、ウクライナにおいて1997年から現地で支援活動をしており、紛争が激化した2014年頃から特に支援を強化しています。

<2014年の主な活動>
・22万5,000人の学齢期の子どもに、質の高い教育のための物資を提供
・10万人の子どもに、ストレスを軽減するため心のケア
・喫急に必要な、ポリオの予防接種の実施
・紛争地域の25万人の子どもとその母親が、安全な水と衛生状態を確保できるよう物資を提供

前述した通り、紛争が激しいウクライナ東部では、人道支援を必要とする子どもは100万人以上、長く続く紛争状態により、子どものうち4人に1人がトラウマを抱える状況でした。

実際にホットラインへの子どもからの相談件数も多く、いかに子どもたちが心の負担を抱えているかが伺えます。

また、「戦火の中の水」と言われるほどに、紛争下では安全な水を手に入れることは困難なことが多いのです。

紛争地で、水と衛生に関連する施設やそこに従事する人々が攻撃され、その結果何百万人もの子どもたちの命が危険に晒されています。

下痢による死は暴力の20倍と言われています。
ウクライナでは、2017年から2021年までに2380回もの給水インフラへの攻撃が記録されています。2021年の時点で、約320万人が水・衛生サービスを必要としており、ユニセフは子どもたちへ安全な水を届けるよう支援を行いました。

長きに渡りウクライナでの支援活動を続けているユニセフ。
子どもたちを守るため、常に必要な支援の状況を把握し、物資・サービスの両面で支援を届け続けています。

広がる被害…緊急支援を届ける

2022年2月にさらに激化したウクライナ国内における紛争。

ユニセフは、緊急支援として下記のような支援を行っています。

・6台のトラックに積まれた約70トンの支援物資をウクライナ国内へ
(個人用防護具(PPE)、医療キット、外科キット、産科キットなど)
・給水車で水を提供、5リットルボトル入りの飲料水3,840本を配布
・子どもと養育者に心理社会的ケアを提供、最も厳しい状況に置かれた子どものいる家族に対するケースマネジメントの支援
・子ども用の冬服、保健物資、レクリエーション・キット、幼稚園キット、水と衛生用品を含む最初の支援物資を、2万人以上に提供

これからもウクライナ国内の紛争の影響を受ける5つの地域にある22カ所の病院に医療物資を届け、2万人の子どもと母親を支援など、子どもたちのために教育や子どもたちの保護など含めさまざまな支援を予定しています。(2022年3月10日現在)

ユニセフでは、脅かされる子どもたちの命と安全な生活を守るため、多くの支援を必要としています。

「ユニセフ」の活動を支援しよう!

紛争により、最も弱い立場である子どもたちは現在差し迫った脅威にさらされ続けています。

ユニセフではウクライナ危機が激化した直後から、緊急支援を迅速に届けることができています。このような緊急事態初期の迅速な対応は、継続的な支援が大きな支えとなっています。

定期的な支援があることで、緊急事態に迅速に対応できるものです。
ウクライナ以外の国や地域においても、紛争や貧困により多くの子どもたちが支援を必要としており、またこのような緊急支援が必要な場面がいつ起きてもおかしくありません。

このようなユニセフの活動を応援することが、あなたにもすぐにできます。

「子どもたちの命と心を守りたい!」
「不安と恐怖を抱える子どもたちに、必要な支援を届けたい!」

もしあなたがそうお思いなら、支援に参加してみませんか?

私たちの小さな積み重ねが確実に子どもの笑顔に、子どもたちの未来につながります。

※写真はすべてイメージです※