3日間、何も食べられない──それでも母は“命をつなぐ道”を探し続けた

<PR>

「子どもたちが3、4日も何も食べられない時もあるんです」

そう不安を口にするのは、ケニア北部トゥルカナで暮らす母親、リディアさん(28歳)。

終わりの見えない干ばつが、家畜を、収入を、そして子どもたちの食事を容赦なく奪っていきます。
 

それは一度きりの自然災害ではなく、終わりの見えない気候変動の連鎖。

この地域では、すでに74万人を超える子どもたちが急性栄養不良の治療を必要としており、約176万人が深刻な食料不足に直面しています。
 

リディアさんは生まれたばかりの赤ちゃんを抱えながら、7人の子どもたちのために食料を探す毎日。

絶望の淵で彼女が出会った場所とは──。

 

痩せゆくヤギと、消えていく食事

リディアさんは、7人の子どもたちと暮らしています。

夫は羊飼いで、家畜と一緒に家を離れているので、リディアさんが一人で子どもたちの面倒を見なくてはなりません。
 

しかし、かつてリディアさん一家の暮らしを支えていた牧草地は、干ばつですっかり干上がってしまいました。

「飼っている家畜でさえ、痩せ細っていて、ミルクを売ることもできません。見ての通り、干ばつのせいでヤギが食べる草もないのです」

ヤギは痩せ細って乳も出さなくなり、収入源も絶たれました。

リディアさんは、木炭を売ってお金を作ることで少しの収入を得ていました。
 

今、家族の命をつなぐのは、1日に1度の食事だけ。

一番よく食べるのは味付けのないそのままのトウモロコシで、他に食べられるものはありません。

食料が手に入らなければ、何も食べないこともあります。

食事の後は眠り、起きたら木炭を作り、また食料を探し始める。

小さな子どもを育てながら、木炭を作るのは大変です。不安でたまりません。」

食料が手に入らないとき、子どもたちはただ座って家の中で過ごすだけ。

そんな日々を過ごしています。
 

3〜4日間も食べ物が手に入らない時もあります。そんな時、子どもたちのことが本当に心配になります」

でも、どこで食料を見つけたらいいのか──

リディアさんは、常に不安と隣り合わせの日々を送っていました。
 

これまでに1日何も食べなかった経験がある方は、きっと2食抜いただけでも、頭がぼんやりしたり、力が入らなくなったりしたはずです。

もしそれが3〜4日続いたとしたら──。

そんな状況が“当たり前の日常”になってしまっている人たちが、世界にはまだ多くいるのです。

「この子の命だけは」―なけなしのお金で向かった病院

そんな過酷な状況のなか、リディアさんは新しい命を授かりました。

しかし、喜びと同時に大きな不安が彼女を襲います。
 

リディアさんの暮らす地域には、近くに病院などの医療サービスがありません。

かつては巡回クリニックが来ていましたが、その多くは援助資金の削減によって中止・縮小されていました。

最近では、県内に約500ある重点支援地域のうち、医療や栄養サービスが届いているのはわずか5分の1。

8割の地域では、妊婦や子どもたちが最も必要とする基本的なケアさえ受けられない状況です。

支援の手が届かない“空白地帯”が広がり続けており、リディアさんのような母親と子どもたちは、その隙間の中で命をつなごうとしています。
 

日本では、多くの妊産婦は医療機関で定期検診を受け、エコーで赤ちゃんの成長を見守り、葉酸や鉄分などの栄養を整えながら出産に備えます。

けれど、リディアさんの住む地域には、そうした医療や情報にアクセスする手段が十分にありません。

「お腹の赤ちゃんは大丈夫だろうか」と、確かめることもできないまま、不安な日々を過ごす日もきっとあったかもしれません。
 

妊娠中、これまでに経験したことのない痛みを感じていたリディアさんは、病院での出産を強く望みました。

しかし、病院で出産するためには、お金を貯めておく必要があります。

いざ出産というときに、病院へ行くためのバイクタクシー代も必要でした。

「自分自身を救う唯一の方法は、木炭を作って売り、そのお金を貯めることだと思いました」

夫は羊飼いとして遠くへ出かけており、頼れる人はいません。
 

出産が近づくにつれ、「もし何かあったらどうしよう」と感じたこともあったのではないでしょうか。

すぐに助けを呼べる人がいない中で、命をかけて赤ちゃんを迎える──その心細さは、想像を超えるものだったはずです。

リディアさんは来るべき出産に備え、木炭を売って得たわずかなお金を、来る日も来る日も貯め続けました。
 

陣痛が来たとき、リディアさんは貯めたお金でバイクタクシーを呼び、最寄りの医療施設へ向かいました。

幸い、合併症もなく、無事に赤ちゃんのエリムリムさんを出産することができました。

貯めていたお金のおかげで、病院代を支払い、出産後に再び働けるようになるまでは家族を支えることができました。
 

しかし、そのお金が尽きてからは、再び木炭を作って売り、食料を探す日々に戻りました。

「明日、子どもたちに食べさせるものがあるだろうか」──リディアさんの不安が消えることはありません。

妊娠中、リディアさんは「出産後は赤ちゃんをクリニックに連れて行く必要がある」と教えてもらっていました。

赤ちゃんの免疫を守るために、予防接種を受けさせなければならないからです。
 

エリムリムさんは、リディアさんが出産した医療施設で最初の検診を受けましたが、それ以来、医師の診察は受けていませんでした。

しかし、巡回クリニックが来ない限り、再びバイクタクシーで病院へ行くためのお金はありませんでした。

アフリカでは衛生環境が十分でなく、感染症が広がりやすい状況にあります。

出生後に予防接種を受けられない子どもは、肺炎やマラリア(発熱、悪寒、頭痛などの症状が現れ、重症化すると死に至ることもある感染症)、下痢症など命に関わる病気にかかるリスクが高まります。

予防接種は、そうした感染症から乳幼児の命を守るために欠かせない手段なのです。

やっと出会えた「希望」―村に現れた小さなクリニック

エリムリムさんを出産して2週間後、リディアさんのもとに知らせが届きました。

セーブ・ザ・チルドレンが、家の近くで巡回クリニックを始めたというのです。
 

セーブ・ザ・チルドレンは、世界中の子どもたちの命を守り、学びを支え、暴力や災害から守るために活動しているNGO団体です。

命を守るための保健・栄養サービスへのアクセスが絶たれた、最もリスクの高い地域の子どもや大人に向けて、緊急保健ユニットを派遣し、現地のチームや保健省と協力して移動診療拠点を設置しています。

この拠点では、栄養不良のスクリーニングと治療、産前・産後ケア、予防接種に加え、マラリアや下痢、肺炎、皮膚や目の感染症などの治療も行います。

さらに、緊急性の高い患者がいた場合には、治療のために保健施設や病院への紹介・搬送も行っています。
 

リディアさんは、生後2週間のエリムリムさんを抱いてクリニックを訪れました。

そこでエリムリムさんは、ポリオ(重症化すると手足や呼吸筋の麻痺を引き起こすことがある病気)とBCG(結核予防)のワクチンを受けることができました。

出産後、初めて受けられた本格的な医療ケアです。

「今日、この子は予防接種を受けました。出産したら、赤ちゃんに予防接種を受けさせなければなりません。免疫力をつけるためにとても重要ですから」

そう語るリディアさんの声には、安堵の色が浮かびます。

2歳の娘アヤナエさんも栄養不良の検査を受け、今は栄養不良のリスクがないと診断されました。

この日、ようやく母子ともに「安心できる時間」を取り戻せたのです。
 

しかし、これはほんの一部の地域にすぎません。

セーブ・ザ・チルドレンが設置する25の拠点で実施された調査では、検査した子どもの36%が急性栄養不良。

多くの子どもが栄養不良のリスクにあり、命をつなぐ活動が文字通り“時間との闘い”になっています。

それでも、希望を止めない

現地では、国連機関やNGOも増大するニーズに対して資金が追いつかず、支援が届かない地域が増えています。

ケニア政府の医療物資の在庫も限界に近く、栄養治療食も、補助食も枯渇する見込み。

妊婦の命を守る鉄分・葉酸サプリメントも不足しています。

もはや「国のリソース」に頼ることも難しいのが現実です。
 

それでもセーブ・ザ・チルドレンは、2014年からケニア政府と連携し、保健・栄養・教育・子どもの保護・水衛生など、包括的な支援を展開してきました。

また、緊急保健ユニットは、自然災害や紛争など最も過酷な環境で命を守ってきた数十年の実績を持っています。

医療・水衛生・サプライ管理など、専門家が一丸となって、今も現場で奮闘しています。

子どもたちの“今”を守り、“未来”をつくるために

リディアさんのような母親が、「今日も子どもを生かせる」安心を取り戻せるように。

そして、エリムリムさんのような小さな命が、「明日も笑って生きられる」未来をつくるために。

セーブ・ザ・チルドレンは、世界中の子どもたちにとって、生きる・育つ・守られる・参加する権利が実現されている社会を目指して活動するNGOです。
 

子どもたちの命を守り、学びを支え、暴力や災害から保護することをはじめ、包括的な支援を行っています。

紛争や自然災害、貧困によって、命の危険にさらされ、学びや安心できる環境を奪われた子どもたちがいます。

清潔な水や十分な食料、医療を受ける機会──。

私たちが当たり前だと思う日常が、彼らには届いていない現実があります。
 

そういった困難な環境に直面する子どもたちが

「明日も安心して生きられる」
「学校に通って夢を描いてもいいんだ」と思えるよう。

  1. 命を守るための緊急支援

    紛争や自然災害を受けた地域で、子どもたちの命を守る支援を行っています。
    現金や食料の配布、重度栄養不良への対応、母子保健サービスの提供など、命をつなぐための活動を実施しています。

  2. 学びを取り戻すための教育支援

    教育の機会を奪われた子どもたちが、再び学べる環境を整えています。
    学習スペースの設置や学用品の配布、教員への研修を通じて、子どもたちが未来への希望を取り戻せるよう支援しています。

  3. 子どもを守るための保護とレジリエンス向上

    暴力や搾取、災害の脅威から子どもたちを守るため、安全な環境づくりを進めています。
    子どもに優しい空間の設置や避難訓練の実施、地域保護委員会の設立を通じて、子どもたちの安心を支えます。

子どもたちの「今」を守る活動とともに、社会の仕組みづくりにも力を入れることで、子どもたちの「未来」守る活動も続けています。

仕組みの外側に取り残される子どもたちを守るために

セーブ・ザ・チルドレンは、設立から100年以上、日本を含む世界110ヶ国以上で活動してきました。
 

2024年にセーブ・ザ・チルドレンが直接支援を届けた子どもの数は、約4,120万人。

大人も含めると、約6,600万人にものぼります。
 

また近年は、国連や各国政府が主導し、子どもたちの命と未来を守る制度づくりも少しずつ進んでいます。

しかし、それでも、その“仕組みの外側”に取り残されてしまう子どもたちがいるのです。

30秒で終わる「セーブ・ザ・チルドレン」の活動に関するアンケートに答えて、無料でできる支援に参加しよう!

すべての子どもたちが、「安心して未来を描ける」社会を目指して──

今日も、世界のどこかで。

紛争や災害、貧困や差別によって、学校に通えなかったり、安心して暮らす場所を失っている子どもたちがいます。

けれど、適切な医療や十分な食べ物、そして大人たちの正しい知識と理解があれば、子どもたちは未来を諦めずに生きていくことができます。
 

公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、世界中の子どもたちにとって、生きる・育つ・守られる・参加する権利が実現されている社会を目指しています。

 

そして今、そんなセーブ・ザ・チルドレンの活動を“あなたの30秒”で応援することができます。

それは、セーブ・ザ・チルドレンの活動に関する3問のアンケートに答えるだけ。

 

今なら、30秒で終わる3問のアンケートに答えていただくだけで、10円の支援金をセーブ・ザ・チルドレンさんに届けることができます
 
支援にかかる費用は、サポーター企業であるgooddo(※)が負担するため、あなたには一切費用はかからず個人情報なども必要ありません!

※gooddo株式会社は、株式会社セプテーニ・ホールディングス(東京証券取引所 スタンダード市場)のグループ会社

 

▼「セーブ・ザ・チルドレン」の広報担当の皆さんから頂いたメッセージ

セーブ・ザ・チルドレンは、設立から100年以上にわたり、世界110ヶ国以上で子どもたちの支援活動を続けてきました。
 

小さな命が守られ、元気に成長する子どもたち。

学校に通えるようになり、夢を描けるようになった子どもたち。

自分たちの状況や社会を変えたいと立ち上がる子どもたち。

こうしたたくさんの子どもたちの変化は、サポーターの皆さまの温かい想いと支えがあったからこそ実現できたものです。
 

しかし、支援を必要としている子どもたちは、まだ世界中に数えきれないほど存在しています。

ひとりでも多くの子どもたちの命を守り、ひとりでも多くの子どもたちが未来を描けるようにするために──

ぜひ、あなたの力を貸していただけませんか?

 
ここまで読んで頂きありがとうございました。
 
「ひとりでも多くの子どもたちの命を守りたい」

「子どもたちの声を社会に届けられる環境を作りたい」

「紛争や自然災害に直面する子どもたちに、何か支援をしたい」
 
このように思われた方は、ぜひアンケートに回答して無料支援に参加してみませんか?
 
あなたのご支援が、紛争や貧困など、困難に直面する子どもたちの未来を変える力となります。
 

 

※情報提供:公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
※本エピソードは、実際のエピソードをもとに再構成をしております