生きるためには仕方なかった——孤独な若者が手を出した“危ない仕事”

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「もうどうしようもなかったんです。食費も削って、借金もどんどん膨らんで……」
そう語るのは、母子家庭で育ち、調理師免許を持ちながらも生活に行き詰まったユウさん(仮名・20歳)。
 
「高収入」「即日入金」という言葉にすがるようにして、彼は犯罪に手を染めてしまいました。
そんな彼を待ち受けていた、その後の現実とは—

頼れる大人がいない、一人で過ごす少年の日々

ユウさんは幼い頃から母親と二人暮らし。父親は家を出て以来、一度も帰ってきませんでした。

母親は、父親が家を出ていった後に、家計も子育ても全部ひとりで背負い込むようになり、次第に精神的に不安定になっていきました。

仕事と家事を両立する中で、疲れ果ててしまう日々が続き、うつ病と診断されたこともありました。

「母は病院で治療を受けたり、薬を飲んだりしていましたが、なかなか良くならなかったんです。家にいるときは、ずっと泣いているか、何も話さずに沈黙していることが多かったです」
 

食卓で笑い合った記憶よりも、母の泣き声や沈黙のほうが強く刻まれています。

「母に『学校でいじめられた』と打ち明けても、『そんなこと言われても、お母さんだって毎日辛いの。』って返されるだけで……。今思えば、母も限界だったんだと思います。」

「でも、同時に、自分には頼れる大人がいないんだって思いました」

孤独と不安の中で、ユウさんは「自分の足で立つしかない」と思い込むようになっていきました。

夢を追った専門学校生活、そしてコロナ禍の絶望

高校を卒業後、貸与型奨学金を借りて調理の専門学校へ。調理師免許を取得し、卒業後は憧れだった飲食店に就職しました。

「厨房は戦場みたいに忙しかったけど、料理を出した時の『美味しい』って笑顔がすごく嬉しかった。母も、珍しく誇らしげにしてくれて……」

しかし、就職して約1年が経ったころ、新型コロナウイルスがすべてを奪いました。

店は倒産。給与は途絶えました。
 
諦めずに求人を探し、履歴書を十数社に送りました。しかし、返ってくる答えはどこも同じ。

「コロナ禍で採用を控えています」
「人員を減らす状況で、新しい人は取れません」

「働きたいのに、誰も雇ってくれない。これまでの努力が無駄だったような気がして、すごく虚しくなりました」

生活の土台が崩れた日、ユウさんの決断

そんな矢先、母親は精神的に参ってしまい、長年続けていた仕事を辞めることになりました。

父親が家を出てから一人で生活を支えてきた母親にとって、仕事は生活の糧であると同時に、心の支えでもありました。しかし、コロナ禍による生活の変化や孤独感が重なり、次第に仕事を続けることが難しくなっていったのです。
 

ユウさんにとって、母親の失業は生活の土台が崩れる出来事でした。

しかし、母親がどれほど大変な思いをしてきたかを知っているユウさんは、母親を責めることはできませんでした。

母がどれだけ頑張ってきたかを見てきたので、責める気持ちはありませんでした。むしろ、これ以上母に負担をかけたくないと思いました」
 

その一方で、ユウさんは「自分が何とかしなければ」という思いを強くするようになりました。

「母がこれ以上苦しまないように、僕が生計を立てなきゃいけないと思いました。自分が頑張れば、なんとかなるんじゃないかって」

ユウさんは、母親を支えるために自分ができることを模索し始めました。しかし、その決意の裏には、孤独と不安が渦巻いていました。

飢えと借金、そして闇バイト

母親が仕事を辞めたことで、ユウさんは家計を支えるために奮闘する日々を送っていました。

しかし、仕事がなかなか見つからず、その間はわずかな貯金を切り崩して生活を続けるしかありませんでした。

「貯金が少しだけあったので、なんとかやりくりしていました。でも、すぐに底をつきそうで、どうやって乗り切ればいいのか分からなくて……」
 

食費を抑えるために、ユウさんは1日1食、あるいは2日に1回の食事で過ごすこともありました。

2日に1回、食パンに塩を振って食べるだけの日もありました。お腹が空いても、これ以上食費を増やすわけにはいかなくて……」

それでも、母親にはできるだけ食べさせてあげたいという思いがありました。

「母には心配をかけたくなくて、『最近ダイエットしてるんだ』って言いながら、自分の分を減らして母にあげていました。母は『ありがとう』って言ってくれたけど、実際結構しんどかったです。」
 

冬の寒い日でも、暖房をつけるのは最小限に抑えました。母親がいるリビングだけ暖房をつけ、自分は寒い部屋で布団にくるまって過ごすこともありました。

母親が精神的に不安定な状態だったため、ユウさんはリビングで母親のそばにいる時間をできるだけ作るようにしていましたが、母親が眠っている間や一人で落ち着きたいときには、自分の部屋に戻ることもありました。

「リビングを離れるときは、自分の部屋で、冷たい空気に震えながら布団に潜り込んでいました。体の芯まで冷えたけど、光熱費のことを考えると我慢するしかなかったです」
 

それでも、家賃や光熱費、食費は容赦なくユウさんの生活を圧迫していきました。

貯金が底をつき始めると、ユウさんはクレジットカードのキャッシングに手を出すようになりました。

最初は3万円、その後5万円……気づけば累計50万円にまで膨れ上がっていました。

「電話が鳴るたびに、督促の内容だと思うと手が震えました。どう対応すればいいのか分からず、電話に出るのが怖くて仕方ありませんでした」
 

そんなとき、SNSで目にしたのが「高収入・即日現金」の募集。

「怪しいとは思った。でも、もう選択肢なんてなかったんです」

紹介されたのは、振り込め詐欺の“出し子”の仕事。指定されたATMで現金を引き出し、スーツ姿で指定の場所に運ぶ役割でした。

初めて成功したとき、手にしたのは5万円。

「これで少しは生き延びられる、そう思った瞬間に、少しだけ安心しました。でも、どこか後ろめたい気持ちもあって……
 

その後、ユウさんは冷静になり、「このまま続けるのはまずい」と思い始めました。

すぐに、グループメンバーに「辞めたい」と伝えましたが、返ってきたのは脅しの言葉でした。

「個人情報をばら撒くぞ」
「母親がどうなってもいいんだな」

その言葉に恐怖を感じたユウさんは、逃げ場を失ったように感じました。

「これ以上壊したくない」──自首から始まる新たな道

ユウさんは「このままでは自分や母親に危害が加えられるか、捕まるかのどちらかしかない」と思っていました。

何日も悩み、考えた末、自ら警察に出向いて自首することを決意したのです。

「自首するのは怖かったけど、これ以上母に迷惑をかけたくなかったし、自分の人生をこれ以上壊したくないと思いました」
 

裁判では、ユウさんが初犯であり、自首したことが考慮され、執行猶予付きの判決が下されました。

保護観察付きの判決となり、ユウさんは保護司(犯罪や非行をした人の立ち直りを地域で支える民間のボランティア)と2週間に1回面談を行う生活を送ることになりました。

「裁判官から『あなたの行為は人の生活を壊し、心に深い傷を残しました。そのことを忘れず、自分がしたことの意味をこれからしっかりと考えてください』と告げられたとき、胸が締めつけられて涙があふれました。自分の行動がどれだけ重いものだったのか、初めて真正面から突きつけられた気がしました」

保護観察中の生活は、ユウさんにとって反省と再出発の期間でした。

保護司との定期的な顔合わせでは、これからどう生きていくべきかを一緒に考える時間が設けられました。
 

その中で、あるとき「サンカクシャ」という若者支援団体を紹介されました。

サンカクシャとの出会い──最初の対話

「サンカクシャ」のスタッフと初めて顔を合わせをする日、ユウさんはとても緊張していました。

自分の犯した過ちについて、責められるんじゃないかって思っていたから。
でも、サンカクシャのスタッフは寄り添ってくれたんです。
 

「目を見て『ここまでよく頑張ってきましたね』って言われた瞬間、心の壁が少し崩れたんです」

スタッフは威圧的な態度ではなく、紙コップのコーヒーを手渡しながら、静かに耳を傾けてくれました。

「母のことも、借金のことも、刑務所のことも……誰にも言えなかったことを全部話しました。遮られずに最後まで聞いてもらえたのは初めてでした」
 

信頼できそうだと思えたのは、説教ではなく「どうしたいですか?」と自分の気持ちを聞いてくれたからでした。

「これまで大人に何かを相談すると、『あなたにも悪いところがある』『努力が足りない』って言われるだけだった。けど、この人たちは違う。初めて“味方”ができたように思いました」

サンカククエストへの挑戦

会話の中でスタッフが勧めてくれたのが「サンカククエスト」でした。

「お金をもらいながらいろんな仕事を試せますよ。調理師免許を活かせる現場もあります」

その言葉にユウさんの心が揺れました。

「もう一度、包丁を握りたい。でも、怖かったんです。自分には何も残ってないと思っていたから

けれどスタッフは「大丈夫、最初は一緒に行きましょう」と寄り添ってくれました。

その安心感に背中を押され、ユウさんはクエストに参加する決意をしました。

初めての現場は飲食店の仕込み作業。野菜を刻み、出汁を取る――久しぶりの厨房の匂いに、心が震えました。

「『まだできる』って思えたんです。自分の居場所を少し取り戻せた気がしました

清掃や販売、パソコンを使った作業にも挑戦。
できることが増えるたび、自信が少しずつ戻ってきました。
 

孤独と絶望の中で闇に飲み込まれたユウさん。

しかし今は、サンカクシャのスタッフと共に、自分の力で新しい道を切り開こうとしています。

「母を安心させられるような生き方を、これからは自分の手で選んでいきたい」

サンカクシャの「居場所」が、人生を変える小さなきっかけに

サンカクシャは、親や家庭に頼れない15〜25歳の若者の「居場所・住まい・仕事」を支えるNPO法人です。
 

運営する「サンカクキチ」は、テレビやゲーム、漫画もある、のんびりできる場所。
無料の夕食がふるまわれたり、大人との交流もできる、若者のための安心できる拠点です。
 

※画像はイメージで、エピソードとは関係ありません。

「ここは空気があたたかい」
「つらい人や困っている人に手をさしのべられる大人になりたい」

と語るのは、別の支援を受ける若者。
 

若者たちの声に応えたい──。
サンカクシャのもとには、連日多くの相談が届いていますが、そのすべてに対応するには人手も資金も足りていません。
 

サンカクシャのように、若者の「居場所・住まい・仕事」を支える団体は全国に数えるほどしかなく、地域によってはそもそも相談先がないエリアもあります。
また、制度のはざまにいる10代・20代の若者たちに支援を届けるには、行政の枠組みだけではカバーしきれないケースが多く、NPOによる草の根の支援が不可欠です。
 

しかし、NPOの多くは限られた人員と資源の中で、現場対応に追われているのが現実です。
若者の声を社会に届け、支援が「特別なこと」ではなく「当たり前」になるような仕組みづくりが求められています。
 

そこでサンカクシャは、目の前の若者を支えるだけでなく、支援の仕組みそのものをより良い形に変えることにも力を注いでいます。

※こども家庭庁に「親を頼れず孤立する若者支援に関わる提言」を提出

豊島区・東京都の若者支援に関する協議会等への参画、他団体とのネットワーク連携、こども家庭庁への提言などを通じて、社会全体で孤立する若者を支えられる未来を目指しています。

若者たちが「困ったとき、頼れる場所がある」と感じられるように──
そして、支援者側にも「つながり」と「継続できる環境」があるように──
サンカクシャは、社会全体で若者を支えられる未来を見据えて活動しています。
 

住まいだけじゃない。サンカクシャが届ける“包括的支援”

サンカクシャが手を差し伸べているのは、「親や家庭に頼れず、社会からも孤立しがちな若者たち」です。
支援の現場では、虐待・ネグレクト・家庭からの断絶・貧困など、複雑な背景を抱えた10代・20代の若者が少なくありません。
 

はじめは「住む場所がない」「所持金がない」「連絡手段がない」といった“緊急支援”から始まるケースもあります。
でも、実はその背景には、「安心できる人間関係がない」「誰にも頼れない」という“孤立”の問題が潜んでいます。
 

サンカクシャでは、そうした若者一人ひとりの状況にあわせて、以下のような支援を提供しています。

  1. 住まいの支援

    緊急的に保護が必要な若者には、シェルター型の住まいを提供。安定した環境で休養をとり、生活を立て直す土台をつくります。

  2. 居場所の提供

    誰にも気をつかわず過ごせる、フリースペース「サンカクキチ」では、テレビやゲーム、漫画などもあり、無料の夕食も提供。スタッフや地域の大人との関わりを通じて、“人を信じる力”を取り戻していくきっかけになります。

  3. 就労・チャレンジのサポート

    「働きたいけど、ブランクがある」「まずはやってみたい」──そんな若者に対しては、カフェ運営や動画編集など、挑戦できる就労体験プログラム「サンカククエスト」を用意。自信やスキルを少しずつ育てていきます。

  4. 個別伴走支援

    一人ひとりの背景や想いに向き合いながら、生活再建・進学・就職・メンタル面のケアまで、スタッフが継続的に伴走。必要に応じて支援機関や制度とも連携し、制度のはざまに落ちないよう支えています。

 

サンカクシャの支援は、「困っている若者を保護する」ことだけが目的ではありません。
「困ったときに頼っていいと思える関係性」を育み、「また一歩踏み出してみよう」と思えるように支える、“包括的支援”を大切にしています。
 

30秒で終わる「サンカクシャ」の活動に関するアンケートに答えて、無料でできる支援に参加しよう!


親や家庭に頼れず、「今夜寝る場所がない」「頼れる人が誰もいない」──
そんな状況に置かれた10代・20代の若者たちが、今この瞬間も社会の片隅で孤立しています。
 

でも、ひとりの大人との出会いや、安心して眠れる住まい、温かい食事、気軽に立ち寄れる居場所があれば──
“生きててよかった”と思える未来は、きっとつくることができる。
 

NPO法人サンカクシャは、困難な状況にある若者たちに対し、住まい・居場所・仕事・個別伴走支援などを通じて、社会との“つながり”を取り戻すサポートを行っています。
 

そして今、そんなサンカクシャの活動を“あなたの30秒”で応援することができます。
それは、サンカクシャの活動に関する3問のアンケートに答えるだけ。
 

今なら、30秒で終わる3問のアンケートに答えていただくだけで、10円の支援金をサンカクシャさんに届けることができます
 
支援にかかる費用は、サポーター企業であるgooddo(※)が負担するため、あなたには一切費用はかからず個人情報なども必要ありません!

※gooddo株式会社は、株式会社セプテーニ・ホールディングス(東京証券取引所 スタンダード市場)のグループ会社

 

▼「サンカクシャ」代表理事 荒井 佑介さんから頂いたメッセージ

サンカクシャは、家が居場所ではなく、安心できる場がない、そして頼れる人がいない若者と向き合ってきました。
 
こうした若者を支える活動はありますが、自立だとか、支援の費用対効果だとか、そうしたことが求められ、比較的手間や時間がかからない人は救われるものの、回復に時間がかかる若者や、働く手前のサポートが必要な若者、関わりが難しい若者がこれまで支援から取りこぼされてきました。
 
サンカクシャはそうした若者にこそ手を差し伸べたいと思っています。
 
回復するのに時間がかかる若者にとことん向き合い、一緒に悩み、たくさん失敗して、なんとか生き抜いていけるようなサポートをしたいと思っています。1人が自立していくことは相当な時間とたくさんの人のサポートや葛藤が必要です。

 
ここまで読んで頂きありがとうございました。
 
「親に頼れず孤立してしまう若者に何か手を差し伸べたい」
「困難を抱える若者のために何かしたい!」
「若者を支える現場の声をしっかり国に届けてほしい!」
 
このように思われた方は、ぜひアンケートに回答して無料支援に参加してみませんか?
 
あなたのご支援が、苦しんでいる若者の未来を変える力となります。
 

 

※情報提供:NPO法人サンカクシャ
※本エピソードは複数の事例をもとに再構成しております。
※画像は本文エピソードに出てくる本人とは関係ありません。