ゼロは、終わりじゃない~殺処分機が止まった1年、徳島の現場で起きていたこと~

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2年間殺処分数ワースト1だった徳島県で、殺処分機が止まった。

「去年までは、譲渡にならず処分という形になっていた子たちがいました。でも、いまはピースワンコさんが来てくださって、譲渡につながっているんです」

そう話すのは、徳島県動物愛護管理センターの女性職員。

高齢の子、疾患がある子、性格的に難しい子も、訓練や慣らしを経て次の場所へつながっています。

「その報告を受けると、”ああ、この子は去年だったら救えなかったな”って思うんです」
あの時救えなかった子も、一頭ごとの顔を浮かべながら——。

限界と隣り合わせの1年


ピースワンコ・ジャパンは徳島県と協定を結び、全頭引き取りによる殺処分ゼロをめざしてきました。

しかし現実は、想像よりずっと過酷なものでした。

「収容数は、協定前と変わっていないんです。入ってくる数も減っていないし、スペースも増えていない。その中で処分をしない方向でやっているので……常に満杯に近い状態が、この1年ずっと続いていました」

収容棟は20年以上前の構造のまま。
スペースはすぐに埋まり、複数頭での収容を余儀なくされることも少なくありません。

感染症のリスクが生まれ、状態が不安定になっていく。
その繰り返しの中で、限界は常にすぐ隣にあり続けました。

そんな環境の中で、ピースワンコのスタッフは広島から片道3時間の道のりを1年間で33回往復しました。広島県からの引き出し要請にも同時に対応しながら、力を総動員して、この場所の最後の砦であり続けたのです。

外から見れば「殺処分機が1年間止まった」という一文で済んでしまうかもしれません。
けれどもその一文の裏には、移動し、判断し、何度も歯を食いしばってきた人たちの現実があります。

救えなかった命を忘れない


センター職員である彼女は14年ほど前に就職をしました。
たくさんの救えない命と向き合わなければならなかった日々。
その中でも忘れられない光景がありました。

「ダックスフントを2頭連れてきた飼い主さんがいて。『もういらない』ってその子たちを……置いていったんです」

理由は、狩猟犬だから。
当然彼女は飼い主へ説得を続けました。
時間をかけても、言葉を尽くしても…その子たちは置き去りにされてしまいました。

「どうしても説得できなかった……そのときは、自分を責めました。でも、そういう人をつくらない方向に状況を変えていかないといけないんだ、と思うようになったんです」

そしてもう一頭、忘れられないワンコがいます。

「ボーダーコリーの子で、くくり罠にかかって後ろ足に大けがをしている状態で収容されたんです」

怪我の痛みを抱えながらも、職員たちに近寄る健気な姿をみた彼女は直感しました。
「この子はきっと譲渡までいける」と。

手術をすれば譲渡に結び付くかもしれないと上司に訴えたのです。
当時、それは簡単なことではありませんでした。
手術は無事成功し、元気になるにつれてますます人懐っこさに磨きがかかったその子は、新しい家族のもとへと旅立っていきました。

「やっぱり、誰かが『助けたい』って思うことが、その一歩になるんだと思います」

徳島の殺処分機を止めているのは、まさにこの思いを持つ、たくさんの人たちの協力があってのことです。

終わりではなく、始まり


徳島の殺処分機は、今日も止まっています。
でもそれは、達成ではなく、始まりです。

現場では、ぎりぎりの環境の中で命をつないでいます。

これから問われるのは、入ってくる命をどう減らしていくか。
ピースワンコが譲渡・保護の側から支え、センターや地域の人たちが収容数そのものを減らすために向き合っていく必要があるのです。

今日も動いていないその静けさを保つために、今日もどこかで誰かが動き続けています。

一番最初に迎える施設の老朽化


ピースワンコに引き出されたワンコたちがまず迎え入れられるのが「検疫犬舎」です。
専任の獣医師による診察を行い、一頭ずつ名前を付け、カルテをつくっていきます。
感染症のリスクなどを考慮し、2週間ほどは体調観察が必要です。

妊娠している子は出産を迎えたり、怪我をしている子には応急処置を行います。
まさに新しい「犬生」スタートの場所です。

しかしこの施設も14年目を迎え、老朽化が進んでいます。これまでに9,000頭以上のワンコを迎えてきた場所には、経年劣化だけでなく、人に馴れていないワンコたちの不安な気持ちが、壁や床の傷となって刻まれています。

補修を繰り返してきましたが、ワンコたちが少しでも不安を和らげ、安全に過ごせる場所とするために、建て替えの必要が出てきました。検疫犬舎は閉鎖できない場所のため段階的な工事となり、約5,000万円の費用がかかることがわかっています。

四国など殺処分の多い地域では、野犬が収容の多くを占めています。人に馴れることが難しいとされるワンコたちこそ、ピースワンコが「最後の砦」となって命を救い上げています。

『助けたい』という思いをもった方々の支えによって、この活動が続いています。

その活動を支えているのは、「助けたい」という思いを持ってくださる、一人ひとりの支援者の存在です。検疫犬舎の建て替えも、そしてこれからの殺処分ゼロも、みなさんの力なしには続けられません。

あなたの支援が、次の命への一歩になります。

あなたの「アンケート」が、ワンコを救う


保護犬の引き取りから譲渡までは決して簡単な道のりではありません。

お金はかかりません。
個人情報の入力もありません。

必要なのは、たった30秒だけです。

徳島の殺処分機を止め続けているのは、特別な誰かではありません。「助けたい」という気持ちを持った、ごく普通の人たちの小さな力の積み重ねです。

3問30秒のアンケートに答えるだけで、あなたの代わりに10円の支援金がピースワンコへ届けられます。

「安心して甘えられる毎日」を、今も待ち続けるワンコたちと新しいご家族とをつなげるために。
あなたの「助けたい」の気持ちを、30秒だけ、形にしてみてください。

それが今日も暗い檻の中にいるワンコへの、小さくて確かな一歩になります。

\かんたん3問!たったの30秒!/

※個人情報の入力は一切必要ありません。

※情報提供:ピースワンコ・ジャパン(認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパン)

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