「犬を幸せにするために」殺処分ゼロを目指すピースワンコ・ジャパンで働くその想いとは?

動物から、癒しをもらったことがある。
そんな経験をされた方も少なくないでしょう。

しかし…日本では2023、年間2,118頭もの犬が殺処分を受けています。(出典:環境省)
私たちがこうして何気なく生活している間にも、毎日約5頭の犬が殺処分により命を落としていることになります。

ある愛護センターに収容されたワンコたちは唸り、牙をむき出し、逆に恐怖や不安からか身体をぎゅっと小さくし、全身を震わせています。
「飼い犬として譲渡することはできない」と判断されたワンコたちは…殺処分対象となってしまいます。

そんな愛護センターを訪れたのは、「全国の殺処分ゼロ」を目指し活動しているピースワンコ・ジャパンのチーフマネージャー安倍誠さん。
行き場のないワンコたちを救い出しに来たのです。

「大丈夫、大丈夫だよ」

一頭一頭の状態を見て回り、ポジティブな言葉がけをしていきます。
この日は14頭ものワンコたちを、一頭ずつケージに入れて救い出していきます。
中には「迷い犬で飼い主を探したけれど見つからず。嚙み犬でキケンで手に負えない」という状態の犬もいるということを聞いていた安倍さん。

「僕は噛まれてもいいけど、どんな状態かな?」
と笑顔も見せながら慣れた様子で、そのワンコが収容された檻に近づきます。
少しずつ近づき、入り口を開けたケージをワンコのそばへ…すると、そんなキケンな犬という事前情報とは裏腹に、すんなりとケージに自ら入っていったのです。

「危険な犬なんていないんですよ。警戒して、とか怖くて、とか…自分の身を守ろうとしているだけなんです。…この子も可愛いな」
そう話して、愛おしそうにワンコを見つめます。ワンコもなんだか安心した様子です。
きっと、安倍さんの心が伝わっているからでしょう。

「今まで8000頭以上保護してきたけど、馴れなかったワンコはいないんです。野犬もみんな、愛情を注いだら必ず伝わります。」

愛護センターのスタッフの方にも、そう力強く伝える安倍さん。
実は、この愛護センターに来る前にも、別の地区の愛護センターからワンコを引き取り、さらにこのあともう一カ所行くそうです。

中には罠などでケガをしてしまったワンコ、病気を抱えているワンコもいます。
まずは獣医師の検診のもと健康状態を万全にします。
その後は、安倍さんを含めたスタッフたちみんなで愛情をたくさん注いで、時間をかけて人に馴らしていきます。

訓練を経たワンコたちは全国10箇所ある譲渡センターに移動し、新しい里親さんと出会い、家族の愛情を受け幸せに暮らしていきます。

ピースワンコ・ジャパンでは2025年12月末までに、5,375頭以上の犬を譲渡・返還してきました。

安楽死とはほど遠い…『ドリームボックス』による殺処分の現実

身勝手に捨てられた犬の大多数は、全国の動物愛護センターなどに連れて行かれ、『ドリームボックス』と呼ばれる部屋で命を奪われています。とても楽しそうな雰囲気の名前ですが、実際は犬や猫を殺処分するためのガス室(殺処分機)のことです。
 

ボタンひとつで動く壁に押され、狭い通路を通って『ドリームボックス』に追いやられ、室内が徐々に炭酸ガスで満たされ呼吸ができなくなり、最終的に窒息死で命を落とします
 
この『ドリームボックス』には、最期に苦しんだ犬や猫たちの爪あとが残っていると言います。テレビなどのメディアで報道される「安楽死」とはほど遠く、苦しみながら殺されているのが現実です。

ピースワンコのはじまり…たった生後3か月の子犬が殺処分!?

2011年当時、広島県は全国で殺処分ワーストワンの県でした。

そんな広島県の愛護センターに、一頭の小さなワンコが収容されてきました。
まだ、生後3カ月ほどです。
犬たちで溢れかえる愛護センター内で、野犬ということもあり人に馴れるのは難しい…そんな判断からまだ生まれたばかりのこの子も殺処分対象となっていました。

次々と周りの犬たちが連れていかれ、二度と戻ってこない。
殺伐とした愛護センターの収容所の中で、恐怖と不安でいっぱいだったでしょう。

そこに訪れたのが、本格的な活動を始める前のピースワンコ・ジャパンのスタッフたち。
殺処分の現状を憂いていたピースワンコ・ジャパンは、この小さなワンコを引き取ることを決めました。

震える子犬をスタッフがそっと抱き上げた瞬間…震えながらおしっこを漏らしてしまいました。ずっと暗い中に閉じ込められ、小さいながら命の恐怖も感じたのでしょう…。

「もう、大丈夫だよ。」
犬たちの恐怖に怯えた表情、ドリームボックスに残る無数の爪痕…「殺処分機をもう二度と稼働させてはいけない」そうピースワンコ・ジャパンはこの時に誓いました。

そして、この子犬に希望と夢を託し「夢之丞(ゆめのすけ」と名づけました。

災害救助犬として活躍する「夢之丞」

なかなか初めは人に馴れることができなかった夢之丞。
それでも、スタッフたちからたくさんの愛情を受けて、少しずつ心を開くようになり、信頼関係ができていったと言います。

やがて、災害救助犬候補として訓練を受けるようになり、トレーナーと一緒に日々の厳しい救助訓練をこなし、夢之丞は強くたくましく育っていきました。
 
 

2014年8月の広島土砂災害でレスキューチームとして出動した時には、行方不明者1名を発見することができたのです!
国内だけではなく、フィリピンやネパール、台湾、また2016年4月の熊本地震にも出動するなど活躍。
 
人によって命を奪われるはずだった夢之丞は、人の命を救う犬となったのです。
10歳になった夢之丞は、人命を救う災害救助犬を引退し、全国のワンコたちを守る活動を開始しました。

殺処分数が全国ワースト1位の広島県で殺処分ゼロを実現!

このような経験から、2016年4月、ピースワンコ・ジャパンは広島県で殺処分対象となった犬の全頭引き取りを始めました。
全頭引き取りは、類を見ない大きなチャレンジでした。

ワーストワンだったため、引き取りするワンコの数も膨大です。
収容する施設もすぐにいっぱいに…。
せっかく人馴れしたワンコたちも、譲渡しなければ溢れてしまいます。

ピースワンコ・ジャパンは、施設や譲渡センターの増設をし、スタッフを増員しなんとか必死で対応をしていきました。
とにかくワンコたちの命を守りたい…そんな一心だったのではないでしょうか。

そして2016年から2024年現在まで、広島県の愛護センターの殺処分機は一度も稼働していません。さらに、2023年に新設された愛護センターにはそもそも殺処分機自体が設置されていません。

とは言え、収容される犬がいなくなっているわけでもありません。
そのような中でピースワンコ・ジャパンへやってくるワンコは、特に譲渡が難しそうと判断された野犬や嚙み犬と言われるようなワンコばかり。

ピースワンコ・ジャパンは各愛護センターと密に連携を取っています。
月に2回程度引き取りにいくだけでなく、罠にかかって大けがをしていたり、緊急で保護する必要があるワンコが収容された場合は、愛護センターから連絡をもらい、その日のうちに引き取りに行くということも少なくないそうです。

愛護センターを運営している行政としてもピースワンコ・ジャパンを「殺処分前の最後の砦」と見ている部分もあるのかもしれません。

まさに「官民一体」となって殺処分をなくしていくそんな意識が根付いてきたひとつの証ともいえるのではないでしょうか。

本気で殺処分ゼロを目指すために

広島県では殺処分ゼロを達成したピースワンコ・ジャパンですが、目指しているのは全国です。
現在2,118頭の殺処分のうち、その半数以上を占めているのが四国と九州です。
ピースワンコ・ジャパンは数が多いその2箇所を重点的に救いだしていくことを始めています。

「私も過去、実際にドリームボックスで亡くなっていく動物たちの姿を見たことがあります。もがき苦しむワンコたちをなくすため、大変ではあるんですが、本気で殺処分ゼロを達成するためにはやらなければならないことです」(安倍さん)

ピースワンコ・ジャパンでは、新たに福岡県にも譲渡センターを設置し、九州の愛護センターからも引き取りをできる環境を整えています。

「犬を幸せにしたい想いはみんな同じ」安倍さんの想いとは

「支援してくださる方が増えていたり、犬を飼うときに保護犬を選択してくださる方が増えており、殺処分の実態に関して認知が広がっていることを実感しています。」

活動をはじめた当初は、「保護犬」という言葉すらあまり認識されていなかったと過去を振り返ります。
ピースワンコ・ジャパンでの活動が24時間テレビなどで取り上げられる機会もあり、少しずつ認知が広がっていきました。

「私もピースワンコ・ジャパンに入る前は普通のサラリーマンでボランティアで手伝うくらいでした。だから、立場が違うだけで、ご支援をいただく方や里親さんも含め、“犬を助けたい、幸せにしたい”という想いは同じですので、仲間だと思っています。」

仕事や家庭など環境は人それぞれです。
実際、直接犬を助けることは難しいという方が多いでしょう。

安倍さんは、そういう方の想いを叶えるためにも目の前のワンコに向きあい一頭でも多く幸せにしていくために活動をしています。

「支援される方からも、里親さんからも“ありがとうございます”と逆に言っていただけることも多くあります。犬を助けることを最優先にしてはいますが、でも人も幸せにしている活動でもあるんだな、と思います」

ピースワンコ・ジャパンとしての今後の課題を伺うと…

「私たちのもとには、本当に難しいと言われるワンコが集まってきています。それでも私たちは命の選別は一切しません。それはピースワンコ・ジャパンとしての強い信念です。
特に野犬などはネガティブなイメージが今もあるので、それを払拭できるよう広報もしていかなければならないと思います。人に馴れるためには必要な技術ももちろんある程度はありますが、何よりも大きな力は“愛情”です。絶対、ちゃんと愛情を持てば野犬も飼い犬になれます」

このように何度も犬に必要なのは「愛情」だと繰り返し話される安倍さん。
ご自宅でも、今いるワンコたちの中で譲渡が難しそうな高齢ワンコを1頭飼われているそうですが、自宅では本当に良い子でどんな時もくっついてくるかわいらしいワンコとのこと。

仕事の大変さについて伺うとこんな答えが返ってきました。

「大変ということよりも、ワンコたちから勇気や元気をもらっていることの方が大きいですね」

おそらく、私たちの想像以上に現場は大変な業務があるでしょう。

それでも強く優しい想いをもった安倍さんだからこそ、ワンコたちも恐怖や不安がほぐれて「人間っていいのかも?」と思ってくれるのかもしれません。

30秒で終わる「ピースワンコ・ジャパン」の活動に関するアンケートに答えて、 無料でできる支援に参加しよう!


 
日常生活で「殺処分」とは、直接関係の無いところで生きている私たちにとって、身近に感じられない問題だと思いますが、現実で起きているのです。
 
犬や猫は飼い主を選ぶことはできません。生まれたところが違っただけで、生後間もなく「殺処分」により命を落としてしまう犬や猫がいるのです。
 
そんな犬・猫の「殺処分をゼロにする」ために活動をしているのがピースワンコ・ジャパンです。このような活動を支えるために、2025年4月現在7万人以上もの方々が、継続的な支援者として参加しています。
 
 

★たったの30秒!無料でできる支援に参加しよう!

 



 
今なら、30秒で終わる3問のアンケートに答えていただくだけで、10円の支援金をピースワンコ・ジャパンさんに届けることができます。

支援にかかる費用は、サポーター企業であるgooddo()が負担するため、あなたには一切費用はかからず個人情報なども必要ありません! ※gooddo株式会社は、株式会社セプテーニ・ホールディングス(東京証券取引所 スタンダード市場)のグループ会社
  2025年12月末時点で、なんと332万人を超える方が無料支援に参加してくださり、3,320万円以上の支援金をピースワンコ・ジャパンさんにお届けできています!  
 
ここまで関心を持って読んでいただき、ありがとうございました。
 
「殺処分される犬を助けたい!」
「1匹でも多くの命を救いたい」
「日本の殺処分を無くしたい」
 
このように少しでも思った方は、「殺処分をゼロ」を実現するために、アンケートに答えて支援に参加してみませんか?
 

 
あなたの約30秒で救われる命があります。
 

\かんたん3問!たったの30秒!/

 
 

★実際に無料支援に参加した人のメッセージ

図書館で保健所で死を待つ動物の写真集を見ました、とても悲しい目をしていました、
お金の支援を沢山できることが出来ませんが、10円なら私でもお役に立てられるかなと思いました。
動物が好きだから
こんな姿は見たくない
でも自分ではなにもしてあげられない
10円でできることがあるならしてみたい
私も犬を飼っています。学生なので直接お金を送ったりという大きなことができません。
そんな時にこの活動を知りました。自分の行動が少しでも寄付につながるのならばと協力をさせていただきました。
生まれてきた命を大切にしたい。
人間じゃないから、人間の都合で殺処分されるなんて、耐えられない。
皆、幸せな一生を送れますように。
たくさんの、いぬ、ねこ、のらちゃんが、いると、おもいます。いっぴきでも、たすかる、いのち、必死でいきようと、しています。
何もできないけど、10円のきふできればと、おもって、さんかしました。
1匹でも多くの犬を助けたいと思います。たかが10円、されど10円。
ピースワンコ・ジャパンさんの活動がもっと沢山の人に知ってもらえますように。

 

\かんたん3問!たったの30秒!/

 

情報提供:特定非営利活動法人ピースウィンズ ・ジャパン