経済的な理由などで、孤立してしまう子どもたち…
「全国こども食堂支援センター・むすびえ」とは?


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「昨日から家に食べるものがない…」「何か食べるものはありますか…?」
夜8時ごろに、こども食堂を訪ねてきた、小学5年生の男の子と3年生の女の子の言葉です。

今この瞬間も、お腹を空かせている子どもがいます

小学生にもかかわらず夜遅い時間に、兄妹だけで、こども食堂に訪ねてきたそうです。
 
すでにこども食堂の時間は終了していたものの、急いで間に合わせの料理を作り、食べれるだけ食べてもらいました。
 
帰りはお菓子をお土産に持って帰ってもらい、次の日からは、その兄妹は毎日こども食堂へ来るようになったそう。
 
暗かった顔に、笑顔が戻ってきたのです。
 

新型コロナによる休校で、食べられなくなる子どもも

2020年から世界的に感染が拡大している、新型コロナウイルス。
学校休校などによって、満足にご飯を食べられない子どももいるそうです。
 
というのも、貧困家庭の子どもにとって、学校給食はバランスの取れた食事が取れる貴重な機会となっているからです。
給食がなくなれば、昼食代を自分で負担しなければなりませんが、その負担が厳しいご家庭があります。その中には就学支援を必要とする子どもたちもいて、全国の小中学生合わせて143万人※にものぼると言われています。(就学支援の必要のある子どもの数/出典:平成28年度 文部科学省調べ)
 
感染拡大を防ぐために中止せざるを得ないこども食堂もありますが、フードドライブやフードパントリー (食材配布)などに切り替えるなど、このような状況下でも、子どもたちを支え続けている多くのこども食堂の方たちがいます。
 

こども食堂は増加し、全国約5,000か所に広がっています

「食べられない子、おいで」では、こども食堂はうまくいきません。

 
そう語るのは、認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえの理事長、湯浅誠さんです。

こども食堂は、しばしば「食べられない子が行くところ」と言われますが、誤解です。
仮にそうだとして、運営者はどうすればその子にアプローチできるでしょうか?

 
誰が来てもいい。
おなかいっぱいの子もいるかもしれない。
おなかをすかした子もいるかもしれない。
 
家族で食べられている子もいるかもしれない。
一人で食べている子もいるかもしれない。
「いいよいいよ、みんなおいで。みんなで一緒に食べようよ」と。
 
そして実際、地域の子どもからお年寄りまでが食べに来てくれます。
結果として、多くの世代が交流する場になっているのです。
 
そうしたこども食堂が全国に広がっています。
その数は、実に4,960箇所にまでのぼり、1年で1,000箇所以上も増えました。
(出典:認定NPO法人全国こども食堂支援センター・こども食堂全国箇所数調査-2020-)
 

夫によるDV、助けを求められない母娘…


その日もいつものように、こども食堂を開いて、地域の子どもたちや大人を迎え入れていました。
 
初めてこども食堂にきた母娘連れに帰りがけに声をかけたら、急に泣き出してしまったそう。
DV夫から逃げてきていて、ここに来れば誰かに話せるかと思ったのだけど、幸せそうな人ばかりで来るべきところではなかったと思ってしまったそうです。
 
こども食堂は、みんなが来る場ですが、学校や保育園と同じく、その「みんな」の中には課題を抱えた「誰か」がいるとのこと。
 
こども食堂の人たちは、その「誰か」にとても敏感で(アンテナを張っていて)、ときに学校や保育園以上に、そうした人たちが話を聞いてもらえる、対応してもらえる場になっているそうです。
 
こども食堂は、子どもたちだけでなく、お母さんの子育てをも支援できる、そんな側面もあるのです。
 

経済的な貧困だけが問題ではなく、子どもたちの居場所をつくりたい

月に1〜2度、こども食堂で食べたくらいで、食に事欠く子どもの課題は解決しません。
こども食堂に何度行こうが、お金を配れるわけでもありません。
――その意味では、こども食堂は無力です。経済的な貧困対策としては。
 
そう語る、むすびえの湯浅さん。
貧困はお金だけの問題ではない。
お金がない、つながりがない、結果として自信がない。
――この3つがないことを「貧困」と言います。
 
こども食堂では「お金」の問題は解決できません。
しかし「つながり」は作れます。
 
つながりのなさは、ときにお金よりも深刻に「心の貧困」に結びつきます。
やる気の低下、あきらめの広がり、人間関係への不信……。
地域の多様な人たちとのつながりを作る多世代交流拠点としてのこども食堂は、確実に成果を上げつつあります。
 
こども食堂に来る子どもや大人から、私がもっとも多く聞く言葉は、「ここではたくさんの人と知り合える」です。
それは、立派な貧困対策ではないでしょうか。
 

湯浅さんが始めた「むすびえ」の活動内容は?


認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえは、その名の通り、全国のこども食堂をサポートするために3つの事業に取り組んでいます。

地域ネットワーク支援事業:各地域のこども食堂ネットワーク(中間支援団体)がより活動しやすくなるための後押し
 
企業・団体との協働事業:こども食堂を応援してくれる企業・団体とこども食堂をつなぐ
 
調査・研究事業:こども食堂の意義や実態を伝え、理解を広げる調査・研究

ご支援があれば、より多くの子どもたちに温かい食事や、地域の人々と触れ合うかけがえのない経験を届けることができます。
 

30秒で終わる「むすびえ」の活動に関するアンケートに答えて、無料でできる支援に参加しよう!

ご紹介した小学生の兄妹や、DVを受けていた母娘のように、生まれた地域や家庭環境を理由に、周囲から孤立してしまう子どもたちがいる…。
 
そんな子どもたちのため、全国のこども食堂がより活動しやすくなるための後押しを行なっている、認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえさん。
 
今なら、30秒で終わる3問のアンケートに答えていただくだけで、10円の支援金がむすびえさんに届けられます。
 
ここまで関心を持って読んでいただき、ありがとうございます。
「子どもたちに温かい食事と、承認される居場所を届けたい!」
 
もしあなたがそうお思いなら、アンケートに答えて支援に参加してみませんか?
 

\かんたん3問!たったの30秒!/

※写真は本文とは関係がありません。
情報提供:認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ