※本エピソードは、事実および当事者からの証言を元に再構成しております。
アシュートちゃんの大きな助けとなったのは
※配給を受け取るアシュートちゃん
ある時、アシュートちゃんの暮らす難民キャンプに食糧が配給されることになりました。
「何よりも、食べ物が手に入ることはありがたいです。こうやって届けてくれることに本当に感謝しています。」
アシュートちゃんは、受け取ったお米やコーンミールを使い、自分で料理もします。
難民キャンプでは友だちもできました。
家族のいない寂しさは消えることはありませんが、それでも懸命に生きています。
紛争地では、アシュートちゃんのように両親や兄弟など大切な人を奪われ孤児となってしまった子どもたちが大勢います。
南スーダンの5人に3人にあたる800万人が食糧不足に苦しんでいます。
Reference: UNOCHA South Sudan 2023 Humanitarian Needs Overview, UNICEF South Sudan Country Program 2023-2025
そして、子どもたちに足りていないのは、それだけではありません。
食料、安全な水、教育・医療サービスなど、日本では手に入るすべてが足りていない状況です。
約半世紀にわたる内戦を経験した南スーダンでは子どもだけでなく大人も、平和な状態をほとんど知りません。
たとえ平和を取り戻したとしても、アシュートちゃんのように、両親を殺されたり、目の前で残虐な出来事に遭遇したりと、子どもたちは大きなトラウマを抱えており、心のケアも必要不可欠です。