これからやっと復興に進める…そう思った矢先
令和6年9月21日に能登半島を襲った集中豪雨…。
市内では、道路が冠水し、仮設住宅も含めた多くの家が浸水被害に遭い、一部エリアでは停電と断水が発生。各地で土砂災害も報告され、土石や倒木が道路を寸断し、孤立集落もあります。
令和6年1月1日の能登半島地震から8カ月が経ち、ようやく復興への道のりを歩み始めたそんな時でした。
認定NPO法人ピースウィンズが運営する空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”は、1月から現在も珠洲市内に活動拠点を設け、災害関連死を防ぐために避難所、仮設住宅の支援のほか、戸別訪問なども行いながら一人ひとりに寄り添った支援を続けてきました。
8月、9月に入ってようやく避難所から仮設住宅に入居した方も多く、まさに「これから、少しずつ」復興に向けて一歩を踏み出していこうとする矢先の今回の豪雨被害。
現地スタッフは今年1月からこれまで続けてきた支援活動で築いてきたネットワークも最大限に活用しながら、各避難所、仮設住宅や、戸別訪問した方々の安否確認に奔走。
翌22日には、広島県神石高原町の本部より応援部隊が出動。現地と綿密に連絡を取りながら必要な物資を調達して昼頃珠洲市に到着すると、すぐに支援活動を開始しました。
現在、急務とされているのが、断水しているエリアへの飲料と非常用トイレの支援。また、急遽開設された避難所は、一時的な避難所のため、段ボールベッドや簡易テントなどが求められました。断水がふたたび発生したことから、現段階ではまだ復旧の目途が立たず、避難生活の長期化も予想されます。
こうした状況に対し、現在、ARROWSが各所から物資を調達・調整しながら必要な場所へ必要な支援を届けています。
また、23日には、珠洲市からの協力要請を受け、広島県神石高原町の本部よりヘリコプターを出動。道路が寸断され、孤立した仁江地区に取り残された4名の救助に向かいました。60~70代の女性1名、男性3名を、孤立集落近くの道の駅から珠洲市の中心部近くまで無事搬送。4名とも特にケガなどはないとのことです。
市、県と連携したこうした迅速な支援活動は、1月の震災の経験が生かされたカタチとなりました。
ARROWSは、「一秒でも早く、ひとりでも多く」助けるために迅速な活動をしています。
今回はすでに現地にスタッフがいたこともありますが、現場へいち早く入り情報を集め、本当に必要な支援を届けています。
災害から3日経った現在(23日現在)、全容もつかめていないと現地スタッフは話します。
とにかく水や非常用トイレなど不足する物資を必要なところに届けながら、今後はどのように精神的に被災地を支えていくかが大きな課題になります。
このようなARROWSの活動、そして今まさに不安を抱え支援を待っている人々に手を差し伸べるためにぜひ、あなたの力を貸していただけないでしょうか?