日本の子どもの7人に1人は、「貧困」状態にあると言われています。
特に、ひとり親世帯の子どもは2人に1人が「貧困」。
これは先進国の中で最悪の数字です。
貧困状態にある子どもたちはどのような生活を送っているのでしょうか。
また、そうした子どもたちが安心して過ごすことがで出来る「居場所拠点」とはどのような場所なのでしょうか。
7人に1人の子どもが「貧困」状態とは?
「子どもの貧困」という言葉を知っていても、その実情を知っている人はまだ多くはありません。
その主な理由としては「貧困」と一口に言っても、途上国の子どもたちが飢餓によって命を落とすような「絶対的貧困」と、先進国の子どもたちが抱えている「相対的貧困」の2つのパターンがあるからです。
日本で「子どもの貧困」が語られるときには多くの場合、「相対的貧困」のことを指しています。
相対的貧困は「年間の手取りの中央値の半分以下で暮らしている状態」と定義されています。
これは例えば親子2人世帯(ひとり親世帯)の場合、年間約170万円、つまり1か月約14万円以下で暮らしている状態です。
これでは普通に生活するだけで、大変な困難が伴うのは想像に難くないのではないでしょうか。
世帯の状況に合ったサポートを!現場で働く佐藤さんの思い
子どもの貧困については、さまざまな団体が支援を行っています。
その一つが『子どもの貧困に、本質的解決を。』というミッションのもと、日々困難を抱える子どもたちに学習支援や居場所支援を行っているNPO法人Learning for All です。
現在、Learning for All の職員として子どもたちの支援を行なっている佐藤さんは、どのような思いを胸に子どもたちと向き合っているのでしょうか。
「生まれた環境等に左右されず、誰もが自分のやりたいことを選択し、前向きに努力している社会にしたいです」と話す佐藤さん。
「それも子どもだけでなく、学生も大人も、どんな環境にいる人も全員が、です。」
教育現場の現状を知る佐藤さんだからこそ「子どもの貧困」という社会課題の解決に取り組むべきだと思い、Learning for All への入職を決めたとのこと。
子どもたち自身が選択した未来、目標に向かって「安心して努力できる場」を創造し続けられるよう、日々問題と向き合っています。
佐藤さんが「Learning for All 」に入職した理由とは?
佐藤さんがLearning for All に入職を決めたのは、完全個別指導塾の学習塾で教室長を務めていたときに出会った子どもが忘れられなかったからだそうです。
全く勉強にやる気のなかった中学3年生の男子。
佐藤さんとの対話を重ねていくうちに、将来の夢や、行きたい高校があることを打ち明けてくれたのです。
「それならこうやって勉強していこう、ここならこんな風にできるから大丈夫だよ」と全力でサポートする約束をした佐藤さん。
みるみるうちに彼もやる気になり、自らお母さんに「ここで頑張りたい」と言ってくれたそうです。
その後、お母さんと契約の話をした時のこと。
料金表を見せるとお母さんの顔つきが一瞬で変わり、涙してこう言ったそうです。
「すみません。この料金では通わせられない。あんなにやる気になった子どもの思いを踏みにじることになるなんて、母親失格ですね…。」
この時のお母さんの表情や、全力でサポートすると約束したのに叶えられなかったやりきれない気持ちが忘れられなかったそうです。
そして、これは一家庭の問題ではなく、もっと複雑な要因が絡み合う社会の問題なのではないか、そう感じた佐藤さん。
経済格差、教育格差、地域格差などを調べていくうちに、この課題に真正面から向き合うLearning for All に出会ったそうです。
「居場所拠点」にやってくる子どもたちの現実
「歯磨きや入浴など基礎的な生活習慣が身についていない」
「感情のコントロールをすることが難しく、嫌なことがあると、友達を叩いたり、かんしゃくを起こしてしまう」
「経済的に塾に行く余裕がなく、学習が遅れている・・」
Learning for All にやってくる子どもたちは、虐待を受けたり、不適切な養育環境に置かれている子も少なくありません。
そのため、心地よい環境で適切なケアを受ける、基本的な生活習慣を身につける、めいっぱい遊ぶ、といった子どもたちとって「当たり前」の機会が得られていません。
こうした状況では心身を成長させることができず、学習以前の段階でさまざまな課題を抱えてしまっています。
不安なことやしんどいことを相談する相手もおらず、自分を支えてくれる友人とのつながりもないため、孤立してしまっているのも容易に想像できます。
そうした子どもたちのために開かれている「居場所拠点」では、子どもたちにどんな変化が見られるのでしょうか。
佐藤さんが働く居場所拠点とは?
佐藤さんが働く「居場所拠点」では、以下のような活動をしています。
遊びや宿題など、子どものやりたいことを実現するために一緒に考え、サポート
手洗い・うがいや歯磨きといった基礎的な生活基盤を身につける支援
スタッフや他の子どもたちと一緒に夕食を食べる
親身になって子どもや、保護者の話を聞いてくれるスタッフとボランティアがいる
こうした安心できる居場所の中で、個別の子どもの課題や強みに合わせた、また保護者や世帯の状況に合わせた個別の支援計画をもとに、一人ひとりに寄り添った支援を行なっているそうです。
拠点に居る時間だけではなく、家庭に居る時間にも目を向けた支援を行っているとのこと。
支援計画ではそれぞれの子どもが抱える背景にも踏み込み、生活全体の課題が解決されるように取り組んでいるそうです。
保護者との日々のコミュニケーションを通じて信頼関係を築き、家庭も含めた総合的なサポートを行なっています。
「Learning for All 」の活動に関するアンケート(3問)に答えて、10円の支援金を届けよう!
さまざまな困難を抱えている子どもたちのために、「貧困」の問題解決に取り組む、NPO法人Learning for All 。
今なら、30秒で終わる3問のアンケートに答えていただくだけで、10円の支援金をLeaning for All さんに届けることができます。
支援にかかる費用は、サポーター企業であるgooddo(※)が負担するため、あなたには一切費用はかからず個人情報なども必要ありません!
※gooddo株式会社は、株式会社セプテーニ・ホールディングス(東京証券取引所 スタンダード市場)のグループ会社
2025年3月末時点で、なんと36万人を超える方が無料支援に参加してくださり、360万円以上の支援金をLeaning for All さんにお届けできています!
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
「子どもたちのために、できることを始めたい」
もしあなたがそうお考えなら、アンケートに答えて支援に参加してみませんか?