世界的に見ても高い貧困率…7人に1人の子どもが貧困状態な日本。経済的な理由で、食生活すら不安定な子どもたちの日々とは?

貧困に苦しむ子どもたち、年間収入が200万円の家庭も。

日本は先進国でありながら「子どもの貧困率」が高く、貧困家庭で育つ子どもへの影響が問題となっています。 実に7人に1人の子どもが貧困の状態にあるといわれており、これは世界的に見ても高い貧困率です。

厚生労働省「平成28年 国民生活基礎調査の概況」のデータによると、子どもの貧困率(※1)は13.9%。およそ7人に1人の子どもが貧困状態に陥っています。そして、貧困に苦しむ子どもがいる、ひとり親家庭の多くはシングルマザーです。

ひとり親世帯についての国の調査によると、平成27年の父親自身の平均年間就労収入が398万円。対して、母親自身の平均年間就労収入は約半分の200万円となっています。母親が仕事で昼夜を問わず働いている場合、子どもたちは学校が終わった後の時間を、一人きりの家で過ごさなければいけないケースもあるのです。

経済的に苦しく不規則な食生活で勉強にも影響が出てしまった、かえでさん。

ここで、中学校に通う「かえでさん」のエピソードをご紹介します。

かえでさんはお母さんと2人暮らしですが、かえでさんのお母さんは、病気を患っているため満足に仕事ができず、収入も少なく2人の生活は経済的にとても厳しい状態です。

病気のお母さんは食事を毎日は作ることはできず、そのためかえでさんは家で十分な食事を摂ることができない日もありました。

学校がある日なら給食がありますが、夏休みなど長い休みに入ると、給食も食べれなくなり、お腹を空かす日もあったようです。

不規則な食生活のせいか、体調を壊すこともあり、次第に学校の勉強もついていけなくなりました。家で、お母さんと言い合いすることも増えてしまいました。

「学校に行っても、勉強についていけない・・・」

「家にいても、居場所がない・・・」

勉強がわからなくなってしまい自分に自信が無くなっていき、 将来に希望を持つようなこともなくなっていきました。

かえでさんが出会った『放課後学校』

そんな中、かえでさんのお家のポストに、ある案内が届きました。それは、認定NPO法人「カタリバ」が運営する無料で通える『放課後学校』の案内でした。

不安はありましたが、休みの間も毎日ご飯が食べられること、一人ひとりに寄り添って勉強を教えてくれるところに惹かれ、かえでさんはその放課後学校へ通い始めました。

放課後学校に行ってみると、自分と似たような環境で育ち、同じ悩みを持つ生徒がたくさんいました。親身になって話を聞いてくれる、NPOスタッフやボランティアのお兄さん、お姉さんもいました。

毎日の夕食が本当に楽しみで、バランス良く栄養を取れるようになったことで、元気や、やる気が出てきたそうです。その夕食の調理も、率先して手伝っていて、かえでさんは自宅でも料理をするようになりました。

今ではオムライスが得意料理になり、かえでさんがお母さんに夕食をふるまうこともあるそうです

勉強も学校もあきらめかけていたけれど、放課後学校ではお兄さんお姉さんが教えてくれたり、応援してくれる。勉強が楽しくなった彼女は、毎日のように自習室に通い、遅れていた分も取り戻すことができました。

放課後学校に通うようになり、料理が好きなことに気付いたかえでさん。「栄養士の資格をとりたい」という目標ができました。目標ができたことで、勉強に対してもより気持ちが入るようになりました。

今は、公立の高校で「食品科」があるところを目指して、日々頑張っています。

カタリバが運営する「放課後学校」とは?

カタリバが運営する放課後学校では、以下のような活動をしています。

・週6日、平日の夕方と休日の日中に子どもたちを迎える
・夕食を無料で提供する
・子ども一人ひとりに合わせた学習支援を行う
・貧困や孤独など、同じ悩みを抱える子どもたち同士が気を許せる関係を作る
・スタッフやボランティアが子どもたちの悩みに親身になって寄り添う

 
カタリバの運営する放課後学校は、そうした孤独な子どもの心のよりどころになっています。 放課後学校では、個人のレベルに合わせた学習支援を受けることができ、みんなで食卓を囲みできたての食事を食べることができる…。
 
これまで誰にも不安や悩みを話せず、家で孤独に耐えていた子どもたちにとって大きな変化です。 生活や将来への不安をスタッフが親身になって聞き、受け入れてもらえることが喜びとなり、新たな活力にもつながります。 放課後学校では孤独や不安を抱える子どもたちに安心して通える関係性を築き、安らぎと明日への力を得るかけがえのない場所となっています。
 
このような雰囲気の中で、厳しい環境下にある10代の子どもたちは安心できる居場所に出会い、学習や進路選択の特別授業、進路相談なども実施して子どもたちの学習を総合的にサポートしています。

30秒で終わる「カタリバ」の活動に関するアンケートに答えて、無料でできる支援に参加しよう!

紹介したかえでさんの日常のように、子どもたち自身ではどうすることもできない家庭環境などの問題を抱え、自分の将来に希望を持てない子どもたちがいる…。
 
それが先進国である、日本の現状なのです。
 
そんな子どもたちを支援している、認定NPO法人カタリバさん
 
今なら、30秒で終わる3問のアンケートに答えていただくだけで、10円の支援金をカタリバさんに届けることができます。

支援にかかる費用は、サポーター企業であるgooddo()が負担するため、あなたには一切費用はかからず個人情報なども必要ありません! ※gooddo株式会社は、株式会社セプテーニ・ホールディングス(東京証券取引所 スタンダード市場)のグループ会社
2025年4月末時点で、なんと45万人を超える方が無料支援に参加してくださり、450万円以上の支援金をカタリバさんにお届けできています!  

「子どもたちを応援したい!」
「子どもたちに温かい食事と、承認される居場所を届けたい!」
 
もしあなたがそうお思いなら、アンケートに答えて支援に参加してみませんか?

 

★実際に無料支援に参加した人のメッセージ

子供がいる身として他人事とは思えませんでした。是非とも末長く活動を続けられるよう、影ながら応援させていただきます。
児童虐待がよくニュースで取り上げられるようになり、心を痛めておりました。様々な事情から、孤立しがちな子供たちが安心できる、人と人の繋がりやぬくもりを感じることができる場所作りの活動を応援したいと思いました。
子を持つ親として、全ての子供たちに平等な成長の場があればと思います。
正直、同じ日本でこの様な子供達がいることに、ショックを覚えました。ただ…私個人として、何ができるか?と考えても、何もできません。支援できるのであれば、やっていきたいと思います。
私にも2人の子供がいます。子供の未来は希望に満ちていてほしいと思います。カタリバさんの活動で、希望が持てる子供が増えると嬉しいです。
本当に普通に生活してすいません。多くの子供たちの事は年配の方も含め気にしております。微力ながら是非協力させて頂きたいです。
こんな人たちがいることを知らなかった自分がはずかしい。私は一人暮らしのじじいですが誰かの役に立ちたい。

 

\かんたん3問!たったの30秒!/

 
 

※子どもたちのプライバシーを守るため、実際にカタリバが接している子どもたちの事例から、一部内容を変えて掲載しています。
※本文でエピソードを紹介した、子どもたちの名前は仮名です。
※出典:厚生労働省「平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告」/OECD(2016)Family database”Child poverty”/(※)「子どもの貧困率」とは相対的貧困率のことであり、一定基準を下回る所得の家庭で育つ子どもの割合のことを指します。

 

情報提供:認定NPO法人カタリバ