18歳で、たったひとりで生きていく?頼れる大人がいない子どもたちの未来に私たちができることとは


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彩さん(仮名)は、現在20歳になったばかり。
小さなアパートで一人暮らしをしていますが、18歳までは児童養護施設で暮らしていました。

かつて彩さんは、アルコール依存症の親から毎晩のように暴力をふるわれていました。

小学生になると保健室へ通う頻度が増えていきました。
そのうちに先生が虐待に気づき警察へ通報・保護され、児童養護施設へ入ることになったのです。

彩さんが入った児童養護施設では、職員さんたちが温かい笑顔で迎えてくれました。
職員さんたちの、そっと寄り添って彩さんが言葉を発するまで待っていてくれる…そんな距離感に大きな安堵を覚えました。

入所してからも虐待されていた頃の夢を見たり、友だちとの会話の中でフラッシュバックが起こったりすることも少なくありません。

それでも…
温かい食事を、みんなで楽しく食べること
暴力に怯えることなくゆっくり眠れること
希望も不安も、受け止めてくれる大人がそばにいること

これまでにない安心できる日々に彩さんはようやく「居場所」を見つけることができました。

18歳になったらもう「大人」?待ち受ける自立の厳しい現実とは?

児童養護施設は、日々騒がしく、集団生活のいろいろな制限もありましたが、彩さんにとっては「安心できる居場所」であることに変わりがありませんでした。
しかし、多くのこどもが18歳になり、高校を卒業するころに児童養護施設を出ていきます。

それまで彩さんのことをかわいがってくれていたお姉さんたちも、18歳になり退所していきました。
日々の忙しさからなのか、次第に連絡も取れなくなっていきます。
施設にも連絡は来ていないようです。

児童養護施設には、毎年退所する人たちと入れ替わるように、多くの新しい子どもたちが入所してきます。
年齢も入所するまでの事情もそれぞれに異なり、慣れるまでにたくさんの時間がかかる子もいます。

彩さんは年齢があがるにつれ、「迷惑かけちゃいけないかな」職員さんたちの手一杯な様子に声をかけづらくなっていきました。

想像を超える困難に、頼る人も場所もない日々…

彩さんも18歳になり、児童養護施設を出ることになりました。
長年お世話になった職員さんたちから温かい励ましの言葉をもらい、懐いてくれていた小さい子たちは泣いて別れを惜しんでくれました。

本当は不安でいっぱいでしたが、精一杯の笑顔で施設を後にしました。

施設を出ると、自立するか家族のもとに戻ることを選択することになります。
彩さんは施設に入所後、ほとんど関わりのなかった家族のもとには帰らず、就職をすることにしました。

ある時、仕事でミスをしてしまい、その時に男性の上司に叱責を受けた彩さん。

その大きな声が過去の虐待を一瞬にしてよみがえらせ、足の先からガタガタと震えてきたことに彩さんは気づき、急いでトイレへ駆け込みました。
なかなか震えと冷や汗が止まりません。

その日は仕事にならず、「今日は帰って休んでいいよ」と言われました。

「私なんてダメな存在なんだ…」

優しい言葉もマイナスに受け取ってしまい、自己嫌悪に陥った彩さん。
しばらくはなんとか頑張って働いていましたが、徐々に体調を崩す日が増えてきて「迷惑をかけちゃいけない」と辞職してしまいました。

その後、面接を受けても正社員や契約社員では書類で落ちてしまうことばかり…今はアルバイトを転々としながらなんとか生活をしています。

お盆やお正月、アルバイト先の同僚たちは地元や実家に帰省すると言ってお休みしますが、彩さんに帰る場所はありません。
「実家に帰らないの?ちゃんと親孝行しておいた方がいいよ」と親切な先輩の声掛けに、言葉を詰まらせることも少なくありません。

彩さんは家族に会いたいとは思いませんが、辛かった虐待の日々を忘れたことはありません。
周りが楽しそうに家族との話をしていると、自分は違うんだと思ってしまいます。

みんなはちょっとした相談を気軽に友だちや家族に話すけど、私には誰もいない…

児童養護施設を退所していったお姉さんたちと同様、彩さんも忙しい職員さんを思い、連絡することはありませんでした。

「施設を出たら大人なんだから自分でしっかりしないと…」

アパートの中でぽつりとつぶやく彩さん。

2022年に成人年齢が18歳に引き下げられましたが、大人といっても「だれにも頼らずひとりで考え、ひとりで生きていける年齢」と言えるのでしょうか。

誰しもがある日突然大人になるわけではありません。
年齢ではなく、親や頼れる人たちに、相談したりアドバイスを受けたりしながら少しずつ大人になっていくものです。

しかし、彩さんのように頼れる家族、気軽に相談のできる大人や友だちが周りにいない孤独な中、年齢を区切りに放り出された社会で、必死に生きようとする若者たちがいるのです。

※本エピソードは、個人特定を防ぐため複数の事例等をもとにフィクションを加え、再構成しております。

「つながりがある、居場所がある」彩さんに訪れた出会い

ある時、彩さんの携帯電話に児童養護施設から着信がありました。

「彩ちゃん元気にしてる?ちょっと手伝いが必要で…来てくれないかな?」

彩さんは自分が少しでも役に立てるなら…と、施設へ顔を出すことになりました。
相変わらず施設はたくさんの子どもたちで賑やかな様子、職員さんたちも忙しそうです。
子どもたちの話に耳を傾けたり、一緒にカードゲームで遊んだり、食事の配膳を手伝ったり…彩さんは昔を懐かしむように子どもたちと少しの時間を過ごしました。

ほっと一息ついたころ、職員さんが今の彩さんの状況についてさりげなく聞いてくれました。
今までは相手との距離感をつかむことが難しく、誰にも話せなかったことを、ぽつりぽつりと職員さんに打ち明ける彩さん。
せっかく応援してくれて就職できたのに辞めてしまった、と職員さんに伝えました。

「大丈夫、彩ちゃんはもう十分がんばってるよ。ここにも手伝いに来てくれて本当に助かった。ありがとう。」

そう言われ、これまで我慢していた不安やさみしさが溢れ涙がこぼれました。
自分も必要な存在なのかもしれないと、少し思えた瞬間でした。

さらに職員さんは、彩さんにとあるアフターケア団体の存在を教えてくれました。
この団体では、児童養護施設出身者たちの生活に必要不可欠な「居(※居場所)・食・住」のサポートを提供していると言うのです。

彩さんはさっそく、そのアフターケア団体に連絡をしてみました。
すると、これまでの話を丁寧に聞いてくれた担当の方から、団体が所有するシェアハウスで、共同生活をすることで生活費を抑えてくらすことができると教えてもらいました。

また彩さんと似た経験を持つ若者が集うユースサロンの存在を聞き、勇気を出して参加してみることに…。
これまで新しく出会う人に自分の過去のことを話すことをためらってきた彩さんですが、温かく受け入れてくれるスタッフや参加メンバーの力を借りながら、少しずつ打ち解けていきました。

金銭的に追い詰められることがなくなり、また今抱えている悩みを何気なく相談できる居場所ができた彩さんは、もう一度やりたい仕事を目指したいとまで思えるようになってきました。
今も気持ちが落ち込んでしまうことや、人との付き合いが苦手であることは変わってはいません。

それでも、人とつながりがある、困ったときの居場所がある安心感は彩さんを前向きな気持ちにさせていることは確かです。

このような若者にとって児童養護施設だけでなく頼る支援機関があること、相談できる、つながり続ける居場所があることを知ることは大きな心の支えになります。

全国にあるアフターケア団体をつながりあるものに

※アフターケア団体とのミーティング(提供:認定NPO法人かものはしプロジェクト)

児童養護施設では目の前の子どもたちの対応に集中しており、退所した若者たちへのサポートをしたくてもなかなか手が回らない状況です。
そして若者たちへのアフターケアをする団体も数が少なく、現場での対応で精一杯…。

児童養護施設は公的なサポートがある程度整っているものの、アフターケア団体への行政からの委託費は潤沢ではないことも多く、重い相談にも少ない人数で対応し、ぎりぎりの状態で運営していることもあります。
各団体ごとに持っているノウハウを共有する機会もあまりありません。
少ない職員での対応に加え、各都道府県に1ヶ所という体制も少なくなく、存在しない自治体さえもあるのです。

そんな孤軍奮闘する全国各地のアフターケア団体をつなぎ、底上げしていく活動をしているネットワーク組織と協働して、児童養護施設等を巣立つ若者たちへの支援の充実化をめざしているのが認定NPO法人かものはしプロジェクトです。
元々は海外の人身売買の課題解決のために活動をしていたかものはしプロジェクトですが、日本国内でも、こどもや若者たちの尊厳が傷つけられていることに心を痛め、何か支援ができないかと2019年から日本での活動を開始しました。

さまざまな現場に足を運び、アフターケア団体などに実情をヒアリングしていく中、かものはしプロジェクトもアフターケア事業を展開するべきなのでは?といった構想もありました。

しかし、とあるアフターケア団体との相談の中で、
「政策提言や資金支援など、中間支援ができる人が不足している。現場は現場に集中できるように、その役割を担う人が必要で、ぜひかものはしプロジェクトにお願いしたい」
という言葉をいただき、今後の事業方針を決定する上での礎となったのです。

かものはしプロジェクトは、アフターケア団体が現場に集中できるよう、ネットワーク組織の事務局を担ったり、また全国の団体同士の交流や学び合いを促進しています。そして現場の声を拾い上げ、国や自治体へ届け、制度づくりをめざしていきます。

もちろん、かものはしプロジェクトが主体となって活動をしているわけではありません。全国各地のアフターケア団体の現場での活動があり、手が回らない部分を担うことで現場を応援し、結果として若者たちが「生まれてきて良かった」と思えるような社会をつくっていきたいと願っています。

こどもや若者たちが人とのつながりが必要不可欠なように、彼らを支える大人たちにもつながりがあることでより大きな力となるはずです。

海外で活動してきた「かものはしプロジェクト」が、日本でも子どもたちの尊厳を守る活動へ

認定NPO法人かものはしプロジェクトは、これまで主に海外で「売られる子どもをなくしたい」という想いで、人身売買問題に対し様々な活動をしてきました。

活動のきっかけは、創業者のひとりが大学生の時に「家族のために出稼ぎに出ていた少女が、人身売買によって売春宿へ売られ20歳の若さでエイズによって亡くなった」という現実を知ったこと。

実際に途上国の人身売買被害者の保護施設を訪れ、出会った12歳と6歳の姉妹。幼い少女までもが強制的に客を取らされ、保護されても後遺症によって苦しむ現実を知ったこと。

「こんな状況は変えなくてはならない」

強い想いをもって、2002年にかものはしプロジェクトは発足しました。
 
<カンボジア>

かものはしプロジェクトは、カンボジアでの根本的な問題解決を目指し、「警察支援」と「工房運営」のふたつを主な事業として行いました。
警察官への研修を他の国際機関等と協同して行い、子どもを売り買いする売春宿や仲介者を摘発、取り締まりを強化。

また、貧困家庭の家計を安定させるために雑貨や鞄をつくる工房を運営。
そうすることで、子どもたちは出稼ぎにでる必要がなくなり、また学校へ通うこともできるようになりました。

さまざまな関係機関の取り組みの結果、性犯罪の加害者の逮捕件数が大幅に増加。
カンボジアでは「子どもの売られる問題が解決した」と言えるまでになりました。

 
<インド>

©Natsuki Yasuda / Dialogue for People

インドで人身売買から子どもや女性たちを守るために活動しています。

現地パートナー団体などと協力し、裁判支援や法整備への働きかけ、被害者補償金受取のサポートなど行い、被害者が自立していくための支援を行っています。

事業開始時と比較すると10~20倍ほどの補償金の支払が認められるようになりました。
 

地道な活動が社会を変える力になる

カンボジアで活動をはじめた当初「子どもの売られる問題をなくすなんて、そんなことできるはずがない」といったネガティブな言葉をかけられることも多かったかものはしプロジェクト。

しかし、地道に活動をつづけていく中で「みんなの力を合わせれば、社会は変えられる」ということを確信していきました。

「子どもが、理不尽な暴力にさらされて、尊厳が踏みにじられているのは、インドも日本も同じ」

「海外でも日本でも、暴力や虐待に苦しむ子どもをなくしたい」

このような想いをもって、かものはしプロジェクトでは2019年から日本での児童虐待への取り組みを開始したのです。

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ここまで、記事をお読みいただきありがとうございました。

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情報提供:認定NPO法人かものはしプロジェクト