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「食べるのがやっと」そんな彼女に訪れた
さらに過酷で非道な売春宿での生活
インド西ベンガル州にある貧しい農村に住むサリナさん。
三食たべるのがやっと、家族の誰かが出稼ぎに出なければ毎日食べていけない、そんな家庭で育ちました。
「私が両親や幼い兄弟を支えたい!」
その気持ちが強かった彼女。
ある日、同じ村に住む親戚から「良い働き口を紹介してあげる」と声をかけられました。
しかしサリナは招かれた家で、お茶を飲んだあと、意識を失ってしまいました。
気づいたときに電車に乗せられていて、知らない男が隣に座っていました。
「お前は、あの親戚の女に売られたんだよ。」
見知らぬ男は、冷たくそう言ったそうです。
その男に連れて行かれた先は、売春宿でした。
朝から晩まで、つらい暴力をたくさん受けながら、嫌な仕事をさせられる日々が始まりました。
食事も与えられず、一畳一間もないくらいの狭い空間に押し込められ眠る。
売上はすべて巻き上げられ、与えられるものは何一つなく、希望のない生活が何年も続きました。
売春宿に売られたサリナさんのその後・・・
売春宿での苦しい生活を強いられていたサリナさん。
その後、警察と地元の支援団体に運よく救出され、売春宿の生活から逃れることができました。
しかし過酷な運命はそれで終わりではありませんでした。
ようやく故郷の家に戻れた後、 友達からは無視をされ、親族からの嫌がらせも続き、恐怖で外出すら困難になったことも…。
親戚に騙されて人身売買の被害にあい、望んでいない仕事をさせられた挙句、ようやく助かって帰ってきた故郷での不条理な仕打ち。
インドには、性産業に関わった人を「汚らしい」と見る文化があり、差別と嫌がらせにあっていたのです。
身も心も傷つき、心を閉じてしまった彼女を心配したお母さんは、地元のNGOへ相談に行きました。
そうして彼女は、認定NPO法人かものはしプロジェクトが支援する、 現地NGOのプロジェクトに参加することになりました。
その結果、彼女は何年もプロジェクトからのサポートを受けた後、村はずれに自分のお店を建てたのです。
彼女のお店は、まだ儲かっていません。
でも、それまでずっと誰かに命令され、従うしか術がなく、コントロール『される』側だったサリナさんが、 『今日の仕入れは何にしよう、儲かったお金で何を買おう』と考えて行動を起こせるようになったのです。
「支配される側から何かを決める側になれたことは、私にとって奇跡でした。」
自分の意志で行動する「生きる力」を得た彼女は、自立への道を歩み始めています。
生まれた国が違うだけで、変わってしまう女性の運命
ただ、生まれた国が違うだけ。
それなのに、どうして与えられた運命はこんなにも違ってしまうのだろう?
そんな疑問を持ち行動を起こしたのが、サリナさんを支援していた、認定NPO法人かものはしプロジェクトの代表、村田早耶香さん。
2001年、村田さんが大学2年生のとき、国際問題の授業で配られた新聞記事で、ある少女の悲しい実話に出会いました。
それは、未成年の少女がだまされて売春宿に売られる話でした。
少女の名前はミーチャ。東南アジアの貧しい農村で暮らしていました。
母親は病気で亡くなっており、父親は仕事がありませんでした。
彼女にはたくさんの弟、妹がいましたが学校には行けず、皆お腹をすかせている状況だったそうです。
「私が働きにでれば、家族が助かる」
親孝行な彼女は、働きに出ました。
しかし、その先で彼女はだまされ、売春宿に売られてしまったのです。
彼女が12歳のときでした。
毎日殴られながら、強制的に働かせられる日々…。
自尊心を傷つけられた挙句、彼女は「エイズ」を発症してしまいます。
「私には本当は夢があって…
学校へ行って、勉強というものをしてみたかったなあ‥‥
もし勉強をすることができたら、私みたいな子どもを売る人を捕まえる警察官になれるから…」
彼女はこう話したあと、20歳という若さで亡くなりました。

ミーチャが売られた金額
今から20年近く前の2001年、ごく一般的な大学生だった村田さん。
ファッションに興味があり、サークル活動を楽しむ毎日。
年間およそ100万円を親が出してくれて、自分は大学へ行っている一方、 生まれた国が違うだけで、親孝行な彼女は勉強をすることを夢見ながら亡くなっているという、 そんな現実を知ったのです。
「当時の私と1歳しか違わない人がこんな風に売られてしまう。
これほど親孝行な子がこんな風に深く傷つけられて亡くなってしまったのです。」
当時、彼女が売られた金額は日本円で、1万円だったそう。
「私がそのとき着ていたワンピースは、ちょうど1万円で買ったばかりのものだったんです。
このワンピース1枚と彼女の命が同じ値段だったということ。そんな、本当に不条理な現状があることを知りました。」
「こんなひどいことは、絶対になくさなくてはいけない…」
「子どもが未来を奪われて苦しんでいる社会を、なんとか変えたい」
絶対にこの問題を解決する。
その強い想いを持って、村田さんはその後、2002年にかものはしプロジェクトを立ち上げたのです。
年間100万人もの子どもたちが、世界中のどこかで人身売買の被害にあっている現実

人身売買は世界的に常態化している犯罪です。
犯罪ならば業者を逮捕し続ければ根絶できるのではないだろうか、と思う人もいるでしょう。
しかしながら、業者を罰するには裁判をする必要があり、被害者の子どもは大抵貧困層であることから裁判で証言をするための電車賃すら工面できません。
結果、未だに人身売買は野放しにされ、世界では年間100万人もの子どもが、性的に搾取されるために誰かによって売られ続けているのです。
かものはしプロジェクトは次のステージへ
カンボジアで子どもが売られない仕組みづくりができた今、次にかものはしプロジェクトが注力しているのが人身売買の規模が世界最大といわれるインドでの活動です。
インドでは、子どもが売られてしまう値段は1人2万円。
そんな現状があるなかで、インドで子どもが売られる問題を解決することが目標です。
世界最大と言われる規模を考えると、簡単な目標ではありませんが、きっとカンボジアでの経験をもとに、同様の成果を上げてくれるのではないでしょうか。
「かものはしプロジェクト」の活動に関するアンケート(3問)に答えて、10円の支援金を届けよう!
今なら、30秒で終わる3問のアンケートに答えていただくだけで、10円の支援金をかものはしプロジェクトさんに届けることができます。
支援にかかる費用は、サポーター企業であるgooddo(※)が負担するため、あなたには一切費用はかからず個人情報なども必要ありません!
※gooddo株式会社は、株式会社セプテーニ・ホールディングス(東京証券取引所 スタンダード市場)のグループ会社
2025年4月末時点で、なんと49万人を超える方が無料支援に参加してくださり、490万円以上の支援金をかものはしプロジェクトさんにお届けできています!
私たちの小さな積み重ねが確かに子どもたちの未来につながります。 あなたのほんの数秒を、子どもたちを人身売買から守るために使ってみませんか?