シリア内戦で引き裂かれた、父と息子。
「難民キャンプの家族を日本から想うと、夜も眠れない」

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「息子が生まれてから2年以上、まだ一度も会えていない・・」

そうこぼしたのは、シリア難民として日本に逃れてきた、ジュディさん。

「離れ離れになった家族を想うと、夜も眠れない・・」

隣国イラク、国境沿いの難民キャンプに身を寄せていた妻と子を日本から想い、苦しそうに話していました。

内戦のために、家族と引き裂かれた2年半

裕福な家庭生まれで、何不自由なく暮らしていたジュディさん。

母国を脱出したきっかけは、シリアで起こった内戦。

罪のない子どもが殺される光景を目の前にして、反政府デモに参加したことでした。

「言論の自由」が当たり前のようにある日本とは違い、危険人物と目をつけられると、“投獄”や“拷問”など政府の手が忍び寄ります。

自宅にも秘密警察が訪れ、危険を感じたジュディさんは、2012年夏に故郷を後にします。

運良く日本にたどり着けたものの、「難民」として日本政府から認定されず、家族を呼び寄せられません。
ジュディさんが逃れる時、妻のお腹の中には息子さんがいました。

その子は、もう2歳半に。

難民キャンプの厳しい環境でもすくすくと育ち、あっという間に、歩くようになり言葉もしゃべり始めました。

「パパのところには、いつ行けるの?」

スカイプ越しに話しつつ、でも画面の中にいるジュディさんには、なかなか声をかけてくれない息子さん。

会いたい気持ちは、高まります。

命の危機から逃れた難民は、私たちに助けを求めている

紛争や迫害などで、母国を追われた難民たち。

シリアをはじめ、「ロヒンギャ」や「南スーダン」など、ニュースで耳にした方も少なくないでしょう。

この日本にも、難民が逃れてきていること。
助けを求めても追い返されそうになっている方々が多くいること。

あなたはご存知でしたか?

2018年に日本で難民の申請をしたのは10,493人。
政府が同年に認定し在留を許可したのは、わずか42人。
難民認定率はわずか0.4%で、先進国でも最低レベルです。

※出典元:法務省(2019)

認定率が低い理由は、日本の難民認定の条件が、他の先進国と比べて非常に厳しいこと。

「デモに参加したからと言って、(命を狙われるまでの)危険性は判定できない」といった理由でジュディさんの申請も、棄却されてしまいました。

そんなとき、ジュディさんをサポートしたのが認定NPO法人「難民支援協会」。
日本政府や関係者と調整を重ね、異例の措置で家族を呼び寄せられることになります。

成田空港の到着ロビー、約2年半越しで再会したジュディさん一家。
息子さんとは、初めての対面です。

電話越しでしか話せなかった、お父さん。
「もう離さない!」とばかりに、 笑顔でしがみつく息子さんの姿が印象的でした。

「まるで夢のようです」

長期に渡る難民キャンプでの厳しい生活と、 長旅に疲れた様子のジュディさんの妻は涙を浮かべていました。

ジュディさんが、たどり着いた「難民支援協会」 日本社会の、厳しい現実とは?

ジュディさんをサポートした難民支援協会(千代田区西神田)には、紛争や人権侵害から逃れ日本にたどり着いた人たちが1日約15人訪れています。

助けを求めてやってくる人のなかには、泊まるところがない人も多く、難民支援協会が提供できる一時宿泊施設のシェルターは、満室なこともあります。

やむを得ず、緊急支援金と、寝袋を難民支援協会でもらい、シェルターに空きがでるまで路上で耐えなければならない人もいます。

難民支援協会にたどり着いた、ジュディさんのような方々への支援にあたっているスタッフの新島彩子さん。

難民の方からの相談に直接応じ、カウンセリングを行う支援現場で働いています。

彼女が働き始めたきっかけは、「日本に難民がいる」という事実に衝撃を受けたことでした。

難民の方々は自らの意思で来日したわけではないにも関わらず、大変な生活を強いられ、困難を抱えている。 そんな彼らを私たちは見過ごしていいのか? 
その思いが、彼女の中にずっとあったそうです。

「自分たちがあきらめたら、彼らは一体どうなるのか」と自らを奮い立たせ、支援者の方からの励ましに支えられながら、支援の最前線に立っています。

「難民の方にとって最初の関門が、公的支援につながるまでのおよそ40日間。その間は自力で生き抜く必要があります。働くことも認められません」

すぐにでもシェルターに入ってもらいたい、しかしシェルターを維持し、増やしていくためには膨大な費用がかかり、全員分には到底足りません。

そんな中、 「日本への観光客増加に伴い、宿泊費は高騰」 「難民が増えている中、公的支援の規模は横ばいのまま」 といった厳しい現実が立ちはだかっています。

シェルターの順番を待つ間、健康状態の良い成人男性には、ホームレスで暮らしてもらわざるを得ない期間もあるそう。

彼らは、在留資格がないなどの理由のために収容施設へ送られるリスクと隣り合わせの生活を強いられます。

最悪のケースはそもそも、空港にたどり着くも入国を許可されず、母国へ強制送還されることもあるのです。

新島さんは、日々こんな想像をしています。
「もし私自身が、帰る家はなく、頼る人もおらず、言葉の通じない国に一人で放り出されたら?」

今当たり前の生活が、すべて崩れてしまう。 考えるだけでゾッとする経験をしている難民の方と、新島さんは日々接しているのです。

難民になって、多くのものをなくしたけれど・・・。

日本にきて「難民」になるまでは、私たちと同じように仕事をし、家族と暮らす「生活」がありました。

日本にきて、ようやく危険から逃れることはできても、ホームレスになってしまうことを想定していた難民の方が、はたして何人いるのでしょうか?

逃れてきた先でも、生活は続いていきます。
今までは当たり前だった、「人としての当たり前の生活」それを取り戻すことからスタートし、新しい環境で新しい人生を切り開いていかなくてはなりません。

仮に無事シェルターに入ることができ、新島さんを始めとした難民支援協会の協力のもと、難民申請を提出できたとします。

しかし、申請の結果が出るまでかかる期間は、平均4年4か月(※)・・・。

(※出典元:出入国在留管理庁「令和2年における難民認定者数等について」。一次審査と不服申立ての平均処理期間の合計。)

その間も、日本で生活していかなくてはなりません。

家族を呼ぶことはできず、ジュディさんのように多くの人が「離れ離れになってしまった家族と、はやく日本で一緒に暮らしたい」 と願いながら日本で暮らしています。

30秒で終わる「難民支援協会」に関するアンケートに答えることで、 無料で「難民支援協会」を支援できます!

紹介したジュディさんのように、切羽詰まって日本へやってきたものの、難民と認定されず、家族と離れ離れの生活を送っている、そんな現実が私たちが暮らす日本にもあります。

日本で命の危険を感じることなく生まれ育った私たちには、「自分が日本にいられなくなる」そんな状況を想像することは難しいことです。

しかし、生まれた国が違えば、自分が生まれ育った国を追われ、言葉も通じず知り合いが誰もいない国で暮らすことを、余儀なくされる人生もある。

そして、そんな人生に立ち向かっている人たちが、日々新たに来日しているのです。

困難な状況を抱えながら日本で暮らしている難民を、年間約700人支援しているのが、認定NPO法人難民支援協会さん。

今なら、簡単な「難民支援協会」さんの活動に関するアンケートに答えていただくだけで、無料で難民支援協会さんを支援することができます。 (※支援にかかる費用は、サポーター企業が負担するため、あなたに費用はかかりません) 30秒で終わる、3問のアンケートに答えるだけで、10円の支援金が届けられます。

「難民の認定率が、先進国で最低レベル」という問題の大きさからすると、10円という金額は大きくない支援に見えるかもしれません。

でも、多くの人が行動することで大きな力になる。 私たちgooddo(※)はそう考えています。

ここまで関心を持って読んでいただき、ありがとうございます。
「何かしたい!」と思っている方は、是非ご協力をお願いいたします! アンケートに答えて支援する  

※プライバシーを守るため、実際に難民支援協会が支援している難民の方たちの事例から、一部内容を変えて掲載しています。
情報提供:認定NPO法人難民支援協会
(※)gooddo(グッドゥ)とは? gooddoは「社会貢献をもっと身近な存在にしていく」ことを目指し、2013年よりサービスを開始した社会貢献プラットフォームです。 趣旨に賛同いただける企業様からのサポートのもと、多くの方に無料で簡単にできる社会貢献の手段を提供し、今までに、1億6,000万円を超える支援金を社会貢献活動に届けてきました。