「助けて」と声を出せる社会であるために。人が生きていくために必要なこととは…

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「助けてください」

もし今あなたが困っていたら、その言葉をすんなりと声に出すことはできるでしょうか?

見ず知らずの人に声をかけることが難しいのは多くの人が想像できるでしょう。
家族や恋人、友人、知人など普段から知っている人にさえ、SOSを出すことは決して容易なことではありません。
言わなくちゃ、言うべきだ…そう思っていても実際に声に出すには何かのきっかけや大きな勇気が必要な場合があります。

それでも、誰かとつながり続けていることで、心の中に「この人ならSOSを出しても大丈夫かもしれない」と思える瞬間が生まれるのかもしれません。

世界で見ても治安が良く、一見すると、物に溢れ、経済的にも決して貧しいわけではないように思える日本ですが、社会から孤立し、人とのつながりを失っている人々がいます。

たとえば、帰るべき家を失い公園などで寝泊りをしている人が「ホームレス」と呼ばれることがあります。

そのきっかけは、その人それぞれに異なりますが、共通しているのは社会的孤立です。
彼らは、ただ「家がない」ことだけを問題として抱えているわけではないのです。

経済的な困窮により家を失う「ハウスレス」であることと、人や社会とのつながりを失う社会的孤立「ホームレス」であることは異なる問題です。

いざというときに頼れる人が誰も思い浮かばなかったら、あなたも「家のあるホームレス」かもしれません。

きっかけは「なんのために、誰のために働いているのかわからなくなった」から

「どうしてホームレスになったの?」

自立後は、小学校などでホームレスの経験を語る活動をしていたNさん。
講演会で子どもからこんな質問が出ました。

しばらく考えたNさんは「母ちゃんが出て行ったときから、ホームレスが始まってたのかも」と答えました。

Nさんは、妻と息子、そして自身の親と暮らしていました。
しかし様々なことが重なり、妻が家を出て行ってしまいました。
その後もひとりで息子を育て、親の介護もしていましたが息子がひとり立ちをし、親が亡くなると家にひとりきりに…。

「なんのために、誰のために働いていたのかわからなくなった…」
…そんな思いを抱いたNさんは、いつしかそのまま路上で生活するようになりました。

10年以上経って…つながり続けた先に言えた「助けて」

そのようなきっかけで、50代後半でホームレス状態になったNさん。
ある時、公園での炊き出しや、居住支援など主に生活困窮者への支援を行っている認定NPO法人抱樸(ほうぼく)と出会いました。

顔見知りとなった抱樸のスタッフからは、何度か自立支援住宅へ入ることを勧められましたが、そのたびに、頑なに首を振り続けていたNさん。

「それでも、抱樸の人たちが来る日も来る日も会いに来てくれた。10年以上もたって、あるとき、なぜか、『助けて』と口に出せたのです」
これをきっかけにNさんは自立支援住宅への入居を経て、地域で居宅を構えて暮らすようになりました。その後、抱樸が運営する施設「抱樸館北九州」のスタッフとして抱樸の活動を支えることになりました。

「路上生活のときは、毎日、死にたいと考えていた。笑う日が来るなんて思えなかった。それがいま、おれってこんなに笑えるんだって思うようになりました。」

前述したようにNさんは小学校に出向いて、子どもたちに自らの立ち直った体験を話すことで、子どもたちにもいのちの大事さや、「助けて」と言えることの大切さを伝えています。

「つながり続ける」ことは何よりも必要なことなのです。本当に困ったときに「助けて」と言うことができるから…。

ひとりとの出会いを大切に、つながり続ける抱樸の活動とは

抱樸は、「ひとりの路上死も出さない」「ひとりでも多く、一日でも早く、路上からの脱出を」「ホームレスを生まない社会を創造する」という3つの使命を掲げて活動してきました。

1988年から続く活動の中で、ホームレス状態から自立された方は3,700人を超えます。(2024年3月末時点)

数名のボランティアでおにぎりを持って路上生活者を訪ねる活動から始まり、炊き出しや夜回りなどを続けてきました。

どんな困難にある人のことも絶対に「断らない」という信念を持っています。

抱樸は出会った方々を属性で見ることはありません。
「名前のある個人」ひとり一人との出会いを大切にし、その人に「何が必要か」「誰が必要か」を考え続け、たとえ課題が解決しないとしてもつながり続けることを大切にしています。

抱樸が「つながり続ける」と決めたきっかけとは

抱樸の代表である奥田知志さんが、自立支援によって路上生活から抜け出した方のアパートを訪問した時のことでした。 

近況を聞きつつ他愛もない話をして「なんとかこの方もここから再出発できそうだな」そんな風に奥田さんは考えていました。

ところが、帰り際に玄関で靴を履いて「じゃあ、また来ますね」と挨拶をしようと振り返ると、奥田さんはハッと息をのみました。
部屋の中にポツンと座っているその方の姿が、駅の通路で段ボールを敷いてポツンと座っていた時とほとんど変わってないように見えてしまったからです。

「いったい何が解決して、何が解決していなかったのか?」という問いをつきつけられた瞬間だったそうです。

路上生活していた時は『畳のうえで死にたい』といっていた人達が、アパートに入ったときに直面したのは『俺の最期は誰が看取ってくれるんだろうか』という問いでした。

家や食べ物やお金や仕事はもちろん大事だけれども、それだけでは人は生きていけません。誰が横にいてくれるか、ということが生きていくことを支えてくれます。人は人との付き合いの中で自分の役割を見出していくことで生かされていくものです。

一人でやっていけるようにするのではなく、出会いから看取りまで寄り添い続ける支援をしよう。課題が解決してもしなくても、一緒に生きていく支援をしよう

奥田さんはそう心に決めて、伴走型支援の活動を今日まで続けています。
 

夜間パトロールで路上にいる方に声をかけると「うるさい」「うっとうしい」「放っておいてくれ」そんな言葉が返ってくることも少なくありません。
それでも、抱樸は決してそこであきらめることなく、何度でも声をかけ続けます。

あなたのことを気にかけていますよ

そのことを伝え続けるために。

孤立が広がる時代において「ひとりにしない」こと、「断らない」こと、そして「つながり続ける」ことが抱樸の基本姿勢です。

活動を続けているうちに、必要とされる支援の幅が広がり、活動の幅が広がり、今では路上生活者への支援に留まらず、孤立・困窮し傷ついた人々やその家族が、再び立ち上がるために必要な包括的な支援を構築しています。

30秒で終わる「抱樸」の活動に関するアンケートに答えて、無料でできる支援に参加しよう!

※画像はイメージです

人とのつながりを失うと、「助けて」と声をあげることさえできなくなってしまいます。
それは、路上生活を送る人たちだけではなく誰にでも起こりうることです。
国の制度だけでは必要な支援や社会とのつながりから取り残されてしまう人たちは目に見えないだけで、たくさんいます。

しかし、どのような困難にあっても、そばに寄り添い一緒に歩んでくれる人がいることで「助けて」と声を出せる勇気が持てるのです。

今なら、30秒で終わる3問のアンケートに答えていただくだけで、10円の支援金を抱樸さんに届けることができます。

支援にかかる費用は、サポーター企業であるgooddo(※)が負担するため、あなたには一切費用はかからず個人情報なども必要ありません!

※gooddo株式会社は、株式会社セプテーニ・ホールディングス(東京証券取引所 スタンダード市場)のグループ会社

▼「認定NPO法人抱樸」代表 奥田 知志さんからのメッセージ

「その人の人生をその人らしく送り、その人がその人としての幸福を追求する手助けをすること」が抱樸の活動の目的です。
アンケートの内容は、私たち「抱樸」の活動内容に関する簡単なもので、3問ですべて選択肢でお答えいただけます。
ぜひ私たちの活動を知っていただき、無料支援にご参加いただけないでしょうか。

 
ここまで読んで頂きありがとうございました。
 
「ホームレスになってしまった方々への支援に興味があった」

「寄り添い続ける抱樸の考え方に共感した」

あなたがほんの少しでもそうお思いなら、アンケートに答えて支援に参加してみませんか?

※情報提供:特定非営利活動法人 抱樸