アマゾンが燃え続けているのは、私たちの食生活のせい?

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近年、深刻な環境問題として挙げられるのがアマゾンやオーストラリアで発生している大規模な森林火災です。
中でもアマゾンの森林は2019年8月から燃え続けており、アマゾンの面積は縮小しつつあります。

そして、アマゾンが燃え続ける背景には私たちの食生活が関係しているのを知っていますか?

過去最悪レベルのアマゾン火災の現実とは?

アマゾンは690万平方キロメートルにも及ぶ広大な森林地帯です。
日本の面積が37万7,974平方キロメートルであることから、日本の面積の18倍以上にものぼります。

アマゾンはペルー、コロンビア、ベネズエラなど9カ国にまたがっていますが、森林の60%がブラジルに属している世界最大の熱帯雨林です。

そして、アマゾンの豊かな自然環境では多様な生物が生息しています。
アマゾンの森には4万種の植物があり、その多くがアマゾン固有の種とも言われています。
また鳥類、哺乳類、爬虫類などの多様な生物種もそこで暮らしているのです。

さらに、アマゾンは世界の気候を安定させることにも貢献しているのです。

地球上に必要不可欠なアマゾンの森林ですが、NASAのデータではアマゾンの各地で発生している火災が、土地開発の結果であることを明確に示しています。
そして専門家によれば、いま起きているアマゾンの火災は地球全体に影響を及ぼす可能性が高いとされています。

2019年1月から8月だけで、この地域の森林火災の件数は2018年の同時期と比較して145%に増加しています。
これによってすでにアマゾンの森の20%は失われています

アマゾンの熱帯雨林が消失したということは、酸素を生み出し、地球から温室効果ガスである二酸化炭素を減らす最大の砦がなくなってしまうことを指します。

アマゾンがなくなることによる地球への影響とは?


アマゾンの熱帯雨林は地球温暖化を進行させる二酸化炭素(CO2)の巨大な貯蔵庫としての役割を果たしています。
森林は光合成により二酸化炭素を吸収し、根や葉、土壌などに二酸化炭素を蓄えます。
そして森林は呼吸もするため二酸化炭素も排出するものの、とくに樹齢の若い木々は二酸化炭素の排出よりも多くの酸素を大気中に排出するのです。

アマゾンの熱帯雨林の炭素蓄積量は一般的な森林と比較しても多く、合計で800~1200億トンと言われています。
その量は私たちが化石燃料や産業などで排出する温室効果ガス年間排出量の13倍に匹敵するのです。

アマゾンの森林がなくなってしまうと、私たちの排出する大量の温室効果ガスが地球上に放出されることを意味します。

その他にも、森林地帯が減少することで多くの自然動物の居場所がなくなります。
大きく数が減少してしまうことで、世界の生態系にも多くの影響を及ぼすといえるでしょう。

アマゾン火災の原因が「人災である」ってどういうこと?


ブラジル国立宇宙研究所(INPE)によると、2019年の火災は2018年の同時期と比べて83%も増加していることがわかりました。
このデータから、有識者はブラジルにおいて森林伐採と野焼きによる農地造成が行われていると指摘します。

この行為を続ける理由としては、先進国の「工場型畜産」というシステムを支えるためです。
また工場型畜産によって育てられる家畜の餌になる大豆を育てるためとも言われています。

工業型畜産とは、効率を重視し、画一化された家畜の飼育方法のことを指し、工業型畜産にシフトすることで家畜の数を簡単に増やすことが可能となります。
しかし、家畜を育てるためには餌が必要です。

世界の人口はここ数年で急速に増加し、70億人を突破。家畜は人口に比例してさらにその10倍、700億以上とも言われています。
その家畜たちの餌を栽培する土地を作るために、世界では自然が破壊されているのです。

私たちの生活で食べられる動物性食品の需要を満たすために、自然破壊が行われ、火災が多発してるとも言えるのではないでしょうか。

熱帯雨林の開拓は2000年代初頭にピークを迎えており、2004年に森林伐採などで失われた熱帯雨林の面積は、10,400平方マイル(約27,000平方キロメートル)に及ぶのです。これはハイチの国の面積と等しく、一つの国を開発のためにすべて焼き払ったということになります。

人々が畜産のために森林を犠牲にしてきた代償とは?


熱帯雨林を犠牲にしてきた代償は、多くのところに現れます。
1960年〜2011年までの50年間、農地拡大の目的の65%が動物性食品のためでした。

アマゾンをはじめとした自然の生態系を壊したことで、地球全体のエコシステム、炭素や水の循環サイクルを変え、世界の気候変動に大きな影響を及ぼしています。

多くの専門家は、森林を犠牲したことによって、陸地に住む哺乳類や鳥類の80%が農畜産業によって住む場所を失うという見解を示しているのです。

その他にも、森林伐採や野焼きを行い工業型畜産を広めた弊害として、温室効果ガスの問題も挙げられます。

家畜による二酸化炭素やメタンガスの温室効果ガスの排出量は、世界の全体総量の約14%を占めるのです。
この割合は、車や飛行機などの交通機関が出すガス量と同等であり、このまま工業型畜産を続けると、食品システムに伴う温室効果ガスは2050年までに温室効果ガスの2分の1に到達するとも言われています。

食品の生産サイクルを強固にすることに注力するあまりに、世界的な問題である地球温暖化は深刻さが増していく現実に直面しているのです。

アマゾンの森林保護のために私たちができることとは?


アマゾンの野焼きや伐採と引き換えに作られた「工場型畜産」は、私たち先進国が家畜を大量生産するために作られたシステムです。
この工業型畜産による環境破壊は、私たちが食事をプラントベース(野菜中心)にかえ、動物性食品の商品を抑制することで改善されていきます。

例えば、週に1日を「動物性食品を食べない日」などと決めて、牛乳を豆乳やアーモンドミルクに変えるなども手段の一つです。

そして、このような行動を多くの人に起こしてもらうためにも、今起きている現状をより多くの人たちに伝えることも求められます。
これらのように、一人ひとりから始まる小さなアクションが工場型畜産を大きく減少させ、環境破壊を抑制し、自然と現地の人々や自然生物を守る大きな変化となっていくのです。

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情報提供:国際環境NGOグリーンピース