病状の進行が早い12歳の少女と家族に寄り添い続けるのは?日本のカメラマンが始めた「医療」の想い

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「左の膝が痛い…」

ラオスの首都から車で半日もかかる村で生まれ育った12歳の少女Nee Thongちゃん。
痛みがなかなかおさまらないことから、心配したご家族に付き添われ、古都にあるラオ・フレンズ小児病院を訪れました。

様々な検査の結果、進行した骨肉腫であることが判明。
ラオ・フレンズ小児病院では、腫瘍を取りきるのは難しいと伝えるほかありませんでした。
首都にある専門医へ相談することも可能だと提案はしたものの、専門性の高い治療の多くは自費診療となるため、金額によっては家族の支払い能力を超えるケースも少なくありません。

Neeちゃんのご家族も悩みましたが、首都に行くための資金を今すぐに用意はできなかったので、一度自宅へ戻りどうにか資金を集めるよう試みるということで退院していきました。

スタッフは退院後もこまめにNeeちゃんご家族と連絡を取り、Neeちゃんの状況を把握していました。専門医のいる病院へ行くと決断した場合、すぐにでも対応できるように…。

しかし…Neeちゃんの病状の進行は予想以上に早く、左の足は腫れ、痛みは増強し、転移と思われる症状も出現しはじめていました。

誰が見ても終末期を迎えていることが分かる状況となり、家庭での緩和ケアをすすめることになりました。

「痛みはどうだろう?」
「足の腫れはどうなっているかな?」
「家族は不安がないかな?」

緩和ケアのチームは、Neeちゃんとそのご家族が気がかりだったので1泊2日で訪問看護をすることに。
鎮痛剤やガーゼ、包帯などたくさん準備して、半日かけてNeeちゃんたちの村へと出発しました。

※画像はイメージです

村に着いたのは、夕暮れ時です。
Neeちゃんの病状はかなり進行していることが一目で分かるほど…カンパ看護師はゆっくりとNeeちゃんとご家族とお話をすることにしました。

「身体中が痛いの…あと足に巻いているガーゼがすぐ汚れちゃうのが嫌なんです」
「早く、友だちと一緒にまた学校に行きたいな」
「今一番食べたいのは、リンゴとオレンジと、豆乳」

さらに「病気が治ったら、細身の裾が広がったジーパンがはきたいな」と苦しい呼吸をしながらもお茶目な表情で話してくれました。

Neeちゃんのそばには、濡らしたタオルで発熱のある身体を拭くお父さんがいました。
その後ろには、お母さんが少し不安そうに控えています。
部屋の中には、Neeちゃんを心配する村人たちもいっぱい集まっています。

家から少し離れたところで、お父さんに今の彼女の状況、予測について伝えました。
普段から明るい性格のお父さんですが、たった5か月前まで元気だった娘の今の状況に心が追い付いていない様子…

訪問看護チームスタッフはこれ以上のことをしてあげられない…と自身の無力さを感じました。

それでも今できることを…と自らを奮い立たせ、カンパ看護師は、Neeちゃんが食べたいと言っていたリンゴやオレンジ、豆乳、そして細身のジーパンを購入して翌朝お父さんに渡しました。

病院に戻りスタッフたちで「これからの緩和ケアをどうするか」まさにその計画を練っている最中のことでした。
数日後、Neeちゃんが息を引き取ったと連絡があったのです。

そして、訪問看護の翌日にNeeちゃんが物語と絵を書き残していたことを教えてもらいました。
ご両親は文字が読めないので、内容はわからないとのこと…。

後日、フォローアップの訪問の時に見せてもらった物語。

「これは家族へのメッセージだろうと思います。亡くなる前にこのような物語を書いた人に出会ったことがないので、とても心に響きます。彼女はきっとすべてを知っていたのだろうな。そんな彼女に何もしてあげることができなかったことが辛い。」とカンパ看護師は話します。

「緩和ケアで何ができるのか」ということをこれからも考え続けること、患者さん本人だけでなくご家族にも心を寄せたケアが、亡くなった後も必要であることなど、Neeちゃんから多くのことを教えてもらいました。

Neeちゃん作「ちょうちょのお話」


「小さな命に寄り添う医療」を届けるのは

©Adri Berger

ラオスでラオ・フレンズ小児病院を設立し、運営しているのは認定NPO法人フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPAN(以下フレンズJAPAN)です。

1993年、アンコール遺跡群の撮影のためカンボジアを訪れていた日本人カメラマンの井津建郎(いづ けんろう)さんが、撮影の合間に見学した病院で、たった2ドルが払えないために、適切な治療も受けられず、ただ死を待つだけの女の子とその父親に出会ったことがきっかけでした。

女の子は10歳から12歳くらいで、ちょうど井津さんのお子さんと同じ年頃…。
やり切れない気持ちで改めて村の人々に目を向けると、地雷で手や足を失ったまま治療も受けていない子ども、下痢で命を落とす子ども等、医療が行き届いていない様子がすぐにうかがえました。

当時、アンコールワットがあるシェムリアップには州立病院がひとつあるだけで、
しかも、診察・治療費が払えない患者さんたちは、適切な治療が受けられませんでした。
なす術もなく、その女の子は井津さんの目の前で静かに息を引き取りました。

それが、医療とは無縁だったひとりの日本人カメラマン井津さんが「何とかしなくては」と決心した瞬間です。

1995年、ボランティア団体“フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダー”をニューヨークで設立。1999年にカンボジアのシェムリアップにアンコール小児病院を開院し、2015年にはラオスのルアンパバーンにラオ・フレンズ小児病院を開院、現地の子どもたちの命と健康を守り続けています。
 

ラオ・フレンズ小児病院

©Adri Berger

ラオスの古都ルアンパバーンにあり、新生児から15歳までの子どもたちを対象に、24時間体制の救急病院として、年間約4万人の子どもたちの治療にあたっています。

スタッフは皆、“Compassionate care(心のこもった質の高いケア)”という言葉を胸に刻み、どんな患者さんに対しても我が子を思うのと同じような気持ちで接し、ケアをしています。

外来診療では、1日約80~150人の患者さんが外来を訪れ、スタッフは日々、外国人スタッフや医療ボランティアの指導を受けながら、質の高い心のこもった医療を提供しています。

入院病棟では、年間のべ3,000人の入院患者をケアしており、Neeちゃんのように退院後フォローアップの必要な患者さんには、継続ケアを提供するためにアウトリーチ(訪問看護)スタッフが自宅を訪問し、根本的な医療問題の解決を図ります。

その他にも新生児病棟、救急病棟、手術室など、継続寄付やクラウドファンディングなど多くの方々の支援の下、適切な治療を行えるようしっかりとした設備・体制を整えています。

30秒で終わる「フレンズJAPAN」の活動に関するアンケートに答えて、無料でできる支援に参加しよう!

ラオスでは、25人に1人が5歳の誕生日を迎えることができません。(※UNICEF Data Warehouse 2020年5歳児未満の出生数1,000人あたりの死亡率をもとに算出)

ラオスの村では病院へのアクセスが非常に困難です。
ラオスは国土の約80%が山岳地帯で、整備されていない道を何時間もかけて病院へ行くのは簡単なことではありません。
貧しい暮らしの中で、どうしても病院までの交通費や医療費が払えずに我が子に治療を受けさせてあげられない親も大勢います。

様々な意味で医療が遠いものになっているのが現状です。

ラオ・フレンズ小児病院は非営利で運営されており、院内でかかる医療費は無料とし、経済的に厳しい家庭には食材提供や来院・通院のための交通費を支援する等、安心して医療を受けられる体制が整えられています。
外国人によって作られた医療施設ですが、「現地の人の手で運営できる病院」が目標。そのため、技術だけでなく、「思いやりの心をもったケア」という理念も含めて現地スタッフを教育しています。

ひとりでも多くの小さな命を守るために、私たちにもできることがあります。
それは、フレンズJAPANの活動に関する3問のアンケートに回答するだけ。

今なら、30秒で終わる3問のアンケートに答えるだけで、10円の支援金をフレンズJAPANに届けることができます。

支援にかかる費用は、サポーター企業であるgooddo(※)が負担するため、あなたには一切費用はかからず個人情報なども必要ありません!

※gooddo株式会社は、株式会社セプテーニ・ホールディングス(東京証券取引所 スタンダード市場)のグループ会社

フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPAN代表 看護師・赤尾 和美(あかお かずみ)さんからメッセージをいただきました。

それぞれの国には独特の医療が存在します。「異文化・異医療」ではあるけれど、私たちが信じる“Compassionate care”(心のこもった質の高いケア)は、どこの国でも通用するものであり、不可欠です。こうした「やさしい小児医療」が現地に根付き、自立していくことができるように、これからも頑張りたいと思います。

ぜひ、私たちの活動をアンケートという形で応援してくださいませんか?

最後までお読みいただきありがとうございます。

「すべての子どもたちに医療を届けたい」
「医療だけでなく、愛情は国境を超えることを子どもたちに伝えたい」

もしあなたがそう思ったのなら、ぜひ3問のアンケートに回答して【無料支援】に参加していただけると嬉しいです。

あなたの30秒が、子どもたちの命をつなぎます。
 

\かんたん3問!たったの30秒!/

※個人情報の入力は一切必要ありません。

 
 

情報提供:認定NPO法人フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPAN