e-Educationに寄付をしようと考えている。
でも、
- ・私の寄付はきちんと使われるの?
- ・本当に信頼できる団体かわからない
と思っている方もいるのではないでしょうか。
そこで、gooddo編集部がe-Educationについて徹底調査。ホームページはもちろん、SNSでの口コミや評判をチェック。さらには、寄付の専門家にインタビューを実施しました。
この記事では「あなたがe-Educationに寄付すべきか」を判断できるよう、以下の点を解説していきますね。
- ・e-Educationの活動内容
- ・e-Educationは信頼できるか
- ・e-Educationの評判や口コミ
- ・専門家から見たe-Educationの評価
- ・e-Educationへ寄付募金する方法
e-Educationは「途上国の教育機会に恵まれない子どもに、質の高い教育を届けたい」と思っている方におすすめの団体です。マンスリーサポーターになると、毎月1,000円からの定額寄付を実施できます。
もちろん、寄付の使途も公開しており、認定NPOも取得するなど、情報公開についてもバッチリです。ぜひ応援してみたい、という方は以下のページからより詳しい情報をチェックしてみてくださいね。
>>今すぐにe-Educationの評判を知りたい方はこちらをクリック
e-Educationとは?どんな活動をしてる?
(公式ホームページより)
e-Educationは「田舎で育った若者が、生まれた環境で夢を諦めてしまう社会を変えたい」という想いで、途上国の教育格差をゼロにする取り組みをしている団体です。
途上国の子どもの教育格差を解決するために、さまざまな教材を活用して支援を実施中。またe-Educationで教育を受けた学生が、今度はサポートする側になる「チューター制度」と呼ばれる仕組みがあります。
>>チューター制度について詳しく知りたい方はこちらをクリック
最近ではスマートフォンの力を活用した映像教育も行っており、農村部で暮らす若者でも質の高い教育を受けられるよう活動しています。
バングラデシュへの教育支援
バングラデシュでは4万人の先生が不足していると言われ、教育問題が深刻です。特に農村部では高校生向けの高度な内容を教えられる先生が足りず、ある農村の難関大学の合格者数は40年間でたったの1人でした。
e-Educationでは教育支援を行い、2019年度には10年連続で、バングラデシュの最高学府であるダッカ大学の合格者を輩出。経済的に苦しい農村部からの合格者もだしており、貧しい地域への教育支援もしっかり行われています。
ネパールへの教育支援
ネパールでは、都市部と農村部の教育格差が深刻です。都市部の生徒は中学修了試験の成績が約90%であるのに対し、農村部の生徒の成績は約30%に留まっています。
e-Educationでは、特に課題となっている数学を中心に、映像授業を作成。農村部の生徒約1,000人に対して、映像授業を提供してサポートしました。現在もe-Educationの作成した映像教材は、授業中の補助教材として活用してもらう取り組みをしています。
フィリピンへの教育支援
フィリピンでは過去の紛争や災害の影響から、優秀な先生が島を離れたり生徒が学校をドロップアウトしたりするケースが珍しくありません。十分な教材や先生を確保できず、子どもたちは“学ぶ機会”を完全に取り戻せていません。
e-Educationでは映像授業、大学生チューターによる授業支援、オンライン家庭教師などを導入し、中退した中高生約2,000人に学ぶ機会を届ける取り組みをしています。
ミャンマーへの教育支援
ミャンマーでは「セーダン試験」と呼ばれる高校卒業試験があります。しかし合格率は全国で約30%、つまり7割近くの高校生は高校を卒業できず、大学にも進学できていません。
e-Educationではこれまでに約500の映像教材や復習テストを作成。セーダン試験の合格率が1割程度と低迷していたモデル校では、年々合格率が改善し、中退者の数も減っていきました。
e-Educationは信頼できる団体か?
(公式ホームページより)
寄付をしようか悩んでいるときに気になるのは「e-Educationは信頼できる団体かどうか?」という点だと思います。
e-Educationについての信頼性を確かめるために以下の3点について調査しました。
- 寄付の目的と使途が整合しているか?
- 情報開示を行っているか?
- 認定NPOを取っているか?
1.寄付の目的と使途が整合しているか
ホームページに公開されている「2019年 活動報告書」によると、経常収益のうち受取寄付金は約7,300万円でした。
一方で経常費用のうち人件費を除いた経費は、約6,700万円でした。この結果、e-Educationは受取寄付金(約7,300万円)に近いお金を事業のために活用している様子がうかがえます。
2.情報開示を行っているか
e-Educationは決算資料をホームページ上に公開しています。
決算資料には、集まった寄付金の総額や会員費、その他収益はもちろん、事業費や管理費の金額も詳細に記載されています。
3.認定NPOを取っているか
e-Educationは2021年、東京都より「認定NPO法人」として認定されています。
【認定NPOを取得するための要件】
- ・運営組織及び経理が適切であること
- ・事業活動の内容が適切であること
- ・情報公開を適切に行っていること
- ・事業報告書等を所轄庁に提出していること
- ・法令違反、不正の行為、公益に反する事実がないこと
認定NPOを取得するには、認定基準を満たした運営と体制が必要であり、公益性や信頼性などが前提となっています。
e-Educationの口コミ・評判まとめ
e-Educationの口コミ評判について、ネットに記載されている口コミを調査しました。どのような口コミがあるのか、さっそく見てみましょう。
映像教材を届けることで途上国の子どもたちに教育支援を行う”e-Education”。現地の人たちと教材を作り、教育支援を行っていくワクワク感を大事にしながら、「途上国のひとたちと関わる際に自己犠牲は避けられない」という固定観念を壊そうと活動する姿勢が!素敵です!!(Twitterより)
すごい。
バングラデシュの村へ、教育の機会を提供することって、希望を届けることに近い。
テロ事件から3年。生き残った私が、バングラデシュに戻った理由と、挑戦する中で見つけた希望(e-Education 三輪開人)|三輪開人 @3_wa|note(ノート)
(Twitterより)
高一の夏、何気なく参加した国際合宿でこの方のプレゼンを生で聞く機会がありました。心動かされるのを覚えています。こんなに凄い方だったなんて(YouTubeより)
彼の講演会に行ったことがあります。
やはり彼のプレゼン、メッセージがとても伝わってきて感動しました(YouTubeより)
勇気が出たし、ワクワクしました!
社会に貢献しようとする力
社会を豊かにしようとする情熱に、感動しました。
応援しています(YouTubeより)
e-Educationの口コミをまとめると
- ・e-Educationの活動内容に賛同できる
- ・代表のプレゼンに大変共感した
といった口コミが確認できました。gooddo編集部としては、e-Educationの口コミをまとめると「活動内容に共感できる」という趣旨の投稿が多いと考えております。
続いて、専門家から見たe-Educationの特徴やおすすめなどについて見ていきましょう。
専門家から見たe-Educationは?寄付しても安心?
ここからは寄付アドバイザーの石井さんと一緒にe-Educationについて、より深く見ていきます。
非営利団体の資金調達問題を解決する「ファンドレイジングのレシピ」代表。非営利団体・市民活動グループに参加するライフスタイルが当たり前になっている社会を目指して、幅広く活動中。
※詳細なプロフィールは文末に掲載
具体的には、以下の点について話をお伺いしました。
- ・e-Educationの特徴
- ・代表の発信力について
- ・e-Educationがおすすめな人
e-Educationの特徴・強み
e-Educationの特徴・強みは以下にあると思います。
- ・テクノロジーを活かした中学生や高校生の教育に特化している
- ・チューター制度を使って学力向上以上の成果を目指している
順番に解説します。
テクノロジーを活かした教育に特化している
e-Educationの活動は、色々な活動がある教育支援活動のなかでも、中学生や高校生の教育に特化しています。また、学校建設とかのインフラ・ハード面の支援ではなく、優秀な教師の授業という教育コンテンツに特化している点も非常に面白いです。
バングラデシュでは「デジタル・バングラデシュ戦略」という国家戦略もあり、スマホの普及率も高い。そうした外部環境を見据えて行動している点は、NGOという観点では稀有な存在だと思います。
ちなみに、私(石井)はNGOスタッフとしてバングラデシュでの駐在経験もあるのですが、現地の教育のスタイルは「詰め込み型」の教育という認識です。e-Educationの教育コンテンツとの相性も良いと感じており、結果が出るのも納得しています。
チューター制度を使って学力向上以上の成果を目指している
正直、「優秀な教師の授業をテクノロジーを使って地方農村部に届ける」という事業モデルだけを見ると、通常の民間企業の取り組み、例えば学習塾のバングラデシュでの営利事業なのか、と勘違いされてしまうかもしれません。
その点、e-Educationは問題解決がルーツにある上でチューター制度に取り組んでいます。チューター制度が、e-Educationの活動の本質的な部分だと感じています。
学力向上はもちろんのこと、支援された大学生が次の高校生の支援を行うことで、社会への貢献感を本人も感じられるでしょうし、自信につながります。何よりバングラデシュの教育をより良くしよう、という未来を見据えているように感じます。この事業の設計の仕方は非常に素晴らしく、今後も注目していきたいポイントのひとつです。
>>チューター制度について詳しく知りたい方はこちらをクリック
e-Education代表の三輪氏について
e-Education代表の三輪氏はYouTubeが話題になり、本の出版をするなど発信力に注目が集まっています。
そもそもですが、NPO/NGOは民間企業のように商品やサービスを売っている訳ではありません。団体のビジョンや社会課題解決の意義を発信することで寄付を募り、社会課題の解決を目指すスピードや支援を加速させなければならず、代表者の発信が果たす役割は小さくありません。
とはいえ、社会課題現場での活動がイマイチだったりして、発信するものに信頼がなければ誇大広告でしかありません。
その点、e-Educationは10年以上もバングラデシュの東大と言われるダッカ大学への合格者を輩出しているなど活動がすばらしいです。こういった過去の実績や活動が全ての発信のベースになっているので、信頼に値すると思います。あと、個人的には三輪氏の発信力はもちろんですが、10年という若い組織でありながら、三輪さんが二代目の代表者であることにも注目しています。
良くも悪くもNPO/NGOは創業者のビジョンに人やお金が集まりがちなのですが、事業を次世代に移行してもなおさらなる成長が出来ている、という点では事業の継続性やメンバーの多様性を感じされるのも素晴らしいと思っています。
e-Educationがおすすめな人
e-Educationは映像教育を中心に、途上国の子どもたちに向けてより質の高い教育の提供を目指す団体です。途上国の子どもを支援している団体はいろいろありますが、
- ・息子さんや娘さんが受験生の方で、子どもの教育問題に関心のある方
- ・e-Education代表の三輪氏と世代が近く、活動内容や価値観に共感できる方
- ・テクノロジー・ガジェットを活用した映像教育による支援という手法が好きな方
という人に、e-Educationはピッタリの団体だと思います。
e-Educationへの寄付募金の方法
(公式ホームページより)
ここからは、e-Educationへ寄付募金する方法について紹介します。
e-Educationへ寄付するには「毎月の定額寄付(マンスリーサポーター)」が主な方法としてあげられます。どこから手続きを行うのか、手続きに何が必要になるのか見てみましょう。
毎月の寄付をする(マンスリーサポーター)
e-Educationの毎月定期寄付(マンスリーサポーター)に申し込むと、定期的に一定金額を寄付できます。寄付は毎月1,000円から、任意の金額を寄付できます。またクレジットカードから手軽に寄付できるのも魅力です。
【マンスリーサポーター申し込みに必要なもの】
- ・ご支援金額
- ・名前、連絡先
- ・クレジットカード
マンスリーサポーターへの申し込みは、約2分で手続きを行えます。
まとめ:e-Educationへの寄付はおすすめ!
(公式ホームページより)
この記事の内容をまとめます。
- ・e-Educationでは途上国の子どもに向けて、ICTの力を活用した映像教育を提供している
- ・支援を受けた学生が「チューター制度」を活用して教える側に回る、という仕組みが素晴らしい
- ・毎月1,000円から、e-Educationへ寄付できる
いかがでしたか。e-Educationは専門家の視点から見てもその必要性・意義があり、寄付先としてもおすすめの団体のひとつです。
この機会に寄付を検討している人は、団体のホームページなどチェックしてくださいね。
参考:e-Educationの基礎情報
団体名 | 認定NPO法人 e-Education |
所在地 | 〒101-0031 東京都千代田区東神田1-2-8 赤塚ビル2階 |
代表者 | 三輪 開人 |
活動内容 | 途上国の地方にいる教育機会に恵まれない子どもに映像教育を届けています。これまで14ヶ国3万人の中高生に教育を届けています。 「すべての子どもたちが当たり前のように教育を受けられるような社会」の実現を目指しています。 |
ファンドレイジングのレシピ代表
ファンドレイジング・コーディネーター/フィランソロピー・コーディネーター
1978年2月神奈川県足柄上郡生まれ。通信機器メーカー(営業・マーケティング)や制作会社(営業・編集)を経て、国際協力NGOなどNPOに通算9年在籍。広報・渉外、バングラデシュ駐在員などを経験。2016年からNPOの資金調達や広報の“困った”の解決に伴走するウェブメディア「ファンドレイジングのレシピ」運営や伴走型コンサルティングに取り組む。趣味は、旅、読書、スポーツ観戦など。立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科修了(MBA in Social Design Studies)。