深刻化するバングラデシュの格差社会。貧困により夢を諦めなければいけない青年の現実とは?

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街灯の下で、蚊に刺されながら勉強する高校生

「僕の家には電気がないから、ここが一番勉強しやすいんだ」
 
これはバングラデシュの田舎に暮らす高校生が語ってくれた言葉です。「家族を幸せにするために、どうしても大学に行きたい」と話す青年。
 
ボロボロの教科書を大事に抱える彼は、街灯の下で全身を蚊に刺されながらも、勉強の手を止めません。

 
これはバングラデシュの田舎に広がる珍しくない光景。しかし、先生も教材も不足し、満足に勉強できる環境もない彼が、大学に進学するのは至難の技です。大学受験に合格する自信はどれくらいあるのか尋ねると、彼の表情は暗くなり、こんな答えが返ってきました。
 
「正直無理じゃないかな。僕は貧しい家に生まれたから、結局諦めるしかないんだよ」
 

亡き父の想い「もっと勉強しなさい。私のようになってはいけない」

バングラデシュの農村で生まれ育ったシャフィ。彼の実家は農家で、毎月の収入は1000円ほどしかありませんでした。父親は長く病気で倒れていて、生活はどんどん厳しくなります。
 
彼にはたくさんの弟や妹がいましたが、着る服はみんな一着しかありません。自らの学費や教材費を稼ぐために、長男のシャフィは毎日アルバイトを夜まで続けたもの、 貧しい家庭出身だという理由で、さまざまな嫌がらせを受けます。
 
バイトが辛く、進学をあきらめて実家の農業を手伝おうとすると、父親に何度も止められました。
 

「もっと勉強しなさい。私のようになってはいけない」
 
農家として生計を立てる難しさを知る父親は、亡くなる直前までシャフィに「良い教育を受け人生を切り開くんだ」と話していたそうです。
 

田舎で育った若者が夢を諦めてしまう社会を変えたい


 
特例認定NPO法人「e-Education」代表の三輪さんが、シャフィのような貧しい青年たちに出会ったのは2010年。
 
街灯の下で深夜遅くまで、家に帰っても灯油ランプの灯りを元に、明け方まで大学に行くために勉強を続ける高校生たち。「貧しい家に生まれたから、夢を諦めるしかない」と泣きながら話す彼らの悩みに、三輪さんは居ても立ってもいられなくなったそうです。
 
日本の田舎で育った三輪さんにとって、受験は人生を切り開く大きな挑戦でしたが、地元に予備校はほとんど存在せず、受験を諦めかけていました。そんな時、東進衛星予備校が駅前にでき、著名な予備校講師の授業をDVDで受講できるようになり、無事大学へ進学することができたのです。
 
「生まれた環境によってどうしてこんなにも差があるのだろう。彼らの涙を止め、田舎で育った若者が夢を諦めてしまう社会を変えたい」
 
三輪さんはそんな想いを抱きました。
 

距離やお金の壁が存在し、格差が広がっていく社会


「どうやったら、バングラデシュの国立大学に進学できるんだろう?」
 
バングラデシュの国立大学の1つであるダッカ大学の学生に街頭アンケートを取ったところ、100人中93人が予備校に通っていたことが分かりました。
※出典元:e-Education(2010年3月~5月 バングラデシュにてヒアリング調査を実施)
 
しかし、予備校は都市部にしかありません。また、農村から都市部の予備校に通わせるには、高額な学費と交通費を用意する必要があり、農村の貧しい高校生たちは届かない壁として立ち塞がります
 
また、農村部の優秀な先生は高い給与を求めて都市部へ移り住むことが多く、農村部の教育の質も上がりません。結果、距離やお金の壁によって格差が広がってしまう構造が見えてきました。
 

「この教育格差を、東進のDVDモデルで解決できないだろうか?」
 
先生や教材の不足する農村部の貧しい高校生たちに対して、都市部にいる優秀な先生の授業を撮影し、DVD(映像教材)にして届けることで、どこでも、だれでも質の高い授業を受けることをできるようにしたい。
 
距離やお金の壁によって格差が広がっていく社会を、映像教育という手法で変えていく。これがe-Educationの始まりです。
 

「特例認定NPO法人e-Education」のこれまでの挑戦

e-Educationは、「最高の教育を世界の果てまで」というミッション実現に向け、途上国における教育格差の解決を目指している「特例認定NPO法人」です。
 
2010年より、バングラデシュの農村地域チャンドプール県で活動を開始しました。チャンドプール県は、首都ダッカから船で6時間ほどの距離にあり、予備校は存在しません。当時実施したアンケートによると、高校生約200人にアンケートを取った結果、大学進学希望者が70%を超える一方、同県の大学進学率は10%を下回る状態でした。
※出典元:e-Education(2010年3月~5月 バングラデシュにてヒアリング調査を実施)
 
このような状況下で、都市部の有名な予備校講師の授業を映像教材にして村の高校生たちに無償で提供したところ、 活動1年目に、生徒の1人が最高学府のダッカ大学に合格し、その後、10年間で延べ300人を超える難関国立大学合格者を輩出してきています。(出典元:e-Education調べ)
 

「e-Education」のおかげで大学に通い、動き出したシャフィの人生

e-Educationによる勉強を続けたシャフィは、見事に大学に合格することができました。
 
どんなに貧しくても、教育を受けることさえできれば、人生を変えることができる。自分の人生でそれを証明したシャフィに怖いものはありません。
 
僕がしてもらったので、今度は僕の番。バングラデシュのみんなが教育を平等に受けられるようにしていきたい」という夢に向かって、日々勉強を続けています。街灯の下で勉強していた彼の姿はもうありません。
 

「e-Education」の活動に関するアンケートに答えて、10円の支援金をとどけよう!

お金の壁によって格差が広がっていく社会を私たちも無料でできる支援があります。方法はたった3問のアンケートに答えるだけ、支払いの必要は一切ありません
 
15秒程度で終わるたった3問のアンケートに答えるだけで、NPO支援サイトである「gooddo」からe-Educationに10円の支援金が届けられます。簡単・無料でできるこの支援では、2020年11月末時点で3万人以上の方が参加し、391,040円の支援金をe-Educationに届けることができています。
 
私たちの小さな積み重ねが確かに子どもの笑顔に、子どもたちの未来につながります。 あなたのほんの少しの時間を貧困に悩む子どもたちのために使ってみませんか?
 

 
※写真はイメージで本文とは関係ありません。
情報提供:特例認定NPO法人e-Education