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家事使用人をしながら必死に勉強する高校生
「12歳から家事使用人として働いています」
これはバングラデシュの田舎に暮らす16歳の高校生の女の子の言葉です。
「家事使用人の仕事は本当に大変です。朝5時に起きて夜10時まで働いているので、毎日ヘトヘトです…」と話すサジーナ。
仕事は雇い主の家に住み込み、ご飯の支度や掃除、洗濯などをします。何か失敗すると叩かれたり、性的嫌がらせを受ける日もあります。週6日、朝早くから夜遅くまで1日中ハウスキーピングをして、1ヶ月にもらえるのはたったの600円です。
雇い主の子どもはサジーナの歳とあまり変わりません。その子どものために荷物を運んだり学校へ送迎もしますが、自分は一日中家事をして時間が過ぎていきます。家事がない時間に自分で勉強はできますが、もちろん塾へは行けませんし学校にもあまり通えていません。
雇い主はサジーナのお母さんの遠い親戚にあたりますが、サジーナを自分の子どもと同じようには捉えていません。食事や寝床は与えられているものの、単なる安価な労働力として見られ、教育の機会が十分には与えられていません。
これはバングラデシュの田舎において、珍しくない話です。
家事や雇い主の子どもの世話の仕事を続けるだけでは、将来に希望を持って生きていけないことを、サジーナは感じていました。
彼女には同じ歳ごろの高校生がするように友達と遊ぶ時間や娯楽もありません。夜10時にすべての家事を終えると、サジーナは本を手に取り勉強をやめません。学校にあまり行けず先生なしで勉強せざるを得ない彼女から、毎夜念仏のような声が響き渡ります。家事に支障をきたさないのなら勉強はしてもいい、と言われていたからです。
サジーナになぜそんなに勉強を頑張っているのか尋ねると、彼女はか弱い声でこう答えてくれました。
「わたしは昼に勉強する代わりに、ハウスキーピングの仕事をしている。でも、お母さんや兄弟を助けるために良い仕事に就きたいし、そのために大学に行きたい。 わたしは家事はできるけど勉強の仕方はよく分からない。貧しい家に生まれたから、結局諦めるしかないのかな」
「同じ想いをさせたくないから子どもには勉強させてやりたい」母の想い
バングラデシュの地方で生まれ育ったサジーナ。サジーナは11人兄弟で末っ子です。彼女の実家には、病気がちな母と兄弟たちがいます。
彼女のお父さんは小学校中退、お母さんは小学校にさえ通ったことがない、という学歴でした。
しかしお母さんは、「私は学校に行かなかったから家事しかできないけど、あの子には私とは同じ想いをさせたくない。だから本当は勉強をさせてあげて将来に希望を持ってほしいの」と話します。
ずっと貧しかった自身の経験から、勉強ができないと自分で将来を変えることができない、と感じていたそうです。しかし中東への出稼ぎで夫は亡くなってしまい、家でこれ以上養えなくなった為、仕方なく遠い親戚の家にサジーナを引き渡すことに…。
サジーナは、1ヶ月600円稼ぐうち半額はずっと会えていない兄弟と母親が住む実家へ仕送りし、残り半額を衣類やノート、ペンなどを買う自分のお金にしています。
家事の仕事が終わった後、夜10時から毎日自習するサジーナですが、日々の生活が辛く大学進学をあきらめそうになります。
そんなときは「お母さんは教育を受けてこなかった。あなたはわたしのようになってはいけないよ」と、親戚に引き渡される時のお母さんの言葉を思い出します。彼女の母親は、貧しさの連鎖からサジーナが脱し将来を変えていく為にも、娘に大学へ行ってもらうのが夢でした。
「わたしだって勉強がしたい・・・」涙を必死にこらえながら話すサジーナ。
しかし自宅学習しかする術のない彼女のそばに教えてくれる先生はいません。
田舎で育った若者が夢を諦めてしまう社会を変えたい
特例認定NPO法人「e-Education」代表の三輪さんが、サジーナのような貧しい子どもたちに出会ったのは2010年。
街灯の下で深夜遅くまで、家に帰っても暗闇の中、明け方まで大学に行くために勉強を続ける高校生たち。 「貧しい家に生まれたから、夢を諦めるしかない」と泣きながら話す彼女らの悩みに、三輪さんは居ても立ってもいられなくなったそうです。
日本の田舎で育った三輪さんにとって、受験は人生を切り開く大きな挑戦でしたが、地元に予備校はほとんど存在せず、受験を諦めかけていました。そんな時、東進衛星予備校が駅前にでき、著名な予備校講師の授業をDVDで受講できるようになり、無事大学へ進学することができたのです。
「生まれた環境によってどうしてこんなにも差があるのだろう。彼女たちの涙を止め、田舎で育った若者が夢を諦めてしまう社会を変えたい」
三輪さんはそんな想いを抱きました。
距離やお金の壁が存在し、格差が広がっていく社会
「どうやったら、バングラデシュの国立大学に進学できるんだろう?」
バングラデシュの最高学府であるダッカ大学の学生に街頭アンケートを取ったところ、100人中93人が予備校に通っていたことが分かりました。
※出典元:e-Education(2010年3月~5月 バングラデシュにてヒアリング調査を実施)
しかし、予備校は都市部にしかありません。また、農村から都市部の予備校に通わせるには、高額な学費と交通費を用意する必要があり、農村の貧しい高校生たちは届かない壁として立ち塞がります
また、農村部の優秀な先生は高い給与を求めて都市部へ移り住むことが多く、農村部の教育の質も上がりません。結果、距離やお金の壁によって格差が広がってしまう構造が見えてきました。
「この教育格差を、東進のDVDモデルで解決できないだろうか?」
先生や教材の不足する農村部の貧しい高校生たちに対して、都市部にいる優秀な先生の授業を撮影し、DVD(映像教材)にして届けることで、どこでも、だれでも質の高い授業を受けることをできるようにしたい。
距離やお金の壁によって格差が広がっていく社会を、映像教育という手法で変えていく。これがe-Educationの始まりです。
「特例認定NPO法人e-Education」のこれまでの挑戦
e-Educationは、「最高の教育を世界の果てまで」というミッション実現に向け、途上国における教育格差の解決を目指している「特例認定NPO法人」です。
2010年より、バングラデシュの農村地域チャンドプール県で活動を開始しました。チャンドプール県は、首都ダッカから船で6時間ほどの距離にあり、予備校は存在しません。当時実施したアンケートによると、高校生約200人にアンケートを取った結果、大学進学希望者が70%を超える一方、同県の大学進学率は10%を下回る状態でした。
※出典元:e-Education(2010年3月~5月 バングラデシュにてヒアリング調査を実施)
このような状況下で、都市部の有名な予備校講師の授業を映像教材にして村の高校生たちに無償で提供したところ、 活動1年目に、生徒の1人が最高学府のダッカ大学に合格し、その後、10年間で延べ300人を超える難関国立大学合格者を輩出してきています。(出典元:e-Education調べ)
「e-Education」のおかげで大学に通い、動き出したサジーナの人生
e-Educationによる勉強を続けたサジーナは、見事に大学に合格することができました。
どんなに貧しくても、教育を受けることさえできれば、人生を変えることができる。自分の人生でそれを証明したサジーナに怖いものはありません。
「確かに辛いことはたくさんあったけど、家事の仕事でお金を稼ぐ道じゃなく、大変でも勉強する道を選ぶことができて、いま幸せです。わたしが勉強を通して将来を変えられるんだと思えたように、勉強を頑張れば自分の力で未来を開けるよって、今わたしは伝えたいです」
サジーナは父の死や母の病気、家族と離れ離れになったことなど大変なことがありました。しかし謙虚に大きな希望を持ち、そして熱心に勉強に打ち込む彼女はそう言いました。
今も日々勉強を続けているサジーナ。涙を流して勉強する日々を過ごしていた彼女の姿はもうありません。
「e-Education」の活動に関するアンケートに答えて、10円の支援金をとどけよう!
お金の壁によって格差が広がっていく社会を変えるため、私たちにも無料でできる支援があります。
今なら、30秒で終わる3問のアンケートに答えていただくだけで、10円の支援金をe-Educationさんに届けることができます。
支援にかかる費用は、サポーター企業であるgooddo(※)が負担するため、あなたには一切費用はかからず個人情報なども必要ありません!
※gooddo株式会社は、株式会社セプテーニ・ホールディングス(東京証券取引所 スタンダード市場)のグループ会社
2025年3月末時点で、なんと9万人を超える方が無料支援に参加してくださり、90万円以上の支援金をe-Educationさんにお届けできています!
私たちの小さな積み重ねが確かに子どもの笑顔に、子どもたちの未来につながります。 あなたのほんの少しの時間を貧困に悩む子どもたちのために使ってみませんか?
※写真はイメージで本文とは関係ありません。
情報提供:特例認定NPO法人e-Education