『どうしても割り切れない部分がある…家族だから』
大輔さん(仮名)は、父親と二人暮らし。
小学校高学年の頃に両親が離婚して以来、父子家庭で暮らしてきました。
高校生の頃に持病が発覚し、通院を続けながらも大学進学のため勉学に励んで見事合格することができた大輔さん。
自宅から通える距離ではなかったのでひとり地元を離れました。
家は金銭的な余裕はなく、貸与型の奨学金を借りながら通うことになりました。
念願だった大学進学。
病院に通いながらも大学で勉強をしていた大輔さんですが、途中で思わぬ事実を知ることになりました。
奨学金を、管理を任せていたはずの父親に使い込まれていたのです。
悪びれた様子もなく、ギャンブルにつぎ込んでしまったと話す父親。
大輔さんは言葉も出ませんでした。
もう病院代も支払えない、このままでは大学にも通えない…
これまで父親から暴力や暴言によって傷つけられてきたという大輔さん。
通院しながら勉強を頑張っていた理由は、大学進学自体が父親の以前からの強い希望だったから。
「他人からしたら不思議かもしれないですけど、それでも父親の夢を叶えてあげたいって思いもあったんです」と話します。
「完全に割り切れたら楽なんでしょうけど…よくしてもらったこともあるし、育ててくれたことは事実だし。なかなか“父親なんて思わない”にはなれないのが本音です」
今は絶縁状態になり連絡は取っていないそうですが、今も父親への複雑な思いを抱えています。
「働かないと生きていけないのに」もどかしさの中で出会ったのは
大輔さんは、直後からショックで外出することすらできない状態になりました。
大学には、とりあえず休学届を出しました。
部屋の中で「働かないと…お金がなくちゃ食べ物も何もない…働かないと…」そう思ってはいるものの、外へ出る気力も体力もないのにどうやって働くんだろう…と何をどうしたらいいのか、混乱の中にいました。
これまで大輔さんはSNSの運用などPCやスマホで完結する仕事ができるため、業務委託で仕事をもらっていました。しかし、この時を境に、ひとつひとつの作業に心身ともに精一杯になってしまい、対応できていた仕事量はわずか。
収入は減り、お金は尽きていき…卵しか口にできない日もありました。
そんなとき、友人から「ユキサキチャット」という存在を教えてもらいました。
ユキサキチャットとは、不登校や中退、困窮など様々な困難を抱えている子どもや若者たちへの進路・就職相談をオンラインチャットで行っているというサービスです。
大輔さんは、勇気を出してチャットで自分の状況を簡単に伝えてみたところ、事務的ではなく、寄り添った返信が届きホッとしました。
さらに、すぐに食事の支援をしてくれることになり、自宅に段ボールが届きました。
想像していたよりも多く、またその内容への気配りに驚きました。
「パックのご飯と乾麺をいただけたのが何より助かりました。本当につらいときって料理するのも大変で…。でも食べなきゃっていう気持ちもあったので、レンジでサッと作れることができたのでありがたかったです。」
食事が充分でないと気力が失われてしまうんだな…と気づいた大輔さん。
ご飯を食べて満たされていくと、気持ちがぐっと上向きになるのを感じました。
支援を受け始めてしばらく経つと、仕事探しにも積極的になり長期でのインターンの仕事をもらえ、自ら生計を立てられるようになりました。
そして、休学していた大学にも通えるようになり、約半年ほどで支援の利用を終えることができたのです。
「ユキサキチャットでは、ちゃんと話を聞いてくれているんだなと感じられました。頼れる先がひとつ増えたと思うととても心強い存在でした。」
今も働きながら大学へ通い続けている大輔さん。
現在インターンとして働く企業では、意見書やアンケートなどで学生の声を聞く機会が多くあります。学生たちが現状を訴えている言葉を見て「自分と同じように金銭的にも家庭的にも困っている人がたくさんいるんだな…」と感じることが多いそうです。
「僕は、つながりは“他人”とも作れることを改めて感じました。家族だけじゃなくて、社会のセーフティーネットに頼るという方法があることを知ってほしい。そこには優しく寄り添ってくれる人たちが必ずいます。
これからは、支えてくれている方々に感謝を持ち続けながら、いただいた恩を色々なかたちで返していきたいです。」
ユキサキチャットをきっかけに「10代をひとりにしない」
ユキサキチャットを運営しているのは、認定NPO法人D×P(ディーピー)、10代の孤立を解決したいと活動する団体です。
ももかさんのように、行政支援の規定上は虐待と認定されないかもしれない、貧しいとは言い切れないような状況下にいる子どもたちが存在しています。
お金のことや家族のことであれば、友だちや先生など身近な誰かには相談できないものです。
10代の子どもたちにとって役所や対面での相談窓口は大きなハードルがあるのもまた事実です。
行政支援を受けるために、収入がたったの千円多かっただけで支援を受けられなかったということも、また本来は支援を受けられるにも関わらず、間違った判断を受けそのまま受けられず行政に頼ることを諦めてしまったということも決して少なくありません。
行政は規定があれば、そこで区切りをしなければなりません。
行政も人が対応しているものであり、完璧ではありません。
特に10代の子どもたちは行政とのつながりは非常に薄く、社会にあるさまざまなセーフティネットにたどり着くのも難しいのが現実です。
そのような中で生まれたのが「ユキサキチャット」です。
2024年12月現在のユキサキチャット登録者数は1万5千人以上。
不登校や高校中退、引きこもり状態、困窮などの困難を抱えた10代がLINEで相談することができる窓口です。本人の望む状態を聞きながら、一緒にひとりひとりに合ったつながりと仕事を考えていきます。
相談員には、社会福祉士、精神保健福祉士、キャリアコンサルタント、教員免許保持者などさまざまな専門知識や経歴を持つ人がいます。緊急性の高い相談は、外部アドバイザーから対応方針のアドバイスを受けられる体制をつくっています。
そこから本人にとって必要な現金給付や食糧支援を届けたり、医療、福祉、就労などにつないでいっています。
「本当にすぐにたくさんの食品が届いて驚きました。1週間とかかかるかなと思っていたから…。お腹が満たされるだけでも、よし頑張ろうって思えたんです。考える余裕ができたというか。」
「就労支援を受けて、明日から仕事です。自分のお金で自分の欲しいものを買える…それが楽しみです。応援ありがとうございます」
利用された方からはこのような声が届いています。
実際に長期で支援をしている方の4割は学業継続、2割は社会保障制度につながることができています。
30秒で終わる「D×P」の活動に関するアンケートに答えて、無料でできる支援に参加しよう!
10代のどんな考えや価値観、在り方も否定せずに、なぜそう思うのかと背景に思いを馳せながら関わり、ひとりひとりと向き合い活動をする認定NPO法人D×P。
どのような環境にいる子どもたちも、自分の未来に希望をもっていきていくためにセーフティネットの存在は必要不可欠です。
「面と向かってはなかなか本音が言えない」「LINEだったら気軽に話せる」そんな今を生きる子どもたちに寄り添ったサービスのひとつが「ユキサキチャット」ではないでしょうか。
今なら、30秒で終わる3問のアンケートに答えていただくだけで、10円の支援金をD×Pさんに届けることができます。
支援にかかる費用は、サポーター企業であるgooddo(※)が負担するため、あなたには一切費用はかからず無料で支援ができます。また、個人情報なども必要ありません!
※gooddo株式会社は、株式会社セプテーニ・ホールディングス(東京証券取引所 スタンダード市場)のグループ会社
\かんたん3問!たったの30秒!/
D×Pは、10代の孤立を解決するNPOです。
若者が何か困った時に頼れる人とのつながりを社会のなかにつくりたいと考えています。
2030年度までに、さまざまな境遇で孤立している13-19歳・全国約50万人のうち30%の15万人がつながりを得れる状態を目指します。
D×Pの活動は、皆様からのご寄付のうえで成り立っています。ともに、10代を支えていただけないでしょうか?
アンケートは私たちの活動に関する3問で、すべて2択の簡単なものです。無料支援を通じて、ぜひ「ひとりひとりの若者が自分の未来に希望を持てる社会」を実現する仲間になってください。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
「そんな厳しい状況にいる子どもたちがいるなんて知らなかった…何かしてあげたい」
「様々なニュースを見ていて、10代の子たちに何かできないかと思っていた」
「子どもたちに希望の持てる未来を作ってあげたい」
このように思われた方は、ぜひアンケートに回答して頂けないでしょうか?
あなたのご支援が、10代の子どもたちの希望に、そして希望の持てる社会への第一歩となります。
\かんたん3問!たったの30秒!/
※本エピソードは、実際のエピソードをもとに再構成をしております
※すべての画像はイメージで本人とは一切関係ありません