親を亡くすことで、自分の未来を諦めてしまう遺児たち。
どんな環境でも前を向いて頑張る子どもたちに、私たちができることとは…?


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優しかった父の死…経済的困窮を前に「家族を助けたい」という思い

濵㟢さんは、熊本県天草市生まれ。
海に囲まれた町に、両親と姉ふたりの5人家族で暮らしていました。

「小さい頃は目の前にある海岸で、父がイカ釣りしてるのを隣で見たり、貝殻集めたりして遊んでいました。」
濵㟢さんの父親は個人で電気屋さんを営んでおり、近所の人に修理を頼まれると一緒について行くこともあったそうです。

しかし、優しく仕事熱心な父親ががんで亡くなってしまいます。
まだ濵㟢さんがたったの5歳のときでした。

母親は保育士として働き、ひとりで必死に3人の子どもたちを育てました。

そして5歳上、4歳上の姉たちは進学のために上京。
濵㟢さんは家計の厳しさを実感する中で家族を助けたいという思いから「長男の自分が早く就職しなければ」と、県内の高等専門学校へ進学しました。

「やりたいことに挑戦したい!」濵㟢さんが変わるきっかけとは?

濵㟢さんは、高専2年のときに「一般社団法人あしなが育英会(以下、あしなが育英会)」という団体が運営する「阿蘇のつどい」というサマースクールに参加します。
そのサマースクールは、濱崎さんと同じ境遇の遺児たちが集うものでした。
初めての参加のため、知り合いもおらず最初は不安だっといいます。

「自分と似た背景を持つ人たちと、普段はふたをしていた気持ちをぶつけあううちに、新しい価値観や気づきに出会いました。特に先輩たちが生き生きと活動しているのを見て、『自分ももっとやりたいことに挑戦してみよう』と思えたんです」

そして、濵﨑さんは自分自身のやりたいことに挑戦するため、高専卒業と同時に奨学金制度を利用し、佐賀県の大学に編入を果たしました。
大学生になり、学生スタッフとして「阿蘇のつどい」に運営側として参加したことで、改めて集まりお互いの話をすることの意義を感じたそうです。

「『自分の中で整理しきれなかったことを、誰かに話すだけでこんなに楽になるんだ』って体験を僕自身しました。受け入れてくれる場所、人たちがいることを知るだけでも価値はある、と思います。
父がいなくて寂しい思いもしたけど、「阿蘇のつどい」を知り、関わることで多くの人に出会う機会があり、その中でやりたいことを見つけられた。僕の選んだ道を応援し続けてくれた母や姉たちがいた。そういうものを全部ひっくるめて、『自分は幸運だ』って感じています

濵㟢さんは2020年4月から社会人。専門領域を生かし、食品メーカーの開発部門で働きはじめ、新たな一歩を踏み出しています。

親を亡くした悲しみだけでない、経済的な影響とは?

濵㟢さんのように、親を早くに亡くしてしまう…そんな子どもたちが国内には約40万人もいると言われています。
かけがえのない親を亡くすという体験により心に傷を負いながらも、残された家族たちは日々生活をしていかなければなりません。

しかし、親を亡くした子ども、遺児の家庭の多くは生活に困窮しています。
遺児家庭の手取り月収の平均額は14.6万円(※1)で、全国平均の36.7万円(※2)に比べて半分以下です。

※1:2018年奨学生家庭の生活と教育にかんする実態調査(2018年 筑波大学名誉教授・社会学 副田 義也)

※2:平成30年分民間給与実態統計調査(令和元年国税庁)「一人当たり平均給与441万円」を12分割したもの

さらに遺児家庭の12.8%が生活保護を受給したことがあるということから、遺児の家庭の経済的状況がいかに厳しいか想像に難くありません。

※3:生活保護の被保護者調査(平成30年7月分概数厚生労働省)

そういった経済状況は子どもたちの進学率にも大きく影響を及ぼしています。
全国平均の大学進学率は53.7%(※4)に対し遺児たちは約43.0%(※5)となっており、進学断念の理由の53%が「経済的事情による」ことから遺児を取り巻く現実が見えてきます。

※4:令和元年度学校基本調査(令和元年文部科学省)

※5:2019年3月あしなが育英会調査

つまり、親を亡くした子どもの二人に一人が貧困により進学を諦めなければいけない状況に陥っているのです。

進学の夢を叶える「奨学金制度」。遺児たちを経済的・精神的に支援する団体とは?

こうした遺児たちを対象に支援を行っている団体に「あしなが育英会」があります。
病気や災害、自死(自殺)などで親を亡くした子どもたちや、親に障がいがあり働けない家庭の子どもたちを経済的・精神的に支援している非営利の財団法人です。

高校生以上の遺児学生を対象とした貸与+給付による奨学金制度を設けています。
子どもたちにとって進学は、夢に一歩近づくための大事なプロセスであり、自分と家族が経済的困窮から脱却するための重要な武器にもなるのです。

奨学金制度以外にも、子どもたちを受け止める居場所を提供し、心のケアをするために以下のような活動も行っています。

・遺児の心のケア「レインボーハウス」運営
・経済的に苦しい大学生のための学生寮「心塾」
・奨学生のつどい 高校生・大学生があつまるサマーキャンプ
・海外研修
・調査・出版・政策提言

親を失い、経済的に厳しい環境でたくさんの我慢をし、同世代の友人たちのように多くの選択肢を手にできなかった遺児たちは、そのつらさや悲しみを打ち明けられず内に抱えたまま生きてきました。
上記のような支援や活動の中で、似たような境遇にいる仲間たちに出会い、また支援をしてくださる方々のやさしさに触れ、悲しみの外に出る勇気を持てたとき、自らの人生を丁寧に生きようと思えるようになります。

あしなが育英会は『すべての遺児への物心両面での支援と教育をとおして、人類社会に貢献できるボランティア精神に富んだ人材を育成する』ため、遺児たちの心に寄り添い活動を続けています。


これまでの「あしなが育英会」の歩みと、遺児たちの未来とは?

半世紀におよぶ「あしなが運動」を通して11万人以上の遺児学生にへの奨学金支援を実現し、子どもたちの進学の夢を叶えてきました。
現在、日本国内では2020年現在約7,700名に奨学金支援と心のケア、リーダーシップ育成プログラムを提供しています。
遺児を対象とした心のケアプログラムは年間100回以上実施しています。

こうした活動により、遺児家庭をめぐる環境は少しずつ改善され、夢を諦めることなく大学進学を希望する遺児たちも増えてきました。

ひとりではない、応援してくれている人たちがいる、という事実を子どもたちが理解することによって、人生が変わるほどポジティブな影響がもたらされます。そして、自分自身も誰かに手を差し伸べられるような人間になりたいという意識がめばえ、勉強やさまざまな活動に前向きに取り組めるようになるのです。

街頭での学生募金も、新型コロナの影響で中止に

あしなが育英会では、国などからの補助金・助成金は受けず、全事業を寄付によって運営しています。
その中でも大きな活動のひとつである、1970年から毎年春・秋に行ってきた「あしなが学生募金」。

参加者は学生・ボランティア合わせて毎回延べ1万人ほどで、全国の街頭で遺児のための奨学金を募っています。
同時に、遺児学生たち自身が勇気を振り絞り、経済的事情で進学が困難な状況を「社会問題」として街頭で訴えるための機会でもあります。

2020年4月には第100回目を迎え、実施場所を全国の298か所に拡大し、約2万人の学生やボランティアが参加する予定でした。
しかし、参加者への新型コロナウイルス感染や拡散の恐れを考慮して、開始以来初めての中止を余儀なくされたのです。
そして10月も引き続き中止とせざるを得ませんでした。

あしなが学生募金を資金基盤とする「あしなが奨学金」の利用者は、2019年度で6,551人、奨学金交付総額は年間48億2000万円。
2020年度には合計約7,700人の学生に総額約57億円の奨学金を交付し、支援を必要とする学生たちは年々増えています。

学生募金中止の影響により不足する資金は約40億円に上る見通しで、より一層の支援が必要とされているのです。

30秒で終わる「あしなが育英会」の活動に関するアンケートに答えて、
無料でできる支援に参加しよう!

このように遺児家庭は、経済的に困窮していることが多く、
さらに親を失うという精神的なショックもあり、自分の夢や未来を諦めてしまう子どもたちもいます。

そんな遺児たちに対し奨学金制度という経済的支援、そして心のケアなどの精神的支援をすることで
社会全体にやさしさの連鎖が広がり、誰も取り残さない社会を作ることを目指すあしなが育英会さん。

今なら、30秒で終わる3問のアンケートに答えていただくだけで、10円の支援金をあしなが育英会さんに届けることができます。

支援にかかる費用は、サポーター企業であるgooddo()が負担するため、あなたには一切費用はかからず個人情報なども必要ありません! ※gooddo株式会社は、株式会社セプテーニ・ホールディングス(東京証券取引所 スタンダード市場)のグループ会社
2022年10月末時点で、なんと6千人を超える方が参加してくださり、6万円以上の支援金をあしなが育英会さんにお届けできています!

▼「あしなが育英会」のWeb担当大島さんからのメッセージ

「あしなが育英会」について皆さんに少しでも知ってほしい!活動をもっと広めたい!そんな思いで作成したアンケートです。アンケートはたったの3問で全て2択です。

ぜひアンケートのご協力と、無料支援へのご参加をお願いいたします!!

ここまで関心を持って読んでいただき、ありがとうございます。

「心傷つきながらも、がんばろうとしている子どもたちを応援したい」
「親を亡くした子どもたちにも、進学する未来を送りたい」

もしあなたがそうお思いなら、アンケートに答えて支援に参加してみませんか?

最後に、あしなが育英会の支援を受けた子どもたちや保護者からのメッセージをご紹介します!(※)

●奨学生 えりさん(仮名)
両親を亡くした私に、高校の先生があしなが育英会のことを教えてくれ、学生寮の「心塾」で暮らすことになりました。そこで、留学生との共同生活や、学生募金のクラウドファウンディングなど、数え切れないくらい多くの貴重な経験ができ、かけがえのない親友をつくることができました。

●奨学生 ゆうきさん(仮名)
小学3年生の時に発生した東日本大震災で母と二人の妹をなくし、あしなが育英会が提供する心のケアプログラムに参加しました。そこは自分の素を出せて、一人じゃないんだと実感できる安らぎの場所でした。今度は私が、自分と同じような遺児たちを支援する側になりたいと思います。
●保護者 佐藤さん(仮名)
事故で夫を亡くし、二人の子どもを育てる中で、偶然、あしなが育英会と出会いました。同年代の親御さんたちとつながることができ、少しずつ笑顔の自分、本当の自分を取り戻すことができました。日々の感情を忘れることができ、心のケアが出来たのはこの場所だけです。

私たちの小さな積み重ねが確実に子どもの笑顔に、子どもたちの未来につながります。

情報提供:一般財団法人あしなが育英会
※写真はすべてイメージです※