誰にも相談できない…誰に相談すれば良いか分からない…
ひとりきりで悩みを抱える子どもに、手を差し伸べるためには?

子どもたちの生きる権利が奪われている現実とは…?

あなた自身が問題を抱えていたり、困っていることがあった場合、誰に相談しますか?
家族や友人でしょうか。場合によっては解決方法をネットで調べたりするかもしれません。
 
しかし、そういった相談する場所がまったくなかったら…?
 
子どもたちは、さまざまな問題に直面しながらも誰にも相談できずにいる状況にいます。その孤独の中で、生きる権利を奪われていることをご存知でしょうか。
 
児童虐待で亡くなる子どもは2007年1月から2016年3月末の約10年間で、約1,000人もいると言われています。年間100人もの尊い子どもの命が、虐待によって命を奪われているのです。
 
さらに、日本において10~14歳の死因2位、15~19歳の死因1位は「自殺」となっています。
※出典:厚生労働省「自殺対策白書」(平成30年)

なぜ子どもたちは命を奪われなければいけないのか…。
なぜ自ら死を選択しなければいけない状況に追い込まれてしまうのか…。
 
ここで、とある支援団体に送られてきた子どものメッセージを紹介します。

「親に毎日のように罵倒されています。お前はいらない、死ね。

県外の高校でいじめられて実家に戻ってきたんですけど、お前は一回家を出たから一番立場が下やゆわれて、弟もいるのに邪魔もののように扱われます。
本当に僕はここの家族なのかと最近考えています。今本当に死のうと考えています。家族にまでいらないとゆわれるなら死んだ方がいいんですかね?

もう生きている意味がわからないです。

 
背景には、家庭における貧困や孤立、就労の不安定さなどさまざまな要因があり、ただ親を責めるだけでは解決できない社会全体の課題であると言えます。
 
誰にも相談できず、「生きることがつらい」と思ってしまう状況にいる子どもたちへ、私たちはどのように手を差し伸べることができるのでしょうか。

中学生5人に1人、高校生2.5人に1人…悩みを相談できる相手がいない子どもたち

多くの時間を過ごす「家庭」と「学校」が、子どもにとっては世界のすべてです。その世界で問題を抱えてしまった時、心身ともに孤立してしまうことは想像に難くありません。
 
家庭に問題を抱えている場合、友人に相談しても解決に結びつくような助言が得られる可能性は低く、また学校の先生たちは様々な業務を抱えひとりひとりの生徒に対し時間を割くことが難しいと言われています。
実際に学校の先生の60%が「子どもの話に充分に寄り添えていない」と回答しています。
 
また、子ども自身が「これは虐待だ」と気づかないケースも多いと言います。
子どもたちは、虐待に対し「親が間違っている」という認識はなく、「自分が悪い」「自分が我慢しなければ」と思いがちです。
 

「私は感情がうまくコントロールが出来ないです。

それもあって受け止めるどころか、反論してしまう部分があります。それで私は親と上手くいかず手を出されることが増えました。

声が枯れ、首や腕などに赤い傷ができるなど怪我もしています。」

 
誰にも相談出来ずにいる子どもたちは、そのうちに自分の生きる価値すらも感じなくなってしまうことに繋がってしまいます。
 
全国の中高生は約700万人、困ったときの相談相手がいない子どもが5人に1人なら、誰にも相談できない悩みを抱えた子どもたちが全国で約140万人いると推定されます。
 
子どもたちは身近に相談する人や場所を失い、問題を抱えたまま、ひとりきりで苦しみ続けてしまうのです。

周りから孤立している子どもたちに、支援の手が届くようにするには?

全国で子どもを支援する団体は数多くあります。実際に「子ども 支援団体」などで検索すると約5600万件も情報が出てくるのです。
 
しかし、子どもたちを支えるためのさまざまな支援団体があるにも関わらず、誰にも相談することが出来ないために悲しい事件に繋がってしまう現実が、今もなくなりません。
 
まず、子どもたちは支援団体の存在やその情報を知るきっかけすらない場合が多いためです。子どもたちは検索するワードすら思いつくことができません。
 
家庭に問題を抱えている場合、学校の先生、もしくは他のそばにいる大人たちがそういった支援団体を子どもに紹介するケースも多くありますが、誰にも相談できていない子どもたちにとっては難しいことです。
 
孤独な苦しみの中でがんばっている子どもたちに支援を届けるためには、子ども自身が支援団体と繋がる必要があるのです。

「本当は誰かに相談したい…」子どもたちのSOSを受け取る駆け込み寺「Mex(ミークス)」とは?

「誰にも相談できず、本当に困っている子どもたちこそ、支援団体と繋げたい」

その思いのもと、10代向けの支援サービス検索・相談サイト「Mex(ミークス)」は立ち上がりました。
 
2016年度に東京版、2017年度に全国版としてリリースされた「Mex」。
家族や親戚からの暴力や性被害・自殺・ネットトラブルなどの悩みのカテゴリや、都道県別、フリーワードなどから支援機関を探すことができ、支援機関の詳細ページでは携帯の画面からそのまま電話・メール・LINEなどで相談・予約をワンストップで行うことができます。
利用者は2017年に約14万人だったのが、2019年度はサイト訪問者が100万人を越え、そのうち掲載されている支援機関へつながった数は11,508件となりました。
利用者の推移を見ても、現代の子どもたちが困ったときにインターネットを頼っている状況が伺えます。
 
2019年度の利用カテゴリで一番多いの「自殺したい」「心身の不調」です。その背景には、虐待や性被害、いじめなどの悩みがあることが分かっています。
支援団体に繋がることだけでなく、相談場所があったり、気持ちを誰かに聞いてもらう行為は子どもたちにとって必要なものではないでしょうか。
 
Mexの「気持ちを吐き出す」に、匿名での寄せられる声を一部ご紹介します。

・母は怖いです。逆らったことはありません。中3ですが、反抗したことないです。だって殺されるから。消えたいです。死にたいです。助けてください。

・いじめがエスカレートしています。助けて

・父親さえ居なければと何年思ってきたことか。いつか父親を殺しそうで自分が怖い。私の事をなんだと思ってるんだろう。周りの友達の家族とか幸せそうで羨ましい。私も家族と居て幸せだ!って思う瞬間が欲しい。縁切りたい。

・お母さんの彼氏から性被害にあっています。断らない自分が悪いから、お母さんをきずつけちゃうから、彼氏がこわくて警察に言えません。誰も助けてくれません

蓄積されたツライ気持ちをどこかに吐き出すことで、一度冷静になれることもあります。
子どもたちにとって、Mexはひとつの相談場所・居場所・逃げる場所として存在しているのではないでしょうか。
そして、子どもたちは「本当は、誰かに助けてほしい」と思っていることが、端々から伝わってきます。
 
さらに、「Mex」では自分自身が虐待やいじめを受けていると思わず、漠然と苦しい日々を過ごしている子どもたちに対し、多くの被害について適切に知ってもらうための動画配信などでの啓発活動も行っています。
実際に、「虐待を受けていることが分かりました」「たくさんの人にこの動画を知ってほしい」などの声も届いています。

「Mex」を運営している、3keys代表森山さんの思いとは?


「Mex」を運営しているのは、認定NPO法人3keysさん。
学習支援事業」と「子どもの権利保障推進事業」を軸に、子どもたちへの支援活動を行っている団体です。
 
児童養護施設など、虐待などで親元に暮らせない子どもたちが全国に5万人ほどいると言われています。保護された子どもたちの多くは十分な学習環境が保障されずに育っているという教育環境の格差をなくすため、大学生が子どもたちに勉強を教える団体として「3keys」を2009年に代表理事である森山誉恵さんが設立しました。
 
森山さん
「子どもたち、特に家庭環境に恵まれない子どもたちを見守り、支えてくれる存在の少なさに驚きを隠せませんでした。」
 
児童養護施設や母子生活支援施設などで暮らす子どもたちに、学習ボランティアの派遣や放課後教室の運営を行っています。さらに2017年度には、施設への入所経験は問ない10代後半向けの拠点型学習支援をスタートさせています。
 
そして、相談できる大人が周りにいない子どもたちの駆け込み寺として、3keysはオンラインでの相談窓口を設け、一緒に解決方法を考えています。
その活動のひとつとして「Mex」の運営があります。一つの組織だけでできることの限界、直接支援していることだけに満足してはいけないという考えもあり、さまざまな支援機関と手を取って支援ができる「Mex」を立ち上げました。
 
森山さん
どんな環境で生まれ育っても、ないがしろにされていい子どもはいません。そう感じる子どもがいなくなるまで、この仕事を続けていきたいと思っています。ぜひ、より多くの子どもたちを支えられるよう、一緒に子どもたちを応援いただけたら嬉しいです。」

30秒でできるアンケートに回答するだけ!私たちにも出来る支援とは?

子どもたちを信頼できる大人や支援団体と繋げている認定NPO法人3keysさん。
 
SNSなどでは、相談できるどころかトラブルや深刻な事件に巻き込まれることも少なくありません。だからこそ、信頼できる大人たちと繋がることのできるポータルサイトを立ち上げ、いち早く適切な支援団体とつなげ、子どもたちの支え、助けになるよう日々活動をしています。
 
今なら、30秒で終わる3問のアンケートに答えていただくだけで、10円の支援金を3keysさんに届けることができます。
 
支援にかかる費用は、サポーター企業であるgooddo(※)が負担するため、あなたに費用はかかりません!
※gooddo株式会社は、株式会社セプテーニ・ホールディングス(東京証券取引所JASDAQ市場上場)のグループ会社です。

「誰にも頼れない、相談できない子どもをなくしたい」
「本当に困っている子どもたちの駆け込める場所を届けたい」
 
この想いに共感された方は、アンケートに答えて支援に参加してみませんか?

※写真はイメージであり、実際の子どもとは関係ありません。
情報提供:認定NPO法人3keys