「お前はいらない、死ね」家族に邪魔もの扱いされる中学生・・・

中学生の5人に1人が、困ったときに相談できる相手が誰もいないというアンケート結果があること、あなたはご存知でしたか?

例えば、現代の中学生が抱えている具体的の悩みとは、どんなものなのでしょうか?

「親に毎日のように罵倒されています。お前はいらない、死ね。県外の高校でいじめられて実家に戻ってきたんですけど、お前は一回家を出たから1番立場が下やてゆわれて、弟もいるのに邪魔もののように扱われます。何かあったから転入してこっち戻ってきたのに、調子乗んなとゆわれ本当に僕はここの家族なのかと最近考えています。今本当に死のうと考えています。家族にまでそんなに邪魔もの扱いされたり、いらないとゆわれるなら死んだ方がいいんですかね?もう生きてる意味がわからないです。」

これは、あるNPO団体宛てに中学生から送られてきたメッセージです。
特にひとり親世帯は親への負荷が大きいため、母子家庭の15%、父子家庭の30%が子どもと過ごす十分な時間がとれていません。

また、学校の先生の6割が、子どもの話に十分に寄り添えていないと答えています。

もっと早く子どもたちに寄り添える大人がいたら・・・。

いじめによる自殺、孤立による少年犯罪事件など最悪の事態が起きることを少しでも防ぐことができたのではないかと思わずにはいられません。

「母親に、お前なんか産むんじゃなかったなどと何回も言われた事があります。ずっと虐待ではないと思っていたけれど、調べてみると心理的虐待に当てはまるみたいです。」

周りから孤立している子どもたちに、支援の手が届くようにするには?

例えば検索エンジンで、「無料 学習支援」で検索したら200万件、「無料 食事」で検索したら約6600万件の情報が出てきます。

子どもたちを支えるためのさまざまな支援団体が立ち上がっているにも関わらず、誰にも相談することが出来ないために悲しい事件に繋がってしまう現実が、今もなくならないのはなぜなのでしょう。

まず、子どもたちは支援団体の存在やその情報を知るきっかけすらない場合が多いのが現状です。どんな支援が受けられるかも分からないため、子どもたちは検索するワードすら思いつくことができません。

支援団体から多く聞かれる声も「結局親が意識が、ある程度高い子どもしか現場に来ない。一番困っている子どもはリーチすら難しい」という声で、周りから孤立している子どもほど、繋がりを作ることが難しいのです。

そんな課題を解決するために、活動を始めたのが認定NPO法人3keys。

3keysは、インターネットを使って悩み相談を受け付けながら、子どもを適切な支援団体に繋ぐ活動をしている団体です。

「誰にも相談できない子どもほど、早期の内に、すでにある支援団体とつながってほしい」

そんな思いから、3keysは子どもたち目線でわかりやすく支援団体・NPOを検索、利用できるように、10代向けの支援サービス検索・相談サイト「Mex(ミークス)」を立ち上げました。

子どもたちから寄せられる声で浮き彫りになる虐待のリアル

認定NPO法人3keysさんは、インターネットを使って悩み相談を受け付けながら、子どもを適切な支援団体に繋ぐ活動をしている団体さんです。

Mex(ミークス)を利用してもらうことによって、子どもたちが一人で抱えているあらゆる悩みを相談できるようにすることを目指しています。

実際に検索が最も多いのが「心身の不調」と「自殺したい」というカテゴリ

相談内容を見ていくと、虐待や育児放棄が背景に浮かび上がってくることも多々あります。

こちらはMex(ミークス)にある「気持ちを吐き出す」に寄せられた実際の子どもたちからの声です。

「私は家族と上手く行きません。私は感情が上手くコントロールが出来ないです。それもあって受け止めるどころか反論してしまう部分があります。それで私は親と上手くいかず手を出されることが増えました。声が枯れ、首や腕などに赤い傷ができるなど怪我もしてます。」

今までこの現実を相談出来なかった子どもたちは、これが「親が間違っている」という認識ではなく、「自分が悪いから」や、「自分が我慢しなければ」と思い、その思いがつもりに積もって、自分の生きる価値すらも感じなくなってしまうことに繋がっていました。

また、子どもが自分自身を責めてしまうことで、誰かに相談することすらやめてしまい、自殺願望や自傷行為などに至るまで一人で抱えてしまうことを防ぐため、虐待や暴力などを知ってもらうための動画を配信しています。

その影響もあってか、「もしかしたらこれは虐待なのでは?」と、現状の捉え方や相談の仕方も変わりつつあり、以下のような声まで寄せられるようになりました。

「私、心理的虐待を父から受けていることがわかりました。父は昔から母にもDVを行なっていて、(これも心理的虐待だそうです)母が入院してからは私を追い詰めるようになりました。私はできるだけ外にいて、家にいる時間を短くしていました。今度、父と会わなきゃいけなくて困ってます。」

駆け込み寺のような存在として「Mex(ミークス)」を子どもたちに利用してほしい!

Mex(ミークス)では「家族・学校」「学習・就労」「生活・食事」「犯罪被害」「からだ・こころ」「その他」の6つのカテゴリ、あるいは地域別やフリーワードから支援団体を探すことができます。
関連する団体は一覧で確認でき、利用方法は電話なのか、メールなのか、対象は誰なのか、といった情報が一目でわかるようになっています。

2016年4月の東京版オープンから1年でサイト訪問者数が約53,739件、そのうち掲載されている団体へのコンタクト数が1,529件。

全国の中高生は約700万人、困ったときの相談相手が誰もいない子どもが5人に1人なら、誰にも相談できない悩みを抱えた子どもたちが全国で約140万人いると推定されます。

どんな環境で生まれ育っても「誰にも頼れない」という状況の子どもをゼロにしたい。2017年6月には全国版にリニューアルされました。

「本当は誰かに相談したい」

今この瞬間もそう悩んでいる子どもたちが、安心して相談できるインターネット上の駆け込み寺のような存在にしていきたい、と活動が続いています。

3keysは、本当に信頼できる寄付先なのか?

 
最後に、「3keys」が寄付先として信頼できるか不安、、、という方もいらっしゃると思いますので、寄付アドバイザーの河合さんの視点で「3keys」の注目ポイントを解説してもらいました。
 

寄付アドバイザー :河合将生(まさお)さん
NPO組織基盤強化コンサルタント office musubime代表/関西チャプター共同代表・准認定ファンドレイザー
寄り添って伴走する第三者として、各団体(NPOなど)の支援に取り組んでいます。

 

虐待で保護された子どもたちへの学習支援活動から始まり、今では頼れる大人が身近にいない子どもたちへの様々な支援活動を行っています。

「どんな環境で生まれ育っても、十分な教育や愛情が受けられる、すべての子どもの権利が保障される社会」を目指している団体です。

寄付アドバイザーが見た注目ポイント!

  1. 10代にとって身近なオンラインを積極的に活用。深刻な悩みを抱えながらも誰にも相談できずにインターネット上で助けを求めた子どもたちが支援団体の検索・相談ができるポータルサイト「Mex(ミークス)」を運営。2020年度は利用者が180万人、年間約8,500人がMexを通じて支援機関につながっている
  2. セーフティネットづくりの子ども事業では、思春期頃の10代の子どもたちが安心・安全に過ごせるユースセンターを運営。オンラインだけでなく、オフラインでも現場を持ち、家や学校などに頼ることが難しい子どもたちの暮らしを保障している
  3. 10年以上、虐待や育児放棄で保護された子どもたちへの支援を行っており、様々な専門家と連携した支援体制を構築できている

 
『3keys』は寄付アドバイザーからも、信頼できるおすすめの団体のようです。
 
寄付を迷っている方は、この機会に支援をはじめてみるのもよいのではないでしょうか。

支援についてのよくある疑問

支援について寄せられるよくある質問をまとめてみました。

Q1:なぜ支援が必要なの?

寄付などの支援は、よりよい社会や困っている人の支援につながります。子どもの貧困や災害、世界の格差など多くの社会問題は、国や行政だけでは解決することは困難です。私たち一人ひとりが、自分事として考え、寄付することによってより良い社会になります。
またこのような社会問題は、明日明後日に解決することはありません。問題解決に取り組む団体は、長期的に事業を作ること必要になってきます。そのため継続寄付のように、長期的に安定したサポートがあることが解決のために大切です。

Q2:支援をする人はなんでするの?

寄付などの支援をする人にはさまざまな理由があります。困っている人を助けたいという人や社会や誰かのためという人、過去に自分も困っていたから恩返ししたいという人もいます。どんなきっかけや理由でも、困っている人の支援になれるのが寄付の魅力です。
 

 

※写真はイメージであり、実際の子どもとは関係ありません。
情報提供:認定NPO法人3keys