家族から「お前はいらない、死ね」と言われる子ども・・・
ここに、あるNPO団体宛てに子どもから送られてきたメッセージを紹介します。

「親に毎日のように罵倒されています。お前はいらない、死ね。
県外の高校でいじめられて実家に戻ってきたんですけど、お前は一回家を出たから一番立場が下やゆわれて、弟もいるのに邪魔もののように扱われます。
本当に僕はここの家族なのかと最近考えています。今本当に死のうと考えています。家族にまでいらないとゆわれるなら死んだ方がいいんですかね?
もう生きている意味がわからないです。」
暴言も虐待のひとつですが、彼は誰に助けを求めればいいのでしょうか?
学校の先生の60%が、子どもの話に十分に寄り添えていないと答えています。いじめを受けていた経験があれば、なおさら先生への相談も難しいかもしれません。

「母親に、お前なんか産むんじゃなかったなどと何回も言われた事があります。
ずっと虐待ではないと思っていたけれど、調べてみると心理的虐待に当てはまるみたいです。」
誰かに相談したくとも、身近に相談のできる人がいない子どもたち。特に家庭内のことであればなおさら。
たったひとりで悩み、誰にも相談できず助けを求められずに、ますます孤立していくのです。その数は、中学生5人に1人、高校生2.5人に1人の割合と言われています。
そして、15〜19歳の死因1位、10〜14歳の死因2位は自殺です。
もっと早く子どもたちに寄り添える大人がそばにいたら・・・。
虐待死や、いじめによる自殺、孤立による少年犯罪事件など、未然に防ぐことができたのではと思わずにはいられません。
ひとり親世帯の場合は、母子家庭の15%、父子家庭の30%が子どもと過ごす十分な時間がとれていないと言われています。学校や友人に関する悩みの場合でも、身近な家族に相談も出来ていない現実があります。
周りから孤立している子どもたちに、支援の手が届くようにするには?
全国で子どもを支援する団体は数百以上あります。実際に「子ども 支援団体」などで検索すると約5600万件も情報が出てくるのです。
しかし、子どもたちを支えるためのさまざまな支援団体が立ち上がっているにも関わらず、誰にも相談することが出来ないために悲しい事件に繋がってしまう現実が、今もなくなりません。
まず、子どもたちは支援団体の存在やその情報を知るきっかけすらない場合が多いためです。子どもたちは検索するワードすら思いつくことができません。
支援団体から多く聞かれるのが「結局親の意識が、ある程度高い子どもしか現場に来ない。一番困っている子どもはリーチすら難しい」という声で、周りから孤立している子どもほど、繋がりを作ることが難しいのです。
そんな課題を解決するために、活動を始めたのが認定NPO法人3keys。
インターネット上で悩み相談を受け付け、子どもを適切な支援団体へ繋ぐ活動をしている団体です。
「誰にも相談できない子どもほど、支援団体とつながってほしい」
そんな思いから、3keysは子どもたち目線でわかりやすく支援団体を検索、利用できるように、10代向けの支援サービス検索・相談サイト「Mex(ミークス)」を立ち上げました。
子どもたちから寄せられる声で浮き彫りになる虐待のリアル
認定NPO法人3keysさんは、Mex(ミークス)を利用してもらうことによって、子どもたちが一人で抱えているあらゆる悩みを相談できるようにすることを目指しています。
実際に検索が最も多いのが「心身の不調」と「自殺したい」というカテゴリ。
相談内容を見ていくと、虐待や育児放棄が背景に浮かび上がってくることも多々あります。
こちらはMex(ミークス)にある「気持ちを吐き出す」に寄せられた実際の子どもの声です。

「私は感情がうまくコントロールが出来ないです。
それもあって受け止めるどころか、反論してしまう部分があります。それで私は親と上手くいかず手を出されることが増えました。
声が枯れ、首や腕などに赤い傷ができるなど怪我もしています。」
子どもたちは、この現実に対し「親が間違っている」という認識はなく、「自分が悪い」「自分が我慢しなければ」と思います。
誰にも相談出来ずにいた子どもたちは、そのうちに自分の生きる価値すらも感じなくなってしまうことに繋がっていました。
そして、自分を責めている子どもたちは、誰かに相談することもあきらめてしまいます。
そのため、子どもたち自身が「虐待や暴力がどういったことなのか」を、知ってもらうための動画を配信しています。
その影響もり、「もしかしたらこれは虐待なのでは?」と、現状の捉え方や相談の仕方も変わりつつあります。

「私、心理的虐待を父から受けていることがわかりました。
父は昔から母にもDVを行なっていて、(これも心理的虐待だそうです)母が入院してからは私を追い詰めるようになりました。
私はできるだけ外にいて、家にいる時間を短くしていました。
今度、父と会わなきゃいけなくて困ってます。」
まずは、子ども自身が虐待されていることを知る。
自分の苦しみの原因を知ることで、相談できるようになり、支援する団体へ繋げることができるのです。
駆け込み寺のような存在として「Mex(ミークス)」を子どもたちに利用してほしい!
Mex(ミークス)では、家族や親戚からの暴力や性被害・自殺・ネットトラブルなどの悩みのカテゴリや、都道県別、フリーワードなどから支援機関を探すことができ、支援機関の詳細ページでは携帯の画面からそのまま電話・メール・LINEなどで相談・予約をワンストップで行うことができます。
2019年度はサイト訪問者が100万人を越え、そのうち掲載されている支援機関へつながった数は11,508件となりました。
全国の中高生は約700万人、困ったときの相談相手が誰もいない子どもが5人に1人なら、誰にも相談できない悩みを抱えた子どもたちが全国で約140万人いると推定されます。
「本当は誰かに相談したい」
今この瞬間もそう悩んでいる子どもたちが、安心して相談できるインターネット上の駆け込み寺のような存在にしていきたい、と活動が続いています。
「3keys」の活動に関するアンケート(3問)に答えて、10円の支援金を届けよう!
子どもたちを信頼できる大人や支援団体と繋げている認定NPO法人3keysさん。
今なら、30秒で終わる3問のアンケートに答えていただくだけで、10円の支援金が3keysさんに届けられます。
支援にかかる費用は、サポーター企業が負担するため、あなたに費用はかかりません!
「誰にも頼れない」という状況の子どもをゼロにしたい。
この想いに共感された方は、アンケートに答えて支援に参加してみませんか?