未来とサンゴプロジェクトで初のボランティアイベントを開催

2019年10月5日、沖縄県恩納村でボランティアのイベントが行われました。

沖縄の美しい海とサンゴを守る「未来とサンゴプロジェクト」

目の前に広がる透明で青い海。
そんな景色を求めて沖縄を訪れる人も多いのではないでしょうか。

沖縄の海には数多くの種類のサンゴが生息しています。国内で見られる約400種のうち、380種以上が沖縄で確認されているのです。
さらに、世界では600~800種のサンゴが生息していると言われていますが、沖縄の海にはその約半数以上が住んでいます。これは、1つの場所としては世界最大数の種類となっています。

しかし近年、地球温暖化や海洋プラスチックごみの増加によって環境破壊が問題になっています。
沖縄の海の環境も悪化し、サンゴも死滅しているのです。

海の環境をを守り、美しい海とサンゴをいつまでも継続するために行われているプロジェクトが「未来とサンゴプロジェクト」です。

このプロジェクトは、ソフトバンク、ウィルコム沖縄、恩納村観光協会、サンシャイン水族館が中心となり、恩納村と連携して取り組んでいます。
サンゴの植え付けやビーチのゴミ拾いなどの活動に、私たちも参加することができるのです。

未来とサンゴプロジェクトの活動

2019年10月5日(土)に沖縄の恩納村で「サンゴ苗の植え付け」「サンゴ苗づくり」「ビーチクリーン活動」が実施されました。
イベントにはアンバサダーとしてタレントの道端カレンさんも参加。
雲ひとつない青空の下に、多くの人が集まりました。

それぞれの活動の様子を紹介します。

サンゴの広がる美しい海を未来へ残す!サンゴ苗の植え付け

沖縄のサンゴ礁は、サンゴが真っ白になり、やがて死に至ってしまう「白化現象」が進んでいるため保全活動が急務とされています。
そこで今回、本プロジェクトの趣旨に賛同して全国から集まったボランティアにより、40株のサンゴの苗が恩納村の綺麗な海に植え付けられました

未来への思いを込めたサンゴの苗づくり

今回は海に植え付けるためのサンゴの苗づくりも実際に行いました。
未来へのメッセージを参加者それぞれが土台に書き込み、針金でサンゴを固定し苗を作ります。作成したサンゴの苗は海の環境を再現したいけすで半年間育成され、成長した後に海に植え付けられます。 恩納村ではこれまでに約3万5千本の苗の植え付けが行われ、その広さは3ヘクタールと世界最大級を誇ります。

マイクロプラスチック回収にチャレンジ!ビーチクリーン活動

海に流れ出ると海洋環境を悪化させる原因となる海岸のごみ。
特にプラスチックは自然分解されないため、一度海に出たら回収されるまで何百年以上もの間、海に残り続けることになります。

そこで今回は子どもから大人まで145名のボランティアスタッフと共に、恩納村にある真栄田漁港周辺の海岸でビーチクリーン活動を実施。

サンゴの生育にも影響を及ぼすマイクロプラスチック回収にもチャレンジしました。
マイクロプラスチックは5ミリ以下と非常に小さく、砂に混ざると取り除くのが困難ですが、しゃがみ込み見極めながら拾ってもらいました。小さなゴミから大きなゴミまで、ビーチ約2キロに渡る範囲を掃除し、軽トラック約1台分ものゴミが集まりました

遠く離れていても、サンゴのためにできること

未来とサンゴプロジェクトでは、サンゴの苗を植え付けるための寄付を募っています。
“ソフトバンク”の携帯電話を利用している方は「つながる募金」、それ以外の方は「Yahoo!ネット募金」で簡単に寄付ができます

10月5日時点では、延べ2,000人以上の方から総額約60万円の寄付が寄せられました。

世界に誇れる沖縄の海とサンゴをみんなで守ろう!

沖縄の海の環境は、地球温暖化やごみの問題により日々悪化しています。
サンゴは多くの生物が生息し、「生物種の宝庫」とも言われるほど、海にはなくてはならない存在です。

沖縄の澄んだ海を、美しいサンゴを守り、次世代に残すためにも私たちができることから始めてみませんか?