様々なバックグラウンドを持った人々が集まり、JICA職員と新しい国際協力のアイデアを創出するプログラム、ジャイクエ(JICA Innovation Quest)。
2019年度に初めて実施されることとなったジャイクエは既にスタートしており、「SDGsゴール2:飢餓・食・栄養・持続可能な農業×国」というテーマを基に新たなアイデアを生み出すために各チームが切磋琢磨し取り組んでいます。
この記事では、今後のジャイクエの流れと誰でも参加できるイベント情報について紹介します。
ジャイクエの今後のプログラムの流れは?
ジャイクエでは、一般参加者とJICA職員あわせて6名のチームを結成します。
全チーム共通に与えられた一つのテーマに対し、テーマの切り口から取り組む具体的な課題、解決策までチームみんなで考えます。
Phase1~3までのステップを踏まえ、何度も議論を重ねながら最終的には事業アイデアとしてまとめ、有識者やオーディエンスの前で発表を行います。
2019年度のプログラムの流れです。
※2019年度の申し込みは10月23日(水)に終了
ジャイクエのプログラム内容
2019年度ジャイクエは2019年11月~2020年2月にかけて行われます。
Phase1〜3の段階に分かれ、チームのアイデアを具体化していくのです。
Phase1:2019年11月23日(土)~11月24日(日)キャンプ・プログラム
1泊2日の合宿で、参加者はチームとしての結束を強めながら、実際の途上国の課題をテーマに、新たなアプローチを模索します。
具体的には、自由でクリエイティブな議論を行うことを目的にチームビルディングを実施。
また、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(慶應SDM)の協力のもと、開発途上国の課題解決に向けた新しい切り口・アプローチを検討するため、システム×デザイン思考を活用したアイデア創出ワークショップを実施します。
Phase2:2019年12月~2020年2月ブラッシュアップ・ターム
この3ヶ月間は、週1回程度チームミーティングを行い、合宿で生まれたアイデアの種を本気で磨く期間です。
場所は社会価値につながるアイデア・新規事業などを共創するための産業交流施設「SHIBUYA QWS(渋谷キューズ)」。
渋谷の地で、様々な人・事業と混ざり合い、よりよいものを探る期間となるでしょう。
また、中間フィードバックセッションを12月と1月に各1回程度開催。
アイデアの中間発表を行い有識者からの助言を得る機会が提供されるほか、その他関連セミナー等も予定されています。
Phase3:2020年2月22日(土)ファイナル・プレゼンテーション
これまでチームでアイデアを考え抜いて創り上げた活動の集大成となる場です。
会場にはJICA内外からの有識者をはじめとした審査員やオーディエンスが訪れます。
そして、発表後には審査員からのフィードバックやアイデアを実現するためのコネクションを得られ、優秀なアイデアを発表したチームに対しては1週間程度の現地視察の機会が与えられる予定です。
誰でも参加可能なジャイクエのイベント情報
国際協力に興味がある、ジャイクエがどんな風に行われているのか見てみたい、途上国の課題を知りたい、という方は、ジャイクエに応募していなくても誰でも観覧できるイベントがあります。
以下のイベントに、足を運んでみてはいかがでしょうか。
2020年2月22日(土):ファイナル・プレゼンテーション
JICAが開催したオープンイノベーション・プログラム「JICA Innovation Quest(ジャイクエ)」を通じて創出した、新しい開発途上国の課題解決アイデアを発表します。
本イベントは、ジャイクエ参加5チームが、3か月の成果としてスリランカ・ブータン・ペルー・マダガスカル・タジキスタンの課題を解決するアイデアを発表し、優秀アイデアを決めるコンテストです。アイデアの実現に向けて協力いただける企業・団体等も募集しており、発表者や登壇者とのネットワーキングも予定しているほか、有識者によるパネルディスカッションも実施します。
このイベントは、どなたでも参加可能です。
日時:2020年2月22日(土)13:30~18:30(開場13:00/ネットワーキング 18:30-19:30)
参加費:無料
定員:100名程度
会場:SHIBUYA QWS(渋谷キューズ) SCRAMBLE HALL
所在地:東東京都渋谷区渋谷二丁目24番12号 渋谷スクランブルスクエア東棟15F
https://shibuya-qws.com/
アクセス方法:B2階と2階の【オフィス・SHIBUYA QWS専用エントランス】より、エレベーターで15Fにお越しください。
主催:独立行政法人 国際協力機構(JICA)
国際協力は誰もができる身近なもの
「国際協力」は、知識や経験が求められたり、海外へ行って活動するというイメージからハードルが高いと感じる人も少なくありません。
しかし実際には、ほんの一歩踏み出すだけで誰でもできることなのです。
ジャイクエのように、日本にいながら、働きながらでも参加できるプログラムもあります。
そして、普段知り合うことができないような分野の人や国際協力のノウハウを持ったJICAの職員・スタッフとも知り合える機会でもあるのです。
国際協力をしてみたい人、途上国の課題や現状に興味がある人、JICAの活動に興味がある人、途上国の人のために何か役に立ちたいと考える人にとって、きっと意味のあるプログラムのはずです。
ジャイクエは来年度も実施が予定されています。
まずは今年のイベントに参加し、雰囲気を感じてみてはいかがでしょうか。
これまでに開催されたイベントはこちら
2019年6月1日(土)「Shall We Do ・・・・?」(広報イベント)
2019年9月24日(火)「JICA Innovation Quest Open Day」(広報イベント)