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みなさんは『犬の殺処分問題』を知っていますか?
2011年、日本全国での犬の殺処分数は51,964頭もいました。それが2018年にはその数は7,687頭にまで減少しています。
※出典:環境省
確かに減少してはいますが、それでも今もなお、毎日約20頭の犬たちが、全国のどこかで命を絶たれているのが現実です。簡単に殺処分と言いますが、その実態とはどのようなものなのでしょうか。そして、犬たちの命を救いたいと殺処分に立ち向かっている団体と犬たちの未来とは、どのようなものなのでしょうか。
殺処分の実態をご存知でしょうか?
飼い主の身勝手により捨てられてしまった犬や、保護された迷い犬・野犬が連れていかれる場所は、動物愛護センターです。
元の飼い主や新しい飼い主が見つからなかった犬たちは、『ドリームボックス』と呼ばれるガス室に追いやられ、炭酸ガスによって窒息させられてその命を終えます。
そしてそのまま焼却場で灰になるのです…。
『ドリームボックス』という前向きな名前とは違い、苦痛を伴う殺処分。
実際に、ドリームボックスには、もがき苦しんだ犬たちの爪痕が無数に残っています。
このような現状を知り、「ドリームボックスを二度と稼働させない!」と、2016年に広島県で「犬の殺処分ゼロ」活動をはじめた団体があります。
その団体が「ピースワンコ・ジャパン」です。広島県で殺処分予定の犬を保護し、新しい飼い主へ受け渡すなどの活動をしています。
繊細なワンコが「ホーム犬」として働き、人びとに癒しを与えるまで
2020年8月、「三春(みはる)」というワンコがピースワンコ・ジャパンを卒業しました。
彼の卒業していった先は、高齢者介護施設。実は、ピースワンコ・ジャパンから以前に卒業していった先輩ワンコ「チータ」がすでにいる施設です。仲間のワンコたちと共に、入居者の癒しやリハビリのお手伝いをする「ホーム犬」です。
三春は、環境が変わるとごはんを口にしなくなる、繊細なところもありますが、ピースワンコ・ジャパンのシェルターで、不特定多数の見学者が来て他のワンコが吠えている中でも、犬舎の真ん中でおとなしくたたずんでいられるほど肝が据わってる子でもありました。
そんな三春が「ぜひホーム犬に!」と選ばれたのです。
もちろん、すぐに高齢者介護施設へ引き渡されるわけではありません。
まずは三春と施設の担当の方とのお見合い。そしてトライアルとして、散歩の様子を見てみたり、実際にピースワンコ・ジャパンのスタッフと一緒に施設へ行ってすでに施設にいる他のワンコとの相性なども見極めなければなりません。
トライアル初日は、施設専属のドッグトレーナーさんがお出迎え。三春の繊細な性格もあり、人が近くにいるとご飯を口にしなかったりもしましたが、夜には半分ほど食べられました。緊張しながらも、新しい環境をじっくり観察している様子でした。翌日にはドッグランで遊んだり、先輩ターチや他の仲間たちと、少しずつなじんでいったそうです。
お見合いの時からの担当の方が現れると、自ら駆け寄っていくほど!
そして介護施設のスタッフの方たちに可愛がられながらトライアルを経て、三春は「新入社員」のホーム犬となり、現在は先輩ワンコたち6頭と一緒に楽しく暮らしています。
部屋から出ることが少なかった入居者がホーム犬に会うために足を運んでくれたり、ホーム犬とのボール遊びがリハビリになったり、入居者やスタッフの方の笑顔を引き出しています。
三春の繊細な性格が、より一層人びとの癒しとなっていることでしょう。
今回、三春を迎え入れてくださった施設の運営元の方はこのようにお話してくださいました。
「高齢者介護施設がホーム犬として保護犬を迎えていけば、殺処分という社会問題にも貢献できる。三春やターチの活躍を沢山の人に知っていただき、施設での保護犬の受け入れが増えるとよいなと願っています」
ピースワンコ・ジャパンは、ただ里親や迎え入れ先に引き渡すことだけを目標としてはいません。あくまでも主役は犬たちです。犬たちの性格や身体の状態などを考慮し、受け入れ先でどのように可愛がられ幸せに暮らせるかを常に考え日々の活動を続けています。
新型コロナによる影響が犬たちにも忍び寄る?
2020年は、新型コロナウイルスの感染拡大により世界中が混乱に陥りました。
休業や休校など、多くの人が通常の生活に支障をきたし、現在もまだ収束の目途はたってはいません。
そして新型コロナの影響は、人だけでなく、犬にもその影を落としています。
一番影響が出ているのは、譲渡活動の停滞。ピースワンコ・ジャパンに保護された犬たちが新しい飼い主に出会える場所である譲渡会が、新型コロナの影響で軒並み中止となりました。
昨年と比べ、譲渡数は6割も減少しています。
譲渡する機会が減ることで、シェルターに留まる犬が増え、運営コストも膨れ上がってしまっているのが現状です。
現在は、予約制にし感染拡大防止対策を取って運営したり、オンライン譲渡会・面会などの機会を設けたりと、1頭でも多く新しい家族に温かく迎えられるようスタッフたちは試行錯誤の日々を犬たちと共に過ごしています。
ピースワンコ・ジャパンの活動内容とは?
ピースワンコ・ジャパンでは、「三春」のような殺処分前の犬を引き取り、獣医師による診断やワクチン接種などの健康管理、ドッグトレーナーによるしつけを行っています。ケガや病気があれば、治療を行います。
保護された犬の中には、訓練を受けて現在災害救助犬として活躍している犬もいます。
また、新しい家族に迎え入れてもらえるよう譲渡会やイベントを行っています。
全国8か所ある譲渡センターでの活動などを通し2020年7月までに2,200頭以上の犬を里親さんへ譲渡、または元の飼い主さんへ返還してきました。
現在、広島県の神石高原シェルターでは保護された犬たち2,800頭ほどが過ごしています。
当然ながら、施設の運営には多くの費用が必要となります。より良い環境で安心して犬たちが過ごせるよう施設や設備の修繕・補修は欠かせません。
犬たちはスタッフたちの愛情はもちろんのこと、活動に賛同してくださっている、多くの方々の支援によってその命を支えられ、暮らしています。
あなたも犬たちの命をつないでみませんか?
犬はペットである前に、大事な家族の一員です。命を粗末に扱うことは決して許されることではありません。
飼い主にどのような事情があるにせよ、身勝手に犬を捨ててしまうこと自体が問題であることは言うまでもありません。
しかし、現実には殺処分対象となっている犬たちが、今もたくさんいるのです。
犬たちを1頭でも多く救いたい、そして新しい家族のもとへ届けたいとがんばっているのが、ピースワンコ・ジャパンです。
そして「日本全国の犬の殺処分ゼロ」を達成するため、活動を続けています。
このような活動を支えるために、現在3万人以上の人々が、1日約30円で始められる『ワンだふるサポーター』として支援に参加しています。
里親になりたいけれど、住環境などで犬を受け入れることができないという方も多くいらっしゃいます。
「殺処分される犬を助けたい!」
「三春のような幸せなワンコを増やしたい!」
このように少しでも思った方は、「殺処分をゼロ」を実現するために、あなたも『ワンだふるサポーター』としてピースワンコ・ジャパンの活動を支援してみませんか?
あなたのその支援で、犬たちの命を守ることができます。