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持続可能な開発目標・SDGsの目標1「貧困をなくそう」のターゲットや現状は?

持続可能な開発目標・SDGsの目標1「貧困をなくそう」のターゲットや現状は?

世界規模で掲げる目標である「持続可能な開発目標・SDGs」。

地球上の人々が安心して快適に暮らすために大きな役割を果たしていますが、具体的な内容が分からないといった方も少なくないのではないでしょうか。

そこで今回は持続可能な開発目標・SDGsに掲げられる17の目標のうち、1番目の「貧困をなくそう」についてご説明します。

持続可能な開発目標・SDGsとは?
17の国際目標やターゲットなどを解説

持続可能な開発目標・SDGsとは


持続可能な開発目標SDGsとは、2015年に開催された「国連持続可能なサミット」で定められた世界規模の目標です。

各国が同じゴールを目指して、一致団結します。2001年に決められたミレニアム開発目標に続く目標として掲げられました。
貧しい国だけに限らず、先進国も積極的に参加しています。もちろん日本も例外ではありません。

持続可能な開発目標、SDGsは具体的に17の目標と169のターゲットから成り立っています。

目標ごとに目指す項目が違っており、内容も様々。目標の内容を具体的に掘り下げたのがターゲットです。

  1. 貧困をなくそう
  2. 飢餓をゼロに
  3. すべての人に健康と福祉を
  4. 質の高い教育をみんなに
  5. ジェンダー平等を実現しよう
  6. 安全な水とトイレを世界中に
  7. エネルギーをみんなに、そしてクリーンに
  8. 働きがいも経済成長も
  9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
  10. 人や国の不平等をなくそう
  11. 住み続けられるまちづくりを
  12. つくる責任、つかう責任
  13. 気候変動に具体的な対策を
  14. 海の豊かさを守ろう
  15. 陸の豊かさも守ろう
  16. 平和と公正をすべての人に
  17. パートナーシップで目標を達成しよう

(出典:外務省「JAPAN SDGs Action Platform」)
1つ1つの目標を達成すべく、世界各国でいろいろな取り組みが行われています。それぞれの項目の内容について理解しておくと、自分たちが目指すべき生活がイメージしやすくなるでしょう。

SDGsの目標1「貧困をなくそう」の内容とターゲット


持続可能な開発目標、SDGs目標1「貧困をなくそう」は、文字どおり貧しい人をなくす目標です。

お金がないために不自由な生活を送っている人を減らします。
食べ物が手に入らず命を落としてしまう子どもがいるのは事実としてあり、世界の技術や文化が発展しているとはいえ、お金がなく苦しんでいる人は少なくありません。

貧困に陥ってしまった人々を救うために、目標1「貧困をなくそう」は掲げられました。具体的には次の2つを目指しています。

  • 世界中で極度の貧困にある人をなくすこと
  • 様々な次元で貧困ラインを下回っている人の割合を半減させること

(出典:農林水産省公式サイト)

貧困をなくすためには、国の制度やサービス、インフラを整える必要があります。
収入が少ないだけでなく、食べるものさえないために栄養失調になって体調を崩したり、病気になっても適切な医療を受けられずに生命を落とす人も少なくありません。

国の設備が整っていないがために、自由に移動ができないケースもあるでしょう。社会的な差別がゆえに、苦しい生活を虐げられている人も多くいます。
金銭面はもちろんですが、辛い思いをしながら生活をしている人を救うのが目標1「貧困をなくそう」の目指す未来といえます。

ターゲット

目標1「貧困をなくそう」にはターゲットが定められています。

ターゲットとは目標の内容をより細かく説明したものです。
具体的なターゲット内容を把握することで、より持続可能な開発目標、SDGsが目指す未来が理解できるようになるでしょう。

1.1 2030年までに、現在1日1.25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる。
1.2 2030年までに、各国定義によるあらゆる次元の貧困状態にある、すべての年齢の男性、女性、子どもの割合を半減させる。
1.3 各国において最低限の基準を含む適切な社会保護制度および対策を実施し、2030年までに貧困層および脆弱層に対し十分な保護を達成する。
1.4 2030年までに、貧困層および脆弱層をはじめ、すべての男性および女性の経済的資源に対する同等の権利、ならびに基本的サービス、オーナーシップ、および土地その他の財産、相続財産、天然資源、適切な新規術、およびマイクロファイナンスを含む金融サービスへの管理を確保する。
1.5 2030年までに、貧困層や脆弱な立場にある人々のレジリエンスを構築し、気候変動に関連する極端な気象現象やその他の経済、社会、環境的打撃や災害に対するリスク度合いや脆弱性を軽減する。
1.a あらゆる次元での貧困撲滅のための計画や政策を実施するべく、後発開発途上国をはじめとする開発途上国に対して適切かつ予測可能な手段を講じるため、開発協力の強化などを通じて、様々な供給源からの多大な資源の動員を確保する。
1.b 各国、地域、および国際レベルで、貧困層やジェンダーに配慮した開発戦略に基づいた適正な政策的枠組みを設置し、貧困撲滅のための行動への投資拡大を支援する。

このターゲットでは、「貧困」の具体的な定義を数値化して示しています。

1日1.25$未満で生活する人々を2030年になくすのが大きな目標の1つです。その他にも、気候変動によるダメージを避けられない人やジェンダーに配慮がなく辛い思いをする人を救います。

経済的な要因だけに限らず貧しい暮らしをしている人を助けるべく国際レベルで政策的な仕組みを作らなければなりません。
(出典:グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン公式サイト)

世界の貧困の現状は?


現在、世界で8億人以上の人々が1日1.25$未満で生活しているという結果が発表されています。

もちろん好きなものを好きに買う余裕はありませんし、食べ物を手に入れるだけで精一杯です。
お金がなく食料や水を調達できないケースも珍しくなく、中国やインドは急激に経済が成長したものの、救いきれていない人も今なお多くいます。

なかでも女性は男性と比べて雇用の機会も少なく、貧困状態に陥りがちです。一言で「貧困をなくす」といっても社会的背景などが影響し、すべての人を平等に救えていないのも事実です。

貧しい人々が暮らす国のなかでも特に深刻なのが「南アジアやサハラ以南アフリカ」であり、極度の貧困状態で生活している人の8割を占めています。
農業などを主な収入源としている人が多いこれらの地域では球温暖化をはじめ様々な気候変動も影響し、さらに貧困は深刻化すると考えられます。

(出典:国連開発計画公式サイト)

世界で行われている貧困支援とは


貧困をなくすために世界では様々な取り組みがされています。

日本でも世界の貧しい人々を救うために活動している団体は少なくありません。

貧困により食事がとれずに栄養不良に陥ってしまう人には食糧の支給や農作物の作り方を教えるなどの支援を行い、
病気になっても医療を受けられない人々のために医療スタッフが現地へ趣き治療やケアを行っています。

また、貧困を根本から解決するためには教育を受けることが重要です。
子どもたちが安心して教育を受けられる環境を整備したり教育の重要性を現地の人々に教えたりなどもしています。

貧困は様々な要因が重なって起きる問題であり、さらにいろいろな問題へも発展します。
逆を言えば、貧困がなくなれば様々な問題も解決に近づくということです。

それほど貧困は重要な問題であるために、国内外から多くの団体が支援の手を差し伸べています。
そして、それらの支援活動は多くの人の寄付やサポートにより継続できるものです。

私たちが貧困で苦しむ人々のためになにか行動したいと思うときは、こうした支援団体に寄付してみてはいかがでしょうか。
現地で助けを求める人のために、最善の方法で私たちの寄付を活用してくれます。

まずは現状を知り、私たちにできることを始めよう


世界では貧困が深刻化し、苦しい思いをしている人が存在しているのが事実です。

貧しいがゆえに辛い人々を救うのがSDGsの役割の1つ。
もちろん日本も国連が掲げた目標を達成すべく、貧困と真摯に向き合う必要があります。そのために、まず現状を知ることが大切です。

世界で起きている状況を把握すれば「貧困」の深刻さを痛感するはずです。
もし少しでも力になりたいと思えたら、寄付や募金をするのも1つの手です。私たち一人ひとりの小さな行動が、多くの人を救う力になります。

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