ロヒンギャ

ロヒンギャの難民に何が起こっている?迫害された理由や緊急支援の内容とは

ミャンマーから逃れ、バングラデシュに74万人以上が避難しているロヒンギャ難民(2017年時点)。

いったい何が原因でロヒンギャへの迫害が激化したのでしょうか。ロヒンギャ難民の実状や緊急支援の経過などをご紹介します。

(出典:国連難民高等弁務官事務所UNHCR「今知ってほしい、ロヒンギャ難民についての5つの事実」)

世界の難民問題の原因や解決策とは?受け入れ国での生活や日本の対応、支援協会の活動は?

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難民になってしまったロヒンギャはどんな人々?

ロヒンギャとはミャンマーのイスラム系少数民族のことです。主にミャンマー西部に住んでおり、国籍を持っていません。
ロヒンギャはミャンマーのラカイン州に住んでおり、100万人以上いたと推定されています。

ミャンマーの国籍を持っておらず、独自のロヒンギャ語を話し、民族的な独自の文化を持つロヒンギャの人々。ミャンマー政府はロヒンギャを自国民として認定しないため、国税調査においても国民として認めていないことを明らかにしました。

ロヒンギャの人々が迫害されている実状

ロビンギャ問題は今に始まったことではなく、ラカイン州に移住してきたころから差別は根深く存在し続けていました。

しかし、2017年にロヒンギャの武装組織がミャンマーの警察施設に武力攻撃を仕掛けたため、ミャンマー軍が徹底的な反撃に出ました

その結果、ミャンマー軍がロヒンギャを弾圧するための掃討作戦を開始し、ジェノサイド(大量虐殺)といわれる最悪な結果につながったのです。

2017年8月には武装部隊や暴徒により村全体に火がつけられ、罪のない人々が虐殺されました。たった1カ月で6,000人以上のロヒンギャが死亡したといわれています。

虐殺されたロヒンギャのうち730人は5歳未満の子どもであり、女性や女児は性的暴力の対象ともなりました。
ミャンマー軍のラカイン州掃討作戦は2017年9月5日には終結しましたが、武力に訴えた暴力や殺傷はいまだに続いているとされています

これらの迫害ゆえにロヒンギャは2017年8月以降、74万人以上の人々がバングラデシュに流入していると言われています。しかしそこでの避難生活では十分な食料や水、医療を受けられずにいるのです。

(出典:英国内法務省「国別政策及び情報ノート ビルマ:ロヒンギャ」,2017)
(出典:国境なき医師団(MSF)「6700人以上のロヒンギャ、ミャンマーで殺害される——MSFが独自調査」)

ロヒンギャ難民はバングラデシュに避難している

多くのロヒンギャの難民を受け入れているバングラデシュは世界で最も人口密度が高いと言われており、これ以上人口を増やすわけにはいかないという観点から、難民の受け入れに関して懸念しています。

バングラデシュでも治安は良いとは言えず、自然災害も頻発しています。国の経済も安定していないため、難民を受け入れるほどの余裕がないというのが現実です。
そんななかで2017年以降、ロヒンギャ難民が74万人以上もバングラデシュへ避難しているため、難民支援が追い付かず、難民は不衛生で厳しい環境の中で生活しています。

(出典: 国連難民高等弁務官事務所UNHCR「ロヒンギャ難民危機」)

  • ロヒンギャとはミャンマーのイスラム系少数民族のことです。主にミャンマー西部に住んでおり、国籍を持っていない
  • ロヒンギャはミャンマー軍により激しい迫害を受けている
  • 74万人以上のロヒンギャがバングラデシュに避難をしているが厳しい環境での暮らしを強いられている

ロヒンギャの人々が迫害されている原因や問題とは

なぜ、ロヒンギャがこれほどまでに迫害されなければならないのでしょうか。

ロヒンギャへの攻撃は2017年に初めて始まったわけではなく、移住してきた当初からその差別は明らかなものでした。ミャンマー国籍を持つことができず、ミャンマーの仏教徒から迫害の標的とされています。

ロヒンギャに対する差別や迫害は1962年から徐々に激しくなり、2017年の攻撃をきっかけに一気にその勢いを増しました。ミャンマーでビルマ民族中心主義が掲げられたころからロヒンギャ差別が始まったと考えられます。

そして差別が明らかになったのは1948年のことです。連邦市民権法がミャンマーで承認されましたが、ロヒンギャは市民として認められておらず、外国人身分証明書しかもらうことができませんでした。

この例以外にも様々な差別や迫害が起こっています。

  • ラカイン州からの移動は違法
  • 結婚の制限
  • 労働が強制されている
  • 税金の課税が非人道的
  • 財産の略奪及び占有

ミャンマーは国の90%もの人が仏教徒であり、イスラム系少数民族であるロヒンギャを敵対視してきた流れもありましたが、アラカン・ロヒンギャ救世軍の襲撃が迫害の最終的な原因とされています。

(出典:英国内法務省「国別政策及び情報ノート ビルマ:ロヒンギャ」,2017)

    • ロヒンギャはミャンマー国籍を持つことができず、ミャンマーの仏教徒から迫害の標的とされている
    • 1948年にはロヒンギャは市民として認められず、外国人身分証明書しかもらうことができなかった
    • それ以降もロヒンギャは以下のような差別や迫害を受けている

-ラカイン州からの移動は違法
-結婚の制限
-労働が強制されている
-税金の課税が非人道的
-財産の略奪及び占有

ロヒンギャ難民への緊急支援が世界から差し伸べられる

2017年8月から9月にかけて急激にロヒンギャ難民が増加したため、バングラデシュでは難民支援の手が追い付かなくなり、世界各国からの支援も必要となりました。そのため国連や世界中のNPO・NGOから助けの手が差し伸べられています。

ロヒンギャ難民に対して行われている緊急支援にはほかにもどのようなものがあるでしょうか。

一例として、ロヒンギャとミャンマー軍が衝突して以来7回にわたる空輸物資支援が行われています。

物資はバングラデシュならではのモンスーンにも対応できるように、12万人以上が使える毛布などの防寒アイテムや防水シートなどが提供されています。
そして弱い立場にある子どもや女性たち、高齢者が支援の手から見過ごされることないように配慮もされています。

空輸物資として支給されたテントや防水シートは難民が使用できるように共同シェルターを設置し、難民生活でもできるだけ安心感を覚え、快適な生活を送れるようにしているのです。

身体や心のケア・医療の支援

バングラデシュは途上国で人口密度が多く、災害が頻発するため国内の情勢や財政、衛生環境などを完璧に管理することができていません。そのため難民が病気になりやすく、せっかく避難してきたにもかかわらず命を落としてしまう恐れがあります。

そうした危険をできるだけなくすために、ヘルスセンターを増設し、コレラなどの感染症を予防するための措置も施されているようです。
さらに精神的な傷を負った難民のケアも行っています。地道で辛抱強いカウンセリングによって、親を目の前で虐殺され深い傷を負った子どもも少しずつ笑顔を取り戻しています。

また、バングラデシュで難民生活を送っている子どものうち保護者と離ればなれになってしまった子どもも多くいるため、そうした子どもたちができるだけ早く親と再開できるように、NPO・NGOは子どもたちから詳細を聞き取りして、他の公的機関やコミュニティと連携してサポートしています。

世界的なロヒンギャ難民への緊急支援は物資を配るだけではなく、難民の声を聞き命を守るために働いています。難民と信頼関係を築くように働きかけ、難民を家庭に受け入れる協力をしている団体もあるようです。

次々に増えていくロヒンギャ難民を安全に保護し、せっかく守られた命を落とすことがないように、そして心もケアすることができるように支援が引き続き行われていくことでしょう。

  • ロヒンギャも守られるべき人権があり、様々な支援が行われている
  • ロヒンギャとミャンマー軍が衝突して以来7回にわたる空輸物資支援により防寒・防水ができる物資などが支給されている
  • 保健や精神的なケアなどの医療支援、家族と再会するための支援なども行われている

(出典:国連難民高等弁務官事務所UNHCR「今知ってほしい、ロヒンギャ難民についての5つの事実」)

ロヒンギャ難民のために私たちができることはたくさんある

ロヒンギャ難民を支援するために、物資が届けられたり、カウンセリングが行われたりなど様々な活動がされています。
では、私たちにもロヒンギャ難民を支援するためにできることがあるでしょうか。

例えば寄付による支援やボランティアなど、日本で暮らす私たちにも実際にできる支援方法はたくさんあります

寄付による支援

ロヒンギャ難民が生活していくために、お金を寄付することで支援できます。2017年9月頃からバングラデシュに多くのロヒンギャ難民が流入しています。

避難生活では満足な食事もままならないため、栄養失調の子どもたちが多くいます。バングラデシュでは支援に必要な資金が足りなければ、食材の提供が滞り、栄養失調の子どもたちへの支援も削減されてしまうため、子どもたちを救うためにより多くの資金が必要とされています。

ロヒンギャ難民の支援は今も行われていますが、資金が足りなくなると人員削減や物資削減をしなければいけません

そのためにも私たちの寄付が必要です。
毎月少額の寄付を継続的に行うこともできますし、任意の金額を一回だけ、という寄付も選ぶことができます。

私たちの少しの支援が多くの人を助ける力となるのです。

ボランティア

ロヒンギャ難民を支援するためにボランティアとして難民キャンプに行くこともできるでしょう。ロビンギャ難民の多くは衛生面でもバングラデシュの気候や自然災害に関しても知識が浅く、危険にさらされています。

現在、ボランディア育成プログラムとしてサイクロン対策プログラムが行われています。
これ以上、死者を増やさないために、サイクロンのリスクを学び最適な処置ができるようサポートしています。

軍手や長靴、ヘルメットなどは支給されますので、必要なものを持ってロヒンギャ難民を助けるために出掛けることができるでしょう。

また、日本にいながらもボランティアとして活動をすることも可能です。
NPO・NGOのイベントに参加してロヒンギャ難民の支援のために募金を呼びかけたり、問題を周知するためのイベントの手伝うこと間接的に支援活動を行うことができます。

  • ロヒンギャ難民を支援するために、物資が届けられたり、カウンセリングが行われたりなど様々な活動がされている
  • 私たちはNPO・NGOに寄付することで現地の支援活動をサポートすることができる
  • 海外ボランティアへ行ったり、日本で行われているNPO・NGOのイベントに参加するボランティアなどでも支援が可能

ロヒンギャ難民の迫害を知ったうえで私たちににもできること

ロヒンギャはミャンマーで起きた問題によりバングラデシュへ避難しています。しかし、バングラデシュも難民を受け入れるほどの余裕がないというのが現状です。

日本にはロヒンギャ難民を支援している人々や団体がありますが、活動を継続して行うには資金や人材がまだまだ足りていません。

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お手数おかけしますが、お力添えいただけますようお願いいたします。

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この記事を書いた人
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