生後3か月のジャンクトンがかかった肺炎。
日本では助かる病気だけど・・・?

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ケニアの村に生まれた生後3ヶ月のジャクトンは、肺炎に掛かり生命の危険にさらされていました。
地域の住民のために医療の分野でサポートを行うユニセフの地域保健員がジャクトンの体温や呼吸数を測ったところ、肺炎の症状であることに気づいたのです。

保健員は保健センターに対処方法を確認し、ジャクトンに薬を投与。母親にも薬の飲ませ方を教え、衛生環境が行き届かない場所での病気の防ぎ方についても指導を行いました。
アフリカではこのような最低限の治療が受けられない家庭が多いのです。

肺炎は日本ではすぐに治療ができる病気ですが、発展途上国や貧困が深刻な国では生命を落とす危険があります。

現に、肺炎・下痢・マラリアが原因で21秒にひとりの幼い子どもが命を落としている現状があるのです。

一刻を争う病気、それは?

先進国では予防や治療が簡単に受けられたり、死に直結しないような病気でも、アフリカでは生命の危機に関わる重大な病気となりえます。
特に病気は免疫や抵抗力の低い子どもがかかりやすく、5歳未満で亡くなってしまう子どもがあとを絶ちません。

そのため、貧困や不衛生な環境で生まれ育った子どもたちが病気にかかりやすく、中でも肺炎、下痢、マラリアはアフリカの子どもたちの生命を脅かす3大要因となっています。

肺炎

肺炎は世界の乳幼児の命を最も多く奪っています。
肺炎は急性呼吸器感染症として肺に影響を及ぼす病気です。通常は空気で満たされている肺胞は、肺炎に掛かることで膿や液体で埋まってしまい、酸素の摂取量が制限され呼吸が苦しくなります。
南アジアとサブサハラ・アフリカ地域で流行しており、世界でも5歳未満の小児の死因の15%を占めています。

しかし肺炎は簡単な介入で予防することができ、またわずかな費用で高度な技術の要らない医療と看護で治療することができるのです。
(出典:厚生労働省検疫所FORTH)

下痢

先進国では死に結びつかない病気ですが、不衛生な水を使うことで下痢性疾患を引き起こします。
子どもの下痢性疾患の症状はほとんどが軽いものですが、急性の下痢性疾患の場合は深刻な脱水症状が引き起こされます。そして、すぐに水分が補給されないと死に至るほど危険な疾患なのです。

マラリア

マラリアは寄生虫(原虫)によって発生し生命を脅かす危険な疾患です。
アフリカをはじめ熱帯・亜熱帯地域で感染しやすい急性熱性疾患で、発症後24時間以内に薬を投与しないと死のリスクが高まります

乳幼児および5歳未満の子どもや妊婦、HIV/エイズ患者、また免疫力を持たない移住民や移動民、旅行者などが感染しやすいとされています。

肺炎、下痢、マラリアで命を落とす子どもの数とは?

肺炎、下痢、マラリアはいずれも先進国では予防も治療も受けられる病気ですが、世界では2017年の乳幼児死亡総数の約3割にあたる150万人以上が犠牲になっています。
そして、その8割以上はサハラ以南のアフリカと南アジアに集中しているのです。

2017年に国連が発表した報告書では2016年に5歳未満で死亡した子どもの数は560万人、そのうち新生児が占める割合は46%にものぼります。
5歳未満で死亡する子どもの数は減少傾向にあるものの、その大きな要因となっているのが肺炎、下痢、マラリアなどの感染症です。

現に肺炎・下痢・マラリアが原因で21秒にひとりの幼い子どもが命を落としていることになります。
肺炎と下痢はそれぞれ死亡要因の15%と8%を占めており、これらは予防や治療が受けられれば救えた生命の多さでもあります。

(出典:国連「Levels and Trends in Child Mortality 2017(2017年度版 子どもの死亡における地域(開発レベル)別の傾向)」)
(出典:日本ユニセフ協会)

医師が150人しかいない国で働く、ユニセフスタッフの仕事とは?

※写真の子どもは本文とは関係がありません。

予防や治療方法がわかっている病気でこんなにも多くの小さな子どもたちが亡くなってしまう理由の一つは、医師をはじめ医療人材が極端に不足しているためです。
アフリカの西端に位置するシエラレオネは世界で最も貧しい国の一つですが、この国には医者が150人足らずしかいません

医師が150人というのは、5万人強の住民に対して医師が1人しかいない計算です。

この過酷な環境の中でも子どもたちの健康を支えているのが、ユニセフの支援を受けている地元出身の保健員です。

ユニセフなどの研修を受けて各地で活動するスタッフは地域保健員と呼ばれ、この国で1万5,000人ほど活躍しています。

地域保健員の活動内容

ユニセフは世界各地で地元出身の人々に地域保健員として活動してもらっています。
地域保健員は数週間から数ヶ月程度の医療研修を受け、薬や機材を持って村や町を巡回します。

例えば、子どもの最大の死亡要因となる肺炎・下痢・マラリアの病気を見分けて対処をしたり、病気が重症の場合は搬送もします。
また衛生や栄養の知識を広め病気にかかりにくい環境を整える取り組みや、保健センターと連携し予防接種デーの開催なども行っています。

緊急時に助けを求めることができる地域保健員は、地元の母と子にとってライフラインの役割を担っているのです。

さらに、最も脆弱な新生児のための医療ケアや、母子への医療無償化政策の後押しなども行っていく予定であり、ユニセフは地域保健員とともに高い乳幼児死亡率を数年以内に大幅に削減することを目指しています。

先進国と途上国で、大きく違う死亡率と死亡原因

※写真の子どもは本文とは関係がありません。

日本では5歳未満で死亡する確率は1,000人あたり3人ほどですが、世界では1,000人あたり39人もの子どもが亡くなっています。
また、子どもの死亡原因についても日本と世界で大きく異なります。

日本では5歳未満の子どもの死亡原因は肺炎7%、下痢2%、マラリアについては0%ですが、世界では肺炎15%、下痢8%、マラリア5%です。

また日本で一番多い死亡原因は先天性の病気や疾患によるものが41%となっていることから、医療によって様々な病気の予防・治療ができていることがわかります。
対して世界では先天性のものが9%であり、上記に挙げた要因のほかに分娩時の問題や早産なども多く、医療が受けられる環境があれば救える生命が多いのです。

この違いは先進国と途上国であることが大きな要因ですが、その背景には医療へのアクセスの難易度も関係しています。

日本の医師が414人に対し1人、マラウイでは63,694人に対し1人しかいないのです。
世界では数万人に対し医師が1人という国も珍しくなく、途上国は医師不足が深刻化しています。

このため、病気になっても簡単に治療を受けることができずに死亡してしまうケースが多いのです。
サハラ以南のアフリカ諸国では、病気になっても適切な治療を受けられない子どもが多く、肺炎では53%、下痢は62%、マラリアに至っては70%の子どもたちが治療を受けられません。

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21秒にひとりの子どもが亡くなっている現状
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情報提供:日本ユニセフ協会