地球温暖化

地球温暖化対策について私たち一人ひとりにできる方法とは

地球温暖化は世界規模で問題視されています。何百年もかけて蓄積された原因により、今異常気象となって私たちを襲っています。

このような状況を続けていれば、私たちの生活、そして地球に住む生物の存続も危うくなってしまいます。

そのような事にならないため、世界では様々な対策を講じていますが、私たち一人ひとりにできることもあります。

この記事では地球温暖化対策について私たちができることを紹介します。

地球温暖化のメカニズムや原因、現状は?私たちへの影響やすぐにできる対策も解説

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地球温暖化のメカニズム

地球温暖化がなぜ起こるのか、そのメカニズムから解説していきます。

まず大前提として知っておかなければいけないのは、昼夜における熱の移動です。太陽から放出された光と熱は昼間に地表を温めます。

それにより日中は気温の上昇が起こりますが、夜になれば太陽の光は当たらないため、気温は降下していきます。

このとき、地表に蓄えられた熱は地球外に放出されてしまうため、夜になることで気温は徐々に降下を始めます。

これが本来の気温の変化ですが、近年はこれらが正常に行われていません。18世紀の産業革命以来、地球では二酸化炭素をはじめとした温室効果ガスが大気中に滞留するようになりました。

過度に放出された温室効果ガスは、本来夜に地球外に出て行くはずの熱を蓄積してしまい、正常な気温の降下が起こらず、平均気温を上昇させてしまっています。
これが地球温暖化のメカニズムです。

地球温暖化はただ平均気温が高くなるだけでなく、熱波や大雨、干ばつなどの様々な気候変動をもたらし、人間社会のみならず自然生態系にも多大な影響を与えています。

今後もこの状態が続けば、水や生態系、食糧、沿岸域、健康などに深刻な影響を与えると考えられており、世界全体で協力して対策を行うことが求められています。

(出典:気象庁「地球温暖化問題とは」)

地球温暖化の原因

地球温暖化の主な原因は温室効果ガスであることは上述した通りです。温室効果ガスは私たちの生活にも発生原因があります。

まず直接的な原因としては、自動車の使用が挙げられます。日本を始め、世界の多くの国で自動車は移動になくてはならない存在ですが、自動車の台数が増加すること、そしてそれによって渋滞も発生します。

自動車の燃料はガソリンであり、これを燃焼させれば二酸化炭素などが発生するため、温室効果ガスとして地球を覆う要因を増やしてしまいます。
渋滞が増えれば、アイドリングも増えることになるため、余計に二酸化炭素を放出する時間を増やしてしまいます。

また農地の拡大による森林伐採や、熱帯地方における熱帯雨林の伐採も大きな要因です。
植物は二酸化炭素を吸収してくれますが、特に森林は大量の二酸化炭素を消費してくれます。

しかしその森林が伐採されることで、二酸化炭素が減らず、温室効果ガスとして増え続ける結果となります。
間接的な原因としては、電化製品の使用が主となります。電化製品を使用するには電力が必要です。

この電力は発電所で生み出されていますが、その発電所では石炭や石油が燃やされます。温室効果ガスのうち二酸化炭素の排出量が7割を占めていますが、大半がこのような化石燃料由来のものとなっています。

現在日本もこのような火力発電に頼らざるを得ず、私たちが電化製品を大量に使い続ければ、それだけ温室効果ガスも増えることになります。

他にもエアコンや冷蔵庫に冷媒として使われているフロンガスや、生ごみや水田などからはメタンが発生し、これらも温室効果ガスの一部となっています。

  • 地球温暖化は世界規模で問題視されている
  • 地球温暖化のメカニズムは18世紀の産業革命以降、二酸化炭素をはじめとした過度な温室効果ガスが大気中に滞留するようになり、昼夜の熱の移動が正常に行われず、昼に蓄積された熱が夜に効果されず平均気温が上昇していること
  • 温室効果ガスの直接的な原因は自動車の使用や、エアコン・冷蔵庫に使用されているフロンガス、生ごみや水田から発生するメタンも温室ガスの一部
  • (出典:気象庁「温室効果ガスの種類」)
    (出典:南房総市「温室効果ガスってどんなもの?」,2015)
    (出典:東京都環境局「温室効果ガスはなぜ増える?」,2015)

    日本における地球温暖化対策

    このような地球温暖化が進んでいく状況については世界各国が議論しており、各々の国で対策に取り組んでいます。

    日本でも地球温暖化対策に関して様々な取り組みを行っていますが、具体的にはどのようなことを行っているのか、紹介します。

    (出典:全国地球温暖化防止活動推進センター「日本政府の取り組み」)
    (出典:環境省「地球温暖化対策推進法と地球温暖化対策計画」,2016)
    (出典:環境省「環境基本法の概要」)

    COPへの参加

    世界では1994年に気候変動枠組条約が発効され、日本もこの締結を行いました。
    その翌年から温暖化防止会議が毎年開催されるようになりましたが、これがCOP(Conference of Parties)です。

    2020年1月時点で25回開催されており、1997年の第3回(COP3)は京都で開催されました。

    このとき2008~2012年を第一約束期間とした京都議定書が定められ、二酸化炭素を中心とした6種類の温室効果ガスの排出量を、1990年比で6%減少することを国際社会の公約としました。

    それ以降も毎年行われており、COPを通して世界での取り組みの状況や意見交換、削減に向けたルールの策定などを行うことで、世界規模の地球温暖化対策に参加、推進を行っています。

    法整備

    国内の法整備も進められています。その中の1つが1998年に制定された「地球温暖化対策推進法」です。

    地球温暖化対策推進法は地球温暖化対策計画の策定から始まり、日本での経済活動や人間活動における温室効果ガスの排出を抑制や普及啓発、対策の推進を目的とした法律です。

    2016年には一部が改定されており、2030年の中期目標と、2050年の長期目標を定め、対策を講じています。

    また環境基本法では、二酸化炭素が増加する要因となる森林伐採や土地利用に関しての法整備もされており、これらの法律を運用していくことで、地球温暖化対策への取り組みを進めています。

    再利用による資源や製品の開発

    再利用、主にはリサイクルと呼ばれるものは、資源を再度製品に利用することで原料となるものを過度に使うことを抑える効果も期待されます。

    例えば、紙やプラスチックのリサイクルは、原料となる木材や石油などの利用を抑えることができます。
    そういった観点では、森林伐採の抑制や、精製時の二酸化炭素の排出などを減らすことに繋がります。

    しかしリサイクルには多大なエネルギーが必要となり、結果として二酸化炭素などを新たに生み出すことにもなりかねません。
    リサイクルそのものが悪いわけではありません。森林伐採などの抑制に繋がるのは確かであり、むしろ推奨されるべきことです。

    しかし、それだけでは不足しているということです。このような問題を解決するのが、カーボンリサイクルという二酸化炭素を素材や燃料として再利用する製品の開発になります。

    エネルギーを精製する上で発生する二酸化炭素はもちろんのこと、その他発生した気体の中から二酸化炭素を分離・回収して貯留するCCS(carbon dioxide capture and storage)や利用するCCU(carbon capture and utilization)などの研究が進められています。

    以前からこのような技術は研究されており、一般的にはドライアイスや溶接などに直接利用されていました。
    しかしこれらへの利用だけでは削減には程遠いこともあり、経済産業省の提唱のもと、カーボンリサイクルによって化学品や燃料、鉱物などへの再利用の研究開発が推進されています。

  • 世界では1994年に気候変動枠組条約が発効され、日本もこの締結を行った
  • 国内の法整備では1998年に地球温暖化対策推進法が制定され、人間活動における温室効果ガスの排出を抑制や普及啓発、対策の推進を目的とした法律ができ、地球温暖化対策へ取り組みを進めている
  • カーボンリサイクルという二酸化炭素を素材や燃料として再利用する製品の研究開発が推進されている
  • (出典:経済産業省「未来ではCO2が役に立つ?!「カーボンリサイクル」でCO2を資源に」)
    (出典:国立環境研究所 地球環境研究センター「リサイクルって温暖化対策になるの?」)

    私たちにできる地球温暖化対策とは


    日本政府主導のもと、上記のような政策を打ち出し、対策を行っています。
    しかし温室効果ガスの主となるものが二酸化炭素である以上、私たちにもできることを行っていく必要があります。
    それでは私たちにできる地球温暖化対策は何があるのか、紹介して行きます。

    二酸化炭素排出の削減

    私たちは生活していく中で二酸化炭素を排出しています。呼吸もその1つですが、これを止めるわけにはいきません。

    それでは他に二酸化炭素を排出する生活に根付いたものと言えば、先ほど挙げたような自動車や電化製品の使用です。

    自動車を使わない代わりに、バスや電車などの公共交通機関を使うことや、二酸化炭素の排出量が少ないハイブリッドカーや電気自動車への買い替えを行うことは、対策の1つといえます。

    アイドリングストップによる二酸化炭素の排出を抑える効果も期待できます。また冷暖房の使用の抑制のために、カーテンや太陽光を取り入れるといった調節でのクールビズやウォームビズをおこなうことで、そのようなものに頼り切らなくても生活できる環境を作る工夫で対策できます。

    エコラベル・エコマーク製品の購入

    エコラベルやエコマークといった環境マークの付いた製品を購入することも1つの取り組みです。

    このようなマークが付いた製品は製造からリサイクル・廃棄にいたるまで環境に配慮されていると認定されています。
    幅広い製品を網羅しているため、このような製品を探して購入することで、環境への負担を減らすことができ、地球温暖化を食い止める手助けとなります。

    グリーンカーテンや屋上の緑化

    グリーンカーテンや屋上の緑化も有効です。カーテンの使用でもいいですが、グリーンカーテンを用いることで日差しを遮りつつ、二酸化炭素を吸収する植物を増やすことができるため、相乗効果が生まれます。

    また屋上を緑化する方法でも屋内の温度の上昇を防ぐことができるため、冷房の設定温度を挙げることができます。
    建築基準法などの問題はありますが、簡易的な屋上の緑化であれば実施することも可能です。

  • 二酸化炭素排出の削減として暖房,電化製品,自家用車,調理のためのガスなどの使用を控え、公共交通機関を使うことや、二酸化炭素の排出量が少ないハイブリットカーや電気自動車への買い替えを行うことも対策の1つ
  • エコラベルやエコマークといった環境マークの付いた製品は、製造からリサイクル・廃棄にいたるまで環境に配慮されており、地球温暖化を食い止める手助けになる
  • 屋上の緑化は建築基準法などの問題はあるがが、簡易的であれば実施することも可能
  • (出典:気象庁「地球温暖化を緩やかにするために私たちにできること」)
    (出典:岐阜県「主な環境ラベル」)
    (出典:京都府「みんなで取り組む地球温暖化対策」)

    地球温暖化を防止するために私たちにもできること

    地球温暖化は、私たちが自動車や電化製品を使用したり、森林を伐採したりすることで排出される二酸化炭素などの温室効果ガスが大気中に滞留し、地球の平均気温を上昇させてしまっていることが主な原因です。

    現在では、エコラベルやエコマークなどの環境マークの付いた製品やハイブリッドカーや電気自動車などの利用推奨、カーボンリサイクルという二酸化炭素を素材や燃料として再利用するという新しい製品の研究開発が進められています。

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